音盤道楽

2010/04/22(木)00:27

ハッキリ言って反則です(笑)。

All Tomorrow's PARTIES(83)

そんな先日のキャロル・キング&ジェイムス・テイラーのライヴだった。 まぁ、観てる側には嬉しさ余りある反則なわけですが(笑)。 オレは、JTは初見だったのだけど、オープニングの「Blossom」には早々ヤられた。 と思ったら、2曲目にはキャロルが「So Far Away」ときたもんだ。 今回のライヴは、基本的に終始こんな感じで、お互いの必殺の名曲群を交互に披露し合うという贅を尽くしたもの。 とにかく、どっちかの単独公演だって名曲のオンパレードになることは必至なんだから、それをふたりがかりで来られたら聴いてる方としたら堪らない。 オマケにバックがセクションの面々ときては、もう夢なのか現実なのかも定かじゃない桃源郷を彷徨っているが如くだった。 より仙人的風貌がエスカレートしてきた、リー・スクラー。 敢えて弾きまくらないことで、逆に存在感を示しているかのような、ダニー・クーチマー。 存在感と言えば、70年代の頃から全く変わって無い感じがした、ラス・カンケル。 皆、音の職人と言っても過言じゃない人達だ。 「同窓会」。なんて言葉もメディアからも、当日の会場からも聞こえてきた。 でも、彼らを結び付けているのは、そんな郷愁やノスタルジーだけでない「何か」だと思う。 それは、上手く言えないが、「音楽への純粋な愛」。 ベタな表現でアレだが、彼らのステージを観てると、そうとしか言い現しようの無い何かに覆われていた気がする。 全く老けて無いJTの声にも驚いたが、そのギターにも心底酔いましたよ、オレは。 例えば、「Will You Love Me Tomorrow?」でのオブリガードなんて、その都度背中に電流が走るようだった。 一方、キャロルの方は、喉の調子が今一つだったのだろうか、途中ちょっと苦しそうな場面も見られた。 それでも、JTだけだったらちょっと単調になってたかも知れないステージに変化を付けていたのは、間違い無く彼女の存在だったはずだ。 一昨年の単独公演でも聴けた曲も当然ながら多かったわけだけど、このメンバーで聴くとなると感慨もひとしおですワ。 ところで、今日は仕事が休みだったため、朝からずっと聴いていたのは、サンドフィッシュからホントに久々に出た新譜、エリカ・ギンペルの『Spread Your Wings And Fly(翼を広げて)』だった。 これは、待たされた甲斐のある素晴らしい作品だ。 イーサ・デイヴィス(それにしても、サンドフィッシュの女性アーティストは才女と呼べる人ばかりだ)と並ぶ、いやそれ以上のヒットになる予感がする。 このアルバムについては、また日を改めて紹介することにします。

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