追雨にて
カンカン照り。暑い。ここ追雨は基本的に地元民しかいない。部外者は今のところ私だけのようだ。たまにフラリと来る来訪者もいるらしいが、ここ数ヶ月は誰もこなかったようだ。遠くに農作業をしている人たちがいる。地元で1件しかないスーパーに入る。小さなスーパーだ。元々は公共の建物だったが某スーパーチェーンが買い取ったようだ。儲かるのだろうか。いや無粋か。客は2・3人。レジに1人。それだけ。しかも新聞読んでる。いいのかそれで。ひんやりとして外よりはだいぶマシだ。レジの人とたわいもない会話をしながらしばらく涼む。夕刻。西の空が急に曇り始める。雨が降る兆候だ。早めに宿にもどる。夕餉は鯉の塩焼きに野菜炒め。これしか材料がなくてねぇ・・なんて言われ少々申し訳なく思う。部屋に戻ると同時に雨が降り出した。本降りだ。明日は小さな峠を超えた先にある川に行ってみようか。見晴らしがいいらしい。