悪魔に最も近いものは人間である　怖い話

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  #17 コカミタナ

  ごきげんよう。※初見でも今回は楽しめるよ今回で17話目でございます。 ではヒント16「助けたい人が死んでしまった」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。 話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。第十七話コカミタナ第十六話魔女の美薬第十五話お友達のお人形第十四話人魚の花園第十三話記憶の赤い部屋第十二話横浜の占い師と愉快な死神達 第十一話金魚の奴隷 第十話知らない人について行ってはいけない理由 第九話怖いシミがあるアパート 第八話人買い大男 第七話ラブホで幽霊と対決したレア話 第六話忘れられない煙 第五話闇世界の悪魔ハンター 第四話あなたの指は本当に正常ですか？ 第三話悪魔に最も近い人間との思い出 第二話誰の手？ 第一話違和感の正体 それではいってら 下の広告を押してね。 貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。 居ないと思うけど、買ってくれたら作者に無茶苦茶お金が入るよ。↓【楽天1位】ポケモン ぬいぐるみポシェット グッズ ルカリオ ショルダーバッグ 全13種 ゲンガー カビゴン メタモン モクロー ミュウ ポッチャマ ぬいぐるみ ギフト プレゼント 推し活 推し活グッズ 価格：2,780円（税込、送料別) (2023/10/5時点)楽天で購入・2016年12月1日高級マンションの11階ににわたくしは家族と住んでいる。高級なので、防音設備がかなりちゃんとされているんだが、真上の12階から地面を叩くような物音と花一匁の童歌と人が話してるような声が凄く聞こえて最近怖い。その物音の正体を確かめる話である。まずわたくしは、物音を立てている張本人である12階の人に接触を試みてみた。12階の住人は、わたくしとは面識がないが、マンションの管理人さんなら面識があるはずだ。だから、管理人さんに事情を話して、上の階に住んでいる住人にそれとなく注意してもらうことにした。ところが管理人さんからは意外な答えが返ってきた。管理人「防音がウリのうちのマンションでは、そんなことありえないし12階のあの部屋はもう誰も住んでないんですよ」つまり12階の物音は、上の人が立てた音ではないのであるーーとなると、一体12階のあの物音は何だったのだろうか？ わたくしはその音を聞き続けて以来ずっと悩んでいる。管理人に話を聞きに行ったのが実は1年前で、ここからが本題＊＊2017年12月6日実は最近になって、上に人が引っ越してきた。人気なマンションだから、当たり前でね。ロビーですれ違った時に挨拶をすることになったんだが、その引っ越してきた人物仮に武田さんってことにしましょう。少し世間話したのちに武田さんにこう言われた。武田「このマンション安いし凄い部屋が広いしうちの子たち大はしゃぎで」ちなみにこのマンションは宣告言った通り高級マンションである。安いってフレーズにつっこもうかと思ったが……辞めた。価値観は人それぞれだもんね。ただ、やっぱ安いってフレーズにはかなり違和感を覚えた。年収1000万円くらいの人でもヒーヒー言ってるのに、おかしな人だなってわたくしはその話を管理人さんに話した。少し説明を加えるね。後出しで悪いけど、12階が最高階なんだ。それ以上上はなくて、8階が3000万円くらいだとすると4階は3100万円って言った具合に階数によって値段が上がるタイプのマンションでね。12階を安いって言うのはちょっと無理があるとずっと思ってた。。だから、わざわざ聞いたんだ。そもそも管理人とは仲が良いからね。管理人「………」管理人は押し黙ってしまった。何か言いづらいことでもあるのだろうか？ 苦悶の表情を浮かべるわたくしに管理人はこう告げた。管理人「実は……」と言いかけたが、その言葉を呑み込んだ。そして、こんな話を始めたのだ。管理人「内緒だよ。あの部屋のローンは…」一応秘密なんでそこは割愛するね。簡単に言えばわたくしの家のローンが5000万円だとすると、上の階の人は1000万円くらいだったんだ。『え…そんなバカな』上の階なのに驚くほど低い価格にわたくしは愕然とした。なんで？どうして？というか疑問がもちろんふって湧いて出る。立て続けに聞く。『なぜ？一体どうして？そんなに安いんですか？』管理人は、「……実はあの家は神隠しの家でね。前の借り手もその前の借りても全員知らない間に消えたんだ。消えただけで、特に死体も出てないし事故物件扱いはされてないが…契約してもらっても持ち主が次から次へと消えるものだから、値段はあの価格で間違っていないんだ」と呟いた。わたくしの疑問を断ち切るかのような管理人の言葉にわたくしは、言葉を失った。そこでわたくしにもふと頭によぎったことがあったんだ。ずっと昔から21年間住んでいて、上の階の人ともすれ違うけど、上の階の人の入れ替わりだけが異常に激しかったなと。名前と顔を覚えても次の週には引っ越しをしたとか里帰りして帰らなくなったとかで、とにかく知らない間に居なくなっていた…でも、全員居なくなってるってわけではなくて、今思えば“その部屋”の住民だけが入れ替わり続けていたんだなと妙に納得してしまった。『管理人さん、なんでそんなことになってるんですか？』当然の疑問さ。怖い話や体験に耐性はあれど、まさか上の階でそんなヤバいことになってるとは思わなくてね、唇は震えて、目は泳ぎ続けていたと思う管理人はこう言ったよ。管理人「ずっと昔からだよ。僕にも何故かはわからない。」のちに近所のお婆さんに聞いたが、このマンションは昔から神隠しがあるなんて噂もあったんだそうだ。長年住んでいたのにそんな曰く付きの物件があるとは知らなかった……。そしてこの話を電話で友人のもみじにしてみた。もみじというのは昔の同僚で、腐れ縁の……「過去話の赤い部屋」とかに出てきたんで、良かったら見てください。端的にいうと幽霊やオカルトに詳しく対処もできる便利屋さん。そのもみじにわたくしは洗いざらい全部話した。途中でうんうんと頷いて、全部丁寧に彼女は聞き終えてくれた。どうやら考えているようでしばらくの静寂ののち、こう答えてくれたもみじ「あぁ…それ、多分ね、なんかあかん儀式をどっかの世帯でやってもうたんとちがうかな。かんにんな、強いてアドバイスできるとしたら、その部屋には絶対に近づかへん方がええ。今から真相を教えるさかい。花一匁(はないちもんめ)を歌うとったんやん？あら元々遊びやなしに、歴とした術式を伝えるための伝承歌付きの遊びなんや。前回勝った組から「か～ってうれしいはないちもんめ」て歌の一節を歌いだす。歌うてる組は前に進み、相手の組はあとずさりする。はあらへんちもんめの「め」の部分で片足を蹴り上げる。負けた組は「まけ～てくやしいはないちもんめ」て唱える。その後に、「タンス長持ち あの子欲しい あの子ぉじゃわからん 相談しましょ そうしましょ。」て歌の一節を交互に歌いながら前後に歩く。歌終わると、それぞれの組で相談して、相手の組から誰をこちらの組にもらうかを決める。決まった組は「き～まった」て叫ぶそれぞれの組は手ぇつないで一列に並んで向かい合い「××ちゃんが欲しい」て前に進みながらもらいたい相手を披露し、双方の代表者がじゃんけんを行い、勝った組の主張どおりにメンバーがもらわれていく。片方の組からメンバーがいーひんようになったら終わり。」もみじはこの遊びの大まかなやり方を今話してるけど、聞いていて思ったことがあった。「タンス長持ち」ってどういう意味だろう…その時話を折ってしまうのは嫌だったけど、聞いてみた。『ごめん、もみじ…タンス長持ちってどういう意味？』もみじ「あぁそらね…世間では人買いの商人子供を見定めてる時に親がどの子供がええか聞いてるシーンを表してるとされてる。そやけど、ええとこをついてくるなぁ。タンス長持ちは重要なんやわぁ。重要やさかい長持ちって意味を簡単に解釈するとね、〈ものが長いあいさ、状態を変えへん、または役に立つこと〉とされてる。この術式にはタンスを使うんやで」タンスを術式に…？意味がわからない。意味がわからないから、話を聞くことしかできなかった。もみじ「続けるね。 私の知ってる知識では元々花一匁は人買いの歌ではなくて…いや、厳密に言えば人買いの歌なんだけど…」『え？』人買いの歌じゃない…？オカルトは好きだから、花一匁が少し怖い歌ってことは知っていた。でも、ますます意味が分からなくなった。本当はどういう歌なんだろうか…？わたくしの興味バロメーターは急上昇したよ。もみじ「…人買いとはやっぱちゃうかな、だって買うとったのはタンスに入ってる半壊してる子供のほぼ死体やったさかい…」半壊してる子供のほぼ死体…！？どういうこと…！？ってか、ほぼってことは生きてる…ってことだよね。仮にそんなのが取引されていたんだとしても何故…？もみじ「その瀕死の子供を使うてな、擬似的に座敷童子を作っとったんやわぁ。 腕も足も削がれて小さなタンスの中に出来るだけご飯も与えて拝んで生かし続けて、長う生きた場合1週間で10年その買うた家の幸せは約束されるとされたいた。 花一匁の〈花〉は若い子供のイメージ〈一匁〉ちゅうのんは昔の通貨みたいなもので、要するに価値の値…有名やったかな」愕然としてしまい、口をひらくまでに10分はかかったような気もするし10秒だったかもしれない。わたくしは話以上に疑問があったので聞いてみた。『そ…そういう儀式があるのはわかった。でも、今回の話とは関係がない気がするよ』もみじ「………大有りよ その取引をした商人ちゅうより、お金持ちがどうなったかわかる？ 全員消えたんや。 残された家には愛用しとった家具や食べかけの食事……それから小さなタンスだけを残してな。 タンスの中には血の跡と子供の死体残っとって、そのタンスを神社側が引き取って全部埋葬したけど、力がついた子供の霊ちゅうのんは大人の霊の100倍厄介でね。 夜中中暴れ続けては神主を困らしてしまい、どっかの神主対処方法を見つけたとされてる。その対処方法であり、悲劇を伝えるための伝承方法花一匁や。歌で子供の魂を沈め、悲劇を次の世に知らせ続けた」これが本当だとしたら…？12階で起きてることと照らし合わせると、大体こんな感じだろうか…どこかの世帯でこの儀式を知った人が子供の腕や足を切り落としタンスに入れて、幸せになるつもりだった。でも、実際は失敗。家族はみんな神隠しにあって、滅亡。そのタンスの効果というより、力をつけた子どもがまだずっとそこに居て、入居者を闇雲に消し続けている。そんなの悲しすぎるよもみじ「なんとなくわかったかな？」『この儀式で人が幸せになったことってあるの…？』なんでそんなことを聞いたのかわからないけど、ぼろぼろと無意識に流れる涙と震える声でそう言った。その声は子供みたいな声だったらしい。もみじ「残念やけど、あんで。 ただ、力強うあるものが正当な手順を得て、子供も人を恨まへん子供でなかったらならへんかったらしおす。一般にタンスの儀式…名前は「コカミタナ」 似た儀式に「コトリバコ」や「コケシ」が存在するわ。 どれも子供を使うた非道な儀式やわぁ。 絶対真似したらあかんわ… 私仕事あるさかい」〔ツーツーツー…〕電話が事切れた。1人和室でなんとなく白いベッドの上に横になって涙がその日は止まらなくて眠くもないのに無理矢理寝た。数日経って考えてみた。もしもあの話が本当なら、今もまだコカミタナに用いられるタンスは12階の真上にまだ残っているんじゃないだろうか。でも、もしもそうだとしても、子供1人入れるくらいのタンスが家具付き物件ではないので放置されているってことは絶対あり得ない。そう考えて少し行動に出てみた。行った先は……エントランスホール。武田さんは朝の6時に出勤するから偶然を装って待ち伏せしてそれとなく世間話をして聞いてみたんだ。『へぇーそうなんですね。安かったんですね、あ、家具とかって置きっぱなしじゃ無かったんですか？？よくあるんですよー』白々しい演技だったと思うけど、普通に話す時人間は大抵相手を疑わない。笑顔で武田さんは花瓶が置きっぱなしだったことやら色々話してくれたよ。でも最後に。武田「……あ、そう言えばね、押し入れからたまに物音がするのよね。事故物件でもないみたいだし、ネズミとか住んでるのかしらw」何故か不意に嫌な予感がした。喉元に切先が尖った枝一本寸止めされてるような確かな恐怖。あぁ…全部わかった……どこかの世帯で誰かが押し入れを使ってコカミタナを発動したんだ。タンスじゃなくてもいいのかもしれない。コカミタナもタンスではなくタナって書いてあるし、暗くて狭い場所に放置して多分何か特別な儀式を加えればいいのかもしれない……その考えに辿り着いて、家に帰ってまた寝た。眠る前に考え事をするタイプなんだが、こう考えていた。そこまでして幸せになろうとする人間ってどんな生き物よりも悪魔だな…ってそして、眠りに落ちる寸前歌が聞こえた。〈かって嬉しい花いちもんめ、負けて悔しい花いちもんめ、隣のオバサンちょっとおいで、鬼がいるからよぉいかん、あの子がほしい、あのこじゃわからん、この子がほしい、この子じゃ分からん、相談しましょ、そうしましょ〉あぁ…なんだ、これ、子供の声に聞こえてたけど…いや、子供も混じってるけど楽しそうな…大人たちの声じゃないか…END「コカミタナ」コカミタナってさ、棚に閉じ込めた子供を神様扱いして、力を無理矢理引き出す下方だよね。今回の嘘と誠の配合率は5.5。上が今でもうるさい……人、いないはずなんだけどな。武田さんはそのあと夜逃げしたことになってるよ。面白かったら下の広告を押してね。ポケモン 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  2023.10.05

