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君が望む永遠

君が望む永遠

エロゲーの歴史その1



全世界のエロゲー愛好者の皆さん、こんにちは。

昼休みに学校を抜け出し、札幌までエロゲー買いに行ったことがある鳴海です。

今日は、エロゲーの歴史を事細かく述べていきましょうかね。






過去の積み重ねがあって現在がある。新しきを知るには古きをたずねる必要性があります。

エロゲーに歴史あり。

そこらのクソガキがまだママとパパに仕込まれていないような昔から、

エロゲーは歴史を積み重ねてきているわけです。


今はお高くとまっているスクウェア・エニックスや光栄、コナミ、日本ファルコムも、

エロゲーや美少女ゲームを出していたことは、 古くからのパソコンユーザーの知るところです。

スクエニはFFなんて出してる暇があったらアルファ2を出しやがれ、

と思わんでもないですが、そこは我慢の一手。

脱がないゲーム出してるメーカーなんざ、問答無用で全員死刑やむなしです。


聡明な皆さんには、アダルトゲームの未来を拓く義務と、

正しいゲームであるエロゲーをプレイする権利があります。

エロゲーの歴史を学ぶことによって一般知識を身につけ、

世界に通じるサムライとしての自覚をもってほしいと切に願います。







~創世期~

まだパソコンのグラフィック表示能力が、

ロールシャッハテストなみだった古き良き時代です。

画面に緑の色しか出ないグリーンディスプレイが当たり前、

4色も表示できれば「なんてカラフルだ!」という概念なので

その映像は当然ながらに稚拙でした。

そんな時代においても、時代の最先端を突っ走っていたテクノキッズたちは

「三次元などもってのほか」とばかりに二次元の桃源郷に身を委ねていたのです。


よく知られているのは、光栄団地妻の誘惑(1983年)でしょう。




団地にゴムを売りに行き、ついでに人妻に使用方法を伝授するというソリッドな設定で、

性犯罪予備軍の聖典となった傑作です。訪問先を間違えると、同性愛者の方に

問答無用でケツを掘られるというタイトなゲーム性で、

人生の厳しさと不条理さを訴えかけていました。


光栄は他にもオランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?(1984年)という、

P.K.ディックが見たら脳卒中確実なタイトルのゲームを堂々と発売していましたが、

最近は去勢されたも同然。戦国関連のゲームばっかり出してます。

お前ら、そんなに武将好きなら信長を脱がせるエロゲー出せよ、って感じです。






そうそう、光栄といえばナイトライフ(1982年)も忘れてはいけませんね。



「結婚祝いにどうぞ」というイカれた広告がファンキーなこの作品。

その内容は、カレンダーに従いその日のオススメの体位を表示するといったシロモノで

性を扱うソフトとしてパソコン上で始めて開発された、全てのエロゲーの原点となった名品です。


この時代、光栄は他にも触診と称して幼女をおさわりする、

ロリコンゲームの傑作マイロリータなど複数のエロゲーを販売してますが、

どうも社史的にはなかったことにされてるらしいのが笑えます。

製作自体は外部スタッフが担当したという意見がありますが、

「BY.KOEI」のスタッフロゴが言い訳無用って感じです。

そう、我々は決して忘れてはなりません。

光栄というメーカーが、エロゲーで成功した会社だということを。



80年代でいえば、エニックスも欠かせませんね。

昨今のスクエニしか知らない人にとっては信じられないかもしれませんが、

当時のエニックスといえば「うちはPCゲームメインだ」などと

自ら謳うほどのバリバリの生粋エロゲーメーカー。

1983年に販売した、史上初のロリゲーロリータシンドローム

ストーカーに命を狙われている恋人をあらゆる手段で死守するマリちゃん危機一髪など

順調にエロゲーで地位を築き上げた会社の一つでした。



個人的にエニックスといえば、無数の警備員の目を欺いて女性を寮から拉致する

エロゲー版メタルギア・ソリッド女子寮パニック!がイチオシですね。

「好みのアノ子を口説いてゲットしよう!」という広告戦略が完全に裏目に出ていた

ドットが粗すぎて女性の顔の分別がつかないTOKYOナンパストリート(1985年)もよかったですよ。


…このように、1983年から1985年にかけてのPC88時代は

かなりのコンピュターゲームメーカーがアダルトゲームに着手しており、

逆に言えば手をつけていない会社など無いと断言してもいいくらいでした。

新たな娯楽の裏には常に性風俗あり、といった好例でしょう。



さて、PC88というマシンは、現在流通しているWindowsなどとは違い

同じパソコンといえど容量的にもパワー的にも微々たるものでした。

そのためランダム要素の強い野球拳やパズルなどの単純なゲームが多く、

チャンピオンソフト(後のアリスソフト)の大作にして

エロゲー界初のAVG・四次元少女リディア(1983年)

