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世の中はクリスマス・イブですね~
七面鳥やクリスマスケーキなんかを囲み 一家団欒でパーティーなんてやっているお宅に それは、突然現れます。 無精髭をたわわに蓄え、小汚いジャケットを身に纏い 原付のトナカイを引き連れ 領収書片手に、給料前の家計の蓄えを根こそぎ奪って行きます。 そう、平和な食卓に、一点の穴を穿つ者・・。 黒サンタの登場です。 「こんばんは~。 まぐろ新聞ですけど 集金にお伺いしました~。」 この五年間、イブの夜は追い込み時期なので 『集金』と相場が決まってるまぐろです。 こんばんは♪ 「ただ単に彼女いないだけじゃん」と思った方、一歩前へ・・。 さて・・いつもより、早い集金時期もそろそろ大詰め。 『冬休みは海外で過ごすの』って言うお客さんが ちらほらと出て来ました。 (まぁ・・海外と決まってるわけではありませんが) こちらとしては、新聞代金さえ頂ければ ハワイでも、グァムでも、はたまたアジスアベバ(がっくり都市)でも 何処で過ごそうが、全く構わないのですが 困り者なのは、今月分の購読料を払わずに バカンスに旅立たれてしまうお客さん。 昨今の僕の仕事は、その出鼻をとっ捕まえて 上前を頂戴するコバンザメのような作業に従事しております。 なんて前振りとは全く関係の無い今日の日記。 先日の集金での出来事。 マンションで、いつものようにインターフォンを押すと スピーカー越しに聞こえてきたのは 小さな女の子の声。 女の子「は~~~い♪」 まぐろ「こんばんは。まぐろ新聞ですけど お父さんか、お母さんはいますか?」 ブツッ! 突如、断ち切られる内外の交信・・。 子供が応対に出ると、集金の意味が分からないのか・・ たまに、そのまま両親に知らされる事なく 寒空の玄関先で、数十分の放置プレイを喰らうことがあるので不安です。 暫くすると・・父親らしき男性が扉の向こうから顔を覗かせてくれたので ここのお子さんは、ちゃんと僕の意向をご両親に伝えてくれたようです。 いい子だ・・。 まぐろ「はい・・では、○○○○円になります。」 父 親「いつも寒いのにご苦労様です。」 まぐろ「いえいえ・・お気遣いありがとうございます。」 なんて、いつもと変わらぬ集金のやりとりを父親と交わしてると 彼の足元に、見え隠れする小さな影が・・。 どうやらインターフォンに出た女の子のようです。 まぐろ「こんばんは♪」 父 親「ほら・・ご挨拶しなさい。」 父親に促されても、もじもじと恥ずかしそうにして 彼の足元から出てこない女の子。 まぁ・・可愛い♪ 父 親「すいませんね~。何を、人見知りしてるんだか・・。」 まぐろ「いいですよ。知らない人なんだから仕方ありませんよ。」 なんて、和やかで微笑ましい雰囲気の中・・ 集金業務は着々と進み 「ありがとうございました」と深々と頭を下げ 僕はそのお宅を後にしました。 さて・・次のお客さんは何処だっけかな?と 閉められた扉を前に、領収書をぺらぺらと捲っていると・・ さっきのお宅のインターフォンから 突然、あの女の子の声が流れてきました。 先程までとは打って変わった明るい口調で 僕に向けられる挨拶。 「ばいば~い♪」 んまぁ!なんて可愛い子でしょう!! ちょっと連れて帰って、お菓子でもおもちゃでも 買って上げたくなっちゃいました。 でも・・次の瞬間 「ばいば~い♪ 郵便屋さ~~~ん♪」 いや・・根本的なところで、間違ってますよ・・君。 まぁ・・何はともあれ、癒して頂いたので良しとしますか♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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