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  魔女の美薬　#16

  ごきげんよう。※初見でも今回は楽しめるよ今回で16話目でございます。 ではヒント15「どうするか迷い続けてる」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。 話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。 第十五話お友達のお人形第十四話人魚の花園第十三話記憶の赤い部屋第十二話横浜の占い師と愉快な死神達 第十一話金魚の奴隷 第十話知らない人について行ってはいけない理由 第九話怖いシミがあるアパート 第八話人買い大男 第七話ラブホで幽霊と対決したレア話 第六話忘れられない煙 第五話闇世界の悪魔ハンター 第四話あなたの指は本当に正常ですか？ 第三話悪魔に最も近い人間との思い出 第二話誰の手？ 第一話違和感の正体 それではいってら 下の広告を押してね。 貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。 居ないと思うけど、買ってくれたら作者に無茶苦茶お金が入るよ。↓魔女 コスプレ 黒 ハロウィン衣装 魔女 コスチューム 仮装 悪魔 コスチューム 鬼魔女 巫女 大人用 女王様 女王 コスプレ衣装 コス 女性 お化け 余興 レディース お姫様 文化祭 魔法使い 小悪魔 デビル ハロウイン 赤 パーティー ハロウィンコスチューム 価格：3,980円（税込、送料無料) (2023/8/19時点)楽天で購入・2022年3月3日お友達に仮名で「ヒヨリちゃん」って子が居た。ちょいぽっちゃりだけどヒヨリちゃんは普通に可愛い女の子でね。昔小学生くらいの時に遊んでたんだけど、親の都合で別の地方に連れて行かれてしまってそれ以来会えないものかとずっと思っていた。でもさ、1年前の話だけど、同じ学校に帰ってきたのよ。その学校は特殊なんで、小中高大が全部一緒なんで、わたくしも当然そこに居たわけ。帰ってきてさ、また仲良くなろうねって言われたから、わたくしも快く(こころよく)了承したよ。ヒヨリちゃん↓一緒にお菓子作りしたり、ゲームやったり、読み聞かせを小さな子にしたり。でもまぁ、お互い現代人だね。結局一番やったのは一緒にネットサーフィンすることだった。ヒヨリ「まみんまみん！コレ見てよ！！アルビノのカエルを千羽家に放したんだってw」わたくし「ケロケロ可愛い！！」とりあえず、こんな感じで趣味は合ったしさ。わたくしとヒヨリちゃんはかなり仲良くなった。でもパソコンネットサーフィンしてると、とっても広告が多くてさ、なんかYouTubeとか見てる時興味ないやつでも押しちゃうよね。それに欲しい商品なら自発的にも押しちゃう。わたくし達はカエルが脱走する動画を見てケロケロと笑っていたんだけど、その時に再生バーの下あたりに今なら半額！って書いてある広告が出てきたんだよね。その広告は普通とは様子が違った。まず「莉翫↑繧牙濠鬘搾ｼ�」と「今なら半額！」が繰り返されてるんだよね。ずっと文字化けをひたすらにループさせてるの。背景は白いし、長四角型の広告でね、ただ文字だけが何度も文字化けするだけで何が半額なのかは全然書いてない。わたくし「あ……何だろうねこれ」ヒヨリ「いや、わからないよ。でも押してみようか？」確かに珍しく興味がそそられる広告でね。YouTubeとか見る人なら分かると思うんだけど、広告って注目して見てみると大体同じやつだったり見てたものだったりが色濃く反映されるんだよね。その広告を通報しても、人気なのか…あるいは金の力なのか全然出てくるレパートリーが変わらない。わたくしはその日以前も以降の現在まで、その広告を一度も見れていない。ヒヨリちゃんはその広告を押した。カエルさんを見ていたかったわたくし的にはうわぁ…って思ったけど、とにかくその広告のページへ飛んだんだ。そのページにアクセスすると、パソコンが強制的にシャットダウンした。わたくし「うわ！！これウイルスじゃ？」ヒヨリ「ま、まぁ、学校のパソコンだしぃ」今考えるとわたくし達なかなかのクソ野郎だよね。学校のパソコンでネットサーフィンしてその上でぶっ壊したかもしれないのに悪びれてない。わたくし「どうしよう…甘井先生呼ぶ？」ヒヨリ「うーん…黙って立ち去ろw」お互い色々考えたけど、逃げることにした。わたくし達はカバンを持って下の階へ行こうとする。偶然誰もその階に居なかったから、すぐに逃げればバレないはずだし悪く無い判断だ。〔ブチンッ…〕でも、その瞬間鈍い音を立ててパソコンが再起動した…わたくし「良かった！治ったみたいだよ」ヒヨリ「うん！さっきの何だったんだろうね？」とりあえずパソコンの前に座ることにした。だって、まだ時間全然あったし、遊びたかったしさ。パソコンを見てみると、上側に文字が書いてあった。堂々と大きな文字で書いてあったし、そこに目が行くのは当然だ。わたくし「魔女のお店？」ヒヨリ「なんか可愛いね」ヒヨリの言う通りでね、基本的にはピンクと白と薄い黄色とか薄い水色とかのメルヘンチックなデザインで統一されているのよ。んで、ページは下側にはスクロールできなかった。その「魔女のお店」の下には二つタップできそうなところがあってね。「出る」「商品を見る」のボタン。そして、さらに気がついたんだけど、タスクがないんだよね。タスクってのは、パソコンやiPadやスマートフォンの上側に色々なサイトをワンタップで増やしたり減らしたりできる自分が見ているページをしばらく置くことができるやつ。そのサイトのタスクもさっきまで見ていたYouTubeのタスクもない。そして、戻るためのボタンも何故か無い。あるのはサイト管理者が作って置いてある「戻る」と「商品を見る」しかないんだよ。わたくし「なんか変だね…」ヒヨリ「うん。でも、私気になるよ！」わたくし「うん、気が合うね」わたくしは怖いもの体勢あるしさ、不思議な体験なんて何故か腐るほどしてる。だからかな。その時期はそう言う体験があるとワクワクしてたと思うwわたくし達は「商品を見る」ボタンをタップした。その商品がおかしいんだ。わたくし「なるほど…」ヒヨリ「うわ！？何これ……」わたくしはさ、前に書いたお話で、不思議なバザーに行ってる。(第五話闇世界の悪魔ハンター)だからかな、全然驚きはしなかった。多分、裏の世界では珍しい妖怪とか存在し得ないって言われてる生物だったりはすごい高値で取引されてるんだよね。ドラえもんに出てきそうな珍しい道具とか、そう言うのも平気で売られてたりする。そのサイトもその類の店だったんだと思う。そのページは真ん中に商品写真とその下に商品の名前が書いてあるものがずらりと。右上に検索欄があって、左側の上に戻るって書いてあった。右下には多く検索されてる商品名だったりが書いてあったりもした。ヒヨリ「なんか…色々あるんだね」わたくし「うん………」わたくし達はページを捲る。なんだか胡散臭いものから、明らかに人間の人体だったりまで様々なものが売られていた。中には宝石族って書いてある普通の女の子だったり、人身売買もかなり書いてある。〈宝石族寿命3ヶ月3兆円〉〈幸福の夜30g入り4億円〉〈世界の半分世界の声と交換〉〈魔女の若返り薬30億〉次第にヒヨリちゃんは現実離れしすぎているからか、おかしくなってニヤニヤしていたと思う。でも、わたくしは知ってるんだ。これがもしかしたら全部本物かもしれないって。ヒヨリ「魔女の若返りの薬だってー」わたくし「う、うん」ヒヨリ「しかも高！！30億円！？払えるわけないじゃんw」確かに、高い。でも、もしも本当に若返れるなら妥当な金額なんじゃないかと思った。ヒヨリちゃんは若返り薬をクリックしたよ。もちろんワンタップで買っちゃったってことはないんだけど、タップするとAmazonみたいにレビューが下の方に出てくるのね。レビュー件数はたったの三件だったけど、全員星5を押している。わたくし達はレビューを読んだ。「本当に一滴で10年も若返れた！！心から感謝してます！！！またこのサイトに辿り着けたら絶対リピートします！まだ全然あるんですけどねw」「嘘みたいに高いけど、確実に若返れます」「この薬の調合方法ってどうなってるんですか？」↩︎企業からの返信「企業秘密です♡」例えばこれが広告通りに半額だったとしても、15億円だし、一生かかっても返済は無理だろうから、わたくし達は見るだけにしていた。まだわたくし達は若いし欲しくもならなかったからってのも大きい。わたくし達はページをスクロールした。色々な商品がやはり売っている。〈コウロラの生息地秘密地図8億円〉あの激レア素材のコウロラの生息地が書いてあります。現在も生息確認済み。〈世界樹の愛600億円〉これに触れれば本当の愛を実感できます。もちろん融合素材としての使用も可。〈妖精の箱庭所有権利書付き3兆円〉いい素材の妖精を捕まえれるかもしれません。〈色神様の成れの果て400億円〉売り切れ激レア素材です！いっぱい見たけど、全部本当にドラえもんの秘密道具のようなものだったり、存在し得ない生物だったり、とにかくあり得ないものばかり売っていた。魔女って言えばやっぱ魔法だけど、本当に魔法でもかかってそうな商品しか売ってない。バザーと違うのは、売られてる生物だったり、アイテムだったりは素材って書いてあるんだよね。あとは「魔女の〇〇」って具合に魔女の商品しか売られていない。魔女の商品はこんな感じ↓〈魔女の惚れ薬439億円〉同姓には効かないのでお安くなってるよ。〈魔女の超融合物メレリラ調教済み8000億円〉全ての言うことを必ずなんでも実行するよ。壊れてしまった時の保証はないよ。〈魔女のブロマイド5000万円〉売り切れ可愛いわよね。〈魔女の薔薇酒3京〉飲むと必ず薔薇色の全てが上手くいく最高の人生が手に入ります。そして大体クリックすると値段が馬鹿げている。買いたいものも多かったけど、イマイチ心から欲しいってのはなかった。でも面白いから見てるけどさそんな時右下側の検索欄をヒヨリちゃんが気にしてるのを感じてね、わたくしもそこに視線を落とした。そこには「激安1000万円コーナー☆」って書いてあるボタンがあったんだ。ヒヨリ「ってことは500万円ってことだよね」わたくし「まぁ、本当に半額になるなら」そのコーナーも充実しててね。さっきよりは見劣りするけど、誰でも欲しくなるような夢のアイテムがずらりと売られていたよ。こんな感じ↓〈魔女のパンドラボックス1000万円〉この中に宝石やアクセサリーを入れるとその宝石やアクセサリーが魔法道具になります。〈魔女のハイヒール1000万円〉履くと空中を蹴って移動できるようになります。〈魔女の縫合石イヤリング1000万円〉どうしても欲しいものができた時にその欲しいものを手に入れるチャンスをくれるイヤリングよ。そしてついにヒヨリちゃんは本当に欲しいものに巡り会えたんだ。何だと思う？それはね、「魔女の美薬」媚薬じゃないからね…美薬。ヒヨリちゃんは食い入るようにして見つめていたよ。〈魔女の美薬1000万円〉ヒヨリ「こ…これほしい！」わたくし「でも、効能とか書いてないし」ヒヨリちゃんはページを隅から隅までみると、小さな説明書きが書いてあることに気がついた。多分全部の商品にも書いてあるものなんだと思う。〈魔女の美薬の効果、説明〉食べると自分が望む可愛く美しい姿になれます。45錠入りです。①中のピンク色のチョコレートを噛んで食べましょう。1粒につき10秒で食べてください。②食べてから10分後に顔が変わり出しますが、最初は激痛が走るため、声が漏れないようにあらかじめ雑巾を口に噛ませてください。③顔が変形するときに鏡を絶対に見ないでください。④変形の際人に絶対見られてはいけません⑤1日1錠で終わらせてください。⑥次の服用までは24時間以上空けてください⑦一度でも呑んだら人を不細工だと言ってはいけませんわたくし「なんかめんどくさそうだけど…それに商品的にはそれくらいの価値はありそうだけど、ヒヨリちゃんには500万円でも高いと思うけど」ヒヨリ「そこだよね。まぁ、大丈夫だよ」わたくし「え？でも、バイトもしてないしどうやってお金出すの？」ヒヨリ「これ」ヒヨリはクレジットカードを出した。名義欄には親の名前が書いてある…わたくし「え……」ヒヨリ「みなまでいうな」わたくし「クソ野郎だねw！？」ヒヨリ「女だし私」そう言うとヒヨリちゃんはクレジットカードで決済を簡単に済ませてしまった。こんな簡単に500万円を使う人を見たことがない…しかも親の金で…わたくし「君の親に聞かれたら絶対言うからね」ヒヨリ「ってことは聞かれるまで黙っててくれるんだね…w」呆れてそれ以上言葉は出なかった。一つ購入すると、トップページに戻される仕様らしくて、そのまま「戻る」ボタンを押してわたくし達は学校から出て行った。・2022年3月8日夜ヒヨリからLINEで魔女の美薬が届いたと連絡が入った。早速使ったらしい。明日の水曜日に可愛くなった姿を見せてくれるとのことなので、わたくしは期待半分でその日を終えたよ・2022年3月9日わたくしはもちろん忘れないでいつもの階に行ってヒヨリを待った。特に登校時間に制限がないところなので、遅かったり早かったりまちまちなんだ。その日は10時にわたくしは登校して12時にヒヨリちゃんが来た。わたくし「え…」わたくしは目に見えて変わった彼女を見て驚くことしかできなかった。正直デブではないんだけど、少し太ってたのがいきなり痩せてたんだ。そんなに顔が変わったわけではないけど、急にとにかく痩せたんだ。ヒヨリ「どう！？」わたくし「えっと…痩せて綺麗になったね！？」ヒヨリ「でしょ！やっぱまずは痩せようかなって」わたくし「あの美薬が関係あるよね？」ヒヨリ「うんうん！」その日は学校中の女の子が可愛い痩せたねってヒヨリちゃんを取り囲んで大変だったよ。毎日見てる人でも目に見えて分かるほどの変わりようだった。・2022年3月10日わたくし「え！？ヒヨリちゃん…！？」いつも通り登校してきたヒヨリちゃんは凄かった。全然女子に興味ないって言ってた男の子ですら釘付けになってた。胸も普段より大きいし、目もクリクリで青くて綺麗なんだ。髪の毛もいつもよりも艶があって、顎なんて絶対整形したって思われるくらい小さくなっててね、形も綺麗。その辺の恋愛漫画の主人公みたいな可愛さをしてたよ。ヒヨリ「どうかな？」わたくしに聞いた問いだと思う。でも、男子が割り込んできてわたくしを突き飛ばしてまで答えた。男子「すげー可愛い！！」他の女の子とかも群がってきて、どうやってそんなに可愛くなったの？とか、凄い熱量で聞いてきてね、普段はわたくしとだけ下校するのにその日はみんなと帰ってた。少しだけ寂しかった。・2022年3月11日その次のヒヨリちゃんはもっとヤバかった。わたくし「はわわ」本当にこれくらいしか言えないの。なんてか、可愛いオーラを身に纏った天使がそこにいた……ヒヨリ「可愛い、かな？」でも、この声はわたくしへの声ではなかった。周りの取り巻きへの声。誰よりも最初に駆け寄ってきていつもなら自慢してくるのに、今日はしてこないいつもよりも猫撫で声っていうか、声も多分あの美薬で変えてる。わたくしはヒヨリちゃんが一人になった時を見計らって、声をかけてみた。わたくし「その、凄い可愛いけど…」ヒヨリちゃん「何か文句でもあるの？」珍しく威圧的なヒヨリちゃんに怯みそうだったよ。普通に怖かった。みんなの前ではアイドルみたいな声出してわたくしの前ではわざと低い声。わたくし「…え……あ…いや！！そうじゃなくてさ！……えっと、親どう？」ヒヨリ「あぁ……まだ引き落としされてないんじゃない？大体2ヶ月周期だし」わたくし「そっかそうだね」それ以上会話は続かなかった。ヒヨリ「まみん、この秘密絶対言わないでね。言ったら殺す」ヒヨリは自分を指差してそう言ってる。もちろん魔女の美薬のことだろうね。わたくし「うん。そんなこと絶対しないよ！」ヒヨリ「そ♪」ヒヨリはそのままどこかへ行こうとする。多分どっかのフロアに戻るんだと思うけど。わたくしは硬い口をこじ開けて発言した。わたくし「………変わったね」ヒヨリ「え？当然でしょ？」そのままどこかへ行ってしまった。別にわたくしは顔のこと言ってるんじゃない。心が何だかささくれてしまってるような…そんな感じ。元々親のクレジットカード盗んだり、他にもいっぱい悪い事をしてたにはしてたけど、絶対にお友達を傷つけたり、蔑ろにする人じゃないんだ。わたくし「あの時……止めてればよかったんだ」心に穴が空いた気分になりながらも、その日も一人で下校した。因みに昼ごはんはイケメンな男子と食べたけど、その男子もヒヨリを紹介して欲しいとかそんなことしか言わない。・2022年3月12日遠くでヒヨリが可愛い女の子達と遊んでるけど、やはり、可愛い女の子がブサイクに見えるほどヒヨリは可愛い。わたくしはなんだかこのままだといけない気がして、ヒヨリに帰りにでも声をかけようと思った。わたくしはヒヨリを付けてみた。駅まで友達と行ってみんなと何故か離れたんだ。離れるとヒヨリは秒でナンパされてたけど……「死ね」って言って振り払ってた。やっぱ、なんか変だ…！そのままつけ続けると、電車を経由して、銀座に着いた。昼の銀座はカフェが美味しそうだなって思いながらもヒヨリを必死に追う。ヒヨリが駅前で立ち止まると昨日わたくしと昼ごはんを食べてたイケメン男子が来た。名前はそうね、「オカオくん」でいいかな。オカオ「待たせた？？」ヒヨリ「大丈夫！今来たところ」オカオ「デート楽しみだね行こうか」ヒヨリ「うん♡」ヒヨリがわたくしを蔑ろにした理由の一つがわかってしまった気がした。やっぱ男子の方が面白いもんね……しかもイケメン。そのまま尾行して、喫茶店に入った。オカオ「真剣なんだ」ヒヨリ「でも、この前までは全然……むしろ、私振られたし…！」オカオ「ごめん」こんな感じの会話。リアル昼ドラを見に来たわけじゃないけど、聞いてる分には性格悪いが面白かったwwだってさ、元々も別にクソブサイクなわけじゃなかったわけで、性格も今より良いわけでさ、本当に男って顔しか見てないんだなってwwwしょうがないけどね。。ヒヨリ「なんでなの？なんでいきなり手のヒラ返したの？怖いよ」オカオ「……顔やスタイルが好みになったから」ヒヨリ「前の私に戻ったら別れるってことだよねぇ？」オカオ「いや、そういうわけじゃ」ヒヨリ「…本当に？」オカオ「うん。これからは内面も見るし元に戻っても内面さえ綺麗なら別れないよ」ヒヨリ「じゃ、この見た目のままならこれからずっと奢ってくれたりする？言うことも全部聞いてくれる？」オカオ「良いよ」オカオくんはバカだよね。ま、本人に言ったらグーパンされそうだから言わんけど。でも、バカだよ。汚れちまってる心よりも先にヒヨリの手を見るべきなんだよ。今の会話全部録音してるみたいだし…普通にきもいってあの時思ったな。尾行してる自分を棚に上げてねwわたくしはなんだか虚しいしキモいしで帰ることにした。よく考えたら、親のクレジットカード盗んだりする元からのクソ野郎だったし、なんだかもうどうでも良くなった…ってか、なんかもう嫌い。・2022年3月20日そんなに凄い変化はヒヨリに起きなくなった多分魔女の美薬を取っておくことにしたのかもしれない。賢い良い判断だとは思う。風の噂で聞いたけど、オカオくんと付き合うことになったらしいし。良かったんじゃない？？……あぁでも、他にもお友達は居るのに…寂しい。………色々考えてね、やっぱやっぱさ、仲直りってわけじゃないけど、一緒にお出かけすることにした。「迷惑です」って電話で言われたけど、向こうにも思うところがあったのか「ま、やっぱ良いけど」って言われて結局外で会うことになった。・2022年3月24日サイゼリヤでわたくし達はお食事することになったのね。外で待ち合わせをした時もスカウトの人とか色々声かけられてたけど……全員に死ねって言って追い払ってた。昔から冗談で死んじゃう〜…とか、言ってた子だけど、なんて言うかガチトーンで死ねって言うのよ…怖かった。3月特有の寒気がそう感じさせたのか、恐怖でそうなったかはわからないけど、見えるほどに身体中を鳥肌が駆け巡ったよ。サイゼリヤに入るとわたくしはとりあえず注文した。大好きなポップコーンシュリンプにハンバーグにモッツァレアチーズ本当に大好きな組み合わせでね。超おすすめよ！わたくし「………」ヒヨリ「何してんの？」間違い探しを真剣にやってしまってた。わたくし「いや、なんでもない。それよりも……綺麗になったね」ヒヨリ「………しらばっくれんなよ。私の“秘密”知ってるくせに」ヒヨリは美人な顔が崩れるほどにこちらを睨んでいる。このままだと殺されてしまいそうなほどに。この瞬間わたくしはもう昔の可愛いヒヨリちゃんは居ないんだなって思ったよ。でも顔はすごく綺麗でスタイルも素晴らしくてね。内面が酷くなってるのに見惚れてしまうほどに。わたくし「うん、でも本当に綺麗よ。どう？最近」ヒヨリ「…モテまくって大変wwデブの志島くんにさ、告られても私美人で可愛い子だからさ、「頑張って痩せたら好きになるかもぉ♡」って言ったらアイツw血抜いて病院行きww」こんな会話絶対しない子だったよ。ほんと。デブって思ってても絶対言わないし、こんな趣味悪い女じゃなかった。わたくしは口から溢れ出そうなため息を飲み込んで出来るだけ自分のために落ち着いて話すことにした。わたくし「そっか。努力して欲しかったよね。最近毎日あの…美薬食べてるの？」もちろん地獄耳にも気が付かれないように最小限の声で言った。じゃないと本当に殺されそうな雰囲気があったんだもの。ヒヨリ「アレはもう食べてないね。すでに完璧って感じ？？食う時めんどくさいしね。」わたくし「なんかルール多かったよね」ヒヨリ「うんうんwwま、全部守ってるけどさ」ヒヨリちゃん、少しだけ機嫌が良くなったのね。一瞬だけ昔みたいに笑っててさ、本当に聞きたいこと聞くことにしたの。わたくし「あの、正直さ、なんか雰囲気変わったと思うんだけど。見た目じゃなくて内面が。昔は冗談でも「殺す」って言わなかったし、さっきの話も正直悪口だと思う。昔のヒヨリちゃんなら、むしろそういう悪口言ったら引いてたと思う他にもなんだか違和感をすごく感じる。その…なんでなの？」ヒヨリ「……………気のせいだよ」一瞬涙ぐんでた気がした。そのまま何分も無言で一緒に食べた。わたくしは気まずくなったってのもあるし、なんだかこのまま放っておいたら全てが終わる気がしてね。声を出した。わたくし「…あー…その」何も考えてなかったと思う。だから……その発言の0.数秒の間に考えた。とても実は本人も思い悩んでいたのかもしれない。自分の心が変だってことに。でも、わたくしに酷いことを言った手前誰にも相談できなくなってる状態なのかもしれない。そもそもほとんどわたくし以外とは話さないでヒヨコみたいに付いてくる子だったから。だからこそこの言葉を送った。ヒヨリ「……」わたくし「あのね…相談乗るよ？」ヒヨリ「…………え…でも……でも……」ヒヨリちゃんはなんだか予想外って顔をしてた。不自然に作り笑いしようと持ち上がる左側の口角に泣きそうに震えてる右側の口角。目からは涙が溢れてた。わたくし「聞くよ？」ヒヨリ「……………でも、あのね、薬のせいじゃないんだ多分」わたくし「うん」ヒヨリ「私…鏡でね…毎日自分の顔に見惚れるの。」わたくし「う、うん」ヒヨリ「でね、他のファッション雑誌のお姉さんとかと比べてね。するとね、全然私が勝つの」わたくし「それは…確かにそうかもね」その辺のアイドルやモデルよりも正直わたくしは可愛いと思う。メイクをしなくてもこんなに可愛い人って現実で見たことがなかったもの。ヒヨリ「でも…目が肥えてしまったんだね。全員がその…見劣りするの学校に居る子全員が」わたくし「ああ…自分が浮世離れしてるほど可愛いから、全員ブサイクに見えるのね」ヒヨリ「………それでね、正直今までまみんのこと凄い！可愛いって思ってた。学校内で1番スタイル良いし、顔は普通より愛嬌があるし人柄でモテてるし。ずっと羨ましかったんだ…嫌いだったわけじゃないけど、、、嫌だなって。せめて見た目だけでも越えたかったんだ。知ってる通りそんな私に奇跡が降ってきた。でも、圧倒的に見た目を越えた途端ね…！！虚しかった…！！！全員私の見た目しか見なくなったの…前まで全然喋ったことのない女の子からも男の子からも引っ張りだこになって最初は嬉しかったけど！でも……なんだかまみんを超えれてないような…なんだか見下せば見下すほど勝った気持ちにはなれるけど………どんどん遠くに行ってしまったみたいで……みたいで…大好きな友達のまみんに酷いこと言っちゃってさ……まみんが気になってたオカオくんを取れば次こそは勝てるって思ってね」……ま、お友達見るかもしれんしね。オカオくんの事を好きって話はデマなんだ。無茶苦茶頑張って作ったデマ。当時本気でヤバいストーカーが居てね。怒ると怖いオカオ君とずっといればさ、オカオくんも元々ストーカーしてるやつのこと嫌いだったし……さ。ボディーガードにして利用してた。うざかっただろうし本当に悪いと思ってる。わたくし「……そう…」ヒヨリ「ごめんね。オカオくんとは別れるよ」わたくし「いや、いいよ恋って大事よ」ヒヨリ「………ありがとう。実は普通に好きでもあるんだ」わたくし「あのね、恋愛頑張ってね。今までの発言は全部許すからさ。いきなり綺麗になって怖かったんだよね」ヒヨリ「ありがとう…本当にありがとう」その日は久しぶりに一緒に笑って帰った。楽しかった。本当に。それ以降もヒヨリの卒業まで全然喧嘩もせずに楽しく過ごしたよ。あ、ヒヨリは一個歳上w・一年後の4月3日わたくしは学校を辞めることになった。ちなみにヒヨリは一年前に辞めてる。わたくしはとあることが気になっていた。オカオくんと付き合ってたのは知ってるけど、実は最近オカオくんが新しい彼女を作ったと先生が噂してた。OBっての？学校辞めた人でも密接に関わりあうのね。だから噂話は本当によく聞いた。多分本当っぽくて、でもそれってつまり……ヒヨリとは別れたってことで、卒業式にOBが来るからさ、全然目立たんところにヒヨリちゃんも来ててね。わたくしはヒヨリちゃんと話してみた。ヒヨリ「………」ヒヨリちゃんはわたくしを認識しながらも言葉を発さなかった。でも、美しい手で手招きしてきたの。………見た目は全然変わってなかったけど…なんだか雰囲気が怖かったわたくし「ど…どうした？」ヒヨリ「…………あの店に行こう」わたくし「うん？」あの店ってどこだ？って思ったけど、よく行ってたしサイゼリヤだと思って、わたくしは2人でサイゼリヤに向かった。特に何も言わないで俯いてたし、行くまでには一度も会話してない。・サイゼリヤはいつも通りでね。店員的には格好的に朝早く卒業式に来たわたくし達が朝ごはんを食べに来てるって感じに見えたろうね。わたくし「……何かあった？」わかってるオカオくんのことだ。ヒヨリ「あなた、知ってるでしょう？」冷たかった。触れたら氷になる吐息を口から拭かれてるように感じるほどの冷たさを肌身に感じた。わたくし「うん。もしかしてオカオくんの事？」ヒヨリ「…………あんな男もうどうでもいい……でも、それがきっかけだった。あの男、他の女と付き合ったの。私との！交際期間中に。私、あの男としたの…気持ちよかった…でも、赤ちゃんできてね、それのせいで…あんなことになったの。私、実は自分が浮気相手だっただなんて知らなかったの。本当よ？！………あ…あ…ぁあ…でも実は気がついてたのかもしれない。……………でね！」なんだか支離滅裂(しりめつれつ)というか…でも…凄い楽しそうに話すの。この子イカれてるってことにその時気がついた。畳み掛けるような早口で壊れた顔で崩壊した話を繰り出す彼女は…悍ましかった。しかも、サイゼリヤで大声でだ。ヒヨリ「相手の女を殺してやろうと本気で思ったの。簡単に相手の女の住所特定してねwでね！誰にも言ってないんだよ？今！まみんにね！言いたかったのぉ！！相手の女の顔『二目と見れないほど死ぬほどにブサイク』で笑っちゃったww」わたくし「あ………え？いいの？」ヒヨリ「へ？」読んでる人は覚えているかな？サイトに書いてあったタブーを。〈①中のピンク色のチョコレートを噛んで食べましょう。1粒につき10秒で食べてください。②食べてから10分後に顔が変わり出しますが、最初は激痛が走るため、声が漏れないようにあらかじめ雑巾を口に噛ませてください。③顔が変形するときに鏡を絶対に見ないでください。④変形の際人に絶対見られてはいけません⑤1日1錠で終わらせてください。⑥次の服用までは24時間以上空けてください⑦一度でも呑んだら人を不細工だと言ってはいけません〉⑦のルールを彼女は破った。破ったらどうなるか書いてなかったけど、なんだかそれだけは絶対にしてはいけないような気がしててね。一年も経ってるのにわたくしはタブーを全部覚えてるほどに強烈な思い出だったのヒヨリ「…あ……そうだ……コレ…ダメだった」その瞬間人々の時間や頼んでいたハンバーグから出る湯気の時間。全ての時間が止まった。ほんの0.5秒とかそんなくらいだけ止まった。時間が動いた時わたくしは嫌な予感がして、ヒヨリに触って肩を揺らす。髪が乱れて顔は見えない状態。わたくし「ヒヨリ！ヒヨリ！…あれ！？」ヒヨリの髪の色がさっきと違ってた。マジで違ってた……元から綺麗な栗色の髪はダークブラウンに…！ヒヨリ「………」ヒヨリは顔を上げた。その顔は美しいけどやけに冷たい別人のそれだった。わたくし「え………ヒヨリ？」ヒヨリ？「……………あーあ、タブー……破ったのねぇwwうふふ…うふふうふふうふふ…」周りの人は全然気がついてない。こちらを見ずに普通に楽しそうに食事を嗜んでる…？こんなに面白おかしく目の前の人間が笑っているのにみんな微動だにしない。時間が止まってるからだ…！それにしても何かがおかしい。そして、その違和感と共にこの人の正体を直感した。……魔女の結界をご存知だろうか？その辺にあるのにその内部を完全認識できない結界のこと。昔それに関わったことがあってね。今わたくしは魔女の結界内に入ってるんだと把握した。すなわち、こいつの正体は…！わたくし「…魔女？」ヒヨリ？「あら…結界に巻き込んでしまったのね。大丈夫よ。うさぎさん。何も怖いことはしないわ♡私のは中から外に出ると結界内の記憶が全て消えるの」私のはっていうのは十中八九結界のことだろうね。魔女の結界にはその魔女の固有魔法がかかってて、魔女の結界には絶対同じものが存在しないことでも有名。わたくし「………なんでこんなことを？」ヒヨリ？「あんな格安でどうしてあんなレアな薬を売ったか？ですって？」わたくし「いや、まぁ、それもそうだけど……」ヒヨリ？「うさぎちゃん、私はライオンなの。調子に乗ると食べてしまうわ。そうね………うさぎちゃんはどうしてお友達の体がこんなことになってるかを聞きたいのよね。それはねぇ……うふふ…タブーを破ったからよ…うふふうふふ…」目の前の魔女は本当に楽しそうに語ってる。虫を指で潰して喜ぶ子供よりも邪悪で、声が不快なんてレベルを超えていた。曲がりなりでも大好きなお友達を支配してるこいつは…魔女だ。手に血が滲むほどわたくしは硬く拳を握った。それでも冷静に頑張って話してたと思う。わたくし「……それは！なんとなくわかるけど…」ヒヨリ？「そもそもどうしてってことよね…？簡単よ、不老には限界があるの。不死には限界がないけどね」わたくし「…う、うん」ほとんど話についていけてなかったけど、今まで色々経験してるからね。とりあえず相槌だけは打てた。ヒヨリ？「不老は痛覚がなくなるから皮膚が簡単に劣化しやすいのよ。誰がどう足掻いてどんな呪文や魔法をかけてもせいぜい200年くらいしか持たない。心が入ってるだけの綺麗なゾンビしかできないの。生きてる心地がしないのよ…それに、本来魔女はこっち側では生活できないわ。どれだけ優秀でも王様からの許可証が必要なのよ。発行にはこちらの体感時間に直すと1000年かかるわね」わたくし「つまり…全部まとめると不死の魔女さんは書いてあったタブーさえ破ってくれれば…転身してこちら側に来れるってことかな…しかも綺麗な若い体付きで…！ハメたんだね！」わたくしは静寂の結界の中で珍しく大声を上げた。こんなの詐欺みたいなもんだし、入れ替わるだなんて書いてなかった。こんなのあんまりだと思っていたね。ヒヨリ？「違うわよ…タブーや約束はこっち側では大事なの。命よりも。それを違えた者の末路ってだけよ。私は少しも悪くない」魔女は取ってくっつけたような知らん顔をした。わたくし「そう…よく分かったよ。いつか復讐してやる。そっちの世界では名前って大事なんでしょ？同じ名前が存在しないくらい。教えてよ、魔女さんの名前。」昔関わってた時に知った知識だけど、あっちの世界では…名前が非常に大事らしい。名前はその者を強く縛るしとてもとても意味のあるもの。そう聞いてたから、名前を聞いてみた。ヒヨリ？「魔女に名前を尋ねるだなんて…いいけど、ただじゃ教えないわ貴女の名前は？嘘を吐いたら舌を貰うわ」酷く冷たい凍りが直接肌を覆うような声でね。なんとなく本当に舌が飛ぶ気がしたから、素直に教えた。わたくし「わたくしはまみん。」ヒヨリ？「へぇ、まみんね。私はコクラテラ。あっちの世界の花と同じ名前よ」コクラテラが名乗り終えると、周りの時間が流れ出した。コクラテラは最高の笑顔で「さようなら」と言って、そのまま帰ったよ。今でもLINEで繋がってる。でも、声をかけるのがなんとなく憚(はばか)られるしさ、だって、仮に反応してもそれはもう魔女のコクラテラ。何もなくても、きっとお友達がもういない事を実感するだけ。コクラテラに復讐はするよ。多分こっち側に来ることが最初の目的だったわけで今何をしてるかは分からないけど、今もこっち側でしかできないことを満喫してるはず。。だから、復讐できるとしたら元の世界に送り返すこと。そして、わたくしは幸か不幸かその世界の名前もその世界への行き方も知ってる。みんなはこう呼んでた。反転世界そこへ送り返すのが最大の復讐になるはず2023/08/16までは準備中9月に手紙を送って会う約束をしていて居るから、その時の話をここに書くと約束するよ。どうなるかは知らんがね。・END16 「魔女の美薬」嘘と誠の割合は7.3設定とかストーリーがいくつも嘘かな。魔女やヒヨリちゃんは実在するし、いくつも本当のことは書いてるよ。でも、出逢い方だったり背景だったりが真っ赤な嘘。空想は無限大だと思うんだ。面白かったら下の広告を押してね。【半額クーポン対象】セットアップ ペプラムキャミソール ワイドパンツ ハイウエスト カジュアル 大人可愛い お出かけ 旅行 デート 女子会 レディース 春 夏 人気 プチプラ 韓国ファッション 【ase304-037】【予約販売：8月31日入荷予定順次発送】【送料無料】メ込2 価格：7,980円（税込、送料無料) (2023/8/19時点)楽天で購入

