朝起きてユージを迎えにいく。今日は断っていたＧＥＮに出演することに。
もともと俺抜きのグリグリで出演予定だったが、晴れてメンバー勢ぞろい。
会場につくと雨。前日は台風直撃の予定だったが無事台風は逸れ昨夜のライブも
最後まで雨も降らずにできたと前日から入ってるセサミー君が言ってた。

会場は雷山の神社の境内。数本の大木がそびえる気に溢れた場所。
到着してすぐエージさんがステージに向かって手を合わせていた。
俺も手を合わせた。雨の中、主催でナガンでも出演のＧＵＮちゃんが必死で
色々切り盛りしていた。俺らのところにやってきて「雨やませてくださいね！」
って言った。なんでかみんな自然に「わかった」って答えた。

旦那さんの主催のトキロー君もきてしっかりと握手して「こんな状況ですが宜しくお願いします」
と挨拶してくれた。俺もしっかりと握り返した。和太鼓の演奏のあとグリグリの出番。
雨は止んでいた。雨上がりの夕暮れ時にエージさんのカリンバが響く。ユージ、ウメ、
ウエポンと続き演奏は進む。凄い気持ちいい。自分が出してるというよりは自然の気の
ようなものが跳ね返ってグルグルまわっているような。。。
そして素直に楽しく楽しく演奏を終えることができた。

会場には長崎ホロヤカンのオチさんや他のメンバーもはるばる来てて、挨拶をかわす。
片付けてたら熊本ククアニムのコウセイがやってきた。ユージと「もう終わったよ」
つったらショック受けてた。コウセイは前日急遽ジェンベで出演したらしかった。

続いてナガン。日が落ちた境内に松明が照らすステージで二人の幻想的な歌声と旋律。
その音の静寂の部分でヒグラシが最高のタイミングで音を奏でる。ありえれんくらい。
松明から飛ぶ火の粉を浴びそうになってもＧＵＮちゃんは微動だにせず空間に思いを
発しつづける。全てが静かに一つになっていく。そんな素晴らしい素晴らしい時間。
演奏が終わった頃空には満月が輝いていた。

トリは。。丸山祐一郎さん。長野県のビリンバウ、バラフォン奏者。すごい。。
ぶっ飛んだ。こんな凄い人がいるんだ。なんと言えばいいんだろう。
子供の心に帰った。自分が。。まるで音の神様みたいな人。悠久の音を感じた。
そして最後は皆でセッション。終わった後、今回のイベント出演者を凄く誉めて頂いた。
そして「自分の音を出すことが大事だからね」と。よく耳にする言葉だがそのとき聞くそれは
深く深く胸に染みた。

途中、グリグリメンバーで林道を散歩した。夜なのに青空が見える。月光を浴びながら、、
気をたっぷり浴びながら、、自然の音を浴びながら、、空を見て星座の話したりしながら。。。。
古来より旅人が見つめ続けた北極星が杉の隙間から合図を出してる。
その合図を受けながら思った。また旅を続けよう。悔しい思いもたくさんしよう。
素晴らしき仲間よ本当にありがとう。。。
素晴らしきこの世界よ、この夜をありがとうございます。