ぐんかん少年とラジコン(7)熱き一撃編ぐんかん少年がヒロボーゼルダを買う気満々で過ごしていると、ある日、ラジコンマガジンに驚愕の情報が載っていました。「タミヤから、遂にオフロード4WDバギー発売!」 「何ぃっ?タミヤも4WD出すのか。これはチェックしておかなければ!」ぐんかん少年お得意の情報収集が始まります。 他のラジコンメーカーにも興味はありましたが、基本的にはタミヤファンだったぐんかん少年の中では、ゼルダへの思いがグラグラと揺れていました。 当時、ラジコン4WDバギーはモーターを積んでいる後輪側から前輪側へと動力を伝達するのに、チェーンかベルトを使っているのが一般的でした。しかし、タミヤの新型は実際の車と同じシャフト駆動らしく、高効率を謳い文句にしていました。
そして、タミヤ ホットショットは発売されました。 ぐんかん少年が西山サーキットへ行ってみると、もうホットショットを買った人がサーキットを走らせていました。 フロントとリヤのボリューム感に対し、スリムさが際立つシャーシセンター部。リヤの一部がパイプフレーム状になっており、屋根は金属製。真紅のボディとウィングに、所々アクセントで赤いパーツが散りばめられた車体。 「ヤッベー!滅茶苦茶カッコイイ!!!」 もうぐんかん少年の中にはゼルダのゼの字も残っていません。 「走りのほうはどうなんだ?」 持ち主の人と他の人の会話から、すでにフルベアリングにしてあるみたいでした。いよいよ、ホットショットが走り出します。 「速ぇ!間違いなくS君のギャロップなんか比較にならん程速い!!」 ほどなく、ぐんかん少年はホットショットと必要なだけのベアリングを購入します。 マイティフロッグからRCメカをひっぺがし、ホットショット制作に取りかかるぐんかん少年。 多少、マイティフロッグの頃からはスキルアップしていたとは思いますが、相変わらず配線なんかテキトーでゴチャゴチャしていた覚えがあります。(今なら、超綺麗に作ってやるぜ。ムフフ) このあと、このホットショットとはラジコン辞めるまで一年半程、共に過ごす親友となります。ホットショットでは遂にレースにも参加しました。 しかし、ぐんかん少年はこの時はまだ、一台のラジコンバギーの登場と、それに伴う夢の終焉が近づいていることをまだ知りませんでした。 ジャンル別一覧
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