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カテゴリ:300円以内で作るお弁当
今日は豚肉の生姜焼きとナスの揚げびたし。 詰め終わってから、あらためて見る。 茶色い。 びっくりするほど茶色い。 このままでは、弁当箱の中がお婆ちゃんぽくになりそうなので、枝豆ご飯にして緑を足した。プチトマトもふたつ。赤も入った。 これで「彩りを考えました」という顔をして持っていく。 朝の台所には、生姜と醤油の匂い、揚げたナスの匂い。外はまだ少し涼しい。家の中から、人の動く気配がする。 こういう朝に、母のことを思い出す。 母は職業婦人だった。 朝ごはんを作らなかった。味噌汁も作らなかった。もちろん、お弁当も作らなかった。 だからといって、それを不満に思って育ったわけではない。 母は仕事をしていた。 私も今は働いている。 なのに私は、朝からナスを揚げている。 ここだけ見ると、何か人生の深い意味がありそうだけれど、たぶん何もない…。 ナスが安かったのだ。 母と私は、暮らし方がずいぶん違う。 でも私は母が大好きだったし、母も私を愛していたと思う。 反動でもない。 反面教師でもない。 ただ、それぞれの時代で、それぞれの朝を過ごしてきた。 昔の母の朝にはなかった揚げナスの油の匂いが、今の私の台所にはある。 そう思うと、なんだか可笑しい。 少し疲れている。 お弁当も茶色い。 でも、枝豆の緑とプチトマトの赤が、今日は妙にきれいに見えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.09.10 07:00:07
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