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2009年08月07日
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カテゴリ:
Port Ellen, Isle of Islay, Argyll PA42 7DU

アイラ島のウィスキー蒸溜所は、どこも海辺に建てられているのは
以前に書いたとおりなのですけれど、ラフロイグ蒸溜所近辺は、道
路が海から少し離れているので、蒸溜所へのエントランスロードは
まるでサントリーの白州蒸溜所を思わせる風景です。

Laphroaig Distillery

ラフロイグといえば、チャールズ皇太子御用達のウィスキーとして
有名なところですので、蒸溜所には使用を許されたプリンス・オヴ・
ウェールズの紋章が誇らしく掲げられていました。

Laphroaig Distillery

ラフロイグのウィスキーは、よくヨード臭がすると評される海草臭
さがあって、日本では人によってはヨードチンキの匂いとか、秋田
名物いぶりがっこと評する人(これ私ね)もいます。

昨今はシングルモルトを置いているお店も多く、ちょっと小洒落た
お店のアクセサリーのように取り扱われていたりするのですが、例
えばそういうお店で、

-ね、これ飲んでみない? これラフロイグって読むんだよ。
「へぇ~どんな味なの?」

-う~ん。ヨードチンキみたいな感じかな。
「えー、そんなお酒じゃなくて、もっと飲みやすいのがいい!」

とまあ、そういった具合になることが多く、万民向けというよりも、
男らしい男のための酒です。それが証拠にというわけではないので
しょうが、ピート指標は50~70ppmでアイラ島で1番。

もっともピートを炊いて出来上がるウィスキーは海草臭いのですか
ら、一方的に日本から思い描く英国王室のイメージと実態とのギャッ
プの一端を実際に感じてみるのも、世界見聞の一興かと思ったり
します。

さて、ラフロイグ蒸溜所ではいくつかの点で他の蒸溜所と差別化を
図っており、蒸溜所ヴィジターセンターの入口には、次のような
解説がなされていました。

・独自にフロアモルティングをしている。
・自社のピートベッド(ピート田)を持っている。
・7つのポットスチルで蒸留している。
・新樽だけで貯蔵している。
・伝統的なウェアハウス(貯蔵庫)で貯蔵している。

Laphroaig Distillery

ハイランドパークでも解説がありましたけれど、独自にフロアモル
ティングをしているというのは、やはりウィスキーの個性を出う
えで、ある程度の影響があるようです。

ただ、このフロアモルティングは非常に労力のかかることですので、
今や中小のほとんどの蒸溜所では行われておらず、モストスターと
呼ばれる、ディアジオのようなモルト供給業者からウィスキー蒸溜
用のモルトを購入しています。

その点では、現代のウィスキー産業は、もはや大麦生産農家の納屋
で作られる自家用酒のマニュファクチュアではなく、むしろ現代の
大手ビールメーカーのビール工場のように、工業製品に近い製造プ
ロセスが取り入れられています。

これはウィスキーメーカーの資本・経営体制を診てみれば、容易に
分かることでもありますね。

Laphroaig Distillery

しかしながら、ラフロイグでは独自のピートベッドを保有し、フロ
アモルティングを続けている。また、それを蒸溜所やウィスキーの
特徴として高らかに主張している。

この点は、だからこそユニークなウィスキーが出来上がるんだと言
いたいところなのでしょうか。

ラフロイグ蒸溜所は、アードベッグ蒸溜所とラガヴーリン蒸溜所に
隣接しており、気候や環境的条件はほぼ同一なのにも拘らず、出来
上がるウィスキーがどれも個性的で異なるのは、やはりそれ以外の
要素、例えばポットスチルの形状や樽の種類などの方が影響が大き
いのかもしれません。

そのポットスチルは上記の通り7基。

真夏の時期でメンテナンス期間に入っていたためか、ポットスチル
の周囲に足場などが組まれていたのが残念でしたが、これだけの数
のポットスチルが直列で並ぶ眺めは壮観の一言でした。

Laphroaig Distillery

スコットランド・アイラ島にて。

感謝!







Last updated  2009年09月19日 16時57分00秒
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