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2026.06.10
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カテゴリ:節約お弁当記録



今朝もいつものように弁当を作った。

雨の朝は部屋の中まで少し薄暗い。時計を見ると朝の時間なのに、窓の外はまだ眠たそうな色をしている。

コロッケ25円。ピーマン20円。卵焼き20円。プチトマトを添えて、ゆかりご飯を詰める。ゆかりがあまりなかったので、ごま塩もふった。

金額だけ見ればずいぶん慎ましい弁当だ。

けれど、その前には揚げたり、切ったり、炒めたりしている。卵焼きも焼かなければならない。見た目は地味でも、それなりに手間はかかっている。

換気扇の音を聞きながら作業していると、ときどき実家の朝を思い出す。

うちの朝ごはんは海苔巻きだった。



ご飯を海苔にのせて、くるっと巻くだけ。

具はその日によって違う。納豆だったり、梅干しだったり。たまにおかかもあった気がする。




理由は単純で、洗い物が出ないからだ。

子どもの頃はそれが普通だったので何とも思わなかったが、大人になってみると実に合理的である。

最近になって、自分もだんだんそういう考え方をするようになった。

フライパンを使うか使わないかで後の苦労が違うし、皿を一枚減らせるなら減らしたい。

気がつけば親と同じようなことを考えている。

不思議なものだ。

高校生の頃から弁当は自分で作っていたので、「母の弁当の思い出」というものはあまりない。

その代わり、雨の朝の台所や、海苔を巻く手つきや、納豆を入れすぎて海苔が破れたことなんかは覚えている。


たぶん思い出というのは、立派な出来事ではなくて、そんな細かいことの集まりなのだろう。

できあがった弁当は相変わらずぱっとしない。

でも、まあいいかと思う。

台所には油と卵焼きの匂いが少し残っている。

雨はまだ静かに降っている。

昔の海苔巻きの朝と、今の弁当の朝はあまり似ていないはずなのに、どこか同じ空気が流れている気がした。






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最終更新日  2026.06.10 11:14:16
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