里見八犬士☆犬坂毛野の夢

2006/02/06(月)13:47

世界名作劇場「ロミオの青い空」~僕はアルに成りたい

心の叫び(37)

僕は世界名作劇場「ロミオの青い空」が大好きです (原作「黒い兄弟(Die Schwarzen Bruder)」著者Lisa Tetzner )。 19世紀、ミラノ。貧しさの中、次々に襲い掛かる 年端の行かない少年には残酷過ぎる試練を 奴隷のように扱う主人や煙突掃除にも耐えながら 男の子同士の熱い友情で乗り越えて行く 純粋で直向な主人公の少年・ロミオ。 そして“お人よし”過ぎる、優しい心のロミオ少年に 常に救いの手を差し伸べる まるでやんちゃな危なっかしい王子を守る ナイトのような美少年・アルフレッド。 今僕は、この世界名作劇場中、僕が最も愛している友情物語を想うと 幼い時(僕の私小説「夕闇のピアノリサイタル参照」) 僕にもこんなアルのようなナイトがいたなぁって想います。 だから僕は以前この作品を見ながら いつか僕もアルのように成りたいっていう気持ちで胸一杯に成りました。 そう、僕が未だ年端も行かない頃、病弱な僕をいつも守ってくれた 幼い頃の僕のナイトだった親友のようなアルに.....。 そして、僕もあの日の親友に負けない、思慮深く 博識で然も人望もある美少年アルに憧れ いつしか僕はアルに成ろうとしました。 そのためには僕は親友が困っていたら、 アルのように己の私欲を一度留保しなければいけません。 そう、大切な親友を救いたいっていう想いがあれば 必ず己の欲に打ち勝つからです。 またリーダーは常に冷静でなければいけません。 少年達のリーダーのアルは時折教会を訪れ、沈思黙考し 日々少年達に襲い掛かる問題に対する解決の糸口を 限りなく冷静に見出そうとしたのです。 ただ僕は幼い頃身内の影響で基督教を信じ 教会とは浅からぬ縁がある、一応洗礼を通過した基督者です。 然し基督者の端くれの僕はアルのようには冷静に対処出来ていません(汗)。 また現在の僕に襲いかかる理不尽な攻撃に対して 繁華街育ちで下町言葉丸出しの そして野生化した猫のように、時に爪で相手を引掻き シャーっと闘争本能剥き出しにしていた僕は 常に冷静沈着なアルを想うと正直恥ずかしく成ってしまいます。 それ故、金に塗れた汚い大人からの理不尽な搾取や 人身売買や人権抑圧という卑劣な手段に対して まず己の心を静めるために恐れを抱かずに 小さい静かな教会の礼拝堂に身を委ねたアルに 基督者の端くれの僕は余計見習わなければいけないなぁって想うのです。 そして物語の少年達の“生き抜くための”闘争も 軍師且つ労組委員長(笑)のアルによって熟考の末生まれた作戦があれば 当時のミラノの街の汚れた心の大人達からの酷い仕打ちや まるで天から舞い降りた御使いのようなリーダーのアルを面白く想わない 卑屈な不良少年グループの卑劣な攻撃に取り乱す事無く対処できるのです。 ただ、幾ら博識でありカリスマ性も兼ね備えた侠気溢れるリーダーでも 仲間に過酷な労働で弱っている少年が多かった場合は特に リーダーの言う事を仲間に最後迄信じ貫徹して貰えなければ 子供を売り飛ばす理不尽な大人達や対立する悪の組織に 徹底抗戦し勝利するための作戦は生み出せません。 また汚れた大人や対立する少年グループに絶対に負けまいという勇気が 仲間の少年達のひとりひとりの胸に溢れていなければ 到底少年達に固い結束は生まれ無いし 邪悪な大人の搾取に立ち向かう事の出来る “少年労働組合”には成長出来なかったでしょう。 そして、彼等少年達の絆を強め、固い結束を生み出したもの。 正に、“男の子同士の友情”です。 そこには男女の仲のように 告白も無ければ、無論別れ話もありません。 そう、一度親友と想い合ったり、義兄弟の契を交わせば どちらかがこの世を去る迄“永久の親友同士”なんです。 だからさっぱりしているし、一度親友同士に成ってしまえば アルがロミオのために命懸けに成ったように 親友のために己の欲を留保する事が出来るのです。 また、孤独で貧しく、お人よしの少年ロミオに一番大切だったもの。 僕は矢張り“男の子の親友”だったと確信します。 この時期の男の子にとって一番大事なのは 親でも兄弟でも、ましてや恋人では無く 自分の悩みを総て打ち明けられる そして、まるで自分の分身のように大切に想ってくれて、 命懸けで守ってくれるアルのような 侠気溢れる熱い友達想いの少年なのです。 ましてや、過酷な条件で労働を強いられる少年には尚更。 傷心のロミオも親友のアルに憧れて、一人前の男を目指し 一生涯、ロミオの胸にアルは行き続けたのです。 ロミオにとって、憧れの親友 目標の男のとしてのアルが.....(涙)。 そして、親友のロミオのために命を削ったアル。 医療も発達していない時代、 それに過酷な労働で奴隷のように扱われる少年達には アルの病気も癒す事も、アルの命を繋ぐ事も出来ませんでした。 嗚呼、僕は最後ロミオに抱きかかえられた時、 アルの満足しきった表情を想い出すだけで 涙が溢れて来ます.....。 あの、素敵なアル×ロミオの友情の印。 例えアルが先に昇天しても、未来永劫消える事は無いでしょう.....(涙)。 今僕は、僕の病弱な少年時代をアルのように支えてくれた 僕の親友の“あいつ”にこの場を借りて感謝したいです。 僕の命も、夢も総て繋いでくれたから.....(涙)。 嗚呼、僕は今、アルに成って、僕の親友の秋夜を守ります。 そう、僕等の夢、どんな困難にも負けないで必ず叶えたいから。 そうだ、僕はずっとアルを演じよう。 永久の少年の心を持って そして、揺るがない信念で 火よりも熱い情念の焔で 僕の知識と経験を活かしたいんだ。 嗚呼、僕はロミオのような親友と ずっと、ずっと男の子同士の夢 叶え続けたいよ.....。 追記 僕の親友・秋夜くんとの共同企画第二弾です☆ この他にも語りたい世界名作劇場がありますが どうか皆様自由に名作劇場への熱い想い 僕に一杯降らせて下さいネww ☆僕の大好きな世界名作劇場 「小公子セディ(原作Little Lord Fauntleroy、著者Frances Hodgson Burnett)」 この主人公の7歳の男の子Cedric Errolは 正に“地上に舞い降りた白翼の天使”ですw ある日、伯爵の後継ぎ候補のセディの父の亡き後 後継者として選ばれてNYからイギリスに渡ります。 そして、気難しい祖父との日々が始まるという物語です。 ただ、誰よりも貴族らしい気品に溢れるセディ。 そう、貴族として名乗る資格があるのは セディ以外いないのではないかって想う程 他の貴族の誰よりも心も綺麗で 例え自ら天使と名乗ったとしても 誰も文句のつけようもない程の美少年でした☆ そう、逆に伯爵の方が貴族で無いように想え セディから貴族である以前に 人間としての品格を学んだようでした。 そう、僕はここまで人の心を癒す心の持ち主は 果たしてこの世にいるだろうかって想いましたww そして僕はいつもセディの笑顔に癒されつつ 巌のような心の持ち主の祖父の心をも溶かしてしまうのには 僕は心の底から撃沈しました☆

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