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カテゴリ:ニュース
トルコについた! このNewsをよんだ。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 交差点はのんびりと アメリカのコラムニストが驚いていた。 バス停にはほかの国では見られないような分刻みの時刻表が張ってある。それほどまでに時間に厳しい日本人が、なぜ終業時間に会社を出られないのか、と。 日本人は昔から勤勉を徳目の最上のものとしてきた。人々は寸暇を惜しんで働いた。生活のためであった。 しかし生活ではなく、人生の視点でとらえればどうなのか。遠藤周作氏は生前、聖書の「明日のことを思いわずらうことなかれ。今日のことは今日にて足れり」という言葉や、トルコの「明日できることを、今日するな」ということわざを紹介しつつ、日本人もがつがつ、あくせくと生活のために生きるのをやめて、人生のために生きよう、とエッセーに書いていた。 経済は相変わらず効率とスピードで動いている。しかし余裕のない生活習慣-ストレス-自殺、がん、脳梗塞(こうそく)……という負のサイクルを知るにおよんで、みんなの意識も少しずつ変わってきている。もっとゆっくり、もっとゆったり生きようよ。そんな声もだんだん大きくなっているように思える。 ネクタイを締めながら家を出て、バス停へ走る。エスカレーターも駆け足で上り、電車に飛び乗る。それでどのくらい時間が短縮できるのか。ある計算ではせいぜい10分。それなら15分早く家を出れば、ゆっくり通勤できるわけだ。 エスカレーターにしても、急いで駆け上る人のために、みんな片方に寄って乗っているが、2列に並んだらマナー違反? そう思うのは、おそらくスピード社会の“ルール”にしばられているからだろう。 職場へ向かう男女が朝の交差点をばたばたと渡って行く。子どもの手を引いた母親まで「ぐずぐずしないで」「早く早く」とせき立てて急ぎ足だ。信号がかわるときなど、事故が起きないかと心配なほど、人も車も自転車もあわただしい。 しかし交差点で1分遅れた、1分早く渡れたということが、一日の時間で何の意味があるのか。ましてや人生で--。 信号待ちしているあいだ、一つ向こう、二つ向こうの信号に目をやって、上空の白い雲でものんびりと眺めているほうがずっといいだろうに……、なんて思うのはまだ少数派なんでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月25日 21時17分45秒
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