  2023.08.19

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  お友達のお人形　#15

  ごきげんよう。※初見でも今回は楽しめるよ今回で15話目でございます。 ではヒント14「本人はそうではないけど、超能力者は実在する」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。 話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。 第十四話人魚の花園第十三話記憶の赤い部屋第十二話横浜の占い師と愉快な死神達 第十一話金魚の奴隷 第十話知らない人について行ってはいけない理由 第九話怖いシミがあるアパート 第八話人買い大男 第七話ラブホで幽霊と対決したレア話 第六話忘れられない煙 第五話闇世界の悪魔ハンター 第四話あなたの指は本当に正常ですか？ 第三話悪魔に最も近い人間との思い出 第二話誰の手？ 第一話違和感の正体 それではいってら 下の広告を押してね。 貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。 居ないと思うけど、買ってくれたら作者に無茶苦茶お金が入るよ。↓腕時計 レディース かわいい 可愛い おしゃれ オシャレ アナログ 女の子 子供 メンズ 時計 キッズ レザー バンド 安い カジュアル シンプル ブランド 女性 文字盤見やすい 見やすい ブランド 電池交換可能 黒 アナログ アウトドア 中学生 受験 高校生 ジュニア 女の子価格：1,400円（税込、送料無料) (2023/8/2時点)楽天で購入押してくれてありがとう！・人形の髪の毛が伸びた。人形が喋った。人形が動いた。よくある話よね。わたくしの家にも実はそんな感じの不可思議な人形があったんだよ。今日はその人形の話をするね。・2010年　3月26日わたくしは引っ越したお友達普通に本名なんだけど「おとは」ちゃん。って女の子からお人形を貰った。近所の子で同じ小学校だったの。顔は誰よりもブサイクなんだけど、いつもわたくしに戯れてくるから、愛着湧いて別れる時には大泣きしたっけな。その人形は首からお守りを下げた「テディベア」かなり可愛いお人形でね。匂いも良くて、「おとはちゃん」って名付けて大切にするって誓って部屋においたよ。実はわたくしお人形大っ嫌いなんだけど、多分その人形が初めて気に入った人形だったと思う。人形って魂が入っていない空っぽな人間の死体に見えてさ、本当に嫌い。・10年後　2020年10月27日………わたくしはズボラなんだ。だから、すっかりそんな人形の存在を忘れてた。目につくところになかったのもあるけど、結局どこかのタイミングでなんとなく押し入れにしまって放置してそのままにしたんだと思う。その日は片付けをさせられていた。母親「散らかってる！！！」ま、わたくしが悪い。機嫌はあんまりお互い良くない状況で、仕方なくわたくしは部屋を片付けた。でも、一度掃除しだすと、細かいところまで掃除する癖があって、6時間くらい片付けをして部屋を新品同様に綺麗にした。中々気持ちが良かったのを覚えてるが……クローゼットの上の部分………絶対普段触らないところまで掃除し出した。わたくし「あれ？」その時だった。なんか、ふわふわしたものに触れる感覚……懐かしいような、そのままにしておいた方が良いような…わたくしは好奇心旺盛なんでね、結局人形をそのまま取り出した。そのお人形は埃をかぶって黄ばんでいる。わたくし「あれれ…？これって！おとはちゃん」わたくしは昔のことを思い出した。結構好きだったお友達のおとはちゃんが車に乗ってマンションから出て行ってしまうのを。いっぱいおままごとして遊んだのを。凄くブサイクなのに笑顔が素敵だった子のことを。母親「何その汚い人形……捨てなよ。気味わるい」確かにその通りで、いつからかはわからないけど、目が片方潰れてて、足も腕も胴体も全体から綿毛が出まくってて、正直見るに耐えないほどボロボロなお人形だった。わたくし「うん、でも、あのさ、昔おとはちゃんって子居たじゃん」母親「うん？」わたくし「連絡先知らない？」母親「知らないよそんなの……あ、でも、マンションの管理人さんなら知ってるかも。昔おとはちゃんのママと中良かったし。えっちな意味で」わたくし「そうなのか…」わたくしはお人形を布団の上に放置してマンションの管理人さんに声をかけた。もう何年もこのマンションを管理してくれていて偉い人だってずっと思ってたけど、まさか住民とそんな関係だったとはその時まで知らなかった。管理人「あ、分かるよ。ちょっと待っててね」管理人さんは凄い簡単に自宅の電話番号を教えてくれた。わたくしは家に帰って自分のスマホでその番号に電話をかけた。〔プルプルプルプル……〕中々出ない。でも、現在使われてませんって言われないし、1分くらい待ってみると、電話が取られた音がした。〔ガチャ〕わたくし「あの…まみんです」※実際はフルネームで名乗ってる。？？？「あー………どうも、お久しぶりね」出たのはおとはちゃんの母親のカズエさん。おとはちゃんとは似ても似つかないほどの美人さんで、よく覚えてる。わたくし「あの、おとはちゃん元気ですか？」カズエ「ええ、今は学校に行っていて居ないけどね」わたくし「そうなんですか、おとはちゃんと話したいので、夕方にまた折り返し電話をおかけしてもよろしいでしょうか？？」その時次の返答までに少し間があった。2分くらい…そして遠くで物音が聞こえたような？コレは気のせいかもしれない。カズエ「………えぇ、良いわよ」わたくし「あ、あの忙しいんですか？」カズエ「昨日色々あってね」〔ツーツーツー…〕なんだか違和感があった。物音や空いた間以前にやけに偉く早口なんだ。わたくしはその時和室で電話をしていたんだけど、わたくしが普段使いしてる寝室に戻ったの。その部屋には当然放置したおとは人形が居る。おとは人形はとても悲しげな瞳でこちら側を見つめる。わたくし「ご…ごめんね……放置しすぎたよね」するとおとは人形はひとりでに前の方へと倒れた。コレは絶対あり得ないことで、まず間接的にも誰も触れてないし、背中側に圧倒的に重心がかかってるテディベアだからそもそも前の方へは人が押さないと絶対倒れない。……その時のわたくしにとっては些細なことだったがね。それよりも、前に倒れたことによって、首から下げてるお守りがわたくしの目には目立った。まるで差し出されるようにしてわたくしの目の前に置かれたからだ。わたくし「ぼろぼろなお守り……もう10年だもんな…」そのお守りを少し首から浮かす形で触ろうとしたんだけど…〔ぶちっ……〕鈍い音を響かせて首の紐がお守りを手放すようにして切れてしまった。わたくし「うわ…どうしよう…」わたくしはお守りを軽く持ってみて気がついたことがある。お守りの中身がなんだかギュウギュウに押し込まれている紙なんだってことに。わたくしはなんの映画だったか忘れたけど、バスに乗りたい子供が居て、その子供が母親からもらったお守りを開けると1000円札が入っていた話を思い出して、お札かもしれないと思って「貰ったお人形だし良いか」って勝手に自己暗示をかけて開けたんだ。中には白い紙が2枚入っていた。お守りの袋はマジで汚いけど、中身の紙は洗濯もしてないせいか全然無事だった。1枚目には中には文章が書いてあった。わたくしは初めて人生で文章だけで声を荒げて卒倒した。文章にはこう書いてある。「おとはへこれを開けるってことは10年経ったのかな？約束守れて凄い偉いね。でも、10年も生きてたんだね。私これを書いてからおそらく現在まで生きていたらこう思って君と毎日話してたんだよ。『私と彼の子供のくせに顔が気持ち悪い。本当にいつでも良いから死んでほしい。どうしても生きたいなら自分の金で整形して、その上で声も高くて嫌いだから二度と声を聴かせないでほしい』でも、義務教育だからね。お母さん、必死に稼いで18歳まではなんとか育てるわよ。この手紙を読んだなら、速やかにこの手紙を燃やした上で死んでほしい。おとはいつも聞いてたよね「どうして私にはパパがいないの？」ってあれ言われるたびに殺したくなってた。不細工なあんたのせいでイケメンで高身長で高収入なパパは居なくなったんだよ。顔があまりにも似てないってだけで離婚届。DNA検査の結果の書類もお守りに入れておいたわ。私は無実。全部あんたの顔が悪い。本当に読んだらすぐに死んでくれ。」もう一枚のDNA検査の紙には父親と母親のDNAと97%一致って書いてあった。それは明らかに本物の書類で…今はわたくしの元にあるけど……コレをおとはちゃんが見てしまったらどうするつもりだったのかを今すぐにでも問いただしたい。わたくしはスマホを手に取る。〔プルプル！プルプル！〕わたくしは誰にも電話をかけてない。電話の方が先にベルを鳴らしたのだ。つまり、誰かからかかってきた。わたくし「え……」それは見覚えがある電話番号。さっき見た電話番号。わたくしは迷わずに取ることにした。わたくし「あの！おとはちゃん…？」？？？「うん……」小さな声で電話に出たのはおとはちゃん。ここでカズエが出てたらどうしていたか自分でも分からない。おとは「あの、ドミノピザですか？あ！いつもの人！いつものピザで、今日はシーフードをトッピングしてください。」おとはちゃんはとてもおかしな事を言い出した。わたくしは別にピザ屋ではないしな…わたくし「ど、どうしたの？」おとは「ピザは大きくしてください！切らないでください。では」〔がんっ…〕鈍く強い音がした。電話を置いたような音。今思えば受話器から少しずらして置いたんだと思う。わたくし「？？？」でも、おとはちゃんは切らないでって言ってたし、わたくしは切らずに待ってた。スマホの充電も徐々に減る中で、聞いた言葉にメッセージがあると思って、考えてみた結果。大きくしてくださいってのは、音量を大きくしてくださいって意味だとわたくしは思ったんだ。わたくしは音量を大きくし、スマホを絶対に切らないように細心の注意を払って、耳を傾けてみた。おとは「うわあああ！！いや…やめて！なんでっ…こんなことするの？」カズエ「………死ねよ」それ以外の音は聞こえなかった。でも、激ヤバ状況ってことは分かる〔ザクっ……〕わたくしは手元に違和感を覚えた。振動があったような？そんな感じの。だから手元を見てみたら———わたくし「え…！？」——そこには顔が思いっきり破けたおとは人形が居た。さっきまでは絶対になかったと断言できるほど大きな避け傷。とても自然にそう成るようなものではない…。それに、わたくしはこの時同時に思ったことがある。少し黄ばんで汚れるくらいならわかるけど、ずっとクローゼットの何もないところに押し込めていたのに何故こんなにボロボロなんだろう？最初もらった時はお古とはいえ、全然新品って言われても気が付かないくらい綺麗な人形だったんだ。わたくしはそのまま電話を切った。わたくしが電話越しに叫ぶのも考えたけど、それは多分凄くダメだと思った。おとはちゃんが頑張って繋いでくれたんだから、カズエに見つかったら終わりだ。わたくしは急いでエレベーターで向かった。マンションの管理人さんの元へ。わたくし「カズエさんが今住んでる場所って知ってますか？」管理人「いや…そこまでは知らないな」管理人さんは知らなかった。こうなるともう母親しか居ないけど、母親も全然知らなくて…そこで詰んでしまう。わたくしにはもうなす術がない。・時は流れた。2021年9月27日わたくしはあの電話事件のことなんて忘れて、おとは人形は綺麗に洗って縫いわさせて家に放置していた。小学生の頃のお友達で集まるいわゆる、老僧会(ろうそうかい)をすることになった。行ってみると昔のお友達は全然変わってなくて、いまだに鼻くそを飲み込むやつ、顔が可愛かった子、お上品な男の子…懐かしい面々の中で誰と話そうかと悩んでいたんだ。ま、この展開でおとはちゃんが来ないはずないよね。結果から言うと、おとはちゃんをわたくしは見つけれたんだ。話しかけようと思ったけど、やめた。わたくし以外の人も近寄ろうとしなかった。だって、おとはちゃんの顔……裂けてたんだもの。その後特に何も起こらずに老僧会は終わった。・2021年3月17日おとはちゃんが死んだって連絡が母親に来た。ニュースにもなった。新聞にもなった。多くの人が取り扱った理由としては、親が虐待して殺していたからである。新聞〈加害者カズエは 2020年10月26日…に殺したと自供(じきょう)「ムカついた」「特に顔が嫌いだったから…」など……〉あんまりじっくり読んでないけど、動機とかかな。そう言うのが新聞の角っこに載ってた。事件の発覚としてはあまりの悪臭に近所の人に通報されたらしい。その新聞を見ていた時は自室にいたんだけど………おとは人形は部屋の角っこに飾っていたんだが、おとは人形が居なくなっていた。わたくし「………成仏したのかな？」おとは「うん。ありがとう」なんとなくそう聞こえた気がする。あの日、電話を繋いだ日の1日前。おとはちゃんは既に亡くなっていたんだ。・END15 「お友達のお人形」嘘と誠の割合　4.6実際はもっと色々違う。わかりやすいように着色してるよ。でも結構今回は本当の話。面白かったら下の広告を押してね。作者に1円だけ入るよ。【ラッピング無料＼楽天1位／土日祝もあす楽】Otona オトナ 電動ふわふわとろ雪かき氷器 ≪エクリティ限定モデル≫ 2023年最新 オリジナル アイボリー DTY-B3RF ドウシシャ 製氷カップ 6個付 ／ ふわとろかき氷器 とろ雪 家庭用 専用レシピ付き 価格：5,980円（税込、送料無料) (2023/8/2時点)楽天で購入かき氷機ほしい。

  2023.08.02

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  楽天ブログのわいせつNGワード一覧

  「え！？コレってセーフなの！？」ってのも書いてるよ。まぁ、書いてて恥ずかしいけどさ、楽天ブログで長文書いたのにNGワード入ってて再編集に1時間使って泣くのはもう嫌だから、見つけ次第追加して書いていくよ。みんなのためにもなりそうだしさ。作者女性で恥ずかしかったし…できれば広告を押してね↓↓↓↓少しだけ作者にお金が入るよ。【最大1,500円OFFクーポン★8月1日★店内全品対象】【新品未開封品】任天堂 Nintendo Switch Lite グレー 携帯ゲーム機 ニンテンドースイッチライト本体 軽量 持ち運び可能 最大8台まで対戦可能 [SWITCHLITEグレー] 4902370542929価格：21,970円（税込、送料無料) (2023/7/30時点)楽天で購入このSwitchマジでお得だと思う。【アウトオオオ！お巡りさんに行こうね！】性◯為パ◯チラ◯姦イメ◯ラマ◯コ(ひらがなでok…)勃◯◯吹き(ポケモンの技じゃん…なんでダメなの？)射◯中◯しスカ◯ロ(これだけは個人的に嫌)クリト◯スフェ◯チオ裏ビ◯オ【え…セーフゥ！？】ちんこ(同じような意味を持つ言葉の表現全てokだった…)SEXうつ病(前までダメだったらしい)バカ無能ゴミカスメンヘラおっぱいおしっこエロフェラパイズリ精子罵詈雑言ブスあほ犯罪場面殺人他殺自殺暴力行為暴力団暴行武器・兵噐拳銃爆弾ミサイルドラッグ覚醒剤マリファナコカインFe死ね斬殺刃傷ヤクザ脅迫機闋銃バズーカシャブヘロインジジイのろま刺殺殺傷テロ強盜手榴弾長刀ヤーバーあへんMISPEU締殺傷害暴力革命恐喝バズーカドス大麻MDMA性噐陰核クンニ生理現象愛液性風俗グッズディルドフェチ輪姦外性器男性器女性器ペニス巨根性交体位騎乗位手淫手マン手コキ早漏遅漏売睿婦風俗孃立ちんぼデリヘルラブホブルセラオナホールラブドールバイブピンローバイアグラペニバンロリコン飲尿青姦獸姦屍姦陰茎まんぐり返しソープランド電マアナル浣腸プレイいくつかNGワード集からコピーしてきたんで、著者も知らないのがあるけど、特にブルセラってなんだ…？想像もつかない…他のはなんとなくわかるけど。割と楽天ブログって官能小説書くのに向いてる気がする。とにかく表現が自由すぎるw 「ok」のやつにTwitterでさえいくつかNGのワード混じってるからね。↓↓↓助けになったら広告を押してね。感謝の気持ちが作者に伝わるよ。（国産金魚）オタマ金魚ミックス（10匹） 価格：2,060円（税込、送料別) (2023/7/30時点)楽天で購入金魚大好き。

