|
テーマ:今日聴いた音楽(74578)
稀音家千鶴師匠のコンサートが開かれるとお聞きしまして、出掛
けて参りました。師匠の演奏会は昨年6月以来ですので、約半年 ぶりです。 ![]() 前回は小ホールでしたけれども、今回はSTB139というライ ブハウスです。前回との音の違いが興味津々です。 今回も、カラーコンサルタントの鳥沢久美子先生がお声を掛けて くださって席を確保済みでしたので、桟敷席の特等席から楽しま せていただきました♪ 今回は「和洋幻想」がテーマで、ヴァイオリニストの木野雅之さ んを中心に、和洋さまざまな楽器による演奏が楽しめるという趣 向だったのですが、この木野さんという方がまるでニコロ・パガ ニーニのような演奏をされる達人で驚きます。 また、チェロの伊堂時聡さんは全てのアンサンブルを下支えする 頼もしい演奏で魅了し、他の出演者の方は夫々の楽器の持ち味を 最大限に引き出す演奏で風景を描いてみせてくれました。 尺八の川村葵山さんがソロで演奏された「木枯らし」では、息と 運指の完璧なコントロールで、渦巻きつつ吹きつける風を表現さ れバックの壁には冬の情景が映し出されたようです。 ![]() 我らが千鶴師匠は、勧進帳の安宅関をご披露。杵屋佐登繭師匠と の息の合った激しい演奏は、まさに越中伏木の如意の渡しです。 ライブハウスという空間は、コンサートホールと違って中音がス トレートに出てくるところですから、間の合った激しい演奏を聞 かせるには絶好の場所です。この選曲の妙に唸った方も多いので はないでしょうか。 西洋の楽器と日本の楽器をライブハウスで共演させる、というユ ニークな試みに付けられた「和洋幻想」というコンセプトですけ れど、外に向かって空間中を響かせようとする西洋の楽器と「音 は演奏者の内側で鳴っている」という和楽器とのコントラストが、 バックの壁に映像を描き出すことになっていたのが、非常に興味 深い果実となって結実していました。 その意味で、今後も開催されるであろうSTB139での演奏会 は、和洋の楽器を理解する大変貴重な機会だと思います。 感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[] カテゴリの最新記事
|