ハハゴコロ

１ヶ月ぶりに実母がうちに来ました
もちろん息子にお線香をあげるために

挨拶をしながらまっすぐ仏壇の前に座った母
なかなか戻ってこないので様子を伺うと
顔を覆って声を殺して泣いていました

元々　あんまり頻繁に行き来はしてないけど
息子が亡くなってからは辛いのか更にうちに来ない母
最近では月命日くらいにしか会いません
父に至ってはもう５ヶ月ほど
言葉も交わしていません

２人とも辛いんでしょうね

でもその辛さを私自身も受け止めてあげることが出来なくて
なんとなく距離をおいています

更にいえば夫の両親と私とはこの半年で
２、３度しか会ってません
この盆休みも挨拶にも出向いてない

ひどい嫁だなぁ・・・

でも夫の両親は何も言ってはきません
離れたところから見守ってくれているようです


実は　私には兄がいました

産まれてすぐ１週間ほどで亡くなったので
逢ったことはないけれど
幼い頃から家にある小さな仏壇にいる兄を
ずっと想いながら私は大人になりました

そして夫には弟がいたそうです
夫も逢うことは叶わず別れたと聞きました


そう、私たちの両親は
悲しいことにどちらも天使の親なのです



数十年かけて　やっと癒えてきた心
大人になり　やっと独立した子供たちにホッとして
そして恵まれた孫の存在

リョウタは私たち家族にとって本当に希望だった

自分たちの子供を失い
そしてまた再び孫を失い
どれだけの喪失感なんだろう・・・

そのことを何故だか私はずっと申し訳なく思っています
誰にも言ったことはないけれど

誰も悪くなんて無いのにね
それでも両親を思うとき　胸が痛むんだよね



リョウちゃんのきょうだいがほしいな

みんなそう願っているよ
お空に候補はもういないのかな？

それともそれは欲張りな願いなのかな？


やっと仏壇の前から戻ってきた母と
笑ったり、泣いたり話しをして
炎天下　後姿を見送る時
つらつらとそんなことを考えていました


４０歳も目前・・・切実な願いです・・・