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☆近江商人(用語)

先義後利栄
大丸の創業者をはじめ近江商人の間でも盛んに家訓に登場する言葉であり、
商いは利益を求めることを優先するのではなく、相手様のために、お役に立つことは何かを先ず第一に考えること、そして行動することが大事である。
こうした日々の行動がやがて利益を生むことにつながり、家が栄えることにもなる。というものである(http://www.sunrise-pub.co.jp/より)

三方よし(さんぽうよし)
近江商人の行商は、他国で商売をし、やがて開店することが本務であり、旅先の人々の信頼を得ることが何より大切であった。そのための心得として説かれたのが、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」である。取引は、当事者だけでなく、世間の為にもなるものでなければならないことを強調した「三方よし」の原典は、宝暦四(1754)年の中村治兵衛宗岸の書置である。

正直・信用
今昔にかかわらず、商人にとって何よりも大切なものは信用である。信用のもととなるのは正直である。外村与左衛門家の「心得書」でも、正直は人の道であり、若い時に早くこのことをわきまえた者が、人の道にかなって立身できると説く。正直は、行商から出店開設へと長い年月をかけて地元に根いて暖簾の信用を築き、店内においては相互の信頼と和合をはかるための基であった。

出精専一(しゅっせいせんいつ)
商売一筋に励むことであり、商人として成功するには欠かせない要素である。近江商人の屋号に、山星金星・星久・大星など星をつけたものが多いのは、朝は星を抱いて商売に出かけ、夕べは月影を踏んで帰宅する勤勉を象徴しているからである。坪田与治右衛門は、冬でも一面の銀世界を一番に足跡をつけて商用に出かけなければ気が済まず、他人の足跡を踏むことを恥辱としたという。

商売替法度(しょうばいがえはっと)
山中兵右衛門家の二代目が定めた家訓「慎」の第九条には、端的に「商売替無用之事」とある。初代の創業の苦労や二代目の守成の難を知らない子孫のために記された条文であり、未熟な後継者が新規なものに飛びつき、すべてを無くすような危険を予防するための備えである。同時に、代々守り伝えてきた家風や仕法も崩すことなく、堅固に相続することを求めていると解される。

利真於勤(りはつとむるにおいてしんなり)
唐の詩人韓愈の「業精於勤(業は勤において精し)」、から転用して作られた言葉であり、小倉栄一郎によれば伊藤忠兵衛の座右の銘という。商人の手にする利益は、権力と結託したり、買占めや売り惜しみをしたりせず、物資の需給を調整して世のなかに貢献するという、商人の本来の勤めを果たした結果として手にするものでなければならない。そうした利益こそ真の利益であるという意味である。

(http://www.shigaplaza.or.jp/sanpou/index.html)


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