売ってみました
今月は、「一箱古本市」とゆーイベントに参加して、古本屋のマネゴトをしてみたり、国道にポツンとできた古着屋を見つけて、着なくなった服や靴を売りに行ったりしました。手にできたのは僅かな金額ですが、自分が流通の起点になって、人と係わるとゆー、日頃にはない面白さでした。・「一箱古本市」は、段ボール1箱分の本を持ってくれば、誰でも"本屋さんごっこ"が楽しめるとゆーイベントです。発起人が出版者ワークショップの先生(南陀楼綾繁さん)とゆー縁もあって、今回、初参加してみることに・・・。場所が谷根千だからか、お客さんも粋な人が多く、「コレ欲しかった本だ! いいねえ~。他になに買ったらいい?」「僕的京都案内」(松山猛著)を買ってくれた人とは、「この小さな漬物屋が、今、支店を出すくらい大きくなっちゃってさ~、それにひきかえ、河原町に昔からあった本屋はさ~、軒並み消えちゃったねぇ~」ワタシも昔住んだ街なので、しばし、"あそこは今"談義で盛り上がりました。 外人のお客さんが現われて、ヘドモドする店主この日の売上げは、本24冊とCD17枚で計6,300円也でした。・服を売ったのは、古着屋に持って行っただけですが、その古着屋がちょっとユニーク。隣りに畑があって、かなり強烈な臭いが漂ったりしてるのに、店内は、パリッとしていて、かっこいい服が整然と並べてあったりします。最初に立ち寄った時に、あんまり安く売ってるので、「商売になるの?」と訊いたら、「お客さんも着てない服あったら持ってきてくださいよ~。こーゆー店は、廻ってさえいれば、何とかなりますから」とフットボール選手みたいなでっかい店主に、ニコッとして言われました。ジャケット3枚、帽子2つ、靴1足で計6,900円也との査定に、思わず「厳しいねえ」とつぶやいたら、「商売ですから・・・」とニコッとして言われてしまいました。プロの商売人は、そうそう甘くはないようです。・昨日、「アンノウン」とゆー、ちょっとヒッチコックを思わせる映画を見ました。(元東独の秘密警察官役をやった老優ブルーノ・ガンツがサイコー!)そこに登場する女タクシー運転手のセリフで、主人公から、助けを求めて、愛妻から貰った腕時計を差し出されたとき、「人って、困ったときに、まず思い出を捨てるのよね」とゆーのがありました。そーか、売るときは、「愛する人から貰ったんだ」くらい言わなきゃダメなのね。