博士の愛した数式
今日は浅草公会堂で「博士の愛した数式」を見てきた。これは事故で記憶が80分しか持たなくなった元数学者「博士」博士の許にきた家政婦(そういえば名前はなかった)家政婦の息子「ルート」博士の義理の姉「N」この人たちのふれあい(?)の話。これを大きくなったルートが数学の先生になって生徒に思い出を話す形式で物語りは進んでいく。博士は数字と共に生きているような人で、家政婦の靴のサイズや誕生日も数字としてみたりする。そこら辺はとても面白く作られていて家政婦も数字の面白さに目覚めちゃったりしている。子供が一人留守番していることを良しとしない博士のおかげでルートも博士の家に来ることとなる。博士は80分しか記憶を持たないので家政婦・ルート共に毎日初対面なんだけど、一緒に野球をしたり、勉強したり楽しく過ごす。でも家政婦親子にはちゃんとした経験となりこちらにも幸せな思い出と成長をもたらしている。凄い盛り上がるドラマがあるわけではないけどジワーッとした想いが広がる映画だった。ルートが博士を思いやるのも愛しいし覚えていられない博士も切ない。博士の義理の姉もいろいろ切ないんだろうなと思う。ところでルート役少年はドラマ「砂の器」「光とともに」などではあまりしゃべらない役だったので、一杯しゃべっている姿だけでなんか「うーー、かわいいよー」と思いながらみつめてた。映画館で見る映画というよりは家でゆっくり見たい感じの映画かなと思う。見る人を選ぶのかもしれないけど私にはもう一度みたい映画だった。