テーマ:吹奏楽(3433)
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吹奏楽部の保護者会を開いた。
クラスや学年とは違って部活動の保護者会だから、それほど人数が集まらないだろうとタカをくくっていたのだが、出欠票を集めてみると部員のほぼ7割の保護者が出席下さるとのこと。その時点でだいぶ緊張していた(笑)。 しかし逆に、これからの吹奏楽部のやり方をアピールする良い機会だと割り切って、素直に大胆に方針を説明することにした。まな板の鯉。 折しも体育祭のための練習が佳境に入っている。まずは30分ほど練習を見学していただく。部員達もギャラリーがいると緊張しつつも良い格好をしたいらしく、普段より心なしか気合いが入っているように見えた。 合奏を適当な時間に切り上げ、場所を移して懇談に入る。懇談と言っても、部員の保護者に会うのはほとんど始めてのことである。2ヶ月前に赴任してきた教員がどんな風に見られているのだろう。ドキドキしつつ、資料を基にほとんどしゃべりっぱなしであった。 部費のこと。楽器のこと。消耗品のこと。指導体制。行事について。夢中になって話していたのだが、その間、うなずきながら聞いてくださる方が大勢居てホッとした。概ね好意的な反応であった。 一応一通りの説明を済ませたとき、予定時間を大幅に過ぎているのにようやく気がついた。特にご質問やご意見が出るわけでもない様子だったので慌てて会を終了した。 終わってから3年生部員の保護者の方と立ち話になった。 「なんか、私が来てから自分のやりたいように色々引っかき回して申し訳ありません」。 「3年生は受験の方が大事ですから、決して無理を言うつもりもありませんし、ご本人とよく相談して部活への参加を考えてください」。 するとある保護者が私をハタと見据えてこう言った。 「いや。去年の部活動が余り上手く行っていなかったようなんですが、今年に入ってからは子供が生き生きとしているんです。確かに勉強のことは心配ですけど、この部活動の良い勢いをそのまま今年一年間持ち続けてくれたら、と思って居るんです」。 「ですから余り心配せずに吹奏楽部の指導、よろしくお願いします」。 本当にありがたい言葉だった。もちろん部員によって温度差があるだろう事は承知しているつもりだが、とりあえずは私の方向性を認めてくれている人が居る。ちょっとだけ自信が持てた。 いよいよあと一週間で体育祭の演奏。下手でも良い。充実した演奏がしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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