  2023.07.30

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  人魚の花園　#14

  #14ごきげんよう。※初見でも今回は楽しめるよ今回で14話目でございます。 ではヒント13「考え方によるけど人生を無駄にしすぎた」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。 話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。 第十三話記憶の赤い部屋第十二話横浜の占い師と愉快な死神達 第十一話金魚の奴隷 第十話知らない人について行ってはいけない理由 第九話怖いシミがあるアパート 第八話人買い大男 第七話ラブホで幽霊と対決したレア話 第六話忘れられない煙 第五話闇世界の悪魔ハンター 第四話あなたの指は本当に正常ですか？ 第三話悪魔に最も近い人間との思い出 第二話誰の手？ 第一話違和感の正体 それではいってら 下の広告を押してね。 貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。 居ないと思うけど、買ってくれたら作者に無茶苦茶お金が入るよ。↓【アサヒ】 希釈用 コンク プラスチックボトル470 PET 選べる6本セット 470ml x 6本 （1本 x 6種類）【送料無料】【別途送料地域あり】 乳酸菌 ビタミンC価格：2,290円（税込、送料別) (2023/7/28時点)楽天で購入カルピス大好き。・2016年2月13日その日は母親と父親とわたくしとで旅行に行くことになった。家族はみんな大はしゃぎ。毎週旅行に行ってんだけどね。旅行先は茨城県。わたくし地理には死ぬほど疎いから、茨城県のどこかはわからないし聞いてても右から左状態でも、少なくとも絶対あの日は茨城県に行った。茨城県に着くと、川で釣りをしたい父親が険しい山道へと車を走らせるわたくしは大好物のセブンイレブンのジューシーハムサンドを口にしながら半ばうとうとしていた。因みに母親は助手席で無茶苦茶寝てる。多分半日起きない。わたくし「まだ着かないの？」父親「そろそろなはずなんだけどなぁ…あ！」父親が何かに気がついたようなリアクションをしたんで、茶化したと思う。わたくし「道間違えたぁとか？」父親の目線を追うと目の前の木だての看板に目が行っているようで。目が悪いわたくしだけど、それでもわかるくらい大きな文字でこう書いてあった。『←この先地獄　この先天国→引き返すと死にます』なんとなく想像がつくと思うんだけど、日本の国道で山道を渡って別れ道がある場合。その別れ道の右側は下りになっていて、その別れ道の左側は上へと続く道なんだよねわたくし達は冒頭でも言った通りに川釣りに来ていて、行きたい場所は川の上流なんだ。わたくし「どうするの？」父親「一旦降ってからもう一度別ルートから上に行こう」父親はカトリックで心霊現象多発区域の漁師をしてたの。これは本当。心霊体験もバッチリしてる。だからこそこういう時はちゃんと信じて正しそうな選択肢を取るんだそしてわたくし達は天国ルートへ行った。天国ルートの道は凄い整備されていてね。簡単に麓(ふもと)の住宅街があるところに出たそれで、住宅街の道を遠回りして、別のルートから上流を目指したんだわたくし「さっきのなんだったんだろうね」父親「わからない」母親は口を開けて爆睡してるが、2人でとにかく別ルートから車で山を登った父親「あ……」すると、そこにはまた看板があった。『←この先地獄この先天国→引き返すと死にます。』別のルートでも同じ看板があったの。わたくし「また？」父親は看板を指差して青ざめている。ま、こういうの楽しみだすか怖がるかの2択しかできない人だから良いけど。盛大にお◯っこ漏らすのはやめて欲しかったな。そのままもちろん天国ルートへ行った。天国ルートは整備されていて、やっぱり下側への道だった。その後もあと二つくらいルートがあるんだけど、そのどれもに同じ看板で同じことが書かれていたよ。釣りをする予定だったのに全然できなくて、わたくしは不貞腐れながらルアーをしゃぶって寝てしまっていた。特に何かこの手の話だと夢を見るべきなんだろうけど、何もなかった。その代わりに起こされたよ。母親「起きてー」そのまま茨城県の宿に泊まることになった。母親は絶対心霊だ！！って言って盛り上がってたけど、体験した本人達にしかわからない不気味さと良くない感じを父親と共有してたんで、2人で母親を青ざめた目で見ることしかできなかった。・次の朝、麓の宿だったから、早朝に父親と釣りに行くことにした。もちろんあの山に。同じルートを車で通ったはずなのに、あの看板はなかった。車で行けそうなところまで行くと大きな川があったから、そこで釣りをすることにした。特に魚影は見えなかったけど、釣り糸を入れてから10秒も経たないうちにイワナがヒットした。イワナっていうのは、凄い美味しい川魚で、塩焼きがおすすめw本当に美味しい。でも、近頃では数が減っていて、種類によっては絶滅危惧種なんだ。わたくし「やった！！イワナイワナだよ！！」かなり盛り上がってたよ。なんと凄い入れ食い。かれこれ10匹くらいは釣れてたと思う。竿を入れるたびにヒットするから、多分本気を出せばもっと釣れてる。変なんだ。さっきも書いたように絶滅危惧種扱いされてる種類も居て、されてないやつも凄い美味しいからドンドン釣られちゃうんだよね。数がとにかく多すぎる。それにこんなに釣れるなら他の人が居たっていいはず。結構大きい川だったしさ。とにかく違和感を感じながらも10匹そこそこを水槽に入れて帰ることにした。父親「まま驚くかな」父親は子供みたいな純粋な笑顔をしてたよ。元々魚が大好きだし、こんな顔にもなるよね。かなり幸せな気分で車に乗り込んで、エンジンをかけて下山ルートへ入って下る。『←この先地獄この先地獄→天国に返して』父親「え……」わたくし「え……」元来た道と下り山道の道。その両方に地獄って書いてあったんだ。そして「天国に返して」とも。返しての意味は魚を返してって意味だって思った。それしか取ってないし……。多分天国っていうのは何も無い場所が天国で地獄っていうのは不幸なことが起こる道なんだって思った。確かに地獄には行ってないけど、明らかに行ってはいけない気がしたんだ。行ったらとても不幸な目に遭う気がした。もちろん父親とも相談して、わたくしの考えを聞いてくれたんで引き返してくれた。父親「不思議なこともあるもんだな」わたくし「うん」するとね、その山道を引き返してる時にもっと不思議なことが起こったの。何が起きたと思う？わたくし「あれ…！？」父親「………」凄い種類の花びらが道を埋め尽くしていて、花吹雪が邪魔にならない程度に舞っていたの。盛大に美しく。花には事情があって詳しいんだけど……ハイビスカス、白百合、薔薇、パンジー、ミモザ、アネモネ、チューリップ、菊、ボタン、バイカオウレン、あじさい、マーガレット、プルメリア、ムクゲ、ひまわり、ロータス、ハナミズキ、さくら、たんぽぽ、ポピー、ガーベラ、コスモス、ツバキ、クレマチス…本来交わることがないはずの花びらがヒラヒラと舞い落ちてきたんだ車の窓を開けて何枚か集めてみて、知ってるだけでこの種類がわかった。本当はもっとこの何十倍も種類があったんだと思う。全部今落ちたみたいで、でも、鮮やかなまでに生き生きしくて……気味がわるいんだ。特にチューリップの花なんて人為的に引き裂かないとそう簡単に落ちないし、こんな綺麗な状態なわけがない。大抵は枯れてから落ちるからね。凄く綺麗で不気味で、でもドキドキしながらも、車で登っていく。行きの時はこんなに花はなかったし、良く見ると隣に白いガードレールがあったはずなのにそんなものはなくて、黄緑色の芝生の道になっている。芝生も生き生きとしていて、見れば見るほど悍ましいほどに美しい。車に乗ったことがある人ならわかるかもしれないけど、湿地地帯を車で移動する時って変な浮遊感があるんだけど、芝生の上を走っているはずなのに頂上付近からそんな感覚になった。車の感覚も変だし、歩きで簡単に行ける距離だしってことで、2人で魚を持ってさっきの川へ行くことにした。降りて気がついた。芝生のような地面の下は多くの水分でできている。ウォーターベッドみたいな感じって言った方が伝わるかな。とにかく柔らかすぎる芝生なんだ。さっき来た時はもちろん普通の道で土が多かったと思う。わたくし「早く返して帰ろう…」父親「おう…」お互い怖くてね。それ以上その場での会話はなかった。しばらくはその花が降ってくる芝生の道だったけど……ついに目的の頂上に辿り着いた。まさか、あんなことになってるとは思わなかった。見る者の目を奪うほど美しい草原と花畑が広がっていたんだ。御伽話の世界。ここが天国だって言われたら信じてしまう。もしかしたら本当のわたくしはもう死んでいるんじゃないかって思ったね。パパに頼んで叩いてもらった。夢だと思いたくてね。でも、痛覚はあったの。ここはやはり現実…花を見ると四季が圧倒的に離れてる花同士が楽しそうに咲いている。全部が生き生きとしている。ポインセチア、アサガオ、アスター、イワカガミ、ナデシコ、カンナ、勿忘草、シュウカイドウ、シャクヤク、ハルジオン、オニユリ、スノードロップ…みんな共存があり得ない花達ばかりだった。特にスノードロップは…球根がいい感じの寒さに当たらないと発芽しないんだ。だから、スノードロップって調べると雪の中とかに咲いてる写真が多いそれが瞬時に理解できて怯んでいたけど、本来の目的は魚を川に返すこと。わたくし「………返しに行こう」川はまだ見えないけど、わたくし達は歩き続けた。凄いぬかるんでいて、でも、なんとか歩いた。不思議な地面に不思議な花達……そして歩いている途中でも気づきがあった。虫が居ない……蝶も鉢も…生物が居ない。それからとてもじゃないけど広すぎる。1時間くらい歩いたと思う。花がなくて、草むらだけの開けた空間が見えてきた。そして、川の匂いもする。わたくし「あ！遠くに湖が見えてきたよ！！」湖にたどり着いた。その湖は細長い形をいているエメラルドグリーンの美しすぎる湖だった。遠くから見てたんでわからなかったけど、とにかく大きい。魚影は見えないけど、とにかくここしかなさそうだし、魚を逃がしてやることにした。〔ジャアアア……〕バケツの水ごと魚を逃した。コレであとはこの気味の悪い場所から帰るだけ。わたくし「帰ろう…」父親「もったいないなぁ…」その時だった。遠くの方に建物が見えたんだ。建物と言っても、屋根がついた柱付きの昔のローマ人が使ってそうな建物。父親「疲れたから休むか」わたくし「えええ……いいけど」確かに疲れてた。1時間は歩いたからね。その建物がある方向は湖の右手側。凄く花が咲いているのが遠目でもわかるところの真ん中にある。花畑の花の比ではないくらい多くの何千種類の花が密集してる。嫌な予感はした。なんだか、そこだけ雰囲気が全然違ったからね。悪い雰囲気ではないけど……神社の御神体に触れないみたいな感じ…。わたくし達はまた歩いた。そして、建物の前まで行き、建物の中を見た。目が合ったの……パパと？違う。そこに居たヤツと目があったの。そこには人間ではない生き物が居た。人間に近い。でも、違う。足に鱗が生えていて、その足からヒレが生えていて……到底人間ではあり得ない緑色の髪をした人魚だった。でも、童話の人魚と全然足のイメージが違う。胴体は見惚れてしまうほど美しいドレスを着ていて、髪飾りは花で作った見たこともないような豪華な装飾。顔も緑色の髪が似合うくらい異次元の可愛さをしていた。ＡＫＢのセンターに居てもおかしくないほど可愛かった。見つめ合ってしばらく経って、人魚は言葉を発した。人魚「キエエエエエエエエエエ！！！」奇声。それ以外わからなかった。でも、生物が悲鳴を発するのは良くないことで……わたくし「ごめんなさい…」腰が抜けて倒れながらそういうしかできなかった。父親も大体同じ感じ。人魚「くぎゃぱ、じょじょぱ、ぱぱっぱ」この言葉はもちろん今だに意味はわからない。でも、かなり優しい感じでそう言ったんだ。大丈夫だよ、ごめんなさいって言われた気がした。わたくし「帰りますね……」怖かったからね。帰りたかったし。人魚に会えたのは女心をかなりくすぐられたけどさ。人魚「くぎゃあーあ、しょぱゅぁ」さっきよりも言葉の意味が分からなかった。でも、何か言っていて、わたくしは無視して帰ろうとした。そして、その途端にウォーターベッドのような地面が勝手に揺れてわたくしは〔ジャプン！！〕湖に落ちた。・意識はある。でも、泳ぎが得意なはずなのにこの水の中では泳げない。水飴の中に落ちてもがいて死んでいく蚊の気分。息はできないし、腕を動かしても沈むだけ。ここで死ぬなら最後くらい親孝行をしたかったな…って考えてた。感情としては後悔なのか安心なのか全くわからない。でも、まぁまぁ苦しくて喉が空気を求めて開いて全然閉まらなくて…ゴボゴボって泡が空へ帰る。水底をふと見てみる。元気に魚がいっぱい泳いでいて、綺麗だった。ここで死ぬのも悪くない。わたくしは目を瞑った。死を覚悟して。わたくし「うっ…！？」その時だった。誰かが痛いくらいわたくしの腕を自分側へと引っ張った。目を開けるとさっき見た緑髪の人魚よりももっと可愛い人魚さんがそこにはいた。ピンク色の髪が美しい人魚。誰の目から見ても超可愛いNo.1アイドルみたいな子。さらにその人魚はわたくしを水底の方へと引っ張る。ま、わたくしを落としたのも多分人魚だし、当然のことなのかもしれない。さっきの人魚のお友達かなんかで、確実に溺れさせようとしてるんだなって思った。人魚はそのまま手を離した。こっちを上から見下ろす人魚。もう息がほとんどないわたくし。水を飲み込み過ぎたのか、ついに大きい泡を吐いて、脳みそまでに水が通るような冷たい感覚の中意識はうっすらとある。その人魚はわたくしを引き寄せてわたくしの口にキスをした。もう無いはずの泡がゴボゴボと溢れ出るくらい驚いてね。その瞬間同時に口移しで何かをわたくしに食べさせた。10秒くらいかな。それくらいしたら、水の中で息ができるようになっていた。泳ぐのも楽勝で、その人魚に引っ張られて水面へと上がるわたくし「ぷはぁ…！ゲホッゲホッ…！！」人魚「………大丈夫？」さっきの緑髪の人魚と違って、日本語で人の言葉を喋ったんだ。声は……フルムーンを探しての主人公三月と同じような曖昧で可愛い声。わたくし「うん……ありがとう」人魚「いいの」人魚にはいくつも聞くべきことがあるけど、わたくしは死にかけていてボロボロ。もう大量も無くて、そのまま人魚に寄り添うようにして寝てしまった。・次に意識を取り戻した時は青い花畑で人魚の尻尾の上に寝ていた。そんなに時間は経ってなさそう。体勢は膝枕をイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれない。ヌメ◯メしていたけど、そんなに臭くはなかった。わたくし「う……ここは？…それに、君はわたくしを助けてくれた人魚…だよね……」人魚「ここは西の花畑。私は牡丹(ぼたん)」わたくしは聞きたいことが多過ぎたけど、その中でも特に気になっていることについて尋ねてみた。わたくし「パパは？」牡丹「…………女王様のところかも」牡丹はかなり暗い顔をしてそう言った。この暗い顔には嫌なものを感じてね。わたくしはさらに尋ねてみた。わたくし「パパ死ぬの？もう死んでる？」牡丹「え…！？うん…まだ死んでないと思う」わたくし「それなら助けられるね…女王様の居場所は？」牡丹「東の花園だと思う」もしも東西南北の常識がそのままならここからだと真逆。凄く広い花だらけの土地が無限に広がっているから、とんでもなく遠い可能性があって、少しだけ絶望を感じた。わたくし「ありがとう。でも、なんで貴女だけ人の言葉を喋れるの？」牡丹「喋れてないの。貴女が人魚の言葉を聞けるようになっただけ」わたくし「……そういえば、わたくしに何か食べさせてたよね？」牡丹「あれはその辺の花だよ」牡丹の話では、その辺の花を人間が食べることによって少しずつ人魚になれるんだという。別に魚でも良いらしいけど、花の方が手っ取り早いから花を飲み込ませたらしい。魚は人魚でも捕まえるのに少し苦労するみたいでさ。わたくし「え………わたくし人魚になるの…！？」牡丹「少しだけね。でも、一つや二つなら大丈夫。食べ続けなければ問題ないよ」もしも食べ続けたら本当に人魚になってしまう気がして、その辺の花が怖くなった。それに、この事実を知って、時間も大切にしなくてはいけないって気がついたよ。だって、わたくしこの空間で食べれそうなものがないんだもの。花や魚を取って…木の実とかが仮にあっても、おそらく同じ。それを食べ続ければ人魚になる。わたくし「時間がないのね…」牡丹「うん」わたくし「早く行きたいけど、また人魚に襲われたらどうしよう…」牡丹「大丈夫、人の言葉を喋るからさっきは怖くなって悲鳴を上げられたの。だから、今の君なら理不尽に襲われたりしない」さっきのあの強烈な甲高い声は怖くてあげた悲鳴…。それにしても、強烈過ぎて恐ろしかったけど…わたくし「…わかった。信じるよ。最後に一つだけ……人魚ってみんなもしかして元人間？」ほとんど確信に近い問いだった。この手の話は大体全部元々人間で何かあったから異形な姿になってる場合が多いからね。牡丹「性◯為しないの。それに、この山は現世では自殺名所で、多くの人がここに来るよ。大抵はここのことなんて忘れて下山するけど、綺麗な場所だからね……ここで死のうとする女性が最終的に人魚になるんだ。昔から……300年くらい前から生きてる人魚によるとね、昔は姨捨山（おばすてやま）だったらしくて、大体の人魚はその時にここで人間から生まれ変わったんだって。」わたくし「牡丹は？」牡丹「………死のうと思ったんだけどね」牡丹はここで死のうとしたみたいだけど、お腹が空いてここの物を多く食べてしまったらしい。人魚になってから、下山しようとしたけど、他の人魚に強く止められた。何故止めたかというと、ここの花や木の実や魚が無いと空腹にはならないけど、ドンドン老化してしまい、老衰して死んでしまうとのこと。わたくしはなんだか寂しそうな悲しそうな顔をしている牡丹にその辺に咲いてた牡丹の花を髪に飾って立ち去った。・それから色々と冒険したよ。西から東への大冒険。しばらくは地平線みたいな感じで、花と草原しかない虚無空間を歩いた。でも、さらに経つと……前とは違う別の湖に出た。前よりも自由に人魚がいっぱい居て、なんて言うか普通の人間よりもさらに自由に暮らしてた。果物のなる木から果物を取って寝たりしてる。全然わたくしに対して敵意はなくて、むしろ微笑んでこちらを見ている。この人魚達は結末を知っているから、仲間がまた来たって感じで笑ってるんだろうなって思った。皿の上に果物を乗せた人魚がわたくしがボーっとしてると、声をかけてきてくれた。人魚「あら、ここは初めてよね。うふふ、私は石蕗(つわぶき)、お腹空いてるでしょ？これ食べる？」美味しそうなフルーツ…半日くらい何も食べてなかったわたくし的には正直食べたくて仕方なかったんだけど、パパを助け出して、その上で自分も無事に帰りたいから、口にはしなかった。わたくし「ありがとう、石蕗さん。でも、お腹空いてないんだ」石蕗「へぇー………でも、何かを口にしたんでしょ？うふふ…そのうちわかるわ」クソ性格悪い人魚で笑えるよね。わたくしは知ってるのに、勝ち誇ったような表情してて面白かったな。でもまぁ、ムカついたのもあるけど状況的にもわたくしは逆に利用してやった。わたくし「石蕗さん、東の花園への近道はある？」石蕗「あそこは女王様のお城と女王様に青い花しかないわよ。でも、ここから北東の洞窟を抜けると早く着くわよ」なんか素直に教えてくれた。自分達の女王様だから守ると思ったけど…考え過ぎかもしれない。わたくし「ありがとう」石蕗「お腹が空いたらここに来るのよ。いくらでもあげるから」わたくし「いや、それでも辞めておくよ」石蕗「ふーん……ま、どうせ来るんでしょうけど」不思議がられたけど、なんとか潜り抜けたよ。ここからは洞窟を目指した。湖沿いを歩いたんだけど、色々な人魚達がいっぱい。こんな感じ↓とても全員可愛くて、夢を見てるんじゃないかと思ったよ。でも、その中に大きな葉っぱの上に普通のサイズの果物よりも二回りしか大きくない変な人魚を見かけた。その人魚は顔は他の子と同じ感じなんだけど、アニメ調というか、ちびキャラ感があって、大人が無理矢理子供になったみたいな。わたくし「な…何これ」チビ人魚「私大葉(おおば)。食べ過ぎたの」わたくし「え？」大葉「食べたら若くなるの。でも、食べ過ぎたらこうなるの。」確かに、食べないと老化して死ぬって話は牡丹から聞いていた。ってことは逆に食べれば若くなるのかも…。なんだかこの人魚は他の人魚よりも魚の鱗が多いし……食べ過ぎるとこうなるのかも…わたくし「なんで食べ過ぎたの？」大葉「……歳上にタメ口を叩くんじゃないの！！！！」近所のおばあちゃんを壁ドンして鼻を舐めた時に凄い怒られたんだけど、あんな感じ。とにかく何倍も年上の人に怒られたような気がして、わたくしは逃げた。幸い小さいからか追ってこなかった。・それからも様々な人魚と出会った。特に会話はなかったけど、あまりにも美しいから思い出せる限り再現しておいたよ。それでも、一向に東の洞窟には辿り着けない。嘘をつかれたのかとも思ったけど…わたくし「東洞窟って知ってますかね？」人魚「私菊(きく)知ってるわ」って感じで、全員知ってるんだよね。わたくし「だよね……場所分かります？行き方とか？」菊「もう少し進むと大きな湖が見えてくるから、そこを少し泳いだ場所よ」わたくしは信じてひたすらに進んだ。美しい人魚達に目を奪われながらも。・わたくしはついにやっと洞窟の見える場所まで来た。周りのフルーツを食べて、潜ってみると空気のように水の中で呼吸が当たり前にできた。もちろん食べ過ぎるのは良くないから小さな木の実一つ分だ。わたくしはそのまま行っても良かったんだけど……とても満月が綺麗な湖でね。気がついたら夜になっていた。ここに来たのは早朝で、もう夜。お腹は空くけど、空腹を抑えるために陸で寝てから行こうって思った。よくない考えだよね。パパを助けないといけないのに。わたくし「眠い……あ」でも、その時美しすぎる人魚が跳ねたんだ。彼女は重力を無視して華麗に跳ねた。美しくて時が止まったとすら思えるほどに…心を奪われたけど…〔ジャプン！〕すごくすごく濡れてね。目が覚めた。よく見ると当たりはラベンダーだらけで、これじゃ眠くなるのも当たり前。なんだかこのままだとパパが死んじゃう気がしてきて、すぐに水に潜って、洞窟の中に入ったよ。洞窟の中は不思議な空間でね。天井も地面も水なんだ。壁は洞窟って感じだけど。とにかく綺麗で、湖なのに海流もあるし確かにこれなら早く行ける気がした。その中でも人魚にであったよ。洞窟の中にも花が咲いていて、藤の花が美しい空間に人間に近い人魚が居た。鱗が足先以外ほとんど生えてないし、足が人間のまんまだったの。わたくし「人間？」人魚「私、山崎っていいます…あなたは完全に人間ですね！あの！悪い事は言わないんで！絶対にここの食べ物食べちゃダメです！！」わたくし「知ってるよ」山崎「良かった……私、もうダメみたいなんです。鱗が生えると、もう治らないらしくて………」わたくし「そうだったんだ…」山崎「おうちに帰りたいよ…」わたくし「ごめん、わたくし先を急いでいるんだ」山崎「あの…貴女だけでもここを出れたら、私のことを書き残してくれませんか？遭難して、ここに来て…それで食べちゃって……」わたくし「考えておくよ」ま、結局書き残したんだけどね…。・洞窟に来て意外な情報も明らかになった。洞窟の奥に光り輝く部屋が見えたから、入ってみたの。そこには虹色の人魚が居た。わたくし「………」人魚「………服をお求めかしら？それとも髪飾り？」よく見るとその辺に豪華な装飾品が転がっている。今まで人魚達が身につけていた服や髪飾りはここで貰える物なのかもしれない。わたくし「いいえ。ごめんなさい、光が気になって入っただけなんです」人魚「私はレイン。花には水が必要なように女の子にはお洋服や髪飾りが必要でしょう」なんだか深いことを言われたけど、無視して出た。・かなり進んでようやく光が見えた。波の音も聞こえる。走り抜けたけど、洞窟の出入り口に人魚。人魚「待って。この先は女王様が居るお城。」確かに遠くの方にお城が見える。わたくし「はい？」人魚「貴女見たところ完全体じゃないわね………そんな子通すわけに行かないわ」わたくし「え……」わたくしは今になってわかった。なんの用心もなく見た目が完全に人間のわたくしに女王様の居る場所を教えてくれた理由が。通行管理人が居るんだ。わたくしは一旦引き返して、別の道を探すことも考えたけど、なんとなく無駄な気がして、この人魚と会話してみることにした。わたくし「お名前は？」人魚「スイレン」わたくし「スイレンさんはもしかして眠れてないんじゃないの？」スイレン「ま…門番みたいなものだし眠れてはないわね」わたくし「ここに咲いてる紫色の花……ラベンダーって言うの。少し嗅いでみてください」スイレン「………」スイレンはラベンダーを嗅いだ。わたくし「それよりもお話しをしましょう。現代ではね……東京タワーよりも高いスカイツリーなるものがあって……それでね………スマホゲームが面白くってさwポケモン今1015匹居るんだよwウケるよね」スイレンは大変興味深そうに聞いてたよ。でも黙ってたけど、涙をゆっくり流しながら眠りに落ちた。・お城の前に警備が居ると思ってたけど、何にもいない。わたくしは進んだ。お城の中では声は聞こえるけど、誰かが居たわけではない。多分色々な部屋に居るんだなってことはわかったから、全部の部屋を開けだした。最初の部屋には……双子の人魚。次の部屋にはベッドの上ですやすやと眠る人魚その次の部屋には………肉を頬張る人魚が居た。その人魚にわたくしは話しかけることにした。わたくし「あの、その肉ってなんの肉ですか…？もしかして鹿の肉？魚には見えません」人魚「私コスモス。これ？人の男の肉よ」わたくし「えっ…」コスモス「男の肉……食べると、人魚から人間に戻れるの。運が良かったね。食べる？少しなら分けるけど」わたくし「いや…いいよ……それいつの肉？」コスモスは訝しげにこちらを見る。普通は断らない提案なのかもしれない。コスモス「変なの。これは冷凍保存されていたのを解凍したから、2週間くらい前の肉」わたくし「！？そっか！ありがとう！」コスモス「お待ち。この上に行けば女王様が居るわ。完全に人魚になってから、行って」そういえば門番もこの姿で行かない方がいい…的なことを言っていたな…。わたくし「でも、このままじゃないと意味がないんだ」コスモス「人の男の肉を食べれば元に戻れる。だから、おとなしく人魚になった方が身のためよ」わたくし「それでも行くよ」コスモス「そう……」・少しだけ登ると最上階の屋上に着いた。そこまでに部屋は無かったし、間違いなくそこに女王様が居る。どんな人魚が居るんだろう？怖かったらどうしよう。様々な不安を抱えつつも…わたくしは息を殺してそっと緊張しながらもドアを開いた中に入ると、うっすらと甘い匂いがした。甘い匂いは風に乗ってやってくるみたいで、その方向を見ると、月下美人(げっかびじん)という花を手に持って、二股の足鰭を水から覗かせている人魚姫が居た。女王様ってよりもお姫様。想像よりも若々しくて、何千倍もわたくしよりも美しい。手に持つ月下美人の花言葉をその時わたくしは思い出して香りに魅了されてたよ。艶やかな美人、儚い恋、少ししか知らないけど、今知ってる月下美人の花言葉。でも、その時思い出したのはあまり一般的ではない西洋での月下美人の花言葉「危険な快楽」月下美人の神秘的な見た目と妖艶な香りが、のめり込んでしまい抜け出せなくなるから、そんな花言葉になったらしい。わたくし「あの、良い匂いですね」人魚姫「月下美人……ご存知？」妖艶な美人が鈴の音よりもか弱く美しい声で話して、わたくしに言葉を問う。あの時は凄くドキドキしたよ。プレッシャーってのも生まれて初めて感じてたかな。わたくし「えぇ、まぁ。花言葉は…危険な快楽」人魚姫「うふふ、それよりも、人間が何をしにここへ？そのまま外に下山すれば其方ならまだ戻れように」わたくし「わたくしはまみん。貴女は？……わたくしは人探しです」人魚姫「わらわは月下美人…人探し？」わたくし「父親が今日ここに来た可能性が高いんですが…」月下美人「オスには興味がないでの…知らない。居るとしたら地下の厨房かの」わたくし「分かりました、あの連れ出しても良いんですか？」月下美人「好きにせい。今夜は月が美しい」わたくし「じゃ、パパ連れ出して帰りますからね。あ、パパに食べ物とかあげてませんよね？」月下美人「案ずるな。男は人魚にはなれぬ」わたくし「そっか…まだ死んでませんよね？」月下美人「捕まえた男は睾丸を剥ぎ取った後に塩漬けにして保存される。が、その前に1週間ほどサウナに入れて毒物を取り出す。鍵を持って行け。役にたつ」つまり今はサウナに入っていて死んでない。わたくしは多分あんまり顔に出してなかったと思うけど、嬉しかった。なんやかんや色々あってもパパはパパだし、大好きだよ。生きていて凄い嬉しかった。わたくし「そっか…あの、わたくし人間なんですけど…？なんだか他の人魚は人間の姿で貴女に会ってほしくなさそうで…」月下美人「………今宵でなければ、殺していた。早く行くがいい」わたくし「あ、はい…鍵！ありがとうございました」わたくしはお礼を言って鍵をもらうと城内の階段を駆け降りた。・地下の厨房にはすぐに辿り着いたし、なんとなく熱風が吹いてくるから、その方向の右手側の黒い扉を開けてみた。わたくし「パパ！！」パパ「あ……まみん……」無茶苦茶に汗だくで……例えるならば、夏に路上に落ちたナポリタン味のガリガリ君。それくらいあと少しで完全に溶けそうなくらいの量の汗。口からは涎がすごい量出てる。わたくし「帰ろう」パパ「枷のせいで動けないんだ……」確かに手枷と足枷が付いてて、動けそうにもない。ドアに鍵はかかってなかったから、きっとさっきもらった鍵はこの枷用の鍵なんだろうなって思って鍵を手枷と足枷に使った。わたくし「これで大丈夫！」パパ「ありがとう……早く外に出よー……」わたくし達は外に出たよ。小さな木の実をパパに食べさせて、水に囲まれてるお城から逃げ出した。その時にわかったのだけど、わたくしは水の中でほとんど息ができなくなっていた。割と一気に摂取しないと鱗は生えないし、早めに人魚になる何かは抜けてしまうのかも。なんとなくいっぱい歩いたからか、感覚が掴めてね。南の方へ行けば帰れそうな感じがして、それからは南の花園へ向かった。かなり歩いたし、どれくらい時間が経ったかも正直全然わからない。でも、二回目の夕方になる頃には車を見つけられた。わたくし「帰ろう！」父親「おう」わたくしは助手席に乗り込んで、父親が車に乗ってエンジンをかける。すると特に何事もなく車は動きだして、わたくし達は柔らかい道を下る——特に看板はなかったし、人魚が襲うこともなかった。やっと帰れる…——それから、安心して疲れ切って寝てしまったようで目が覚めた何故目が覚めたのか理由がある。父親が狼狽えてるような声を出してたからだ。わたくしは後部座席から父親を覗き込む。父親が青ざめている。あれ？なんだこの違和感は。わたくしは少し考えて理解した。あぁ、わたくしどうしてこんなに首を曲げてるんだろう？そうだ、わたくしは助手席に座っていたのに何故か後部座席に今は座っているんだ。そして、助手席に母親が今は座ってるってか寝てる。父親は正面を指差して青ざめてる。そうだ、わたくし……これ、見たことがある。そうだ、この後パパは……お◯っこを盛大に漏らす。二回目に看板を目撃した日に戻ってる…！？確か、この日は天国ルートに……ってかパパは覚えてないの！？わたくし「パパ！覚えてないの？」パパ「な…なんのことだ？」これはマジで洒落にならないくらいやばい！！直感的にそう思ったわたくしはとにかくこの山を登らないように立ち回った。わたくし「もちろん天国ルートに行くよね？？」〈わたくしの口は震えていた。あまりにも震えていたんで、マナーモードかと思うくらい震えていた。汗も酷くて、でも嫌な冷や汗なんだ。〉母親「ふわああ……上流の地獄ルートに温泉があるから地獄ルートに行きましょう」あれ？なんか変だ…！！母親はこの時に寝ていたはず。パパ「わかった……」パパは母親に弱い…！！！みっともない！！わたくし「ダメだよ！！！ダメ！！！家に帰ろう！！！」母親「えー、このために私ここまで来たのにー」パパ「釣りもできるしな」わたくし「パパさっきビビってたよね？？なんか嫌な予感がしたんでしょ？母親！温泉代奢るから下山しよう！！頼むから二度とここには来たくないよ！！」母親「そこまで言うなら？」パパ「良かった……」母親には黙ってたけどやっぱパパはおしっこを漏らしていた。全力で山登りは止めたから、結局その日はいつも通りの観光で終わったよ。・不思議で面白いが夢落ちなんて最低？？いや、夢ではなかったんだよ。あの日の出来事が全部夢で嬉しがっててさ、帰りに好きなジュース母親に奢らせて、そのジュースをドリンクホルダーに入れたの。その時開閉するんだけど……そのドリンクホルダーを開けたらね……大量にカラフルな決して交わることのない花の花びらが無数に出てきたんだ。当然驚いて車から不法投棄したがね。END14 「人魚の花園」嘘と誠の割合。2.8本当に人魚には会ってるけど醜いし、親がその場に本当は居ないんだ。子供でも読みやすいように、工夫して作ったよ。真相編いつか書こうかな下の広告を押すと作者にお金が入るよ。描くの流石に疲れたわw労いはないのかね？↓↓↓↓↓ゼルダの伝説　ティアーズ オブ ザ キングダム 価格：6,836円（税込、送料無料) (2023/7/28時点)楽天で購入リンクのことゼルダだってスマブラやるまで勘違いしてました。すみません。

