「ニューバランスさんの理念に共感し、お互いの利害が一致したということです。利用者のためにもなると考え、冠大会にすることを決めました」
そして、阿山さんはこうも続ける。
「阿部先生がそうだったように、やはり大事なのは、『プレーヤーズファースト(選手最優先)』という考え方。現場や子どもたちにメリットがないならば、冠大会にする意味はありません」
今年の夏休みには時之栖スポーツセンターで、新たに「ニューバランスチャンピオンシップ」が行なわれる。この大会は、公式戦の出場機会が少なく、日本サッカーの強化における“エアポケット”となっている中学1年生、高校1年生を対象にした大会として企画されたものだ。
阿山さんがこう説明する。
「中学、高校の大会はどうしても3年生が中心になり、1年生はなかなか試合に出られない。我々としても1年生を強化しなければいけないなと考えていたところ、 ニューバランスさんも同じことに着目していて提案があり、、『(大きな大会を)ひとまとめにやれる場所はうちしかないだろう』ということで、時之栖で開催することになりました。中学高校の1年生を強化することは日本サッカーの課題となっていますから、世の中に定着させたい大 会だと考えています」