華のある暮らし feat. 徒然草(花の写真館)

2009/05/17(日)15:17

遅い春に山道の斜面を覆うように咲く淡い紫の花 シャガ(著莪)

07 立夏( 5月 6日頃から)(59)

●●●遅い春に山道の斜面を覆うように咲く淡い紫の花 シャガ●●● 春が終わりかけている高尾山(東京都)を訪ねました。 淡い紫色の花がたくさん咲いていますが、「これは何かな?」 引き続き、アヤメ科のシャガ(著莪)です(昨日、撮影したばかりですよ)。 高尾山に説明の立て札があり、中国からやって来た植物とありました。 ところが、種小名に "japonica" と記載されていて、「あれっ?」。 相当古い時代に渡来して定着したということだそうですね。 (ちょろっと、蘊蓄)  ● 学名 : "Iris Japonica"  ● 原産 : 中国  ● 分類 : アヤメ科アヤメ属 調べてみましたら、シャガは3倍体なので、タネができないとありました。 どこかで聞いた話だと思ったら、ヒガンバナ(彼岸花)と良く似た話ですね。 日本のシャガは、基本的に全て同じDNAを持っていることになります。 シャガは雪の下で緑色をしている、アヤメ科は珍しい常緑の植物です。 比較的暗い林下で見られ、おとなしいけれども綺麗な花を咲かせますね。 地下茎や根がしっかり張る性質で、崖が崩れるのを防止する有用植物です。 和名をコチョウカ(胡蝶花)というそうですが、なかなか可憐な名前ですね。  淡い色の花弁に、緑色の小さなバッタがジッとしていました。何をしているのでしょうか?つい、シャッターを切ってしまいました。バッタが花粉を運びはしないと思いますが、花と昆虫はとても親しいパートナーなのですね。でも、3倍体では意味がありません。なぜ、こんなことになったのでしょうか?

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