  2023.07.28

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  悪夢の赤い部屋　#13 大作

  ごきげんよう。※初見でも今回は楽しめるよ今回で13話目でございます。ではヒント12「間近で死人を何人も見てきた」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。第十二話横浜の占い師と愉快な死神達第十一話金魚の奴隷第十話知らない人について行ってはいけない理由第九話怖いシミがあるアパート第八話人買い大男第七話ラブホで幽霊と対決したレア話第六話忘れられない煙第五話闇世界の悪魔ハンター第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体それではいってら下の広告を押してね。貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。↓Nintendo Switch（有機ELモデル） Joy-Con(L)/(R) ホワイト価格：37,979円（税込、送料無料) (2023/7/20時点)楽天で購入押してくれてありがとう！これで10年ぶりにふりかけご飯が食べれる！！・2023年1月1日元同僚に呼び出されて、1月1日に北海道で会うことになった。相手は珍しく可憐な美少女でね。女と相性悪いわたくしにしては本当に珍しい友人さ。あの日は寒くて寒くてさ、ひれ酒が美味しい夜の暖かい店で飲むことになった。友人の名前はモミジと言ってね。昔はよく……仕事でタッグを組んでたかな。空港で会った時なんて、バカみたいにはしゃいでてね。わたくしも人のこと言えないけど、黙ればすっごい美人だなぁって思う。彼女↑と2人飲み会だが、飲み会は案外盛り上がった。途中で飲み過ぎて泣き酒しちゃったけどねwモミジ「な、泣かんといて？」わたくし「だって……大好きな学校辞めて…辛くて……どうすれば良いかわからないよぉ…モミジ助けて……」かなり惨めだったと思う。モミジ「うちにはどうにもならへんけど、そのうち絶対どうにかなる！おきばりやす！」まぁ、こんなやつなのよ。励ましてくれて、ありがとうって言えてないけどさ、ありがとう。わたくし「んわ…んわ…んわ……怖い話して」モミジ「なんでやねん！！」それはもう盛大に店に響き渡ってね。8人くらい飲んでたタコ飲み席って感じなんだけど、漏れなく全員ビクッとなってたよ。池に石投げられた小魚みたいに。わたくしは実はもう割と心的には大丈夫だったけど、少し派手に泣いて見せた。じゃないと、怖い話を引き出せないじゃないかwモミジ「わ…わかったわ。そうやね、何かあったやろか…そや！」いつものように聞いた話をできるだけわかりやすく話をまとめるね。・モミジの話。モミジ曰く、モミジの知人のそのまた知人の…って感じで色々な人を経由した上で伝わってきた話らしい。モミジの住んでる場所ではもうすでに都市伝説級に有名で、細かく内容を入れて正しい検索方法を使えばすでに微弱だけどネットにも出回っている話らしい。1人かくれんぼや合わせ鏡のように、細かい手順がある都市伝説で、おそらくモミジの読みでは呪法だって言ってた。1人かくれんぼも思いっきりあれは呪法だし、有り得なくはないのかなって思ったよ。モミジの家は表舞台ではそんなに有名ではないけど、かなり強い陰陽道の家だしきっと本当に呪法なんだと思う。一応手順を全然違う形で伝えてしまうのもダメらしいから正確に書くよ。そもそも多分ネットに上げてはいけなそうだけど①ペットボトルを用意します。できるだけ透明部分がクリアなモデルがいいでしょう。サイズは280ml入りの草原美茶のペットボトルボトルくらいが理想。②まち針と清酒と割り箸も用意します上のサイズのペットボトルの中で収まるくらいのまち針です。③ペットボトルのキャップを取り外します。捨てて良いです④まち針を自分の体に死なない程度に深く刺しましょう⑤自分の血がついたまち針を5本手に入れたら、ペットボトルの中に清酒を入れます。⑥割り箸を使ってまち針をペットボトルの中に入れます。⑦超重要　中の形をできるだけ早く変えてください。一本ずつまち針を時計回りに螺旋状にします。⑧それを自分の寝室のクローゼットに入れます。クローゼットが無ければ針を取り除いてから捨てれば問題ありません。⑨そのままできるだけ早く寝ます。⑩おそらく刺した部分がかなりひどく痛んできてると思います。その感覚を楽しみましょう。そこに意識を落として終わりです。って感じ。その儀式を終えると翌朝には何故だか血だらけで目覚めるんだそう。そして、とてつもなく長い夢を見ていたと思うけど、全員覚えてないんだって。でもそれは生きている人の話で……ね多くの人は死体から血がなくなって干物よりもさらに干物の状態で潰されて発見されるらしい。・モミジはひれ酒ガプガプと飲みながら、話してくれた。化粧のせいで顔の色の変化はわからなかったけど、中々に酔いが回ってたと思うよわたくしの感想的にはやっぱ、天性のホラー好きなんでね。絶対試したいし、その人達が「なんで死んで」「なんで帰ってこれた」のか…実体験したくなったね。わたくし「面白かった！！」モミジ「そうやん！そうやん！」*そうでしょわたくしはやたらと元気になって、しばらく遊んだ後に東京へ帰った・早速教えてもらった通りに道具を全て用意したよ。わたくし「よし！道具は揃えた。あとは色々やって寝るだけ！」実際に使ったのは三ツ矢サイダーの小さいボトルと、裁縫用の針、かなり高い清酒(ミニボトルで4万円くらいの)、普通の割箸。どれも簡単に手に入るもので、1番難易度が高いのが清酒だけど、わたくしは安いと効力が落ちるかなーって高いの選んで使ったけど、おそらく安いのでも大丈夫。未成年なら、親の酒パクろう。わたくしはまち針を太ももの内側から刺した。ズキリと痛みが走る。一本、二本、三本、四本、五本、同じ場所から突き刺す。深く深く、突き刺す何度も血がつくように。知ってる？あ、女の子はわかるかな。意外に血の色って綺麗なんだよね。時間が経つと固まって茶色いと言うか黒く汚くなるけど火を通したガーネットみたいに新鮮でおどろおどろしい色をしていて、綺麗なの。少量だと匂いはほとんどないのよ。時間が経つと少し臭くなる。わたくし「イタタ……」血がべっとりとこびりついたまち針を螺旋状に中で整える。酒が入ってるせいで整えにくいけど、菜箸があるから、難しいけど集中すれば重みもあるしなんとか形を作れた。あとはそれをクローゼットに置いて寝るだけってところまで来て、一応今いきなり死んだら少しまずいんで、遺書も書き残したよ。母親へ虐待は罪だよ。だけど、産んでくれてありがとう。父親へ尊敬してた。生まれ変わったら今度は友人になりたいよ。ダメかなw親友へ良い彼女作りなよ。結婚式には行けたら行くわ。友達へいっぱい遊んでくれてありがとう。ゲームのカセット全部あげるしSwitchもあげるわ。ポケモンのデータだけは本当に大切にしてくれる人に渡してほしい。好きな人へ(この頃はまだ付き合ってない)告白するつもりでした。デートってか顔合わせだけど、人生の中でもすげー楽しかった。献血への興味も湧いたし、君って言う人間に見た目も含めて初めて惚れて……きっと付き合えたら、真剣に人生を賭けて愛し抜いてた気がするよ。本気で好きだったこうやってみると、案外色々な人に愛されてて、良い人生だと思うwとにかく、死んでしまった時のことまでも考えて、わたくしはクローゼットに例のビンを入れてベッドに入る。ヤケに天井が白くて、シャンデリアがキラキラしていて……意識が普段の何倍も早く落ちていって…………暗闇が反転していく独特の感覚の中…眠ってしまった。・〈夢の中〉わたくしは明晰夢って言ってね、夢をある程度操作できるんだけど、これは真実。でも、あの時夢に落ちた感覚はあったんだけど……夢じゃなかったんだと思う。なんか、明らかに制御できないし…非常に完璧に現実っぽかったってか、多分現実。気がついたら、赤と白の壁が妙に目立つ薄暗い部屋に居た。明らかに一つの部屋なんだけど、完全密室ではなく、正面のドアだけが空いていた。部屋は6畳一間。正面のドアをじっとみると服や靴が並んでいる。ギシギシに男女の服がよくわからない不思議な並びで入れられていた。多分力を込めないと、あんなにギシギシに入ることはないし、そもそもクローゼットに服を入れるって作業自体人為的。だが、それよりも気にするべきことがあった。そのクローゼット側に出るためには当然一歩踏み出さなくてはならないのだが……そのクローゼットの手前の道は全て匂いで分かるほどの夥しい量の血だった最初は赤いカーペットだとも思ったの。でも、香りや目で見た明らかな液体的な質感…完全に血だった。そして、前職で何度も血を嗅いだからわかる。これは絶対全部人の血だ。獣の血とかも嗅いだには嗅いだんだけど、全然違うのね。人独特の血の匂いってのがあるのよ…近くによくわからん絵が入った額縁があったから、額縁を使ってわたくしは水位をまず確かめた。額縁を手で少し沈めると。額縁の10分の9くらい沈んだところで〔コツンッ…〕硬い床にぶち当たった。わたくし「割と浅いみたい…？？」夢の中のわたくしは裸足で、ミニスカート、トップス、持ち物はない。寝る前の服とは違うし、やっぱり夢なんだなって思えた。でも、それだけで…感覚はまったく持って現実そのものだったがね。それからは血の海を裸足で歩いた。確か、道を左側に進んだと思う。どちらも一方通行みたいで、クラピカ理論を知っていたから右には行かなかったな…血の海はヌルヌルするような、意外にサラサラするような…とても不快な感覚を背負って、歩き続ける…ある部屋は血が少なくて、赤い濡れてない新品のバスタオルみたいなのが左右にある細長い部屋。そこから少し歩くとドロドロな血の塊が血の海に浮かんでる部屋ある部屋は腰のあたりにまで血の海でね。歩くのがとても大変だった。血はほとんどないけど、明らかにそこで誰かが潰されたような……そんな部屋もあった。↑↑↑↑とにかく覚えてる限りの部屋達の写真(他もいっぱいあるけど…)でも、その時までに通った全ての部屋に共通する点を見つけたのよ。どことなくクローゼットっぽくて、必ず血があり、中に靴だの服だのが入っている。服も取れそうなのをいくつか取ってみたんだけど、全部新品なの。着古した服の感じがしない。そして、一向に出口が見えないしばらく歩き続けると……一度通った部屋に出た。感覚的には何故か無限ループとはなんか少し違う気がしていた。でも、頭はこれは無限ループではないかと告げているわたくしは走った〔ジャプッジャプッ！！〕これはまたうるさい音立てて走った。心臓が早く血を生成しようと、脈打つ。口が自然と派手に空気を吸う。蒸気機関車よりも熱を持った体がぬるい血を熱くしていく。怖かったのどうしようもなくねそして、いっぱい走って色々な部屋を抜けてわかったことがある。わたくし「……！？部屋がランダムで選ばれてる…」そう、例えばAという部屋がある。頭の中では最初A、B、C、D、E……って感じで、一方通行で地続きで部屋に行けてるんだって思ってた。でも、ここの理屈は違うらしい。Aに行ったら、Dに行くこともあるし、Cに行くこともある。A〜Zまで絶対それ以上だが、部屋があると勝手に仮定すると、知らない部屋が突如出る可能性もあるんだ。同じ部屋に行ったけど、ループしてるんじゃなくて、ランダムで部屋が選ばれてる。わたくし「なんてこった…あれ？でも、多分だけど、脱出できないと死ぬんだよね…どうやって死ぬんだろう？タイムリミットでも…あ、起きたらタイムリミットか…」色々考えて独り言を何時間も血飛沫が酷い部屋で話してたと思う。そして、その間にも気づきがあった。血飛沫の部屋にずっと居るのに、何故か血が変色してないんだ。わたくし「わたくし以外の時間が止まってる…？」全然生物の気配もしないし、青鬼って有名ゲームみたいに追いかけてくるキャラクターもいない。他の人も居ないんだけど、なんとなく自分以外の時間が止まっている気がした。血の水を歩くと、水飛沫は立つし、もちろん動くんだけど、ずっと全部の血がなんだか新鮮なんだよね。死ぬほどに綺麗わたくしがぶつぶつと考え事をしているとその今居る部屋のドアの奥から今までよりも酷い血の匂いがしてきた。ついに怪物でも来るんじゃないかと思ったけど、なんとなくそのドアを開けたくなったから開けてみた。〔ガチャリッ…！〕少し重い感じで、なんだか開けにくかったけど、開いた。その部屋の血の海は他の部屋とは絶対的に違っていたよ。わたくし「…ひ、人…」今まで人が潰れたような気しかしない跡はあったものの死体が明確にあったわけではないだからこそ、安心しきっていたんだけど、人の残骸らしきものが落ちていた。白いTシャツが血の海に浮いていて、その横には少し水を吸って膨らんでいる肌色の塊。間違いなく人だった。……何を考えたのか、わたくしの直感が体を動かした…以上の表現は思い浮かばないけど、ホラーゲームみたいに死体を漁ってみた。わたくし「ごめんなさい」シャツの中には「細川雅彦」って書いてある免許証と何故かこんぺいとう。何故か日付が数カ月未来の新聞紙も近くに浮いていた。見た目からして50代男性…結構白髪混じりだが、まだ黒髪で多分若い頃はモテてそう。わたくし「あれ？」これが特に大事なんだが……内ポケットの中に白い紙が入ってあった。少し血で汚れてるけど、全然中身は読める内容はこうだ『何故、家族は俺に冷たいんだろう辛い。自由な俺がいけなかったのか？？ただ誰にも縛られたくなかっただけなのに……そんなことよりも俺はここで死ぬ。あんな儀式しなければ良かった…本当に後悔している。部屋は無数にあり、1年も出口を引けていない。ここに来てから、人と30人近く会ってきた。あいつらは全員元の世界に帰れたのか？？血の量が一年でとても多くなっている気がする。案外あいつらの血だったりしてな……だったら良いのにな。みんな俺と同じ目に遭って…なんだあれ』ここで手記は完全に終わっていた。どうやら、他の人間もここには来れるらしい……わたくし「わたくしも血になるのかな……」でも、この人ほど不幸じゃないし、少しだけいつもよりも生きたいって思えた。好きな人に告白しないと！って気持ちも大きかったしさ。わたくしはそれからもひたすらに歩いて休みもした。全然お腹は減らない、喉も渇かない、排泄もしたくないまだまだ未知の部屋がどんどん出てくるし、一度通った部屋も出てくる。よくよく置いてあるものや壁をみると…傷つけたような跡がある。おそらく、人為的だし、同じ境遇の人がここを通ったかどうかを判別するための目印として使ったんだろうね。わたくしも真似してみた。部屋にばつ印をつけて歩くことにしたんだ。その時点で数えれただけでも70個部屋はあった。全部どこか似ていて……潰されたような跡は8ヶ所。激レアだけどタンスっぽいものが無い部屋もあったし、血まみれなだけの部屋もあった。血の匂いも感じないくらい慣れてきて、わたくしは71個目の部屋を開ける。〔ガチャ……〕？？？「うわあ！」わたくし「え…」わたくしは驚いた普通の人間が居たんだよ。そこには。確かにあの手記でも人に遭遇した話は書いてあったけど…にわかには信じられなかった。？？？「あの！ここどこなんですか？」それはわたくしが知りたいくらいだけど………わたくし「多分夢の中、敵味方？」？？？「あ、いや、その…」みたところ武器は所持してなさそうだった。男か女かわからん見た目と声で、性別は聞かなかった明らかに10歳くらいで、可愛い感じの子だったよ。わたくし「ごめん、わたくしまみんっていうの。あなたお名前は？」？？？「ことです」わたくし「どうやってここに？」こと「儀式しちゃって…まさか、それじゃないですよね…！？」わたくし「それしかないよ…」しばらく重い沈黙が流れて、わたくしは今知ってる限りの情報を出し惜しみせずに全部伝えて、推測も話した。こと「えええ……」わたくし「だから、多分抜ける方法や抜ける部屋があるにしてもランダムなんだよね。これからことさんはどうしたいの？」こと「不安なので貴女について行きます。ダメですか？」わたくし「いいよ」それからは2人旅だった。他にも人とすれ違ったけど、何故か凄い勢いで逃げられたwパニックだったんだと思う。ウィッグがある部屋もあれば、服しかない部屋、靴も置いてある部屋、バスタオルしか置いてない部屋、何故か赤いスカートだけの部屋色々な部屋を回ったし、ことさんの話も面白かった。打ち解けてくると、わたくしが悪いやつじゃないって気がついたのかタメ口になってきたこと「それで、その運動会で！パン食い競争のパンだけが打ち上げ花火になったの！パパったら全力で危険だ！！って吠えてたなぁ。嬉しかった！」わたくし「あははパンティだね」とりあえずとても楽しく会話していたよ。その時にはすでに100以上の新しい部屋を見つけていた変わり映えのしない赤と白の部屋当然2人とも何時間も経って暇になるクローゼットの服を一つもらって、中に入っていたベルトで括り付けて2人で遊ぶ事にしたこと「えい！」わたくし「えい！」ビーチボールみたいに？落としたら負けってルールで。わたくし球技だけは苦手でね……頑張って食らいついてたと思うwこと「私どっちに見える？えい！」わたくし「え？えい！」こと「私男の子なんだよ。えい！」わたくし「そうなんだ。えい！」少し謎に思っていたことが解決した。こと「え！？ビックリしないの？」ことは嬉しそうでね。確かにあの見た目と声なら、誰だって勘違いすると思うwわたくし「あ！」ビーチボールをしていたのが、部屋の中なんだけど、ことが飛ばした服ボールは見事に血の海に落下したわたくし「とってきてあげr……」〔パンッ…！！！！！〕わたくし「え…………」ことが居なくなっていた。いや、違う。地面にはあの跡が……潰されたような跡がある…………それに、見たんだ。一瞬天井が開いて、暗い闇から大きな人間の手が出てきて、ことを壁についた虫を殺すようにして潰したのを。人が死ぬ瞬間を見たのはこれで何回目だろう？？でも、こんな殺され方…知らない。凄い怖い……わたくし「あ……あ……あ」しばらくその場で泣いていたと思う。でも、血の匂いがショックで、嫌で、できるだけ血の匂いがしない部屋に行った。そこで数日過ごして、精神が落ち着いた頃にようやく出た。わたくし「……わたくしだけでも助かろう。んで持って、ことの両親にわたくしがこのことを伝えないと」運動会の話を語ることが忘れられなかった。早くパパとママのところに返してあげたいなってあの時実は思ってたの。何故ことが死んだのかも考えた。やっぱ、服を血の海に落としたのが原因だと思ったよ。粗末に扱ったのが原因ならわたくしも死ぬしさ血でクローゼットの服を汚したら死ぬ何故か絶対的な確信を感じながらそう思った。そこで、わたくしは至る部屋の服の糸を解いて、全て長い紐になるように結んだ。わたくし「………これで脱出できるはず。それに他の人の役に立つかも…！」まず、絶対解けないように糸を硬いものに高いところで結ぶ。何故高いところかっていうと、水位が高い場所もあったからだ。それで腕を上げながら引っ張りながら部屋を進む。それだけ。糸が足りなくなったら、また繋げれば良いだけ。無限に服はあるし、血に触らせなければ良いだけだしね。だって、すでに解いていて何にも起きてないから・時間にして、20日くらい。5800部屋進んだ。全部頭の中で数えていたから、正確かは微妙wでも誤差は10とかだと思う。たまに糸が人為的に揺れたから、誰かが触ったんだと思う。でも、万が一誰かが解く可能性があったから、クローゼットに入っていたノリで糸を完全固定して進んでいた。何人か人にも出会えた。来たばかりの人が10人くらい。全員糸を辿って来たらしい。他には何年も出れなくて泣いている人。自殺寸前の人イカれてる人……13人わたくしはドラクエのパーティみたいにして連れ歩いた。わたくしは知っている限りのここのルール、推理、知ってること…全部一人一人に説明したよ。また多くの部屋を歩き回った23日後6665部屋目書き漏れていたんだが、部屋は基本何故か閉まっている。だけど、あの部屋だけは部屋が空いていたし、なんだか他の部屋とまるで雰囲気が違っていた一方通行の先に光の部屋。眩しい。なんとなくあそこがゴールだってわかったから、慎重に歩いて目指した部屋の中に入る……ああ、確かに、今までのどこよりも「外」だった。日差しの光が懐かしいでも、そこは窓がある室内そして、そこでわたくしは吐いた他の人達も吐いたそこは死体袋が山積みになっていたのだ赤くて、包帯に巻かれていて…今までのどの部屋よりも臭い一応その奥に出口らしきものがあるが、誰も進まなかっただって、この死体の一部になる気がしたから。このルートで抜けるしかもう道はおそらくない。だけど、あの出口に行く勇気が誰もない若い男「お、俺が行くよ」1時間くらい経って、1人の男の人が行くと言い出したわたくしの代わりにヒモを持って前へ進む。若い男「どうしても帰りたいんだ！」どんなバックストーリーがあったかは知らない。全然話さなかったし…でも、彼は進んだ彼は光の中へ消えたとりあえず死体袋は増えていない。もしかしたら本当に脱出できたのかもしれない。彼が持っていたひもにとりあえず感触はない。異空間に飛ばされたのだけは確定した。泣き喚く人も居たし、平気そうな顔の人…とりあえず全員が見ていた。わたくし「んじゃ、次はわたくしが行くよ」悩んだよ？かなり。でもね、わたくし好奇心には勝てないの…わたくしは光の中へ飛び込んだ。・光の中で声がする『ココデノォキオクゥノコスゥノコサナイィィィ？ノコスナラァササヤカナダイショウモラウネェェェェノコサナイナラァァァァナニモナィィィィ』わたくしはこう答えた。わたくし「残すよ、でもダイショウを知りたい」『………』答えられないみたいだったわたくし「わかったよw答えらんないのねw」そしてそのまま目を覚ました。クローゼットの水が真っ赤で、キモいんでそのまま捨てた。デジタル時計の日数は経ってなかった…寝てから3時間くらいの出来事らしい・それから数日後ことちゃんの両親は今も探してるが見つからない。〔プルプルプルプル！〕電話をカエデにかけてみたわたくし「儀式やってみたよ」カエデ「なんでやねん…！？」わたくし「生きてるから良いじゃん」カエデ「ど…どうなったんやろか…？？」わたくしは全てを話したわたくし「ってわけで、どう思う？わたくし的にはさ、変な光の中の声の正体気になるんだけどカエデなら分かる気がして」カエデ「……当人の記憶による術式によって生み出された空間に置いてきた式神やろね」予想の斜め上すぎる回答。式神※式神 / 識神（しきがみ、しきじん）は、陰陽師が使役する鬼神のことで、人心から起こる悪行や善行を見定める役を務めるもののこと。wikiさんより。実際はどっかの呪術漫画とは違って、あんまり式神同士を戦わせるってことはしない。見定めたり、戦うとしても家に仕えている式神だね。命をかけて別の式神や呪いや厄災から守ってくれたりはする。使役して人に対して呪いをかけることもできる。例えば藁人形ってのは式神の術とほぼ変わらない。(元々紙人形から派生してるし)対象者を選んで破壊したい部分に五寸釘をぶっさす。神社で神っぽいのががそれを見てるんで、願いが届く。代償を大抵は求めるんで、例えば足を刺せば自分も足を骨折したりもする。わたくし「その式神がなんであんなことを？」カエデ「あの呪法の前に…そもそも術式を作った誰かさんがおるその誰かさんがあの呪法を使うたら力があらへんものでも術中に入れるようにした式神はその誰かさんが使役していて、呪術を破壊しようとするものに呪いをかけれるやら、そうでなかったら、術中から人を救い出すためだけにおるのかもしれへんね」わたくし「そっか……なんかそんなに嫌な感じがしなかったのは神様だからなんだね」あの声の主が質問に答えてくれなかったのも、多分言葉がわからないからで悪意はなかったんだなってその時思った。カエデ「まさかやるなんて思わへんかったで」わたくし「えー」カエデ「次からはやるんやったら混ぜてなーほなまたね。」わたくし「あ！待って！最後に！！……あの最後の死体袋なんだったんだろう？それに、服を血で汚したら人が殺されるのってなんで？」カエデ「あ、それいらえちゃう？(触れちゃう？)ま、ええけどあれね、あの術式作るのに使うた人間やで10部屋につき1人くらいや思う術師本人の力だけで作れるような規模の術式空間とちがうさかいね。そらわからへんけど、潰したのは式神やな記憶式術式内では術師の思いや記憶で中の構造作られるさかい、それに関係がありそう……」わたくし「え……」カエデ「ほな、時間あらへんのさいなら」〔ツー…ツー…〕…………あぁ、わたくしも術式使ってみたいな…そうしたら、永遠に死なずに済むのかなわたくしね、夢があるの。笑わないでね。どっか生きてる間に機会があれば不老不死になるんだそしたらこの世の全てを理解して……本物の廃人になれるかもしれない記憶の赤い部屋　END 13嘘と誠の配合率………今回は内緒その後他の人達がどうなったかは知らない。この都市伝説を知っている人は知り合いにはカエデしか居なかった。今呪術がどうなってるかは知らないけど、やるなら服の紐を辿ってくれれば、多分帰れる。下の広告を押すとわたくしに1円だけ寄付されるよ面白かったら押してね。↓【ポイントアップ★7月20日がおトク★店内全品対象】【新品未開封品】任天堂 Nintendo Switch Lite グレー 携帯ゲーム機 ニンテンドースイッチライト本体 軽量 持ち運び可能 最大8台まで対戦可能 [SWITCHLITEグレー] 4902370542929 価格：21,980円（税込、送料無料) (2023/7/20時点)楽天で購入

