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カテゴリ:チェロの練習
これは左手、ポジションチェンジのトレーニングです。
上がったり下がったりのポジションチェンジを執拗に執拗に繰り返します。 肘は下がらないようにして、チェンジの際は指ではなく肘を先に移動させてください。その際、指は攻撃的に気持ちナナメで攻めると音がとりやすいです。 指が自ら動くのではなく、肘で指を運んで持って行ってください。 左手につられて弓が早くならないように。変なアクセントもつけてしまわないように、ポジションチェンジしても弓の動きは一定です。音が抜けてしまわないように一定で弾いてください。 出だしはpですが、駒の近くでためらわず、弱弱しくならないように弾き始めてください。 5小節目で初めて移弦しますが、丁寧に移弦してください。
この曲でポジションチェンジのトレーニング、がんばってください。チェロが難しい理由のひとつは、鍵盤のように叩けば合う音程は用意されていない。自分で音程をつくる。ギターのようにフレットもない。なので、音程がとれないということです。 ポジションチェンジして正しい音程がとれず、弓も一定にならず、音も演奏もへにゃへにゃになり、もうとにかく情けなくて嫌になる。 特に大人がうまくなるには、理論や構造を理解して、正しいトレーニングを集中して根気よく繰り返し行うのです。 ヴァイオリン族は費用対効果、練習対効果が著しく低い楽器です。先日のテレビ番組ですが、オーケストラのヴァイオリニストと打楽器奏者がギャラが同じで、一日密着取材してみると、その練習量の違いのすさまじいこと・・・。ヴァイオリニストが家に防音設備を設け、高額な楽器で10時間くらい練習している間、打楽器奏者さんは大学に行ってちょっと教えてお金をもらって、その帰りに居酒屋でお酒を楽しんで、というものでした。もっともたまたまの一例で極端な一日だったのかもしれませんが、このあまりにの違い、驚きません。むしろ、納得しました。 ヴァイオリン族、練習大変だもん!情けなくなるほど、きわめて上達が難しいもん!!弾く出番も多いもん。 でも、その代わり、この楽器の音の美しさは何物にも勝るものはありません、と私はそう思っています。たまに味わうことができる「生まれてきてよかった」と思えるその一瞬のために何千時間と練習しているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.02.26 21:46:16
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