穏やかな爆弾

2004/05/10(月)15:39

【肉】 摂取カロリーコントロール

母がマイクロダイエットなるものを始めました。 僕が、毎朝汗だくになって ウォーキングから帰って来るのを見て 危機感でも覚えたのでしょうか? ある日を境に云千円の粉の束が 我が家の台所に忽然と登場し、その暴挙を振るっています。 そろそろ、摂取カロリーを考え直したかった僕は ちょうどいい機会だと、賄い長である母に 自分の摂食制限も提案しました。 ひっそりと肉体改造計画を進行中のまぐろです。 こんにちは。 食わずに痩せるってのは、僕の趣旨に反しますが 帰郷して、一回り大きくなったのは 実家での食生活が多大に起因していると思います。 とにかく量が多いのです。ウチの食事は。 「食事に、貧乏臭いの嫌いなの。」 ・・と言う母の信念の元。 大皿に山盛りのオカズが盛られ それが最低でも3皿は、食卓を彩ります。 東京での生活は、貧相な食生活だったので 帰郷と同時に「肉食わせろ!肉!がるる~」と唸っていた 肉食獣の僕でしたが、3日続けてステーキが出てきたときは 正直、母に殺されるのではないかと、恐れ戦きました。 しかも、幼い頃から 食べ残すと『もったいないお化け』が出ると 公共広告機構に躾けられていた僕は 出された物は、無理しても食べる事にしているので 胃の粘膜はどんどん拡張し 知らず知らずのうちに、大食漢の烙印を押されてしまいます。 こんな悪循環、ダイエットの風上にもおけません。 と・・言うわけで 成人男性の必要摂取カロリーは2200kcalだと聞きましたが そこは体内に豊富な備蓄を有している僕のこと。 一日の摂取カロリーを1500前後に制定し 母との綿密な打ち合わせの元。 カロリーコントロールダイエットを開始する事に致しました、 ココで気をつけなければならないのが 『運動』と『栄養バランス』です。  えへ♪  最近太ったんで、一食抜くようにしたら  2キロも落ちちゃった。 なんて言葉を、よく耳にしますが 実の所これは筋肉が落ちただけで 脂肪自体は現状維持だと言う事が間々あります。 人間の身体は、飢餓状態を感じると 体内にある栄養素でエネルギーを賄うようにしますが この時に、脂肪だけ活用するのではなく 筋肉まで消化して使ってしまうそうです。 つまり、食事制限をするためには 適度の運動とバランスの取れた栄養で 筋肉組織の維持を図らなければ、本末転倒って訳ですね。 (このあたりは後日『ダンベル運動』の回で詳しく考察したいと思います) しかし・・ 一口に1500kcalと言ってはみましたが これがなかなかキツイ。 それまで食えるだけ食ってた意地汚い人間が 一回に摂取できる500kcalで 耐えなければならないのは、予想以上の苦痛でした。 菓子パン二つも食らえば、即カロリーオーバー。 焼肉屋に行けば、一瞬で一日の持ちカロリーを使い果たしてしまいます。 案の定、最初の内は ゴチバトルで岡村が「美味しい~♪」と 嬉々の叫びを上げる度に 「なにが美味しいんじゃい!!」と 鶴嘴でこめかみをぶち抜いてしまう妄想に 激しく駆られる始末。 なら・・料理番組なんて見なきゃいいのにと 思うかもしれませんが なかなかどうして・・。 本能が視覚だけでも満足させようとするのか チャンネルサーチしている指は 焼肉やお寿司などがブラウン管に大写しになると 無意識のうちに、その動きを停止させてしまいます。 ・・麻薬中毒者も、小麦粉とかに異常反応するのでしょうか? いかんいかん。。 これでは、痩せる前に 何か大切な道から外れてしまいます。。 そこで・・僕が少ない食事で 少しでも満足感を得るために工夫したのは次の二点。 (物凄く当たり前の内容って気もしますが) 1・野菜を多く取る。  これは栄養面から考えても重要です。  そして、もう一つの利点は・・  嵩が増える。  一回にすずめの涙ほどの肉を  ぺろりと食べてしまうよりは  ボール一杯に盛られた野菜なんかを  イオパラよろしく、もしゃもしゃと時間をかけて食らう方が  心理面に訴えることは請け合い。  故に食えるか!こんな量のサラダ!ってのを  一日一回はメニューに組み込みました。  (ただノンカロリー・低カロリーの食材ばかり   選んで食べるんじゃなくて   卵・魚と言った高蛋白・低脂肪食品を選択する事で   筋肉の栄養源を賄うことも忘れてはいけません。) 2・よく噛んで食べる。  顎の関節を多用しながら時間をかけて食事をすると  自ずと満腹中枢が刺激され  少ない食事量でも、腹一杯になるってのはよく聞く話ですね。  もともと僕は、早飯ドカ食いと言った  実に豪快な食文化が根付いている人間なので  この辺を改善せなければなりません。  箸で掴む米の量・おかずの量を半分にして  ちまちま食うことによって、この辺はクリアー。  しかし、この食べ方  自然と猫背になり、おちょぼ口になります。  背中に貧乏神でもついている感じがするのは何故なんでしょう? なんだか、摂取カロリーコントロールの本質は 「飢えた自分の身体を、どれだけ上手に騙すか。」 に全てが懸かっている気がしてしょうがありませんね。 そんなこんなで、食事制限を始めて 約一月の歳月が流れました。 効果の程は、色々複合的にダイエットを実践していますので はっきりとしたことは分かりかねますが 徐々に体重が減っていっていると言う事は 良い方に向かっているのだと思います。 開始当初は、飢えに飢えて 散歩途中にある蓮華畑に対しても 「綺麗と言うか・・美味そうだ。」 なんてあらぬ妄想が沸いてきた物でしたが さすがに歳月を積み重ねると、慣れてくる物ですね。 今は、平穏な一日を過ごせるようになりました。 ただ・・週に一度のペースで 発作の様に暴飲暴食の衝動が襲ってくるのは 何故なんでしょうね? ああ・・今日も知らず知らずのうちに 瞳が食い物を探しています。 仕方ないので、たろうを饅頭に見立てて我慢する事に致しましょう。 たろう「ぎゃあああああ!!     その艶かしくも貪欲な視線を投げかけないでください!!」 お後が宜しいようで。。

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