賞味期限の1/3ルール
昨日(1/15)、別の研究会で、食品ビジネスに携わるお二人から、まったく同じ趣旨のお話をうかがった。 それは「流通業界が定めた賞味期限1/3ルールによって、まだ食べられるはずの食品が、大量に廃棄せざるを得なくなっている」ということである。お一人は食品メーカー、もうお一人は食品卸の方。いずれも日本を代表する企業の方だ。 1/3ルールとは、「賞味期限までの期間を3等分し、1/3を納入期限、2/3を店頭での販売期限」とする商慣行である。賞味期限まで2/3を越えれば「まだ食べられるはずの食品」が店頭から撤去される。特売などの方法で販促をかけるということもあるだろうが、このルールが食品廃棄を助長する要因の一つになっているようだ。 このことは農林水産省のHPに「食品ロスの削減に向けた検討会報告」(http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/recycle/081226.html)に詳しく掲載されている。廃棄される食品の3割~5割が、まだ食用に供することの出来る食品だそうだ。 食品ロスを少なくするため、メーカー、卸、小売のコラボレーションが求められている。あるいは消費者(生活者)への情報発信、啓蒙活動が求められている。ロジスティクスに関わる者として、何か貢献ができないだろうか。(文責:下村)