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NHK BS放送 プロフェッショナル 仕事の流儀「バントはするな、ホームランをねらえ~科学者・古澤明」をみた。
「ナイス・トライ!」確かに、アメリカにいたときに良く聞いた言葉である。失敗を恐れずに挑戦し失敗から学ぶ、そんな風土が確かにあった気がする。その一方でトライしない、参加しない者に対しては厳しい言葉が投げかけられる。留学中に「参加しないのは存在しないのと同じだ」といわれた体験を話されていたが、同様の経験が自分にもある。 結果が全てという考え方もあるが、どうだろう。結果には自分自身がコントロールできない不確定要素が必ず伴う。最善はつくすとしても時に及ばないときもある。結果を主に考えると、自分がコントロールできないことに心が振り回される場合もある。 また、これは許される場合とそうでない場合があるが、失敗も知恵がひとつ増えたと考えることもできる。論理ゲームでいう消去される条件がひとつ増えたことと同じだからである。科学実験における失敗がこれに相当する。 こうして考えてみると、結果が全てというのは言い過ぎではないかと思えてくる。あまりに結果(成功)主義だと少し反発したい気分になってくる。 自分としては、トライしたことの価値を認め、それを称えるようにしたいとあらためてそう思った。今までのプロセスを肯定的に受け止めて、次へのステップに生きるよう本人と共に納得して歩んでいきたい。不確定要素や他人の評価ばかりを気にするよりも、精神衛生上も良い気がする。 「モチベーションをきちんと与えて、思い切って振って来いと送り出せば、若い人は素晴らしい仕事をする。捨てたものじゃない。」その先生の言葉が耳に残った。次の言葉が重い。「結果への責任は送り出した者がおえば良い。」というのだ。上に立つ者の力量が問われるのだろう。言うは易く行うは難し、か。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/02/20 08:07:10 PM
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