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2017年11月29日
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銀座のしゃれたフレンチレストランでランチを食べました。
有機野菜を使用し、砂糖や塩、オリーブオイルなども
安全性に配慮された厳選品を使っているお店です。
ネットで評判がよかったのでかねて気になってはいたのですが、
ランチにしては高額のため見送っていました。

しかし先日、当初予定にしていた店に入れず途方に暮れ、寒いし空腹だし…と、
近くにあったその店に行ってみました。
人気店なのでダメでもともとでしたが、「幸運にも」席が取れました。

白を基調としたそのお店は天井が高くてテーブルの間隔も余裕がある、贅沢な造り。
ビルの上層階にあるのも手伝って開放感があります。

コース料理を2時間かけてゆっくり楽しみました。
デザートに趣向が凝らされており素敵でしたが、
店を出てからどんどん不満が募るという残念なお店でした。

こうなったら授業料と思ってあきらめるしかありません。
なにが残念だったのか、分析してみました。

とびきり残念だったことだけを4点、挙げます。

1.ウエイターの値踏みする視線
予約なしの飛び込みだったからでしょうか。
のっけからあからさまな値踏み視線を浴び、とても嫌な気分になりました。
これからランチを楽しむのだから、努めて気にせず、
忘れようと不快さを意識の底に押し込めましたが、
店を出ると同時に噴出してきた感じです。

ドレスコードは全く問題なかったはずです。
きちんとしたワンピースにジャケット着用、足元はヒールパンプスです。
大声で騒ぎながら入店したわけでもありません。
食い逃げしそうな風体には見えなかった自信があります。


2.3,200円(税サ別)払って「作り置き」
「当店のスペシャリテです」と恭しく置かれたプレートには、
サイコロ状にカットされた色とりどりの有機野菜が「28~30種類」
ずらりと美しく並び、まるで宝石のよう。

野菜の種類と「瞬間スチーム」「オーブン焼き」「米酢マリネ」「塩マリネ」などの
調理法が印刷された紙も配付され、感心しながらとひとつずつ大切に味わいましたが、
「結局のところ、『作り置き』だよね」…。

しかも、ひとつひとつが極小です。キューブの1辺が1~1.2cmというところ。
ええ、まさに「宝石のよう」です。大きさも。
「パプリカのオーブン焼き」、普通サイズのパプリカ1つで100皿分は賄えそうです。

それに、まっすぐに美しく並んでいるのはいいのですが、きれいであればあるほど、盛り付けで
「いじくり回した」感があって正直どうもね…。

30種類の野菜を取り揃えて調理するなんて家庭では不可能です。
「家では食べられない味」なのは確かですが、これ、ひとまとめにしたら
1人分のサラダボウルに優に収まるよね?

冷たい作り置きが、盛り付けマジックで華麗に変身!ってとこでしょうか。


3.つけ合わせのパンがトーストだった。
この手のレストランでトーストを出されたのは初めての経験でした。
もしかしたら、やんごとなき食パンなのかもしれないけど…。
それでも、トーストは焼きたてが命でしょう?
お料理を味わいながらゆっくり食べるには明らかに不向き。
しかも、おかわりもありませんでした。

4.室内に緑がない
何かおちつかない、リラックスできないと思ったら、緑がないのでした。
この手のレストランで花や緑がない店はやはり初めて。

先週のEテレ「趣味どきっ! 家で楽しむ 私のカフェスタイル」で、
緑の美しいカフェのオーナーがおっしゃっていました。
うろ覚えですが、「どこでも、ほっとリラックスできるとき、視線の先をたどると必ず緑がある」
「さりげなく緑を置いて、お客様にリラックスしていただける空間を作りたい」
というような内容でした。
なるほどね、と大いに納得しました。

生花や植物は、ささやかですが贅沢です。
花がらなどはこまめにとる必要がありますし、水替えも毎日必要です。
コストも手間もとてもかかります。

「料理の野菜を引き立てるために敢えて緑を排除した」のかもしれませんが…。


以上です。

総じて、「ケチな店…」。

4,000円以上も払って失敗ランチなんて認めたくないから、
食べている間は残念ポイントには目をつぶって、
ひたすらいい点だけを見つけて楽しむようにしました。
悪いとこばかりフォーカスしても仕方ないですもの。

でも、二度と行くつもりはありません。
いい勉強になりました。


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最終更新日  2017年11月29日 22時25分00秒
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