女性に会話を覚えさせるのがキモの、育成SLGの先駆けEMMY(1984年)などを先行し

少しずつゲーム性が開拓されていたものの

しかしそれでも、それ単体でユーザーを満足させられる領域ではなかったのです。




そんなユーザーの要望に応えるかのように登場したのが、

PC88時代最高傑作として伝えられる、JASTの天使達の午後(1985年)です。



劇画調が主体だったエロゲー界に革命の風をもたらし、

当時の大きなお友達諸兄を狂気させた業績は、 未だ色褪せない傑作といっても過言ではありませんね。





このゲームの、ヒロインを天使に例えるセンスも脱帽モノですが

余計な行動は即ゲームオーバーというハードボイルドな造りには戦慄すら覚えます。

ゲーム中ですら女の子を落とすのがこれほど難しいなんて、

現実世界ではどんなことになっちゃうんだろう、と

トラウマを背負ってしまうことは間違い無いでしょう。

そんなジェネレーションが今の日本を動かしているかと思うと、

世間で多発している性犯罪も「まあしかたない」と納得できますね。


また、本作に限った話ではありませんが、当時は

現在巷で跋扈しているエロゲーのように

カチカチマウスクリックするだけで読み進めるようなコマンド選択方式ではなく、

行動をキーボードで直接入力しなければならなかったのも懐かしい話ですね。


夜、両親が寝静まった後「チチ モム」とか「チクビ ナメル」などと

せかせかキーボード入力していたあの頃…。

凄まじい背徳感に襲われると同時に、 自分の堕落ぶりを実感できる

稀有なゲームだったといえるでしょう。






~第一期黄金時代~


さて、1980年代はNECのPC8801シリーズ、SHARPのX1シリーズ、富士通のFM-7シリーズ、

松下・SONNY・SANYOなどが互換機を出していたMSXシリーズなど、

複数のメーカーがそれぞれ独自のパソコンを開発して出していました。

それらのマシンには、現在のMacとWinの関係のように互換性はなく、

時には一つの会社から平行して互換性のない二種類のパソコンが出されることもありました。

当時のゲームは、それぞれのハード用に各機種用のソフトがそれぞれ発売されていたのです。


そして1985年春、NECより魔の刺客が送りこまれました。

FMM音源搭載の3.5インチ2DD、V3初搭載のPC9801Uです。

この当時、NECはPC88-01を個人用、PC98-01を業務用としてそれぞれ販売していました。


同時期、SHARPはX1シリーズからの派生であるX68000シリーズを、

富士通はFM-7シリーズからの派生であるFM-TOWNSを発売。

アーケードマシン並の強力なグラフィック機能とサウンド機能を持ったX68000。

初めてCD-ROMドライブを標準搭載したFM-TOWNS。

それぞれPC98にはない利点を持っていたのがこれらのマシンでした。


しかし、どんどん市場はPC98シリーズに浸食されてしまいます。

その大きな理由が「一太郎、Lotusなどの仕事で使うソフトが家でも動く」というものですが

陰の理由が「PC98には大量のエロゲーがある」だったとも言われます。

強力なマシンパワーを搭載したX68000などといった高級機種より、

もっと安くてエロゲが遊べるマシン! それがPC98シリーズだったのです。


PC98は、640×400ドット、4096色中16色同時表示可能というハイレゾリューションで

アニメ絵の女性の痴態を赤裸々に表現するには十分すぎる能力でした。

これにエロゲー業界が食いついてくるのは自然の摂理ですよね。

ある者はバイトして金をため、ある者は親に「勉強に使うから」などと

閻魔様に舌抜かれること確定の嘘をつきまくり、

エロゲー専用マシンことPC98をゲットすることに成功しました。

第一期黄金時代の到来です。


この時代の傑作は、やはりアリスソフトのランスでしょう。





主人公ランスの鬼畜ぶりは、

もはやピカレスク・ロマンどころの騒ぎじゃない域まで達しています。



清々しいまでの極悪非道な生き様は、まさにワイルド・アット・ハート

プレイ中のBGMは「Born to be Wild」か「獣になれ!」がよく似合う、

漢フレーバー溢れる作品です。



エルフのドラゴンナイトも傑作でした。



迷宮に現れるモンスターは全員かわい子ちゃん。

アスキーのカオスエンジェルスの二番煎じ感は否めませんが、

こちらの方がより下半身に訴えかける造りです。

倒した女の子は人間に戻り、夜中に主人公の寝室にお礼に訪れるという

「鶴の恩返し・大人バージョン」という嬉しいオマケ要素もついており、

基本的にどんな偽善者でも綺麗な体ではいられないようになっている

執念深いゲームデザインが光っていましたね。



第一期黄金時代の担い手として、他にも有名なのは、

フェアリーテイル(現F&C)はまず欠かせませんね。


小指を切り取られて殺害された友人の死因を調査するという

誤った意味でアダルティな雰囲気を醸し出していた殺しのドレス(1987年)を皮切りに、

エロゲー業界の風雲児・蛭田昌人(エルフ創業者)が企画原案を担当し、

後のエルフ黄金メンバーが製作した探偵ADVリップスティックアドベンチャー(1988年)

裸の女性がヒーヒー言うだけのゲーム業界において、

ユーザーの戦略性を求めた怪作ストロベリー大戦略(1990年)などなど、

多くのアイディア作を生みだしたメーカーでした。









当時のエロゲーはまさしく「エロゲー」、即ちエロいゲームという、言葉通りのものでした。

ストーリーもゲーム性もほとんど存在せず、 ただ画面に女の子が出てきては脱いで犯られる。

それが当たり前だった時代において、 上記アリス・エルフ・フェアリーの3社は

ゲームごとに違ったゲーム性を取り入れ、追求し。

その業績はまさに革命といっても過言ではありませんでしたね。



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