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カテゴリ:日々のこと
その花を目にするたび、記憶の奥がわずかに揺れる。実家のそばにあった神社のことだ。 境内は朝のうちから静かに準備の気配に満ち、夕刻にはすでに別世界へと変わっていた。 それは「花吹雪」という言葉では捉えきれないものだった。猛吹雪である。 人の声、笑い声、太鼓の響き。 しかし今振り返れば、その光景には確かな遠さがある。同じように繰り返されていたはずの時間が、もう二度と同じ形では戻らないことを知ってしまったからだ。 八重桜は今年も咲く。 八重桜を見るたびに思い出すのは、花そのものではなく、そのとき確かにそこに流れていた「時間」なのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.04.29 07:00:09
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