大型ノンステップ車ディーゼル車KL-LV834L1「エルガ(type-B)」(いすゞ)
2000年初登場。1997年長期排ガス規制適合車。 KL代の「エルガ」ノンステップ車には、type-A(LV280系)とtype-B(LV834系)の2種類が設定されており、「type-B」はノンステップ部分が車内後部までつながっているフルノンステップ車である。 このタイプから車体がモデルチェンジされ、全体的に少し丸みを帯びた形状になっている。 また、KC-LV832L1では前後扉がグライドドアになっているが、エルガは中扉が引戸に戻されている。
2000年に3台(内1台は鈴鹿(現・中勢)に配備)、2001・2002年に2台ずつ投入され、2001・2002年投入車ではマイナーチェンジが行われている。 (以下、2000年度から順に一次車・二次車・三次車とする) ・車体カラーリング 一次車はKC-LV832L1と同様、三重交通の標準カラーに赤いラインが追加されたものであった。二次車より車体カラーリングが一新され、以降2008年度までに登場したノンステップ車の標準塗装となった。
・車体後部 三重交通の路線車では、リア上部に広告看板枠が設置されている(一部除く)。二次車ではこれが設置されていないが、三次車では復活している。 また、「乗降中」の表示が、三次車ではLED化されている(その後、1111号車もLED化されている)。
・側面行先表示機 一次車では中扉の後方に設置されているが、二次車から中扉の前方に移されている。
・冷房ユニット 一・二次車に比べて、三次車は小型化されている。
・車内 一次車と二・三次車では、室内のカラーリングが一部変更されている。
当初は、1111・12号車が三重団地笹川線、1114・15号車が羽津山線、1116・17号車が四日市港線と、運用路線がそれぞれ固定されていた。 その後、運用変更を経て、2006年の改訂から三重団地笹川線を中心に運用され、現在は小杉・神前・磯津線と高速・特急系統を除く各路線で運用されている。 なお、1116・1117号車では、運賃表示機の下に四日市港線で運用されていた頃の名残が見られた(現在は無し)。
なお、type-Bは「交通バリアフリー法」の新たな規定に対応できなかったため、2005年8月をもって製造が中止された。 KL-LV280N1改「エルガ(type-A)」(いすゞ)
2003年度より登場のノンステップバス。 1111~17号車の「type-B」に対し、こちらは中扉より前がノンステップで以後に段差がある「type-A」である。 後部に行くほど、座席と天井との間が狭くなるため、後部には頭上への注意を促すサインが表示されている。
PJ-LV234L1「エルガ」(いすゞ)
PKG-LV234L2「エルガ」(いすゞ)
PKG-KV234N2「ブルーリボンII」(日野)
2004年8月から、エルガは日野自動車にOEM供給され、日野では「ブルーリボンII」として発売された。 2004年12月から発売されたPJ代では、エルガとブルーリボンIIは統合車種として位置付けられ、これを新長期排出ガス規制に適合させたのがPKG代である。 両者は同一仕様であるが、KL・PJ代と異なり、ヘッドライトがエルガの4灯式に対してブルーリボンIIは2灯式になっており、外観で識別するポイントになっている。
QDG-LV234N3「エルガ」(いすゞ)
2010年から、平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合したLKG・LDG代を発売し、同規制に対してPM10%低減とされたのがこの型式で、2012年4月から発売された。 7月にマイナーチェンジされ、新ワンマンバス構造要件(中扉開時の動力伝達カット装置標準装備など)に適合している。三重交通ではこのモデルから導入されている。
QKG-LV290N1「エルガ」(いすゞ)
2015年、従来の「エルガ」からフルモデルチェンジを行って登場した形式。 従来型に比べてノンステップ部分が拡大し、車高が高くなって車内空間が広がった。 燃料タンクが左フロントタイヤ付近に移設されたことにより、前扉直後の一人掛け座席が廃止された。 この関係で前扉付近のスペースが狭くなったためか、それまでのノンステップ車は前扉がグライド式だったが、これが折戸式に改められた。 外観では、ヘッドライトが2灯式に改められた。 また、中扉の車椅子用スロープが反転式になり、短時間かつ容易に引き出し・収納ができるようになった。
2TG-LV290Q2「エルガ」(いすゞ)
2TG-LV290Q3「エルガ」(いすゞ)
2TG-LV290N3「エルガ」(いすゞ)
平成28年排出ガス規制に適合させたマイナーチェンジ版。 標準尺(N尺)に加えて長尺(Q尺)も採用されている。
2019年度投入車からマイナーチェンジされ、型式が「ーN3」「-Q3」に改められた。 後部ブレーキランプがLED化された他、運転士に異常が発生した際に緊急停止させるEDSS(Emergency Driving Stop System/ドライバー異常時対応システム)が搭載され、乗客が操作する際のボタンと説明書が運転席後部に設置された。
EDSSは、乗務員が運転を継続するのが困難・不能な場合にのみ操作するものです。 この場合以外での操作は、法令で禁止されています。 ハイブリッド車 QSG-HS2ASAP「ブルーリボン」(日野)
日野の大型ハイブリッド車は、1994年に発売を開始した「HIMR(ハイエムアール)」に端を発している。 U代・KC代の「ブルーリボン」からKL代「ブルーリボンシティ」へマイナーチェンジされた際に「ハイブリッドバス」に変更された。(各型式の詳細は 三岐バス 大型車 のページを参照) 後に「エルガ」と「ブルーリボンII」が統合車種となってからも、ハイブリッド車だけは「シティ」のボディで製造が続けられていたが、2015年にモデルチェンジした際にエルガ・ディーゼル車と共通のボディに改められた。
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