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初めてお会いしたSセミのK先生は、白衣を着て、いかにも「理科の先生」
といった感じ。 ちょうど個別グループの日だったので、生徒さんが出たり入ったり。 K先生は穏やかな口調で、とても信頼できる印象。 (後にさくらの話でわかったが、子ども達には相当怖い物言いになるらしい…) 「あの…我が家は共働きで、残業も多いので、子どもの勉強を見る時間が とれないんですが…」と切り出すと 「それで結構です。親御さんは働く後姿を見せてあげて下さい。 それと健康管理は大切ですね。」とのお答。 「見なくてよろしいんでしょうか?うちの娘は本当に出来が悪いんですが」 「自分で勉強する力をつけるためには、教えてはだめなんです。 勉強は人に教わるものではなくて、解らないことを自分で考える姿勢が 大切なんです。私も授業で子どもにも何回も何回も言い聞かせてますから」 しばらくお話してみて、本に書いてある通り、「やる気を出させて」 「ミスをなくさせて」「暗示を上手にかけて」くれる、 そして懇切丁寧な指導はないが、子どもに自分で考える習慣をつけさせて くれそうな指導だと予感。 お話を伺って改めて驚くのは、本にも書かれている合格実績。 無試験先着順の入塾基準、しかも教えない、授業スタイルをとらない 指導方針にも関わらず、毎年90%が合格。 しかも合格先は御三家を始めとして、上位校が多い。 前年度の合格先をうかがって、ちょっとビックリ! まあ、さくらにはあり得ない話だが、そこまで望まないなら何とか なるかも…というダメ元の甘い気持ちがあったのも本音かな。 集団グループにいつ入れるかはわからないけれど、先生のお話では1年以内 には入れるのではないかとのお答。、 とりあえず個別グループに在籍しながら待つことに決めました。 「では来月からお願いします。」と手続きをすませて家路につきました。 自宅へ戻って一部始終を夫に説明。すると… 「K先生の考え方は良いと思うし、さくらはとにかく依存心が強いから 自分で勉強する姿勢を身につけたり、意欲的になれる環境なら賛成。 あいつは少し他人との競争でもまれた方がいいよ」との言葉に続けて… 「だけどさ、オレは自分が中学受験したからわかるんだけど、 さくらの今の学力で、中学受験させようったって無理だと思うよ。 先生の本には確かに90%の合格率とか御三家クラスとか書いてあるけどさ、 まさかそんなあつかましいこと考えてんじゃないだろうな? オレは中学は公立でいいと思ってるし、今のままじゃ高校受験がまずいと 思うから通塾に賛成してるんだからな」と言われました。 自分で勉強できるだけの基礎学力と考える力が身につけばそれでよし、 後は本人の意思とやる気に任せる…これは当時の夫の本心。 もちろん私だって御三家だの難関校だのそんなことは考えてません。 私も中学は私立がいいと思ってる。せめてこの位のところには… という願いも具体的に持っていた。 夫が何と言おうと私は「いや、なんとか受験に間に合うはず」と信じてました。 (相当あつかましかったことが後に判明してくるのですが…) この夫が「やっぱり、さくらは中学から私立へ入れた方がいいな」 と言い始めたのは、さくらが6年生の5月のこと。 なぜか?それはK先生のひとことでした…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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