HIKOHIKO@『Roquette DELI』
ライヴの報告が遅れがちな今日この頃(に限ったことじゃないか(汗))ですが・・・“JAZZ SIDE OF 中西文彦”の完成。まんま、そう言ったわけじゃないが、本人自らそんな主旨のことをライヴ後に発していた。先週の金曜(25日)に藤沢南口の『ロケット デリ』で行われた、中西文彦(g)と江上友彦(b)の初顔合わせデュオ(2人共名前に「彦」がつくから「HIKOHIKO」だって・・・)を聴いた人なら、冒頭の言葉が誇張でも何でも無いことが即座に理解できるはずだ。江上氏は、やはり湘南を拠点に活動するバリバリにジャズ系なベーシストです。本格的ジャズ・ベーシストと一緒に演ってみたかった、とは中西氏の弁。てか、この二人は以前からお互いの顔と人となりは知っていて、意識してたらしいのだがどっちも話掛けるとこまではいかなかったらしい。そこで仲を取り持った(?)のが江上氏の妹で『サウサリート』常連のK嬢、という訳。Kちゃん、偉い!果たして、その音は?正直、予想を超えてましたよ。この日の演奏をまんま、例えば中央沿線のコアなハコへ持っていっても全く遜色無い程にスリリングかつイマジネイティヴなものだった。中西氏が普段ソロで、或いはパーカス等と絡んで演奏しているお馴染みのバーデン・パウエルの楽曲(例えば「ジェット機のサンバ」とか「プチ・ワルツ」とか)が、江上氏のベースでより立体的、3次元的広がりと奥行きを得たように感じた。江上友彦、恐るべし。この日のふたりの演奏は、どの曲も素晴らしい出来だったが、強いて1曲だけハイライトを挙げれば、ラストに演ったエグベルト・ジスモンチの「サルバドール」かな。これは凄かった。こういう複雑な構成の曲の場合、とかく無機質な演奏になりがちなものだけど、この人達のは生き物が蠢くが如くの艶めかしさ。鳥肌モノでしたゾ。ふたりの音楽はコマーシャルな部分が微塵も無いが故、万人にお勧めできるものではないが、真摯な音を求める藤沢界隈の音楽ファンには是非とも聴いて欲しい。とにかく、この一回で消滅させるにはあまりにも惜しいユニットだ。写真上はリハ中の二人。江上氏のベースは何て言うの?ヤマハのサイレント・ギターのベース版みたいな。エレクトリック・アップライトで良いのか。実はこの日、完全にアコースティックなベースをリクエストした中西氏だったが、自分のベースが壊れてしまっていた(!)江上氏が後輩から借りてきたベースもペグの破損が発覚。それで、仕方なくこのベースに相成ったそうな。写真下は、最近のここ『ロケデリ』のヒット作、「レッドナッツ・カレー」(カレーがメニューに載っていれば、取り敢えず食わないとな!)。元々、定番メニューとして以前からあったカレーを、タイ風レッドカレーにアレンジしたとでも言えば良いのか。それを砕いて炒めたナッツ類をふりかけて食べる。かなり辛い、でも美味い。カレー好きはお試しあれ!