追悼 アレクセイ・スルタノフ
6月30日に、敬愛するピアニスト、アレクセイ・スルタノフが残念な事に、お亡くなりになられました。享年35歳 あまりに早すぎます。翌日1日の朝、その一報を知り、突然の出来事に、信じられない気持ちで呆然となってしまいました。 2001年から半身不随で闘病生活を送っているスルタノフを支援するという事で、スルタノフ夫人と交流をもたれているファン代表のゆうさんを中心に,スルタノフ夫人から提供されたリストのソナタと、ホロヴィッツ編曲ものを中心とした未発表”リガ”ライブ音源をCD製作し発売するという企画が立ち上がりました。その企画は去年、実現し、売り上げすべてが、スルタノフ家に無事送ることが出来ています。 今となっては、この未発表ライブ音源が、追悼版としてでなく、スルタノフの生存中に企画されて、良かったという気持ちで一杯ですし、今後もスルタノフここにあり!という演奏を知ることができる、伝説の一枚となっていけばと思っています。 この企画に参加させて頂き、CD発売実現へ進める中、夫人提供の多くの写真やエピソードに触れる事が出来、それと共に、スルタノフへの親近感も大きくなりました。 私がスルタノフの演奏を初めて耳にしたのは、FMで放送された、1989年若干19歳でゴールドメダルを獲得した、クライヴァーン国際コンクールでのライブのショパンのソナタ3番でした、その後、話題になった95年ショパン国際コンクールでの最高位をひっさげての来日公演で何度か実演に接する事もできました。 初めて耳にしてから変わらず魅了させられる、スルタノフの演奏スタイルの特徴である、人をのめり込ます、限界に挑む気合の入ったエネルギッシュさは、闘病生活でもその演奏スタイルの様に再起に向け突き進み、不屈の精神で挑まれていた事でしょう。半身不随となり、ピアノが満足に弾けず闘病生活をどのような気持ちで送っていたのかと察すると、胸が痛み、言葉になりません。 今、健康でピアノが弾ける事を有難くかみ締めたいです。 丁度今頃、、スルタノフが住む、テキサス フォートワースのModern Art Museumにて葬儀が行われいていると思います(現地時間午後5時間) ご冥福をお祈りいたします、 そして沢山の興奮と感動をありがとう!! スルタノフにお悔やみカードなどを書き贈りたいという方がいらっしゃいましたら、スルタノフファン代表のゆうさんのHPをご覧になり参考にされ送ってみて下さい。