014534 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ぼちぼち暮らす

ぼちぼち暮らす

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

ぐりとぐらとぐる33

ぐりとぐらとぐる33

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2026.04.25
XML
カテゴリ:日々のこと


小学生のころ、学校へ行く近道があった。

大人は通れないような、細い細い路地裏の先、ドブ川の縁をたどる道だ。舗装もされていないその場所は、足を滑らせれば落ちてしまいそうで、けれど子どもの体にはちょうどよく馴染んだ。

その川べりには、シャガが群れて咲いていた。春になると、薄紫とも水色ともつかない花が一面に広がり、道なのか花の中なのか分からなくなるほどだった。

私はその中を、かき分けるようにして進んだ。花を踏まないように気をつけながら、それでも少し急ぎ足で、学校へ向かう。誰に教えられたわけでもない、子どもだけが知っている通り道だった。

危険というほどではないが、大人は通れないすごく細い道。けれどあの細さも、足元の不確かさも、ドブ川の匂いも、すべてがひとつの秘密のようだった。

今思えば、あれは近道というよりも、子どもにだけ許された時間の抜け道だったのかもしれない。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.05.23 17:47:52
コメント(0) | コメントを書く
[日々のこと] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X