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2015年02月23日
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どうもピンとくるものがなかったので、バーボン樽仕込みの20年
前後熟成のものを頼んで出てきたのがこれでした。これも読むのが
難解な蒸留所のひとつ。グレンアラヒーと読むそうです。

glenallachie1989.jpg

スコットランドの地名は、ケルト民族の言語であったゲール語
(つまりケルト語)に由来するものが多く、「ch」は英語読みする
と、日本語でいう「カ行」になる(cf.glenfiddich - グレン
フィディック)ことが多いのですが、ゲール語風に発音すると、
まったく発音しなくなったりすることも多いため(cf.bruich-
raddich - ブルックラディ)、いったいどう読んだらいいのか
途方にくれてしまうこともあります。

このボトルも私はまったく初めてのご縁だったのですが、グレンの
後はどう読んだらいいのか、しばらく止まってしまいました(笑)
なぜなら、これが単なるラベルの読み方だけならいいのですが、
蒸留所の名称ですから、もし重要な一本だとすると、人生の経験を
左右しかねない一大事でもあります。真面目な話として一大事
なのです。

読み方が整理できたところで、このウィスキーが素晴らしいのは、
20世紀後半を生きた人類にとって非常に重要であった1989年
蒸留の、いわゆるヴィンテージ・イヤーのウィスキーであること。

つぎに十分に熟成感を楽しめる25年熟成、アルコール度数53%
であることです。

これらのスペックからもたらされるのは、いわゆるデジタル時代
の生産管理が導入する前時代の、普通に作ったモルト原酒の最も
熟成感の成長したピークであるタイミングでいただけるという
幸運そのものでしょう。

正直申し上げれば、私自身がイメージし望んだ通りの味ではあり
ませんでしたが、そのような我侭以前に、この一本とのご縁を感謝
し、ありがたく頂戴すること。また、それを期待して私に提案して
くれたマスターの心尽くしのもてなしに、この刹那を生きることの
感謝をしなければいけません。

なぜならば、このときの、この一本の、この味は、この瞬間だけの
ものだからです。

このすべての充実感に感謝を捧げます。

感謝!






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Last updated  2015年03月01日 16時14分17秒
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