  2023.07.20

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  横浜の占い師と愉快な死神達　#12

  ごきげんよう今回で12話目でございます。ではヒント11「犯罪的思考を抱かれ続けた」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。第十一話金魚の奴隷第十話知らない人について行ってはいけない理由第九話怖いシミがあるアパート第八話人買い大男第七話ラブホで幽霊と対決したレア話第六話忘れられない煙第五話闇世界の悪魔ハンター第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体それではいってら下の広告を出来るだけ押してね。貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。[あす楽][ 4767 フィッシングモスキートフロッグ ] 蚊やり 村田屋 蚊取り 線香入れ 蚊遣り 虫よけ 虫除け デンク熱対策 アウトドア キャンプ ガーデニング 夏 蚊取り器 蚊取り 玄関 庭 インテリア おしゃれ ブリキ カエル【あす楽対応】【送料無料】価格：2,219円（税込、送料無料) (2023/7/13時点)楽天で購入ありがとう！これでご飯が食べれる2013年10月10日母親によく横浜に連れて行かれた。遊園地も一緒に回ってくれたし、わたくしは楽しかった。母親は写真撮影だったり、単純にホテルを満喫したりしてたね。わたくしは山ほど高いパンケーキをコナズって店で頬張ったw中華街もゴマ団子がマジで超美味しいの！おすすめま、本題に入るさ。とても説明が難しいんだけど……丸い広場の階段を下った下に丸いホール上の空間があるのよギリギリ地下みたいな…横浜のあの辺の人なら多分わかる。その空間に数人ポツリポツリと占い師が居るんだ。凄い胡散臭いけどさ、やっぱ子供目線から見るとかっこよく見えるんよね。占い師は接客する人は居なくて、なんだかポツンと寂しく店を構えてる人ばかり。中華街の占い師の人たちに客を取られていたんだと思う。あっちの方が人が多いし、売れてそうだった。多分、あっちで商売する場所もないし、できても客はこなさそうだなぁって失礼だけどそう思ってた。陰気そうだったからねま、ある日の話だ。そんな不気味な場所だけど、横浜に行くたびに絶対何故か通ってたんだよね。母親の好きな店でもあったんだか覚えてないけどさ。母親がさ、ホテルの予約ミスだったかで、電話してたのね。結構当日だったからか、喧嘩ではないけど言い合いみたいになってた。醜い争いを横目に見ながらも、わたくしは目の前の占いの店に釘付けになっていた。何故なら、お婆さんが笑顔で手招きをしていたからだ。とてもじゃないけど、悪意を感じられなかったし、占い師のお婆さんの方へトボトボと近寄ってみた。占いのお婆さん「おやおや、可愛いねぇ」わたくし「う、うん」占いのお婆さん「でも、愛されるね……」わたくし「何に？」占いのお婆さん「…………神様に」小さなわたくしにはわからなかったけど、のちに色々な人に言われ続けたセリフだった。神様に愛されている。だから、寿命が少ないし幸福だし恋が上手くいかないと。占いのお婆さん「どうにもしてやれないけど、幸せに生きるんだよ」わたくし「うん……あ、お婆さん占い師なら何か占ってよ！」占いのお婆さん「うふふ…そうだね、何が知りたい？」わたくし「将来の旦那さん！！」占いのお婆さん「未来ってのは変わり続けるものでねぇ…このままだと……」お婆さんはずっと黙り込んでしまったの。わたくしは幼いながらにわたくしは婚約できないんだって思った。わたくし「…彼氏もできないの？」占いのお婆さん「できないかもしれないね…」あの時点のわたくしでは誰とも付き合うことすらもできないって感じだったんだと思う。だけど、今は誰かと付き合ってる。占い師のお婆さん「でも、誰か心を許せる人物を探すと良い…多くの恋をして学んで、その先に相手がいる」わたくし「結婚は…できないんだよね…？」占いのお婆さん「いいや、それも色々な未来があるから、だいぶ遠いし、私にはわからない……ただ、愛はどんなものよりも強い呪いだとしかいえない」ずっと、１０年以上経っても覚えてる。愛は呪い…なのかもしれないって。占いのお婆さん「あと…そうだねぇ……私はもう少しで死んでしまうんだ。私をインチキだと言う者もいれば、信じて崇拝する者もいる。全部に疲れてしまったのかもしれない。話を聞いてほしい」なんだか本当にもう少しで死にそうで…覇気がない顔をしていた。わたくしは占い師さんの言葉に頷くしかなかったよ。わたくしが例の如く占い師のお婆さんの話をまとめるね。・お婆さんは本物の占い師で、お婆さんは占いをする時に悪い未来の時は嘘をつく。何故嘘をつくかって言うと、嘘をつくと結構な確率で未来が捻じ曲がるかららしい。お婆さんが占いをできるようになったのは10年前で、最初は予知夢で見る程度だったらしいけど、ある日友人が交通事故に遭って悲惨な死を迎える夢を見た。友人の悲惨な死を目の当たりにして、友人に嘘をついてその日は家から出ないように仕向けたら、友人は生き残った。それからは覚醒したように、集中するとその人の未来をいくつも見ることができた。1日いないの出来事なら100発100中。直近に悪い未来が見えたら誰彼構わずに嘘をついてでも救ってきたんだって。だけど、そんなある日。お婆さんは夢を見た。夢の内容はこうだ。直感的に死神だと分かる死神が豪華なテーブルを囲んでいて、自分は生首の状態でテーブルの上に飾られている。周りの死神達は、白い靄のようなものを素手を使って食べていて、死神達の見た目も黒いモヤのようだった。驚くべきことなのか、死神は喋り出す。死神A「もうそろそろあの家の〇〇食べて良いんだよな？」死神B「いやいや、あと２年あるからw」死神C「そんなことより、会議だ」死神達「はーい！」見た目よりも結構楽しそうで、でも、自分は生首だけでどうすることもできなかったと言う。死神Aは大雑把な男の子って感じで。死神Bはよく居る若者的な印象を覚えた。死神Cはしっかり者で優等生に見えたのだと言う。死神C「このお婆さんについてだ」死神Cはお婆さんの顔を存在が曖昧な指で突いている。突かれると少し痛い。顔はわからないけど、なんだかとっても睨まれている気がした。死神A「なんか問題あるのか？」死神B「なんかヤバいらしいよw」死神C「占いの力を本来死ぬ人間に対して使って、生き延びさせているんだ」お婆さんは冷や汗が出た。思い当たるところしかないからね。死神A「少しくらいなら良いんじゃないか？」死神C「バカものが。本来の寿命を人間にいじられると、我々は消えてしまうんだぞ」知らなかったこととはいえ、これは大事だ。今すぐ謝りたいけど、口が動かない。死神B「じゃ、殺せば……」死神C「揃いも揃ってバカモノが…殺すことは糸を切るようにとても容易いが、シャーマンを何も言わずに殺すのは絶対にいけないことだ。数年後の人間の全体量が増えてしまう……」死神A「どうすれば良いんだ？」死神B「それを話し合いましょーってことじゃない？」死神C「いや、茶会にそのお婆さんを連れて来た。真ん中の顔がそうだ」お婆さんに無茶苦茶視線が注がれた。死神A「そういえば、さっきから気になってたんだよな」死神B「いやいや、ちゃんと気がついてよw」死神C「お婆さん、いいか？俺と契約してほしい。この先何人でも助けても良いが、助けた人が遠い未来で死んだ時にその助けた人の魂を俺らがもらう。ダメだって言うなら、占いをやめてくれ。次に人を助ける占いをしたら、死んでもらい、その上で魂を持ってる分だけ全て俺らに渡すんだ。」お婆さんはようやくその時喋れるようになったみたい。お婆さん「…………ごめんなさい。知らなかったのよ。死神に魂を渡すとどうなってしまうの？」死神A「大体はそうだな、こんな感じで食われる」〔ごっくん…〕死神Aは白いモヤを飲み込んだ。とてもグロテスクなのに神聖な感じがした。死神B「あとはタチの悪い死神だとオモチャにしたり、綺麗な魂をコレクションするやつもいるよw基本は白いけど、たまに色がついた綺麗な魂もあるし」死神A「でも、そんな奴らでも、生きながらえるにはある程度食わないといけないからよ。だから結局ほとんどは食われる。食われると、輪廻転生しなくなって、そのまま俺たちの力になっていくんだ。オモチャにされた奴らは徐々に大体１００年くらいで飽きられて食われる。コレクションは薬漬けにされて、もう数千年もそのままのやつもいるな」お婆さん「生まれ変われないってことはどう言うことなんだい…？」死神C「完全な消滅を意味するが、全ての魂はやがて消滅するか、神になる。実際は神の一部にすらなれずに消滅する魂がほとんどだ。だから、俺たちに食われた方が合理的ではある」お婆さんは死神の言葉に嘘を感じれなかった。『今言われたことは全て本当で絶対である』そうとしか思えない、そんな不思議な空間だったそうだよ。お婆さん「………そうね、それでは私は人を助けたいかねぇ」お婆さんは決して悪意があるわけではないんだよ。『死が早いか遅いかそれだけの違い』って考える人も人の中には少なくないよね。お婆さんもそう言う考えの人だったの。死神B「こっちとしても一々人を選ぶのは億劫だったから助かるーw」死神A「だな！これで面倒ごとが省かれるし」死神C「では、契約のために死神の血を飲んでもらう。」死神Cは何もない空間から金の聖杯を取り出すと、マントの中から右手を出して、左手の長い爪で腕をリストカットした。腕からボタボタと黒い血が聖杯の中に入る。しばらくすると適量に達したらしく、黒い血が多く入った聖杯を生首状態のお婆さんの口元に押し付けると流し込む。お婆さん「ゲホッゲホッ…！」もちろん、人なので寝ながら飲み物を飲めば酷く咳き込む。血の味は酷く濃い葡萄飴のようで、なんだか渋くて甘かったらしい。聖杯の血は見た目の何倍も量が入っていて、最初は大丈夫だったけど、どんどんと流し込まれるから…お婆さんは窒息しかけて、それでも目を開けてみると、死神のお茶会の空間自体がどんどんどんどん水没していった。最後には目を開けられずに一度死んだような錯覚さえ覚えて……目を覚ましたのだと言う。・わたくし「死神なんて本当にいるの？ただの夢だったんじゃないの？？」わたくしはまぁ、全然ってほどじゃないけど、8割くらい信じれなくてさ。だって、話は伝わるけど怖すぎるし死神ってワードが現実離れしすぎだからさ。占いのお婆さん「うふふ……」わたくしの母親「まみんー？まみんー？どこ行ったの？？」母親はわたくしのことを探してて、もうお婆さんのところから離れないとなとも思ったけど、わたくしは念を押してもう一度聞いた。わたくし「証拠ないんでしょー」当時、デカワンコっていう作品にハマっててね知ってる人は知ってるかも。刑事物だから、証拠って言葉がよく出てきたのよ。まぁ、真似てたのねw……あぁ、聞かなければよかった…占いのお婆さん「うふふ……」お婆さんは気味悪く笑うばかりで、やっぱり証拠なんて持ってないし、話も出鱈目(デタラメ)だと思った。わたくし「まま呼んでるから、行くね」占いのお婆さん「ちょいと待っておくれ」そういうと、お婆さんはパイプ椅子から本当に重そうな腰を上げて、テーブルを迂回してわたくしの前にしゃがみ込んでくれた。下から目線すぎてわからなかったんだけど、やっぱりお婆さんはお婆さんで、ヨボヨボだった。占いのお婆さん「……………あーん…」お婆さんはやたらと似合わない可愛い声で彼氏からパフェを貰うように口を開けた。次の瞬間、わたくしはおそらく、顔をぐちゃぐちゃにして驚いていたと思う。わたくし「え…………わ……」お婆さんの口の中は……まず黒くて、ピンク色っぽい舌は酷く腐ってて、口の中でところどころ白くて黒いみじんこみたいなのが大量に跳ねている。明らかに臭そうなのに口は全然臭くなくて、むしろ……甘くて美味しそうな芳醇な葡萄のいい香りだったわたくしは走った。走った。ひたすらに遠くに逃げた。逃げる途中も葡萄の香りが鼻に残ってて不快…！「あーん」と言ったお婆さんの声が可愛くて印象的で不快！そして何よりあの口が不快…！！急いで母親の元へ駆け寄ると、遊園地に行きたいと嘘をついてわたくしは逃げた。その間も後ろから視線と甘い匂いを感じて、早く歩く。母親は呑気なもので、何も知らない顔をして、チェロスでも買ってあげようかと笑顔で聞いてくる。歩くと、色々な店があって、人が恋バナや悪口を言い合ってる。あり前のようにみんなが歩いて、電話して、車も通ってて。それら全てが不快で、ここが現実じゃないとすら思えた。遊園地で遊んだが、途中で泣き出したし、怒って帰ろうともした。壊れたロボットみたいに同じ事をブツブツと言ってもいたらしい。母親曰くその日わたくしは取り憑かれたように一日中こう言ってたんだって。全然今のわたくしは覚えてないけどさ…『死神に狩られる死神に狩られる死神に狩られる死神に狩られる』END 12「横浜の占い師と愉快な死神達」いかがだったでしょうか？嘘と誠の配合率は5.5です。死神…いると思います？下の広告をタップするだけでわたくしに1円だけ入るよ。モチベーションになるから続きを見たいって思った人は絶対に押してね。↓↓↓↓↓＼全額ポイント還元チャンス／丸山桂里奈さんが番組で使用しました★【ゆうパケット1点まで送料無料】gym master ジムマスター カエル がま口金 マルチポーチ レディース キッズ 子供 G321358 ローカル路線バス乗り継ぎの旅 YPC【あす楽対応】 価格：3,850円（税込、送料別) (2023/7/13時点)楽天で購入

  2023.07.13

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  金魚の奴隷　#11

  ごきげんよう今回で11話目でございます。ではヒント10「過去の職業に関係ある」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。(今回は完全に単発ものだから大丈夫。)第十話知らない人について行ってはいけない理由第九話怖いシミがあるアパート第八話人買い大男第七話ラブホで幽霊と対決したレア話第六話忘れられない煙第五話闇世界の悪魔ハンター第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体それではいってら下の広告を押してね。貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。【掲載店舗限定 エントリーでポイント10倍】1カートン12箱入り あす楽 即日配送 新品未開封 ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット 拡張パック バイオレットex ポケカ BOX価格：224,000円（税込、送料無料) (2023/7/10時点)楽天で購入ポケカ人気すぎて怖いよな…wありがとう！これでご飯が食べれる2017年11月18日みんなは酉の市って知ってる？実際にそう言う大きな祭りがある。↑実際の写真わたくしは祭りがとにかく大好きでね。よく1人で走ってカステラを買いに行ってしまい、親にブチ切れられるくらい好き。お友達と行っても、温度差がエグい。とにかくお友達よりも盛り上がるし、普段のわたくしよりも圧倒的に輝いてしまう。あ、今でも同じww「お祭り大好き盛り上がり病」治したいくらい病気wんん、ま、凄い量お祭り行くのよ。今年はまだだけど、14件行く予定がある。水飴が特に好きで……ってwそろそろ本筋に入るよ。まぁ、そんな量行ってるとさ、お祭りで不思議な体験の一つや二つあるのよ。最初の一つ目は衝撃的な話かな。わたくしが実際見て、お友達が体験した話。・あの日は寒くてね。両親と酉の市に行ったあと、本当に偶然居合わせた……時也君って人とお祭りデートすることになったんだ。あ、浮気じゃないからねw過去話。時也君のスペックは……歯並び悪め、黒髪、イケメン、筋肉質、ガムをその辺に吐き捨てる人、性格ブス、低身長だが強そう、笑顔だけは可愛い、捻くれ者、目が大きめ、女好きでわたくしを好き。時也君「おし、んじゃ、いこーぜまみん」わたくし「うん！！！うおおおお！ジャガバタ待ってろおおおおおお！！！！！」時也君「喋らなければ可愛いのに」わたくしは時也君には目もくれずにジャガバタを買い込んだ。時也君は多分呆れてたとおもうwその後も20店舗くらい回って、時也君が死にかけているのにようやく気がついたわたくしは座れるところを探して休憩しようと思った。酉の市って座れるところが案外少なくて、路上か、露天の居酒屋か、公園か、おでん屋か…しかないんだけど。その日の酉の市は違った。わたくし「ありゃ？珍しい……」時也君「ゼェゼェゼェ………な…に……が？」わたくし「………あの金魚掬い屋さん座れる…」本当に珍しい金魚掬い屋さんがあったんだ。図を下に書くね↓適当すぎるが、とにかく本当にこんな感じで、座れる金魚掬い屋さんがあったんだ…1回200円で安かったし、一回で2回もポイを使えるらしくて凄いお得感があったし、人もまぁまぁ群がってて、少し順番を待てば座れそうだったから、そこに行ってみることにした。座って見て、驚いた。わたくしはいろいろな祭りに行って、多分300匹くらい……小さい時からで換算するとそれくらいは金魚を捕獲していた。いっぱいコツは知ってるし、その辺の人よりも上手いけど、最近は柄とか病気にならなそうなやつとかに拘ってるから……2匹くらいしか掬わないようにしてる。多過ぎるといじめや酸素問題もあるし。まぁ…とにかくヒレ外しもできるし見て触るだけで何号か分かるくらいの圧倒的な経験者なんだけど………いっぱい屋台に行ってきたはずの人なんだけど……本当に驚いた。金魚の種類が通常の50倍は居た。角っこの屋台だから、人気がそこそこなだけで、もう少し目立つところでやれば、客は殺到するだろうし、何より値段と金魚の種類が合わなかった。リュウキン…くらいなら、ギリギリその辺でも見かけるんだけど、三色デメキンや、ピンポンパール、コメット、レモンコメット、パンダデメキンかも…？チョウビ、ランチュウ、オランダシシガシラ、ギンブナ、クロデメキン、鉄魚、チョウテンガン、丹頂(たんちょう)、ソードテール、穂竜(ホリュウ)、ちょうざくら、ベニシロラメメダカ…分かるだけで、これくらい…しかももっとレアそうなのも居た。金魚じゃないのも混ざってて面白かったよ。↑水泡眼可愛いすぎるw……わたくしはとある金魚が気になった。それは時也君も同じらしい。土佐錦（トサキン）知ってる人もいるかも。↑トサキン凄い綺麗な金魚で、画像多分貼り付けてると思うけど、こんなのが屋台に居た。メタリックキャリコ和金が一番綺麗とか抜かしてる奴らいるけど、わたくしは断然トサキン派。少し休むはずが、わたくしはトサキンを捕まえるために初期投資だと思い、3000円を払って金魚掬いに望んだ。どうなったと思う？？……………本当に、簡単すぎたんだよ。多分種類は4号…バカでも救えるくらいの厚い紙のポイ。元々ある程度上手いとはいえ、トサキンも救えたし、ちらほら居る和金なんてもっと簡単に救えたし、他の珍しいやつも全部救えた。途中で掬いすぎて、店主が水槽を持ってきてくれたくらい掬えた。水の中には1000匹くらい居たと思うんだけど、100匹くらい掬ったよ。あまりにもポイが破れにくいから、時也君にも手伝ってもらって、30分くらいでポイは全部無くなった。掬った100匹は流石に飼えないから、戻そうと思ったんだ。わたくし「あの、すみません…」時也君「あ、いや待て。」わたくし「どうしたの？？」時也君「戻すつもりなんだろ？まみん金魚俺に全部売ってくれ」わたくし的には……全然良いんだけど、持って帰るのが大変そうだな…とは思った。でも、トサキンを譲るのは嫌でさ。トサキンだけはわたくしが1匹飼うことにして、他の金魚は全部売ったんだ。「デート楽しかったぜ」とか言って、5000円もくれた。わたくしばっかりご飯食べてて、時也君はご飯を食べていないから、奢ってあげるようともしたな…わたくし「奢ろうか？付き合ってもらったしw」時也君「いや、俺帰るわ」って感じでクッソ素っ気ないの。いつもなら、無遠慮にゴッそさん！！！とか言ってくるのにさ。なんか変だな…とは思ったけど、わたくしはその後も1人でお祭りを楽しむことにした。・それから数日が経った。時也君はInstagram？っての？snsやってて、わたくしも少しだけ見てたの。教えられてたし、見て欲しそうだったし。そしたら、家に大きな水槽買って、いろんな種類の例の金魚を水槽に入れて楽しく投稿してるのが見れた。やっぱ、凄い種類居るだけあって、見応えがあったし…バズってた。当時投稿したてで2万とかいいねついてたと思う。コメントには金魚可愛いとか、混合が不安だねとか、凄い！とか、色々書いてあったよ。売ってあげて良かったな、と思ったし、水槽もちゃんとしてそうだったから、ガサツで乱暴者だけど意外に時也君もアリだなとか思ってたw……………ま、幸せだったなぁとは思う。投稿からしばらく立つと時也君から電話がかかってきて、わたくしは出た。時也君「まみん！見てくれたか？」わたくし「投稿でしょwバズってて良かったね」時也君「あぁ！！見ててくれたか！」本当に子供みたいにはしゃいでた………時也君「これからも投稿を見ていてくれよな！」わたくし「うん。いいよ」そのまま切れた。嵐みたいで破天荒でね。ま、そこが面白かったと思う。・わたくしはそれから毎日毎日時也君の投稿を見たよ。金魚を大事そうにしていて、平均で5000くらいいいねもらってて、それって凄いことなんだよな…って思いながら見てた。でも、4週間後とかそれくらいかな。とあるコメントが目立ち出した。コメント「あれ？金魚の数減ってない？」コメント「酸素不足で死んだのかな？」コメント「絶対減ってるよね80匹くらいに見えるし」コメント「大きいリュウキンどこ？」金魚が減ってるって指摘だ。まぁ、密だったし、ある程度減るのはしょうがなさそうだよねって感じで落ち着いてはいたけど、あんなにバズって嬉しそうにしてた時也君が流石に性格は悪いけど……しないよね？とは思った。わたくしは電話して見た。わたくし「あ！時也君」時也君「どうしたん？」わたくし「いや、毎日投稿見てるよ。あのさ、金魚減ってるよね？」時也君「…………死んじゃったんだ」わたくし「そっか…カルキ抜きとかもう少し酸素多めにするとか……あ！今度お家行っていい？なんかアドバイスできるかも！」実際わたくしは数多くの魚を飼っていたしさ。アドバイスができると思った。時也君「おう、んじゃ来週の土曜日な」時也君の元気がないことにも気がついてたし、わたくしはその日に家に行くことにした。・わたくし「金魚見せてよ！」時也君「あ、あぁ」実は約束を取り付けてから9日経ってて、それまでも毎日投稿はされてたんだけど、最近は金魚の投稿をしていないようだった。凄い気になってて、ホラー好き的には全部死んだとか、色々予想はしていた。多分減ってるのは確定だとして、何か違和感がずっと拭えなかった。部屋に入って大きな水槽をわたくしは見た。わたくし「え……」水槽はポンプも止まって、コケだらけだった。わたくしは手土産に持ってきたお餅を落としてしまうほど衝撃を受けたね…でも、気を取り直して、時也君にお餅をあげた。わたくし「お、お餅どうぞ」時也君は嬉しそうじゃなかった。時也君「………いらん」わたくし「そっか。……水槽の金魚どうしちゃったの？」時也君「……死んだ」わたくし「そっか…そっか。なんで？」時也君「………………………」わたくしは何も言わない時也君の隣で気まずいから天井を見上げることしかできなかった。そして、一つ気がついてたことがある。時也君の口の匂いがおかしい。そう…まるで金魚の死骸が3日放置されたような匂いがするんだ。水槽をチラリと見ても違和感があった。水槽は苔が多いけど、臭くなくて、金魚の死骸が落ちているわけでもないんだ。水槽のポンプも止まってないし、そう簡単に金魚って死なないから、おかしいなって…そう、だから聞いてみることにしたの。本人に…わたくし「……もしかしてだけど、金魚食べちゃった？」時也君「………おう」わたくし「美味しかった？」時也君「……最高に美味しかった」わたくしは興奮していた。それはもう薔薇色の空間にいる気分だったよ。臭いはずの口が心から愛おしかった。わたくし「そっか…なんで食べたの？」時也君「あの屋台で金魚を掬ってたらお腹空いてよ」わたくし「うん。」時也君「そしたら、隣のお好み焼き屋の匂いが酷く臭く感じてよ」わたくし「美味しそうな匂いだったと思うけど」時也君「代わりに水の中の金魚から高級ステーキ以上に美味しそうな匂いがしてな」わたくし「で、食べちゃったの？」時也君「俺、最初は戸惑った………もちろん最初は食べなかったでも、親にどんな食べ物出されても不味くて、匂いも酷くて……ダチに飯奢ってもらった時も不味くて吐きそうで……」わたくし「そっか……」時也君「な！！頼むからこのことは誰にも言わないでくれ…ください」わたくし「いいよ。」時也君「あと……もう金魚が居ないんだ………全部食っちまったから………」わたくし「トサキンはあげられないけど、近くのペットショップで買ってこようか？」時也君「！？おんにきるぜ…ありがとう！」・わたくしは時也君のためにとりあえず7匹金魚を買ってきてあげた。和金だったし、50円くらいで買えたよ。大ぶりなやつを選んだし、多分食べれるはず。わたくし「どうぞ。」時也君「おう！待ったぜ！！」わたくしなんてどうでもよさそうに、時也君は金魚の袋を奪い取るとハサミですぐに出してコップに入れた。すると慣れた手つきで金魚を1匹捕まえると、顔を顰めた時也君「あれ…？なんで美味しそうじゃないんだろ……」わたくし「ダメそう？」時也君「い、いや！！食う！」〔ゴクンッ……〕わたくし「どう？美味しい？」時也君「いや……生魚を不味くして吐きそうな味だった……」わたくし「困ったね…」時也君「トサキン……そうだまみんトサキン持って帰ってたよな！？な、なぁ、10万やるから、売ってくれ」わたくし「そ…それは……」時也君「頼むよ！！！20万出す！これ以上は無理だ…」わたくし「わかった……でも、時間かかるからね。」時也君「ありがとう！！」時也君はその後本当に20万くれた。ま、所詮金魚だしで……わたくしはトサキンを袋に入れて、時也君の家へ向かった。・時也君「遅い！！」わたくし「うん、ごめんね。持ってきたよ？」時也君は凄いヨダレを垂らしていた。このまま金魚をあげないとこっちが喰われそうな勢いでね…wあぁ、なんて可愛いんだ。焦らしたい！焦らしたい…でも、そんなことをしたら多分死ぬ。わたくしは金魚を袋から取り出して、差し出した。時也君「なんて美味しそうなんだ………」そう言って、手を伸ばして、大きな大きなトサキンを時也君は口いっぱいに入れて、口から金魚の血を垂らしながら貪った。世の中にこれほどまでに美味しそうに金魚を食べれる人はおそらく今後も現れないと思う。それくらい幸せそうに、美味しそうに、どんなご馳走よりも…甘美だということを顔で表していたの。時也君「もう…ないのか…！？」彼からすると時を忘れてしまえるほどのことだったらしくて、「もうないよ」と教えると何よりも辛そうな顔をしていた。このままここにいたら、食い殺される未来しか見えなかったんで、わたくしは黙って帰った。もらった20万円は使うのが嫌だったから、全部公園にばら撒いた。知らない人がきっと拾ってくれただろうね。それも人生。面白い。・それから、1年。Instagramは投稿されてないし、会うことも無くなって、連絡もして見たけど、何も返ってこなかった。家にも行ってみたけど、家出したらしい。わたくし「あいつ、どうしちゃったんだろう…」悪いやつだったけど、気前は良かったし、嫌いじゃなかった。うら寂しくなったの……ま、でも、その日も家族と一緒に酉の市に行くことになってた。なんたって、一年たってるんだし。いつも通りバカ高いクマデ買って、商売繁盛祈って、祭りを楽しむ……はずだった。でも、途中であの時の出来事が全部蘇ってきてさ。わたくし「あ………」ついつい、来ちゃったんだ。金魚掬いがあった場所にわたくし「あ！？」そこに居たんだよ。時也君……店長の横で笑顔でねぇ……接客してたよ。家を飛び出して、まさかまだ生きてここにいるだなんて思わなかった。そりゃ、死んでるとも思ってないけどさ…時也君「いらっしゃ………あ……」わたくし「………………連絡もよこさないとは酷いじゃないか」時也君「いや、その……あ、店長…ちょっと抜けますね。必ず戻ってくるんで…えぇ…」・時也君「…………ごめん」わたくし「……いいよ、もう。でも、なんでここに？」時也君「全部話すから、これでも飲んで聞いてくれないか？」青い瓶の綺麗なビー玉が入ったサイダーを手渡してくれた。時也君「………俺、なんかもう人間じゃないかも」時也君の話をまとめてみた。・金魚が欲しくて欲しくてたまらない時也君は屋台の大半はヤクザが占めているものなので、ヤクザの事務所に凸った。全員話のわかる人たちで、金魚屋さんを総出で探してくれた。多分だけど、当時は餓死寸前だったと思うし……死にかけてたと思うから、そうするしかないって感じだったんだと思う。もしかしたら言ってないだけでお金も積んだのかも。かなり早くヤクザの人らは金魚屋さんを特定してくれた。どうやら、店を構えるときに手続きをするらしく、その時に住所や電話番号なども事務所に届出をしなくては行けなくて、金魚屋さんも登録をしていたんだ。すぐに住所に向かったらしい。すると、そこには養殖場があった。金魚は増やさないと意味がないし、金魚屋さんってなるとそこを運営していても全然おかしくない。すぐに養殖場の中に入って、金魚を探した。おかしいよねw普通主人を探すはずなのに。予想通りそこにはステーキよりもフォアグラよりも美味しそうな金魚がいっぱい居た。どれもこれもカラフルで美味しそうなので、何が起きても知らないと言った顔で金魚を貪り始めた。しばらくすると店主が帰ってきた。怒られると思ったが、店主は嬉しそうにして、魚を網で救って、丼皿の中に大量に入れると時也君に差し出したんだとさ。神様に見えたんだって。お腹が空いて死にかけて錯覚しただけだろうが、食べ終わると店主にお礼を言ってお金がいくら必要か聞いたんだと。するとさ、タダでいいっていうんだ。でも、時也君的には、またしばらくすると空腹がやってくることを知っていたから、どうすればいいかを必死に考えていたんだ。悪知恵が回った時也君はね、雇って欲しいって頼んだらしいんだ。土下座までしてね。家出をしたわけだから、当然履歴書とかはないし、身分を証明するものも持たずに有金全部持って出たらしいから、何もないようなものなんだけど、心優しい店主は雇ってくれたんだって。でも、ただ雇うだけじゃなかったらしい。ある日地下に連れてこられて、真っ白い液体が入った美味しい飲み物を飲まされたの。水の上に板一枚で立たされて、しばらくすると、お腹がムズムズしだして、ほとんど液体に見えるけどいっぱい卵がお尻から出たんだって。液体を指さして、これは何？って聞くと、店主は笑顔でこう答えたんだと。店主「魚の生きてる精子だよ」凄い量を飲まされたらしくてね。何ヶ月も卵は止まらなくて、つい最近まともに生活できるようになったらしいんだが…ま、だから、一年も連絡をくれなかったし、真面目に働いてたいってのもあったらしい。そして、その卵からは色々な種類の金魚が生まれたらしいんだ。あんまり自分の生んだ金魚は食べる気が起きないらしいけど、他の養殖されてる金魚は凄い美味しそうに見えるらしくてね、今だに毎日毎日食べてるんだと。他の金魚は他の男の人間が生んだ卵らしくて、店主のもあれば、他の雇われてる男のもあったらしい。当然自分が生んだ子達もそいつらに一部食べられてしまうらしい。それ以外は凄い量生まれるので祭りに回したり、また、祭りがキッカケで金魚が無いと生きれ無くなった人向けにネットや養殖場で直接販売もしていたらしい。・わたくし「エグすぎない？」時也君「そうだな……」わたくし「でも、わたくしにはトサキンが美味しく見えなかったの納得いったよ。どう言った理屈かは分からないけどさ、多分金魚の精子をわたくしが飲んでも増えなさそうだよね。人間の男ばっかりに美味しそうに魅せて、増やしていく生き物なのかもしれない…」それくらいしか、説明がつかないってのもある。わたくしはその程度の発想で終わった。時也君「そろそろ戻らないと…あ、まみん金魚欲しい？」わたくし「いらないよw流石にww」時也君「そうだよなw俺の子供要らないよなww」そう言って、去ってしまった。わたくしはそれからも一年に一度こっそりと顔を見せに行く。2023年も潰れてなければ行くことになるだろう。時也君、結構元気そうでさ。流石にもう好きじゃないと思うけど、彼氏できた！って言ったらどんな反応するかな。少し残酷かねwEND11   「金魚の奴隷」嘘と誠の配合率6.4真実も語ったには語ったけどね。嘘のが多めかな。実は夏のスペシャル的な感じで作成したんだ。どっからどこまでが真実で嘘かは想像に任せるよ。一つ真実を教えるならば、時也くんは本当に金魚を食ってるw下の広告を押してね。↓押すと作者にお金が入って、モチベーションに繋がるよ。遙かなる時空の中で6 DX 価格：8,580円（税込、送料無料) (2023/7/10時点)楽天で購入ヒロインの高塚ちゃんがマジ可愛いw広告のやつね居ないと思うけど、購入してくれたらそれはそれでお金入るから…興味あったら買ってねw

