その効果心と体は連動しています。 ときとして、心理的要因からくる痛みがあります。 日々の生活の中で、自分が悲しいと思ったときには悲しいと表現し、 怒ったときには、怒りを表現するというように、その場その場で ストレスを解消できれば、問題はありません。 しかし、現代社会ではそれが難しく、ストレスを蓄積しやすい状況と いえます。解消しきれなかった不満は過ぎ去って忘れたように見えても、 顕在意識が忘れたと思い込んでいるだけで、潜在意識や体の無自覚な ところでは、しっかりと抱え込んでいる場合があるのです。 心の不満が解消されないまま、蓄積されると、体はそのことをいちいち 自覚するのが辛くなり、体の感覚を鈍くして自ら感じないようにして しまいます。このような状態が続けば、ストレスは飽和状態となり、 爆発せざるを得なくなります。大病や死にもつながります。 今、自分が何を感じているのか、例えば、楽しいのか悲しんでいるのかと いった感覚を感じることが重要だと考えます。 これは、頭で「こういう風に思っている」という客観的な思考とは違って 実際に体が熱い、冷たいあるいは、軽い、重いということを感じることです。 例えば、感動的な映画を見たときにおなかのあたりがぐっとくる、 涙がこぼれそうになるといった体験をしたことはないですか? これが、実際に体が「感じている」ことなのです。今この瞬間に自分が どんな体の状態かを意識して、知る作業が必要なのです。 体が実際に感じていることがわからないと、頭で思っている事と体が 感じていることとの分裂が起こり、本来望む状態(健康な状態)に向かう ために自分の中で頭と体の足並みがそろわなくなってしまうからです。 その結果、「健康」を損ねることにつながります。 「健康」は、自分の思考(例えば「主人公のあの場面のセリフが感動的 だった…」これも、過去に対してのただの説明であり,思考です) と体の状態が一致し、「今この瞬間に100%いられる状態」なのです。 頭蓋仙骨療法により、日常生活の中でも自分自身を自然に見つめ られるようになれると考えています。 自分自身を見つめ気づきを得る事で自らの道しるべを得る事が可能です。 この道しるべによって思いこみや偏見(思い込みや偏見は たいてい自分では気付いていないものです)がなくなりシンプルに その場で起こっている現実(過去のトラウマや未来への過剰な不安に 影響されていない)本当の現実を認識する訓練にもなると考えています。 人は普段、日常生活の中で、大雑把な刺激に慣れています。 施術を受けるクライアント自身が施術者の繊細なタッチや体の微妙な 動きに意識を合わせることによって、普段は見過ごしている体や心の 細かい動きや変化に気づくことができるようになります。 問題の核心はこの体や心の細かい動きや変化の中に隠されていること が多いのです。 |