はごいたの乱れ打ち

　真っ赤に燃えた炭火で、ラムをあぶるように焼いて次々に口に運びます。北海道でもお目にかかったことがない「厚切り」。お鼻の奥の方で羊の香りを感じます。素晴らしい質の羊を惜しげもなく食べられる喜び。だって、一皿７００円なんだもの。

　このジンギスカンを東京で楽しめるのは幸せだと思います。隣の男性３人組はかつお節のかかった「ねこめし」をお代わりしながら、ものすごい勢いでお肉を消化していました。パワーがうらやましかった。

　ジンギスカンですから、シナモンの香りがする甘いたれにつけて食べます。でも、一度、柚子胡椒でいただいてみたいなあ。ごま油でマリネされているから、バシッとしたおいしい塩を振ってもおいしいだろうなあ。ワインもすすむだろうなあ…

　かつての「もつ鍋」のように、東京ではジンギスカンやラムしゃぶがブーム。新橋の雑踏の中にあるこちらは、その中でも別格でしょう。

　行列の店。でも、名前を登録しておけば列を離れても大丈夫だそうです。

ジンギスカン：金太郎
東京都港区新橋3-19-8 金子ビル１階
03-3432-8929