  2023.07.10

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  なんでも屋さん

  人魚の骨　税込480287円悲しむゴキブリほいほい　税込4000円透明傘　税込380000円増えるどんぶり　400000円人、赤ちゃん100円青い彼岸花　一房5億円嘘つきポテト　4万円魔女のプリティミラー　3000万円パンドラ箱(本物DNA鑑定書付き)　2億円わたくしのマジ手作りご飯(交通費別)1600円ハートの海(土地)500万円犬(調理済み) 三千円1000年桜(封印済み) 88億円人魚の卵　1000億円アーカイブ(南大西洋) 1兆円魔女の宝石箱(ハズレ)4000万円フェアリーの鱗、鱗粉、内臓、皮(直採集)40万円人間(下調理済み、海外輸入) 4000円悪魔(下級) 100万円月夜の悪魔(上級、美人、奴隷首輪付き、反抗期) 7億円ダークキャットエルフ(最上級、希少個体、調教済み、従順) 20億円激レア宝石族(若い、美人、全対応)5兆円※激レア種族の宝石族です。存在し得ない宝石、過去に存在した宝石、現存するレア鉱石。この子は全てを生み出せます。エサは土です。1日3トン食べます。鳴き声がややうるさく、反抗的です。錬金術師メイドもできます(両腕下半身全て欠損)600万円魔女メアリークリスタル(4680歳、暇になったので自ら出品された)400億円大天使ハニエル本物(記憶喪失、自我破損) 20垓ガブリエルの羽　1億円フェニックス　40億円美しすぎる妖精王(アイスランド産、無調教、2歳、騙されやすい)1200億円妖精(ポーランド産、かなり賢い、20種類魔法を使える、上級)3億円妖精(韓国産、巨乳、中級)4000万円p妖精(アメリカ産、0歳、奇形気味、緑髪、下級)800万円王女のティアラ(呪い魔法付き)1億円妖精の贈り物　200万円スー(アメリカケンタッキー州産、16歳、なかなか美人、獰猛) 8万円ケビン(カナダ産、30歳、オス奴隷、従順) 5万円ふゆみ(にほん産、超能力者、怯えやすい)  250万円七色葉月蝶(別名神のゆりかご。希少種、1000年に一度数匹生まれて人の前に現れては神と対面させる。神と絆を結ばせて、自らは死に絶えて、また1000年後に東京のどこかで生まれる謎多き蝶。)100億円革命オレンジ　40円呪いレシピ　(秘術、精神操作) 390万円パラレルワールド産溶けない雪の結晶　8498万円パラレルワールドチケット　1兆円不死の酒が沸く湖の権利書　30載バミューダトライアングルの財宝　2900万円恨み消しゴム　4万円人の皮ドレス　2万円天国へのチケット　150兆円地獄へのチケット　1000円リンフォン　5万円　遊ぶくん　3円　他シリーズとの同時購入は絶対にお控えください。全員のお友達。でも、お友達になってくれない人は殺しちゃうんだ。ころすくん以外を全員殺す力を持っている。友達くん　6円　他シリーズとの同時購入は絶対にお控えください。遊くんのお友達。実は一番のいじめっ子で、奴隷くんやいじめっ子君を見かけたらボコボコにしてしまう。遊くんとは友達のフリをしていて、段々といじめてしまう。いじめられっ子くん　2円　他シリーズとの同時購入は絶対にお控えください。正義感が強いからプレイヤーを他の人形から守ってくれます。でも、とても弱いのですぐにマドンナちゃん以外の全ての人形にいじめられてボロボロに。奴隷くん　32円　他シリーズとの同時購入は絶対にお控えください。奴隷くんにはどの人形も絶対合いません。マドンナちゃん以外全員奴隷くんを奴隷にします。すると理不尽な上下関係にキレた奴隷くんはころすくん以外を皆殺しにしてしまいます。かわいいちゃん　400円　他シリーズとの同時購入は絶対にお控えください。可愛いちゃんは自分を可愛いと言わない人が3秒以上目の前にいるとキレて皆殺しにします。他シリーズを買ってしまうところすくんでなんとかするしかなくなります。ころすくん　124万円　他シリーズを同時購入してしまい、人生が終わった方への最終手段です。とにかく全員を殺します。プレイヤーが殺されないようにするためには殺すくんにサンドウィッチをあげてください。ハム入りが特に大好物です。マドンナちゃん&ブサイクちゃん　2000円　他シリーズとの同時購入は可愛いちゃん以外控えてください。男の人形を1人でもそれ以上でも入れてしまうと、マドンナちゃんだけがモテてしまいます。嫉妬に狂ったブサイクちゃんが全員を殺そうとしてしまい、プレイヤーもそのうち死んでしまいます。ころすくんで全員皆殺しにするしかなくなってしまいます。マドンナちゃんは泣くことしかできません。マドンナちゃんの単品出品は…3億円です。面白かったら下の広告を押してね。貧乏なわたくしに一円だけ寄付されるよ

  2023.07.10

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  知らない人について行ってはいけない理由　#10

  ごきげんよう今回で10話目でございます。ではヒント9「それは1億人中1人の確率で起き、多くの人間は気が付かない」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。第九話怖いシミがあるアパート第八話人買い大男第七話ラブホで幽霊と対決したレア話第六話忘れられない煙第五話闇世界の悪魔ハンター第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体それではいってら今回は作者がコミュカルに書いてるとはいえ、真面目にグロ注意。下の広告を押してね。貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。【緊急配布】先着50名様限定：1,199円！2枚購入クーポンで】 シャツ レディース 長袖 シアーシャツ UV対策 紫外線対策 冷房対策 オーバーサイズ ピンク ミスティピンク パープル ラベンダー ライトブルー ミントブルー アイボリー【 ドロップショルダーシアーシャツ 】価格：3,980円（税込、送料無料) (2023/7/8時点)楽天で購入ありがとう！これでご飯が食べれる2019年2月1日その日、わたくしにはショックな事があった。今までの話を見てくれていた人からすると大体そうなんだけど、なんだかショックな事がある時に限って物語があるんだよねw恋愛と同じでさ、怪異…とか、不思議な何かに遭遇するのにもタイミングが必要なんだろうね。その日、わたくしはゲロを踏んだ。それも盛大に。水たまりだと、最初は思ったんだけど、思いっきりゲロだった。ゲロは酒臭いような、イカ臭いような、それを混ぜて2日間酢で煮込んだような酷い匂いがしていて、もらいそうになる程……臭かった。その時はK君と言うお友達と話していて、すげー大笑いされてね。ショックだったわ。わたくしはK君と別れて、飛沫がくっついていて不快だったから、足を洗える場所を探す事にした。そうなると定番なのは公園だろうか？それとも近くのホテル…？それとも………わたくしは足を洗えそうな場所を血眼で探したけど、そこは土地勘がある場所からかなり離れた区域で、学校の企画の帰りで仕方なくそっち方面に行ったのだ。わたくし「うわ…どうしようこれ…」かなり本気で悩んだけど、街を通りかかるみんなは見て見ぬふり。まぁ、人助けはする方のわたくしでもそうしたかもしれない。かなり臭かったし、オーラ暗かったと思うし、大通りで汚ねぇゲロまみれの女を誰も助けようとはしなかった。そんな時だった。ある1人の紳士が声をかけてきたんだ。紳士「あぁ、お嬢さん……」紳士は匂いに顔を引き攣らせながらも、ゲロまみれのわたくしを心配そうにして、覗き込む。その時に胸ポケットからハンカチを取り出して、わたくしの汚すぎる足を拭いてくれた。まさに紳士と呼ぶに相応しいおじさまでしょ。わたくし「そんな…汚いのに！でも、ありがとうございます」紳士「あぁ、いいんだよ。完全に拭き取れなくてすまないね。そうだ、君。私の家に来ないか？」すごい紳士的だったおじさんが2行目の言葉で一気に不審者に思えた。でも、挙動不審な感じも雰囲気的には怪しい感じもなくて、とても心からの親切心で言っている感じがして、わたくしは紳士に着いていくかどうか迷った。本来ならば……まぁ、もちろん着いていくべきではない。小さな頃から知らない人には着いて行ってはいけないって教わってたもん。紳士「すまないね、怖かったかな？何も悪い事をしようとは考えていないよ。私の家には庭にホースがあるんだ。そのホースを使って、君の足やスカートについた汚れを取りたいだけなんだよ。家には入らなくてもいいから、着いてきてはくれないかな？」紳士は思わず警戒心を解いてしまいそうになるような笑顔でこちらを見つめてわたくしを説得してきたんだ。腰は低姿勢にして、手は広げて同情的な瞳をして。ここまで仕草だけで自己開示と相手の心理誘導をする人。過去にも今までにもこの人が一番直接見た中では凄かったかもしれない。この時のわたくしは心理学にどっぷりハマってたから、もちろん紳士が心理誘導を仕掛けていることに気がついていた。紳士は怖い人ではないけれど、明らかに常人ではない事に気がついた上で、わたくしはスタコラサッサと着いていく事に決めた。わたくし「じゃ、庭にだけなら…お邪魔させてもらいます」紳士「あぁ！良かった！それじゃ、こっちだから…おいで」わたくしはおいでと言った刹那の狂気じみた紳士の顔を目尻で捉えて、興奮した。あぁ、これから何が起きるんだろう？わたくしはどうなってしまうんだろう？もしかしたら、この老人は人肉ショップの店長で、今肉を仕入れれて！それであんなにも狂気じみた顔ができたのかもしれない…！あるいは、生贄？それともロリコン？それとも…今からわたくしはこの老人に監禁されて殺される？？胸が躍ってたね。紳士は老人なので、歩くスピードが遅かったけれど、わたくしは普段よりも早く歩いてしまっていた気がする。きっと、紳士視点から見れば、「早くゲロを落としたくて急いでいるんだな」程度にしか考えていないはず。だから、紳士は歩くスピードが早いわたくしを見てもニコニコするだけで何も言わなかったんだと思う。わたくしは紳士に道の曲がる方向を聞くと結構なスピードで胸躍らせながら歩き続けた。冬なのに走ったせいで凄い暖かくって、今まで「運動すれば暑くなる」とか言ってたお友達を見下すクズ的傾向があったのだけど、初めて信じた。あんまり運動しなかったものでね。しばらくすると、紳士の家に着いた。外は枯れ葉一枚落ちてなくて、豪邸ってよりも、ある程度の金持ちが住んでる一軒家って雰囲気でね。多分普通の住宅街にもポツリポツリとある感じの家。そこだけ金持ちなんだろうなーってなんとなくわかる感じの。でも、紳士の家は全然嫌味ったらしくはなくて、なんか爽やかな雰囲気がしていたよ。庭には色々な種類の花が咲いていて、真ん中に白い道。オシャレなテーブルもあって、家の作りは現在風で、庭には濡れているジョウロ。老人1人で住むには家が大きすぎるし家族と暮らしてるんだろうなってすんなり思った。わたくし「ご家族さんには迷惑にはなりませんかね？」紳士「家族はいないんだよ」地雷を踏んだかとも思ったけど……紳士は案外けろっとしていて、気にしていない様子だった。だからわたくしはいつもよりも素直に疑問に思った事を聞いてみた。わたくし「家、広くありません？1人で使うには持て余すような…」紳士「家族はいないが、使用人は多く居てね」なんとなく寂しいお金持ちの老人が多く使用人を雇って寂しさを無くす話を思い出していた。世界仰天ニュースだったかな…違うかもしれないけど、とにかくテレビでそんな話を見ていたし、なんとなく納得がいきかけていた。でも、思い直したんだ。なせ“思い直したか”を説明するためには、この家の構造を説明するしかない。まず、家には柵があるが、基本的には庭師がカットしてるであろう植物のタワーで囲われていた。その周りにポツポツと花や木が植木に植えられていて、地面は芝浦。庭に入らないと外からは全くわからないのだが、ガラス張りで庭に入ると家の中が見られる構造になっている。中国の高級住宅街の家が同じような構造。そして、わたくしは思った。ぱっと見庭師が居ないし、家の中に全く人気がない。庭に置かれてたジョウロが濡れていたけど、それってつまり来る直前まで絶対使われてたってことで、使用人がご主人様が帰ってきた途端消えるのも変。庭師が居ない事に関しては偶然ってお思う人もいるでしょうね。でも、これだけ綺麗に整備されている植物タワーには常に庭師が必須なんだ。しかも外には枯れ葉一枚落ちていなかった。整備をした後に帰って入れ違いになることもありえない。誰ともすれ違ってもなかったし、基本的にかなりの時間を労働に割くからである。老人はわたくしがそうとも考えているとも知らずに、庭からホースを持ってきて、水を出し始めていた。その姿は実にエレガントで、上品この上なく、今までのわたくしの歪んだ考えを否定するようだった。でも、ここまで来て何もなければわたくしは狂ってしまいそう…わたくしは老人を見つめ続けた。何かが起きると期待してね。紳士「足をあげれるかな？」紳士はわたくしの足を洗ってくれるようだ。わたくしは紳士を信じて足を渡す。わたくし「使用人が見えないんですけど、今はいないんですか？」紳士「今頃使用人は家の奥の方で働いている頃かな」紳士はとても穏やかな表情でそう答えた。丁寧にわたくしの足を洗いながら。なんの違和感もないはず。なのにどうしてかな……紳士の言う事を信じられないでいる自分がいる。エンパス(人の心を理解してしまう才能)がそう告げているのか、あるいはもっとも純粋な邪悪な想像が信じたくないと思いこませているのか。わたくしにはわからなかった。そう、深く考えるとわたくしはADHDと言って、まぁ、種類が多いのだが、その中の超集中型だから、周りが見えなくなる。だから、紳士が次にした行動が予測できなかったし回避できなかった。紳士「あぁ！？」〔ブシャアアアア〕それは今駒数秒一瞬の出来事だったよ。水の中で綺麗な虹が生まれた。わたくしの全身はずぶ濡れに。老人が持っていたホースの水が全てわたくしに勢いよくかかったのだ。服はビチョ濡れ…スカートも、靴下も全滅した。紳士「いや！すまない…！」わたくしは驚いた後に笑っていた。やっと、何かが起きる！って。虹の雨を浴びて天に心の中でガッツポーズをしていたと思う。わたくし「いいんですよw」紳士「服がこんな事に…！？家の中に乾燥機があるからね！使ってくれないかい？」わざわざ家の中にって言った時の高揚感ったらない。この老人は紳士の皮を被った悪人なんだって半ば思い込みかもしれないけど、おう思わずにはいられなかったよ。わたくし「いいんですか？」紳士「勿論だとも」正面玄関からわたくしは家に通される事になった。中に入ると、ベルが鳴るよくあるタイプの家でね。靴は一束も置かれていなかったため、やはりこんな大きな家なのに家族とは生活していないんだなって改めて認識したよ。そして、ベルが鳴っているのに使用人が出てこないのも面白かった。わたくし「使用人の人は出てこないんですね？」紳士「今は奥の方に居るのさ。そんなに使用人が気になるのかね？」確かに必要以上に聞いてしまった気がしていた。普通の女の子でこのシチュエーションなら、真っ先に乾燥機の場所を聞き出したり、お礼を言ったり、特に何も言わないのが普通なんだってその時悟った。まぁだからそこ、わたくしはそのまま素直に聞いてみた。普通じゃない子かもしれないけど、わたくしはわたくしを愛してるわたくし「凄く気になってますね」紳士「だったら服と髪を乾かしてから奥の部屋に通すとしよう」そこにわたくしの知りたい答えがある気がした。なんだか、恋してる時よりもときめいて、その先にくだらない物があるとしたら、紳士を憎んで殺害してしまいそうなほどのトキメキ。わたくしは乾燥機の前に立って、服と髪を乾かした。やっぱり、お金持ちの家の乾燥機は全然違って、前に立ってるだけなのに全部直ぐに乾いたんだ。完全に乾き切ると、紳士は微笑みを浮かべていた。なんだか、今までの笑顔なんだけど、どこか凄く不気味でね。紳士「奥の部屋を見るかね？」わたくし「はい」とても強い期待感を胸にわたくしは奥の部屋と老人が呼んでいた部屋の前にいる。その部屋のノブには鍵穴があった。しかも二つも。変だよね？だって、使用人が居るって言っているのにこれではまるで人を閉じ込めてるみたいだ。しかもご丁寧に、鍵穴あは二つもある。厳重すぎるし、期待以上の良い扉だと思ったよ。その鍵穴に入れる鍵は金属製でおもちゃの鍵っぽい可愛らしいデザインでね。でも鍵山が妙に多いの。ピッキング対策にしても細かすぎるし……底知れない気持ち悪さを感じたな。普段聞かないような〔ガチャ…！ガチャガチャ！〕ってゆっくり回しているはずなのに気立しい(けたたましい)音がする。期待しすぎて居てね。時間がスローモーションに見えていて、多分鍵を回す時間は体感3分に感じてたよ。本当は10秒とかそれくらいだったんだろうけどまぁ、待てど叫べどいくら期待しようとも、部屋の鍵は開いた。特に香りが変とか人が出てくるとか何も無かった。わたくし「暗い…ですね」光一つ電気一つも通っていない変な部屋それが初見で感じた感覚で。暗すぎて奥が何も見えないし、ドアを開けているので差し込んだ部分から、木造の床は見えるのだけど、それ以外の情報がない。紳士「そうだね、今灯りをつけるから待っててね」右手側の壁にスイッチがあるらしくて老人は壁を打ち手で触って電気をつけた。すると、ますますその部屋の異常性が判明した。何もないんだ…まだ書いていない話になるんだが、大家さんに頼んで事故物件を見せてもらった時と同じ感じだった。1ミリも生活感がない。綺麗すぎる。何も本当に置かれていない部屋。そして、気持ち悪いくらい部屋が広かったと思う。色々な物件の構造を見てきたんだけど、あんな構造で扉しかない部屋は初めてだった。とりあえず下手くそだが、書き起こしたから、見てほしい。↓明らかにおかしいくらいスペースを取っているし、建築基準法的に窓が無いと変なんだよ。何か明確な目的があって手作りで作ったような。でも、今時都会で手作りで家を作るのがまぁ難しい…し。色々な考えが頭を巡ったけど、とりあえずそれらは心に閉まって、使用人について聞いてみる事にした。わたくし「あの、使用人がいないんですけど…？」紳士「居るよ。」気持ち悪さで鳥肌が立った。逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたいわたくし「いやいや、居ませんよね？」紳士「居るよ」それでもわたくしは、恐怖を抑えて部屋をよく見てみる事にした。確かに綺麗すぎる広すぎる部屋。それ以上の感想は出てこない。でも、本当によく観察すると、うっすら……本当にうっすら一部ずつ、部屋の床の色が違う。4箇所くらい。多分、劣化してる部分と新品の部分…無理矢理床を工事したようなよく見ないと絶対わからないつぎはぎ……ホラー好きで想像力豊かなわたくしはそこの一箇所一箇所に死体が埋まっていて、それが全部使用人だって思った。わたくし「あの、もしかして……！この中に…死体でもあるんですか？」紳士「ただの死体を使用人とは呼べないさ。働けない人間は使用人かい？」わたくし「……だったら全く意味がわからないんですけど」それ以上の想像はわたくしにはできなかった。紳士「…………私は片付けが苦手でね。もう歳なのもある」老人は語り出した。要約するとこう言う話だった。・奥さんと別れた片付けが苦手な男は使用人を家に雇った。庭は荒れ放題だし、食器も山積みになってしまっていたらしい。元々この家には奥さんと娘さんと住んでいたとも聞いた。通りで広いわけだ。この部屋は元々娘さん用のバレエの部屋で、バレエは動き回るので横に広い構造の部屋が必要だった為、建築屋さんに特別に依頼して作ってもらったらしい。雇った使用人は3人で、広い庭を整備する庭師、家事が得意なメイドがシフト制で2名。みんな仲良くやっていたし、それなりに金も与えていたし、全員が幸せだった。でも、そんなある日。事件が起きる。男が家に帰ってくると、娘の姿が無かった。直ぐに玄関を掃除していたメイドに声をかけると、料理の材料を買いに行っててしばらく時間がかかるのだと言う。娘は料理には全然興味がなくて、こんな事は今までなかった。心配しすぎても年頃の娘に嫌われるなと思い直ぐに思い直して、二階の寝室でその日は夕方だったが、仕事で疲れすぎていて寝る事にした。だが男は翌朝、やはり娘がいない事に気がつく買い物に行ってからもしかしたら何か事件に巻き込まれてしまったのではないか…と思い、すぐさまに警察に連絡した。そして、ほんの少しだけ冷静さを取り戻すと、家に誰もいない事に気がついた。リビングも娘の部屋もトイレも物置も見て回ったが誰もいない。朝早かったのもあり、メイドが居ないのは仕方ないのだが、庭師は絶対にどこかに居る時間だった。大抵はリビングで休んでいるか庭で働いているはず。もちろん庭も探したが、庭師はいなかった。最後に残ったのはあの部屋だけ。恐る恐る男がその部屋の中を見ると……庭師が居た。男「娘がいないんだ！！知らないかい！？」庭師「知りません」男がその場で途方に暮れると、庭師が立っている床がおかしい事に気がついた。床の色が違う。嫌な予感がしたが、その時は警察に連絡もしたし、元々依頼して無理矢理作ってもらった物だから多少の欠陥だと思う事にした。男はそれからメイド2人と庭師とで4人で暮らす事になった。しばらくすると変なことが起こり出したらしい。娘の部屋から物音が聞こえるんだ。しかもそれは勉強のためにペンを使っている音。バレエの部屋でもバレエをする音が聞こえる。幻聴ではなく、全員が聴いているので、確かだった。毎日男が娘を失ったことで泣いていると、あの日娘が買い物に行ったと証言していたメイドが話しかけてきた。メイドの話によると、実は……庭師に大金を積まれて嘘の証言をしたのだと言う。本当は娘さんがバレエの部屋に庭師と入るのを目撃していてそれが最後だと言う。男は激怒した。その場に置いてあったバールでメイドを殺害して、そのままそのバールを使ってバレエの部屋の違和感がある床を破壊した。そこには服を着ていないで会陰が切断されていて、その会陰に大量の花が飾られている娘が居た。男は憤怒して、庭師を問い詰めるとあっさり自分がやったと自白した。男「………なら、何故逃げなかったんだ？」まぁ、当然の疑問よね。庭師は殺してからもずっと男の家に雇われて働いてたんだ。庭師「………家族と暮らしているのを理解しないで貴方が泣いているのを見るのが楽しかったから。それに人を犯して綺麗にしたかったんだ。」わたくしには理解しがたいが、とにかくそう言ったらしい。もちろん男は庭師も殺害した。人を殺したことを隠すってなると、一番困るのは死体の隠し場所らしい。極論死体さえ見つからなければ、行方不明扱いで処理されることが多いから、隠すだけアドなわけだ。まぁもうわかってるよね。例の部屋に隠したんだ。出来るだけバレないように慎重に。でも、もう1人のメイドに作業を見られてしまってね。そいつも殺したらしい。1番の被害者wんで、犯罪者の心理的には出来るだけ人を家に入れたくないわけだ。当然見つかる確率が出てくるわけだからね。当時は匂いも酷かったらしいし。男は毎日気が気でなかったけど、やっぱり片付けが苦手なので食器を毎日出しっぱなしにしたし風呂も掃除してないし全部何もやらなかったのだよ。……でも、何故か全てが翌朝には片付いているし、庭もずっと花は枯れずに綺麗なのだと言う。・紳士「…………私はわからないなりにも推理した。この部屋で殺された者は生前と同じ行動を幽霊になっても取り続けると。それは現実にも影響を与えると」わたくし「わたくしの事も殺す？」紳士「いいや…殺さないよ」その点は少しガッカリだったけど、では何故この話をしたのかわたくしにはわからなかった。動機の失目？自首でもするのかな？色々考えたけど、自己解決は無理っぽいので聞いてみた。わたくし「んん、なんでわたくしに話したんですかね？」紳士「最初は吐瀉物の匂いが娘の死体の匂いに似ていたからかな。それに君は娘に顔が似ているし、性格も似ているのさ。おそらく、娘は殺される前庭師に簡単について行ってしまったんだ。それで窓もない防音のあの部屋で犯された。今私が君の背中を押し出して力尽くで同じ事もできるんだよ」わたくし「もっと警戒心を持てと？」紳士「そうなるかな」紳士はそう言うと、あっさり玄関まで送ってくれたし、怖がらせたお詫びと言って、桜餅も持って帰らせてくれた。今でもあの家の場所はわかるし、多分まだ紳士もいる。通報？しないよ？？だって、老人の紳士すげー可哀想じゃん。わたくしだって恋人殺されたらそれくらいするしさ。気持ちは分かる。だからといって人殺しはしちゃいけないよってセリフ死ぬほど嫌いなんだよね。「出来事」ってのが毎秒人には発生してる。それには波があるだけで、「良い事」「悪い事」とかってのは人が勝手に決めつけてるだけなんだよね。例えば強盗に入られて親が全員殺されても、世間から見ると可哀想な子だけど、その子にとっては幸せかもしれない。でも、子供にとってそれは不幸で相手(強盗)を殺したいって思うんなら、わたくしはやりゃ良いと思ってる。わたくし視点では他人だし。それも出来事だから。死も出来事で、足を広げて寝るのと変わらないって思ってる。あるいはこうやって他人の書いたくだらない文章を読むのと人殺しはその人次第では同じだと受け取ることすら可能だと思ってる。まぁ、極論言うと、制限したりされたりってのはその出来事が発生しないようにしている事で、他人の幸せと自分の幸せ他人の不幸と自分の不幸の振れ幅を勝手に一緒にすんなともおもう。個人的には仕方ない殺人ってのも絶対あると思ってて、わたくしが黙ってればその紳士はもうあの状態的に何年も隠し通してきたんだから、永遠に逮捕されないんだろうし、書いてることが多少なりとも本当ならわたくしは何にも書かなきゃ良いじゃんって思うでしょ。うん、本当…普通に考えたらマジでその通りだと思う。ああああ、まぁ、認めるけど、わたくしはわたくしでクズなのよ。3次元では嘘を吐かない代わりに真実を隠蔽し続けてるし、それはもう大量に。2次元では圧倒的な天性の嘘つきなのに真実だけを伝えるために嘘を利用して書き続けてる。4次元では色々なモノに愛されすぎていて、無限に甘えて良いから、甘えすぎてクズに。そう、こっちの世界ではね、あっちで言えないことを少数の人でいいから、知っててもらいたいのかもね。すげー厨二病感wwここだけの話ブログのアクセス数初心者にしては宣伝ほぼ0なのに結構あるんだよwみんな見ててくれて本当にありがとう。これからも頑張るから、見守っててね。END10 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  2023.07.09

