2008/02/04(月)20:47
プライド。
タイトルの「プライド」は格闘技のプライド
とは全く関係ありません。
僕のささやかなプライドを書こうかと思います。
子どもの頃に特に学校へ行かなくなった中学生くらいの
時にいろいろとあって強く感じたのですが、
人を騙さないのとお金に汚い大人にはなるまいと
自分に言い聞かせてきました。
前やっていた仕事もお金が決して良いわけでは
なかったのですが自分の労力が直接、仕事になる
ところが好きで何とか続いていました。
そこの社長にもよく「お前の為だ!」とか
「俺の言う事聞いてれば間違いない!」と
言われ続けてきました。
「俺は人の痛みがわかる。」
「俺はお前らの何十倍も苦労してる。」
ともよく言っていました。
それが十数年も続くとさすがに何かこの人
違うんじゃないかな~なんて思って辞める決意
をしました。仕事自体は好きだったんですけどね。
いざ、辞めるときにその人の本性というか
人間性が出ますね。
「退職金やもろもろのお金は渡せない。」
と言い出しました。ただ、僕の銀行にしか振り込まれないので
振り込まれたらお金を持って来いと言われました。
正直、お金うんぬんより悲しかったですね。
今まで凄く偉そうな事や男気のあるような事ばかり
言っていたのに、いざとなるとそうなんだな~・・・と。
お金が欲しいのか、僕へのこらしめのつもりかはわかりませんが
この程度の人だったんだと思うと怒る気力もなかったですよ。
言われるままにお金はそのまま相手に振り込みました。
ついでに最後の一ヶ月分の給料も払いたくないと言うので
ガタガタ言わずに「いいですよ。」と言いました。
最後まで僕に罵倒する言葉を浴びせてましたね。
僕は「長い間ありがとうございました。」と
一礼して会社を去りました。
もちろん、最初から退職金なんて一銭も欲しいなんて
思っていませんでしたが、今思うとあの時お金を貰わなくて
よかったです。
食べるものも美味しいですし、普通に笑えます。
取れば取られますし、自分の考えや選択が
間違っていなかったと自信を持って言えます。
何と言うか人としてのプライドが
自分の中にあったことに誇りが持てました。
この先、辛くて嫌なことしかないとは思いますが
自分のプライドだけはもっていたいと思います。
だからと言って僕の考えが正しいなんて思っていませんし、
まして人に自分の考えを人に押し付けようなんて
とんでもないです。