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息子よ、ちょっとそこに座りなさい。
父さんは君に厳しい事を言ったことはあまりありません。 君が10歳の頃、父さんが後で見ようと録画してた映画「クールランニング」の一番いい所に「クレヨンしんちゃん」を録画されていた時も奥歯を噛み締めて君を許しました。 君が高校受験の時も「勉強するしないは君の勝手だがな、母さんの前だけは勉強してるふりぐらいしてくれ。じゃないと父さんが文句言われて面倒くさいだろ」 と親身になってアドバイスしたものです。 しかし今日という今日は言わせてもらいます。 セパハンがあんまりかっこ良くない?それは父さんの青春に対して宣戦布告と見なしますが、それだけの覚悟は出来ているのですね。 セパハン・・・セパレートハンドル。 それはパイプ状のハンドルではなく、個々が別れてフロントフォークに付けるハンドル・・・ 父さんの若い頃はレーサーレプリカ全盛の時代でした。フルカウルが公道で認可された時でしたから。 しかしながら父さんは貧乏だった。できればRGーガンマが欲しかった。しかし貧乏な父さんはKATANAの250を買いました。 いや、それはそれで素晴らしいバイクでした。 2st2気筒ゆえの低速での伸びといい燃費といい、銀色に輝く姿を見ると「ある意味しぶくね?」と満足したものです。 しかし問題はセパハンを付ける程スポーティなバイクでは無いことでした。 そして数年後、念願のガンマを買い早速バイクショップでセパハンを購入してつけた時は・・・ほらテレビで見るでしょ。分娩室の前でウロウロする夫が「オギャー」という産声を聞き、泣きながら生まれたての赤ん坊を抱く光景を。 たぶん我が子が生まれる瞬間はそんな感じなのでしょう。 え?とうさん?ええ、父さんもその場にいましたよ。 仕事から帰ってネクタイを緩める暇なく陣痛が始まった母さんを病院に連れていきました。 あれって陣痛が来てからすぐ生まれると思ってたら違うんですね。 10時間ですよ、10時間。 陣痛だからよかったものの、これがコンビニのレジ待ちなら暴動が起こってますよ。 しかもその間、ずっと背中さすってました。 生まれた時の感想? 「あ、仕事間に合うな」ですよ。 娘の時? 娘の時は正月4日目で母さんの実家に帰っててみんないるから、まだ大丈夫だろうけど先に病院行ってようって、朝早く行きました 父さんも母さんも前の事があるから余裕コイテましたよ。 それで「ちょっとトイレ行く」って母さんが出て行ってから中々帰ってこないからトイレの前に行くと 「と、とうさん・・・ヤバイ・・・うまれそう」 こんな時に何ですが、そういう時でも女子トイレに入るのって気が引ける父さんって紳士だというエピソードですよ。 それであわてて看護婦さん呼んですぐに生まれました。 感想?そりゃあ「産湯がトイレの水じゃなくて本当に良かった~」ですよ。 で、何の話でしたって・・・そうそう、そのぐらいセパハンつけた時は嬉しかったて話ですよ。 そのセパハンに何たる暴言! ちょっと君の部屋から「あいつとララバイ」持って来なさい。いいから持って来なさい。 あら?31巻 また中途半端なところを。ん?32巻は無かったって? まあ、いいでしょう。ほら見てみなさい、この倒れんばかりの前傾姿勢。 壁となって立ち憚る空気の層を突き破るためにはこの姿勢が大事なのです。 風になる?バイクにとって風イコール敵です。 自然と一体化?化石燃料焚いて走る機械の塊にまたがって何寝ぼけた事いってんですか。 男はいつでも前傾姿勢! ゆえにセパハンとバックステップは必要不可欠なのです。 分かりましたか? 分かったら父さんはちょっと出かけてきますので「あいつとララバイ」読んでセパハンの魅力について考えておいてください。 どこいくかって? 「あいつとララバイ」32巻以降を買ってくるに決まってるじゃありませんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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