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ツライとき結局わたしは、誰にも頼れないと拓ちゃんの元へ戻ってしまう。彼はわたしを好きじゃないけれどわたしを突き放したりしないから。いつもどこかで優しいから。そんな優しさに甘えてしまっている。彼がわたしの犯した罪を、いや罪ではないけれどもわたしの犯した過ちを、とても悔やんで「俺が・・・・」と言ってくれた。わたしって、なんて幸せなんだろう。「いっぱい甘えなよ。抱き締めてあげるから。」って言ってくれた。涙が出そうになった。わたし、そう言ってくれる人が欲しかった。わたしが抱き締めて欲しいときに抱き締めてあげるって言ってくれる人が欲しかった。何も考えないで甘えなよって・・・言ってくれた・・・・嬉しくて嬉しくて・・・・それだけでもう、幸せだった。ありがとうって言葉しかでない。それから、自分の過ちへの後悔が滲み出てきた。わたしの後悔を、拓ちゃんは消してくれるかな。わたし、こんな甘ったれでいいのかな・・・。利用してるわけじゃないけど、利用してるって思われるかな・・・・都合のいい女でごめんね、拓ちゃん。大スキだよ。いつも傍にいてくれてありがとう。ほんとにありがとう。店長のばかっ。