ある少女との出会い
りんは噛み癖がある犬である。うちのおっさんと私は何度噛まれたことか。だからトラブルを避けるため散歩は日が暮れてから人に合わないようにしていた。しかし 夜用事があり 夕方5時頃しかたなく公園へ散歩にでかけた。そのとき、小学校4年生くらいの女の子が「そのワンちゃんにさわらせてもらってもいいですか?」と丁寧にたずねてきた。私は「でも この犬噛むから ごめんなさいね」と断ったのであるが少女は「うちでも犬を飼っているから平気です!」と言ってリンに近づいてきた。そしてしゃがんで、りんをやさしく撫でてくれた。りんも少女にされるがままいい子にしていた。そして その少女がたちあがり,「これはお礼です。持っているときれいになる石です。さよなら」と 私に白い小さな石を手渡し去っていった。公園などに転がっている石だったが とっても暖かい気持ちになった。皆さんも子供の頃 よく石をひろって集めてお宝箱のようにお菓子の缶にいれてたりしませんでしたか?私も子供の時石集めをしていたので とても懐かしく少女の気持ちがうれしく思えました。そして大事にもちかえり宝箱にしまいました。