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2005/04/09
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カテゴリ:音楽
 ようやく、調律師の方に弦を張りに来てもらいました、結局5本切れてました・・。張り直す工程を眺めつつ、筒状になった弦を必要な長さに切り、止め金にはめるための輪をつくりと、作業を見ていると。ピアノがただの物体のように見えてきました。

 ピアノは物体なのですが、音を音楽を奏でる楽器という意識が強いので、ピアノを物体として眺める事はあまりなかったのです。弦を直す作業を見ていると、なんとも不思議な気持ちになりました。

 鋼鉄で出来た弦(ピアノ線と言われる線はピアノの弦には使用されていません)を見ていると、ただの針金としか見えない物が、音を鳴らし、音色が付き、メロディーをハーモニーを響かせているのだと、物体を音楽に変化させている、作業を毎日行っているのだなと、神妙な気持ちになりました。

 これぞ、ピアノという楽器ならではの曲を、

 R.シュトラウス作曲 ゴドフスキー編曲 「セレナード」

 夢心地のような美しいアルぺッジオの連続に、繊細な旋律を奏で、ピアノから湯気のように浮かぶ響きはとろけそうです。
 ゴドフスキーの編曲技法の特徴である、和声の響きが、万華鏡のように変化していく様子が、この美しい旋律をより引き立てています。

 、鍵盤のロマンニスト、ホルヘ・ボレー(ボレット)先生の演奏がお薦めです、とろけきって蒸発しそうです 。

 

 





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Last updated  2005/04/09 09:09:50 AM
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