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2007/12/14
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カテゴリ:演奏会ルポ記
パリから一時帰国している友人がドビュッシーの歌曲のピアノ伴奏で演奏するので、聴きにいってきました。ドビュッシーの歌曲を生演奏でまとめて聴くのは初めてでした。
 ドビュッシーの歌曲を聴くと,ドビュッシーが印象派の作曲家と単に言いはめるには、狭すぎるのではないかと感じさせられます。今回の演奏会で、ドビュッシーが創造した音の響きと歌の旋律による、独特の音楽美を堪能する事が出来ました。

 来年1月のリサイタルで演奏する、ドビュッシーの「ヴィーニョーの門」(前奏曲第2巻)でも、ドビュッシーは独自の音の世界で、見事なスペイン音楽を作り上げています。
 ドビュッシーはスペインを訪れた事もないのに、スペインの作曲家のファリャから送られてきた、絵葉書に描かれている「宮殿のヴィーニョ門」を音の響きで作り上げ、ファリャも絶賛する真のスペイン音楽を作ってしまうのですから、その直感力と想像力にはあっぱれです。

 ドビュッシーは音の響きを、ある時は「霧」や「水」の自然現象に、ある時は遠近法を駆使した情景を作りだし自在に扱うだけでなく、聴き手にそれを実感させてしまうのですから、まさに音の魔術師です。
 事実、ドビュッシーはオカルトにも興味を持っていた様ですから、まさに本物です。





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Last updated  2007/12/21 11:15:23 AM
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