魁！「ラジコン侍」改め「ガンプラ足軽」。（笑）　死して屍拾う者無し！！

ここは信州上田の何処かにある「居酒屋 ラジコン侍」。

店主の「大将」が、その時期の旬の食材を使ったり、気になった食材でつまみを作るメニューの無いお店。

今日も常連の「Ｇ」がお店に顔を出します。

ガラガラガラガラッ

Ｇ「大将！こんばんは～。」
大将「よぅ！Ｇ。いらっしゃい。悪いな、今日もこれで一杯飲っててくれ。」


Ｇ「今日は『金麦』だ！　突き出しは茄子と大根の浅漬けかぁ。」


Ｇ「グビグビ　ぷはぁ、旨い！」


Ｇ「大根の浅漬け、コリコリで美味しい。　ねぇ大将、今日もイキナリメイン作ってんの？」
大将「おう！」
Ｇ「じゃぁ、今日も見学させてよ。」


大将「んじゃ、今日も食材の準備からだ。　秋刀魚は今日も腹を割き、はらわたを出して水洗いをする。　キッチンペーパーで水気を取り、塩、胡椒、タイムを振っておく。」


大将「じゃがいもは輪切り、パプリカは乱切りにしておく。」


大将「フライパンにバターをひき、じゃがいもをソテーする。　焼けたら取り出しておく。」


大将「パプリカも同じ。　ソテーしたら別ざらに取り出しておく。」


大将「今度はフライパンにオリーブオイルをひき、チューブのにんにくを適量入れる。香りが立ってきたら秋刀魚をポワレする。」
Ｇ「ポワレ？」
大将「フレンチ用語で「焼く」って意味だ。」
Ｇ「じゃぁ今日はフレンチなんだね。」


大将「秋刀魚が焼けたらパプリカ、じゃがいもと皿に盛りつける。」
Ｇ「ＷＡＯ～！　大将、なんかいつになくお洒落じゃん！！」


大将「次は、梨を半分にし、皮を剥いて芯を取り除く。」
Ｇ「『梨？』今日はデザートまで付いてるの～？」


大将「梨をすりおろし、ザルにキッチンペーパーを敷いて余分な水気をきっておく。」


大将「鍋にとろ火でバターを溶かし、そこにおろした梨を加える。そして白ワイン３０ｃｃと顆粒のコンソメをひと摘みを入れてよく混ぜる。　塩、胡椒で味を整え、ひと煮立ちさせたらソースの出来上がりだ。」
Ｇ「え～っ！　ソースぅ？？？」


大将「ソースを秋刀魚と付け合せにかけ、バジルをあしらったら『秋刀魚のポワレ 梨の白ワインソース』の完成だ。」


大将「Il attend et est un chemin comme. Ayez plaisant.」
Ｇ「？？？」
大将「お待ちどお、召し上がれって言ったんだよ！」


Ｇ「じ、じゃぁ、いただきます。　おっ、結構イケるねこのソース！　この甘塩っぱさがたまらな～い！！　秋刀魚に臭みもないし、旬の魚に旬の果物のソース、イイ感じだよ！！！」
大将「ハワイアンピザ好きで、酢豚にパインが入ってないと暴れるＧにはピッタリだと思ってな。」
Ｇ「でも今日の料理、大将のキャラに全然似合ってないね。(笑)」
大将「なっ！　Ｇ、お前って奴は・・・。」


こうして今日も「居酒屋 ラジコン侍」の夜は更けてゆく・・・。



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