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テーマ:日々の出来事(6822)
カテゴリ:日々のこと
朝、台所で梅シロップの瓶をゆっくりと揺すった。 氷砂糖は溶けていて、瓶の中の梅も色が変わってきている。もう梅を取り除いてもいいかもしれない。 最近はなんだか疲れやすい。 朝もゆっくり起きて、電気ポットのお湯が沸くのを待ちながら台所に立っていた。 梅シロップの瓶を見ていたら、実家の海棠(カイドウ)の木を思い出した。 秋になると、小さな赤い実がたくさん生った。 さくらんぼくらいの大きさで、赤くてつやつやしていて、子どもの頃はそれだけでなんだか嬉しかった。 もいだ実を手に取ると、りんごによく似た香りがした。 食べると酸っぱくて、渋い。 決して食べやすい実ではなかった。 母はその実でシロップを作っていた。 いつもシンクの下に瓶が置いてあった。 特別なものだった。 すごく特別なものなのだといって、なかなか飲ませてもらえなかった。 海棠の実はなかなか手に入らない。 紅玉がいいかもしれない。 梅シロップを飲み終える頃には、もう少し季節も進んでいるだろう。 秋になったら、りんごでシロップを作ってみようと思う。 同じものにはならないけれど、瓶の蓋を開けたとき、少しだけあの香りを思い出せるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.07.17 03:20:17
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