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2026.09.04
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九月に入ったとはいえ、朝はまだ少し蒸し暑い。でも窓を開けると、真夏とは違う空気がすっと入ってきて、ほんの少しだけ季節が動いたような気がする。

今日はオクラの肉巻き弁当。私にしては朝から少し手をかけたほうだ。

冷蔵庫に豚こま肉が残っていたので、それを広げながらオクラを巻いていく。本当は豚バラならもっときれいに巻けるし、味だって間違いない。でも豚こまは豚こまで、焼けばちゃんとまとまる。そのあたりが、なんだか人間くさくて嫌いじゃない。

フライパンから甘辛い醤油の匂いが立ちのぼって、その横では卵焼きを焼く。朝の台所って、この匂いだけで一日が始まる気がする。どこかの家でも同じようにお弁当を詰めたり、朝ごはんを作ったりしているんだろうなと思うと、静かな時間にもちゃんと人の暮らしがある。

今日は卵焼きもうまく焼けた。くるっと巻いたときに破れないだけで、朝から少し機嫌がいい。こんな小さなことで十分なのだから、自分も案外単純だ。

九月になると、新しい学期が始まる頃を思い出す。長い夏休みが終わる頃は、なんとなく落ち着かない気持ちになっていた。久しぶりの教室へ向かう朝は少しだけ緊張して、学校に着いてみると、みんなもどこかいつもと様子が違う。夏休みの続きを引きずっているような、少し浮ついたような、不安そうなような。あの頃は気づかなかったけれど、きっと誰もが新しい日常に戻る途中だったんだと思う。

お弁当箱のふたを閉めるころには、窓から入る風が少しだけ心地よくなっていた。暑さはまだ続くのだろうけれど、朝だけはちゃんと秋に向かっている。






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最終更新日  2026.09.04 07:00:07
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