|
カテゴリ:カテゴリ未分類
今週はリーディングウィークで音楽も語学もクラスはない。
フラットメイトで歴史を勉強しているレイチェルはリーディング ウィークはないといっていたので、学科によるようだ。 けれど、今夜はチェンバーオケのコンサートだった。 実は先学期このオケのコンサートはことごとく逃して、やっと 初めて聴きに行くことができたのだけれど、今回はどうして 行こうと決めていたのかというと、ユイコ(仮)が協奏曲を 弾くからであった! 私はチェンバーには入っていない(入っているのはシンフォニー と先学期あった弦楽だけ)ので今回は聴きに来ることができて 良かった。プログラムは、 Ottorino Respighi: Gli Ucceli (‘The Birds’) Ralph Vaughan Williams: Five Variants of ’Dives and Lazarus’ W.A.Mozart: Violin Concerto No.4 in D, K.218 W.A.Mozart: Symphony No.40 in G minor, K.550 の四曲であった。 先学期シンフォニーオケではヴィオラの三年生ローラがウィリアム・ ウォルトンの協奏曲を弾いた。この、協奏曲のチャンスは、毎年学生 たちに与えられて、オーディションを通った人が翌年のコンサートで 弾くことができるというもの。 ユイコはロイヤルホロウェイにいる他のどんな日本人とも違う人で、 一生懸命勉強も音楽もやっているし、けれどもひょうひょうとして いて、すごくたくさん話したわけでもないけれど、なんとなく一緒に いると静かに励まされるような気がした。中学生くらいの歳から、 多分一人でイギリスに来て、今までずっといるし、マスターにも 進むみたい。英語で話しても、日本語で話しても、違和感ない。 そうそう、余談ではあるけれど、彼女が行っていた高校はWellesという ところにあるのだけれど、そこで一緒だった人は二人くらいICUにいる よう。そのうちの一人は、私も参加していた某室内楽同好会管弦楽団で コントラバスの首席を務めていた人だった。 ユイコは演奏し始めたとき、緊張してるんだなあというのがよく 伝わってきたけれど、頑張って乗り越えるぞっていう気迫も分かった。 後で話したとき、「お客さんをもっと快適にさせないとだめだよね」と いうようなことをいっていた(つまり緊張を悟られてはいけないという ことかな)けれど、やっぱり人前でオケと一緒に協奏曲を弾ききった のはすごい。何となく、ユイコの演奏に楽器が負けていたような感じ がしたんだけど、そんなことないかな? 他のプログラムも当たりだった。レスピーギの曲は興味深かった。 日本では名前すら一度も聞いたことない曲だった。短い五曲から成る 組曲のようなもので、「前奏曲」のメロディは親しみやすい。この 親しみやすさはただものじゃなくて、という表現はおかしいけれど、 要は、レスピーギさんは19世紀後半~20世紀の作曲家なのに、 その前奏曲から与えられる印象がもっとずっと古い。それは当然で、 17世紀の作曲家Pasquiniさんから取られているからなのだけど…。 この曲は、またぜひ聴いてみたいもの。 (さっそく翌日図書館で検索したけれど、なかった…) ヴォーン・ウィリアムズはCDを聴いたことがあったのだけれど、この 最初のメロディは日本の讃美歌にも入っている。普通の讃美歌だったか、 讃美歌21?それとも聖歌か、忘れたけれど、何度も歌ったことは覚えて いたので、懐かしいような変な気分。というのは、とても寂しいメロディ なので。いや、ちょっと「寂しい」というのはあまりに貧困な語彙で、 このメロディと和声から感じることを形容しなさいというのは難問。 イギリス民謡の「グリーンスリーヴス」を聴くと受ける感じに似ている。 移動ドでハ長調にしちゃって悪いけど、こんなメロディ: ファミレーレーレドレミファーファーソ、 ファソラーラーソファレードー、 ファミレーレーレドレミファーファーソ、 ファソラーラーソファレーレー これ、意外と読むのが大変だと思うので以下略。 そういえば、自分は何度もこの会場(城にあるPicture Gallery)で 演奏したけれど、ここで演奏された「オケ」規模のものを聴くのは そのときが初めてだったことに、演奏会が始まる前に気付いた。 印象は、こんなに(比較的、面積は)小さいのに何となくどこか 遠くから音が聴こえてくるんだ、という感じ。天井がやたらと高い からかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年02月20日 21時35分01秒
コメント(0) | コメントを書く |