部長のブログ

2008/07/11(金)17:54

原油高

投資(4)

 ついに新興国の新車需要も原油高の影響で頭打ちになってきた。いい加減下がらないものか‥。  6年前には20ドル程度だったのに、最近はニューヨークWTI原油先物が1バレル(159リットル)140ドルを突破。いろんな人が口をそろえて200ドルは確実にいくとか、250ドルになるだろうなどと言い始めた。でも、専門家がみんながみんなそう言い出すと私は天邪鬼なので、そこまではいかないのでは?と考えてしまう。  そもそも原油価格とニュースでいう場合はたいてい上にあげたWTI(ウエスト・テキサス・インターメディエート)原油先物の価格の事を指すのだが、これって西テキサス地方で産出される硫黄の少ない高品質な原油の取引なんだよね。一日の産出量はたったの30万バレル。全世界の生産量がおよそ8500万バレルだから、全体の0.35%に過ぎない。そんなものが世界の原油の価格動向を左右している。  そして、その1日30万バレルしか産出されないWTI原油を対象に1日1億バレル以上(多いときは3億バレル?)が取引されている。石油に関係ある企業や産油国以外に、投機資金が大幅に流れているのがやはり今の価格高騰の原因だろうと思う。物価変動率や新興国の需要を加味してもせいぜい70~80ドルが適正価格ではないかと思う。まぁいずれ実需を反映して急落することになるだろう。  投機資金といえば、排出権取引という奴、あれもそうだよね。あの排出権取引というもの自体目に見えない存在しないものを金を出して買うという虚業ビジネス以外の何物でもないと思うのだが。それを不当に高い価格で、しかも税金で買うという日本政府。排出権を買うぐらいなら、その金で自前の環境技術を開発するか、植林すべきだろう。  

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