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カテゴリ:こころについて
世の中、みんな苛立ってるのか? 何に?
サラリーマンって、朝家を出てから帰宅するまでは、つとめてオフィシャルな態度でいるべきだと若い頃は教えられたものだが、最近の人はその程度の我慢もできないらしい。 また、それを喧嘩相手にするオヤジたちもガキンチョそのものだ。 他人に見られ、迷惑かけることもおかまいなしなのかな。 昨日の朝、近所で若い通勤サラリーマンが、自転車に乗った子連れの男にぶつけられた。 「なんだよ!? こっちは急いでるのによ!」とサラリーマンは激高した。 「オレだって急いでんだよ! どこ見て歩いてるんだ!?」と、子連れの男も逆切れした。 怒る時間ももったいないと見え、2人の口論はそんなに長引かず、それぞれの向かう方角へ進んで行った。 別れ際、子連れ男は「バーカ」と捨て台詞を吐いた。 「死ね、バーカ」とサラリーマンも言い返した。 さぞかし2人にとって昨日は気分の悪い1日だったことだろう。 一言、自分の非を認め、互いにケガはないか気遣う姿勢が互いに伝えられれば、その後の1日は温かい気持ちで送ることができただろうに。 昨夜の仕事帰りの電車は、なぜかよくわからないけどいつにない満員であったが、その車内でもまた小競り合いがあった。 とある夫婦づれの夫らしきオッサンが、何やら大きな声で何かに不満をたれている。酒に酔っていたのかもしれない。 それを、やはり若いサラリーマンが咎めるか睨むかしたらしい。 オッサンはキレた。 電車が空いてきて運悪く(?)彼らのいる近くの席に座って見ていたのだが、しつこく「お前外へ出ろや」だの「どこの駅や、ついてってやる」などと、でかい声でののしり始めた。 サラリーマンは目線を伏せ、おっさんの執拗な罵声を無視しようとするが、オッサンはやめようとしない。 オッサンの妻が時折「みっともないからやめて」と夫のシャツを引っ張ったりするが、それ以上のことは何もしない、というかできない。それもオッサンの暴走を助長した。 とはいえ私を含め大半の乗客は彼らを無視し、見てみぬふりを決め込んだ。 ただでさえ疲れてるのに、夜中までつまらんいさかいに引っ張り込まれるのはごめんだと思った。 やがてある駅でオッサン夫婦は下車、そこでとうとうオッサンはサラリーマンの襟に手をかけ、ホームに引きずり出した。 駅のホームにいた人たちは、何の騒ぎかと一瞬騒然としたが、あとのことは電車が出てしまったのでよくわからない。 ほんのちょっとだけでも互いを譲る心を持って接していれば、彼らは寝つきの悪い1日のしめくくりを迎えずに済んだのに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 16, 2006 08:43:46 AM
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