我が師の演奏会を聴く!in ブリュッセル
街はすっかりイルミネーションで輝きクリスマス一色です。 この数週間色々と行事があり、慌しかったですが思い出に残る事ばかりでした。長年訪れてみたかった、オランダを観光し存分に満喫してきました。演奏会も色々と強く印象に残るものばかりを聴くことできました。 先ず、ベルギーでレッスンをして下さってる、アラン・ヴァイス先生の演奏会がブリュッセルで行われました。師の演奏から、鮮やかな超絶技巧とロマンティックなピアニズムに興奮。 その演奏は、芯のある美しい弱音から、パンチのある強烈音までのダイナミックさ。即興的に付け加えたパッセージに低音補強、旋律と内声をずらし立体感をだしたり、内声強調。往年の大演奏家らの流れをくむスタイルでの演奏。ちなみに氏のアイドルは ホフマン、ゼルキン、モイゼイビッチ。ホロヴィッツにはラコッツィーマーチ(ホロヴィッツ編)を採譜して、送ったとか。。。 前半でのショパンではそのスタイルでの特徴が明確にでており、ピアノを歌わし、表現の自由自在なショパンでした。時折、驚くような解釈をし、びっくりする瞬間も(笑) ショパンのバラード1番コーダーでの爆発ぶり、3度のエチュードの指さばきには唖然となりました。 休憩中に会場でヴァイス氏からもアドバイスを受けているという、セルジオ・ティエンポとその家族を目撃~。 後半 白のブラウスから黒いのブラウスに変え登場。 楽しみにしていた、演奏者自身の編曲版展覧会の絵。編曲としてはホロヴィッツのが非常に有名ですが、氏の編曲は想像を上回る斬新的なもので、興奮モードに突入。 オーケストラ的な効果仕掛けがあちらこちらに用意され、爆音が打ち上がっていました。リモージュの最後の両手交差の部分でグリッサンドの連続が飛び出し、爆音のカタコンブに突入した時、笑いを堪えるのに必死でむせ返りそうになりました。 キエフの大門ではお約束通り、オリジナル版からの引用したオクターブパッセージも付き最後はプロムナードの旋律の音を並び替え、鐘のように響き渡らせフィニッシュ。 後日 この編曲についてお聞きし、楽譜を見せてもらいましたが、3回改訂され、音符がぎっしり書き込まれていました。そして ホロヴィッツを真似しては いけないよ! 氏は以前、別府アルゲリッチ音楽祭に、マスタークラスと演奏で訪れた事があり、時折 怪しい日本語を発します・・ 更に数日後、パリで初めて聴いてから虜になった、グレゴリー・ソコロフの極上の音と音楽にまたしても陶酔。若き巨匠と言われる ピヨートル・アンデルジェフスキーの意思の強さと知的な演奏に感服。フランス国立バレエ団による、チャイコフスキー「眠れる森の美女」もあまりに美しい舞台にはただただ溜息。 などなど。 こちらは 演奏会の値段がとにかく安いのありがたいです.ここのところ、譜読みの連続ですが、それでもまだ、見れていない,まっさらな楽譜が待機してます。今年中になんとかやっつけたいところです。。