山田裕貴：ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』（2023,TBS）

TBSドラマ​​『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と​』 をNetflixで一気見しました。 正直なところ、 SF的なものとかファンタジーものはあまり好みではないのですが、 ​山田裕貴さん​のお芝居が観たくてみてみました。 結論、観て正解だったな、と思っています。​ このブログで山田裕貴さんを取り上げるのは二度目です。 一度目は、 ​特別ドラマ​『志村けんとドリフの大爆笑物語』​ ​​で志村けんさんを演じられた時です。​ 私が山田裕貴さんの凄さを感じたのは、このドラマがきっかけでした。 本当にお芝居が上手い。 あくまで私の感覚ですが、 過去、妻夫木聡​さん​が実力派俳優として頭角を表してきた時と 同じような感動があります。 ただカッコいいとかカワイイとではなく、ファンみたいな感情ではなく。 芝居に感動したのは。 さて、ドラマの話に入る前に、山田裕貴さんのプロフィールを復習。 ​■所属事務所　​ワタナベエンターテインメント公式プロフィール​ ■​Wikipedia​ お笑い事務所で働いたことがある私として、 ナベプロ所属っていうのがいいですねー。 ナベプロといえば、 俳優さん女優さんもいらっしゃいますが、 バラエティーで活躍されているテレビタレントさんやお笑い芸人さんもたくさんいらっしゃるので、 山田さんも色々な活躍の可能性がありますよねー。 社員さんが、それだけ色々なところと繋がりがある、仕事を取ってこれる、 ということなので。 俳優やモデル、CMの仕事以外をしないとしても、 芸人さんと接する機会がある…実際はあまりないかもしれませんが、 会おうと思えば会える環境にいるのは、 芝居の幅を広げるのに、いい刺激になるのは間違いないと思います。 芸人さんって、本当に感受性が高い方が多いですし、 話し方とか、勉強になることが本当に多いので。 さて……前段が長くなってしまいましたが、 本題の『ペンディングトレイン』の話に入りたいと思います。 このドラマ、ちょくちょくネットニュースやSNSの反応を見ていると、 あまりいい評価ではなかったので、 正直「どうなんだろう〜」と思いながら観たのですが、 意外と楽しめました。 何より、山田裕貴さんの演技がとても良かったです。 あらすじをざっくり言うと、 ある朝、列車の一部がタイムリープ（？）してしまい、 車両ごと未来の世界に行ってしまい、 偶然同じ車両に乗り合わせた人たちで、 協力して、荒廃した未来を生き延びていく、というお話しです。 人間、ピンチになると本性が出てしまうものですが、 そういった人間の弱い部分が描かれています。 協力しようとする者、パニックになる者、傍観する者などなどがいる中、 山田裕貴さん演じる萱島直哉は、 それまでの過去の経験から、安易に人を信じず、 ぶっきらぼうな態度を見せます。 そんなぶっきらぼうさや、人と向き合うことができない不器用さなんかを、 山田さんは繊細に演じられています。 話がすすむにつれて、 上白石萌音さん演じる畑野紗枝や、赤楚衛二さん演じる白浜優斗と、 戸惑いながらも向き合い、 萱島は少しずつ心を開いていく（完全には開かないのですが）のですが、 そんな心境の変化を、本当に丁寧に演じられているように 私は感じました。 志村けんさんを演じられている時にも 大袈裟ではなく「本当に志村さんなのでは？」と思ってしまうくらいの 迫真の演技だったのですが、 今回も、役の萱島直哉という人物は本当にいるのではないか？ という感覚に陥りました。 もし、事前の評価で「あまり面白くなさそうだな」と思う方がいらっしゃいましたら、 ぜひ、山田裕貴さん目当てで、このドラマは観てみてください。 いわゆるファンタジーの世界観（非現実的な設定がいっぱいある）の中で、 リアルな演技が光っているのを感じられると思います。 ◾️​TBS金曜ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君を』公式サイト​ ◾️​Netflix