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  人買い大男　#8 神回

  ごきげんよう今回で8話目でございます。ではヒント7「わたくしのあだ名は女神ちゃんや不思議ちゃん」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。話も繋がり出してきてしまったので、1話から見るのをオススメいたします。第七話ラブホで幽霊と対決したレア話第六話忘れられない煙第五話闇世界の悪魔ハンター第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体それではいってら下の広告を押してね。貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。九州極撰 黒毛和牛 A5等級 クラシタスライス（シート巻）1kg (250g×4）【 お中元 送料無料 牛肉 すき焼き 和牛 しゃぶしゃぶ お肉 ギフト 肉 御歳暮 内祝い プレゼント 肩ロース 食べ物 父の日 母の日 敬老の日 】価格：11,000円（税込、送料無料) (2023/7/1時点)楽天で購入押してくれてありがとう！これで食費が間に合うかも。1980年8月16日&2021年7月30日実録体験に拘っても良かったんだけど、知らないお婆さんから聞いた怖い話をどうぞ。19歳のわたくしは道で知らない人をナンパして怖い話を聞くことにハマってた。今思えばヤバすぎるヤツ。でも、キッカケがあって、辞めたんだ。とあるお婆さんの話で追い求めていたものになんとなく満足してしまってね。そのお婆さんはすごく綺麗な婚約指輪を付けていて、それをキッカケに声をかけた…お婆さん「へー…怖い話を集めてるんだねぇ……」わたくし「そうなんです！なんかありませんかね？」お婆さんは少し考えているそぶりをすると、これが正に苦虫を噛み潰したような顔になる。その途端に愛おしいような、優しい顔にもなったし、今度は悲しい顔にもなった。やっと普通の真顔になったと思えば、やっぱり喉がつっかえてる様な苦しい顔。喜怒哀楽を永遠に繰り返してようやくお婆さんは口を開いた。この重苦しい雰囲気に胸躍らせるわたくしはドヘンタイなのかもしれない。お婆さん「………お茶奢るから、あそこの喫茶店に入らないかい？」綺麗な喫茶店にわたくしは入ることになった。なんでわざわざ綺麗と言う表現を使うかと言うと、その喫茶店には天使のステンドグラスがやたらと象徴的に飾られていたからである。わたくしの家はキリスト教なんだけど、たまにミサに拉致される。その時に教会独特の変な匂いがするんだけど、この喫茶店はその変な匂いが凄いした。わたくし「ここ教会、みたいですね……」お婆さん「元々小さな教会だったのを改築して、喫茶店にしたのよ…」わたくし「へぇー……」わたくしは普通にこんな感じで受け流していたと思う。でも、なんとなくエンパス(他人の心を理解してしまう才能)で感じ取っていた。なんだか、凄い悲しんでるなって。この喫茶店はたまたま入ったはずなのになんでこの人はその話でこんなにも悲しんでいるんだろうと…凄い疑問を感じていた。でも、わたくしは結構大人になってたし、今までも人の感情を当てて君悪がられてたから、全然口にはしなかったよ。喫茶店の中は結構広くてね、大聖堂の中って言われた方が納得いくレベルで…土地勘がないところで人間をナンパして怖い話を聞いていたから、こんな凄いところがあるだなんて知らなかった。お婆さんと席に座ると、お婆さんはお菓子も奢ってくれるとのことなので、遠慮はしたけど、さっきの重苦しい雰囲気が一転して、凄いにこやかだったし、なんだか遠慮する方が悪い雰囲気になったので、白いクッキーをご馳走してもらった。家がキリスト教だから分かるんだけど、そのクッキーを食べたら、昔教会で食べたパンと同じ味がした。香りも似てたし、違うのは食感だけ。“パン”といっても、聖体と言われるパンで、礼拝するために聖別されてるパンの事を指す。本当の聖体はペラペラで白くて普通に不味くはない味。わたくし「これ、聖体に味が似てるような」お婆さん「もしかしてキリスト教…？」わたくし「いや、まぁ」この時のわたくしは神様なんて信じてなかった。いや、正確に言うとグレて信じてないフリをしてた。神様は居る気がずっとしてたし、信じてた。でも、親がなんでも自分の成功を神様のおかげと言い続けて凄い気持ち悪かったため、わたくしは“神様なんていない”と7歳くらいの時からずっと言い続けてた。例の事件(第一話)もあり、あれを否定していたかったのもある。だから、この時のわたくしの心境的には、わたくしはキリスト教の端くれだが、今更キリスト教を名乗れないし、凄い複雑だった。お婆さん「神様を信じていないのかしら？」わたくし「うん…そうなんだ…」いや、嘘だ。信じてる…けど、今更そう言うのは嫌だった。お婆さん「貴女、悪魔に愛されているわね。」わたくし「いや、なんのことだか…」いや、嘘だ…バッグにつけてる鳴らない鈴を握り締めて、健吾君の事を思い出してしまっていた。(第三話悪魔に最も近い人間との思い出)お婆さん「うふふ……貴女、恋愛上手くいかないでしょ？」わたくし「………」わたくしはモテたけど、好きな人にだけ好かれなかった…今は彼氏が居るが、この時のわたくしは誰ともほとんど付き合ったことがない。少なくても保育園の時のキスを最後にわたくしはこの歳までキスすらした事がなかった。お婆さん「人は愚かよねぇ……貴女もワタシも…本当に愚か」またかなり寂しそうな感じが伝った。あんまり、自分が感じた事を伝えないわたくしだけど、聞いてみることにした。わたくし「あの…寂しい…ですか？」お婆さん「えぇ…とっても……あぁ、そろそろ怖い話を話すわね」そうだね、話機会が無かったから、話すね。お婆さんのスペックについて。会話を全て書き切ると20000文字にはなりそうだから、かいつまんでお婆さんについて話す。まずお婆さんの見た目は銀色っぽい綺麗な髪をしていて、凄いお上品。顔は老いているけど、絶対美人だったと思う。今も美人だけど。でも、街に普通に居そうな感じでもある。上の名前は小宮さんというらしい。実名実名はダメだろ？ってw……探してるんだよ。知ってる人いたら連絡してね。身長は162くらい。体重は絶対軽い47キロくらいだったと思う。細身。歯は全部生えてて、見た目は50代くらい…でも本当は多分もっと上。お婆さんはいかにもお上品にお茶を啜ると話し出した。綺麗な婚約指輪を撫でながら…お婆さん「あれは…昔の話…」・わたくしがわかりやすく話すね。1960年8月16日あの頃のお婆さんはわたくしと同じくらいの歳だったそう。お婆さんは生まれつき銀髪だったらしい。今は化学で解明されている…アルビノ（眼皮膚白皮症）に近い遺伝子を持っていて、簡単に説明すると純正のアルビノに近いけど、目とかは赤くならない中途半端なアルビノらしい。あの時代非常にイジメは酷かったが、不思議とお婆さんを虐める人は全員居なくなったらしい。理由は様々で、死んでしまったり、行方不明になったり、転勤だったり、引越しだったり。そのおかげで良い人が周りに揃ったので、かなり順調で良い人生を歩んでいた。お婆さんはそこで一言わたくしに言った。お婆さん「うふふ…今の貴女みたいでしょう…」確かに案外間違ってない。わたくしの周りには悪い人が1人もいない。素晴らしい人達ばかりで、恵まれている。心がなんとなく揺さぶられた。お婆さんは話を続ける。そんな良い人生を歩んでいたお婆さん。でも、お婆さんは…生涯で一度も男性と付き合えたことがなかった。恋をした事はあったけれど、恋は全然実らなかったらしい。自分を好きになる男も良い男が全くおらず、全員振ってしまった。そんな時に凄い転機が訪れる。お婆さんが夜買い出しに出掛けて、帰るまでの道。あの時代は防犯カメラが無かったらしく、いきなりお婆さんは人攫いに遭ってしまう。とても怖くて、今でも夢に見るくらいのトラウマらしい…お婆さんは誰かに恋をする前に大きな箱に入れられて、ネットで買われて、売られてしまったのだった。当時インターネットがなかったわけではない。パソコンは高級品だったけれど、全然お金持ちの中では流通してたし、悪い人達が今よりも多くインターネットを利用して犯罪をしていた。警備が甘いにも程があったからね。お婆さんは知らない人に排泄の管理をされて、知らない人にご飯を食べさせられて、知らない間に移動させられて、知らない間に服を交換されていて、それはそれはストレスフルな環境だったらしい。ある時突然初めてお婆さんは目隠しを取られた。その時は凄い寒くて、辺り一面は雪だと分かる。ちなみに手も拘束されていたらしい。。光にいつも以上に過剰反応する目をなんとか開けると…そこには、外国人の大男が居た。当時の日本には多くの外人は居なかったため、この状況もあり、凄く強い不信感を抱いていた。そしてその大男の見た目は明らかにサンタクロースのような服を着ているヤバいやつだった。お婆さん「サンタクロース……？」サンタクロースとは赤い服を着ていて12月24日に家に不法侵入して、何故かプレゼントを置いていってくれるド変態のことだ。大男「come on in」(さあ、入って)ここは雪の降る外、そして良く見ると大男の後ろには大男のモノらしき大きな家。良く見ると横にそれ以外の家も立っているようだった。お婆さんは英語は全く分からなかったけど、ジェスチャーでなんとなく家に入ってほしいってのが伝わったらしい。大男はなんだか人買いにしては優しそうで、外はずっと居たら死んでしまえるほどの寒さだったので、怯えながらも入ったのだ。その時に大男が“鍵を閉め忘れている”事を横目に見ながらもね。中は外見よりも広くて、ドラマとかで見るような外国の豪邸でね。大男は親切にも、紅茶とクッキーをお婆さんに差し出した。お婆さん「人買いなのよね…？」お婆さんの言葉を大男もわかっておらず、なんだかハニカムような笑顔しか大男もできない。お婆さんがクッキーを食べ終わると人買いの大男は困ったような顔をして言う大男「please come with me」（一緒にきてくれ)お婆さんにはなんとく手招きのジェスチャーで伝わったらしい。大男は奥の部屋にお婆さんを通した。そこには祭壇があり、いきなり大男は祭壇に天に祈りを捧げ出した。すると、奇跡が起こる。大男「やぁ、あはは…元気かい？」大男は突然日本語で話し出したらしい。お婆さんはビックリして腰を抜かした。大男「大丈夫かい？あはは……」大男は手を差し出すが、お婆さんは手を叩く。今まで溜まったストレスが溢れてしまったのだと言う。お婆さん「日本語…喋れたんですね…」大男「いや、今喋れるようになったんだよ」大男は再びお婆さんに手を差し出す。お婆さんは怯えた顔をして手を取らなかったらしい。お婆さん「………か…帰して…日本に帰してください」お婆さんは少しだけ見えた辺りの様子から、ここが外国だって、なんとなく分かっていた。街の建物やなんとなくの雰囲気。明らかにそれはあの時代に日本にはないものだった。お婆さん「うわあああん……」お婆さんは恐怖と独りぼっちになった孤独さや寂しさで胸がいっぱいになって泣いてしまった。大男はオドオドするばかりで、なんだかとても人買いには思えなかった大男「お、落ち着いて」大男はハーブティーを持ってきてくれた。お婆さんは震えながらも、寒いのもあって一気に飲み干したんだ。落ち着いたお婆さんは大男に問う。お婆さん「な…なんで私なんですか…？なんで私を買ったんですか…？」人買いの多くの目的は性的搾取、そして動労源だ。お婆さんは普通の町娘だったけど、そんな町娘でもそれくらい分かってた。大男「君が神様に愛されているからだよ」大男の一言はとてもじゃないけれど、今のお婆さんには処理できなかった。神様を特段信じてたわけではないし、いきなり神様とか言われても困るだけ。お婆さん「も、目的とかは…？」大男「神様に愛されている君を神様から守るためさ」もっと意味がわからなかった。神様って“偉くて偉大で良い存在”そんなイメージがつきまとうものだと思ってたから。神様に愛されているならそれは幸福であり、それで良いんじゃないのか？そう思わざるには追えなかった。大男「神様は良い神様も居れば、悪い神様も居るんだよ。君を愛しているのは、人を愛でる良い神様だ。だからこそ、危ない。あまりにも愛されすぎていると、ずっと結婚はできないし、早く死ぬんだ…僕も君ももう寿命は残り僅かだと思う。」お婆さんは困惑しながらも必死に大男の言う事を飲み込んだ。その中で気になったことがいくつかあったので、質問したらしい。お婆さん「わ…分かったわ。でも、何故私なの…？他にも神様に愛されてる人なんていくらでも居るんじゃ…。それに、神様に愛されたからってなんでそんなことに…？」大男「君は美しい。それに、人間は神様にはそうそう愛されないんだよ。神様は稀に愛したものに幸福と祝福を与えるが、その代わりに愛ゆえに他の者とは結ばれてほしくはないし、全力で誰かと結ばれる運命を邪魔をする。愛ゆえに若く美しい状態でいてほしいがために寿命を奪い続けて殺す。」なんだか、とても現実感のない話だったが、お婆さんにはいくつも心当たりがあったらしい。お婆さんはアルビノの一種なので、生まれつき目も悪ければ、日差しにも弱い。凄い運動不足だったし、周りの子よりも遥かに痩せ型。何度か死にかけもしたし、何度もあり得ないような幸福が舞い込んできた。他の人よりも圧倒的に恵まれた人生を送ってきたらしいんだ。周りの友達にもお金にも仕事にも恵まれて、食べ物にも困ったことがない。だけど、恋愛だけはやっぱり上手くいかないので、ずっと周りの人も自分のも含めて全員が不思議だったんだそうな。片思いした人からはとても見た目を嫌われて。好きになってくれた人はみんな失踪。やっとお互い両思いになっても、その男が次の日には首吊り。あの時神様の話を聞いてお婆さんは普通なら信じれない話だけど、何故だかとっても信じられたのだという。もちろんそれでも半信半疑だけどね。お婆さん「わかったわ。でも、全てが本当にその通りだったとしたら、私を守ることなんて本当にできるの？それに、私が美しくて神様に愛されたからって言っても、やっぱりお金を…それも大金を出してまで守る理由にはならないと思うのだけれど…」大男「多分できるよ。君は自分を過小評価しすぎだよ。きっと君はどんな神様よりも美しい。人間の姿をした女神様さ。」お婆さん「そ、そう…」お婆さんは大男から差し出された紅茶の暖かさが手に残っていることもあり、なんとなくこれ以上詮索したい気持ちにはなれなかった。大男「今日はもう寝るかい？」お婆さん「えぇ…」暖かいベッドがある一階の玄関に近い寝室に通された。通すと大男は居なくなった。ベッドに横になりながら、深くお婆さんは考えた。お婆さんの心理的にはこんな感じ。良い人だからといって、やっぱり人買いには違いないし、いつまでここに居れば良いのかわからない。ここで飼い殺しにされるのは流石に嫌だ。そういえば、玄関の鍵を大男は閉めていなかった気がする。この部屋にも鍵はかかってない。今から部屋の外に出て、空港まで行ければ(例えば羽田空港は1931年（昭和6年）8月から存在している。)日本語がわかる人が絶対居るし、運が良ければ日本に帰れるかもしれない…！そう、だから、お婆さんはとてもとても五月蝿い心臓の鼓動を胸に響かせながらも、まずは部屋のドアを開けることにした。とても緊張したけれど、音も立たずに部屋のドアは簡単に開いた。廊下に出るとすぐに扉があり、扉は大量に吹き込んでくる寒い風から、絶対に開いてると確信できた。玄関まで来ると、扉にはガラスがついており、そのガラスから中を見られないための布があったため、それを剥ぎ取って、足に巻いて、防寒対策をして外に出ることに。外には簡単に出れて、大男も気がついていない。外は雪が降っており、やはり、街灯から照らされる家々を見る限り外国で、英語がわからないお婆さん的にはとても怖かったらしい。寒くて、暗くて、涙は雪化粧に変わって、それでも、出来るだけ暗くなさそうな方へ歩き続けた。人にはそれまで深夜のためすれ違わなかったが、かなりの大通りに出た。ポツポツと明らかに普通って感じの人とすれ違うが、足を見て笑われてしまう。とても、心が痛くて、雪化粧になれもしないほどの大粒の涙で目がいっぱいになる。寒くて痛くて、怖くて、孤独で…恥ずかしくて。もういっぱいになって道の真ん中で地面に手をついて塞ぎ込んでしまった…お婆さん「…どうすれば……いいの？」両の手で顔の涙を拭いて、さらに塞ぎ込んで真っ黒になる。何も見えない状態だ。だからお婆さんは気が付かなかったんだ……勢いよく迫り来る馬車に。激しい音に右側を向いた時にはもう遅かった。童話のようにカラフルな街灯が眩しい。お婆さんはその瞬間に走馬灯を見たらしいけれど、誰かが勢いよくお婆さんの腕を引っ張った。それは大男だったのだ。大男「………」大男は何も言わないでお婆さんを見ている。お婆さん「ご…ごめんなさい……」お婆さんは寒くて怖くて震えた小声でそう言うのがやっとでね。でも、大男は攻めるどころか、優しい声でこう言った。大男「…良かった……大丈夫だよ、ほら、乗って。」大男は大きな背中にお婆さんを乗っけて、歩き出す。大男「危ないところだったじゃないか…？どうして黙って外に出たんだい？」お婆さん「それは……だって…帰りたかったから…」大男「しばらくは帰らせてあげられないけど、必ずいつか日本に返すよ」なんだか、嘘を言っている気はしなかった。大男の背中はとても暖かくて、優しくて、すぐにお婆さんは寝てしまう。・翌朝お婆さんは甲高い声で目を覚ます。大男の家のベッドの上で寝ていたのだ。その横の窓ガラスに日本には居ないような鳥がいて、それが甲高い声を出していた犯人だった。後に調べてコマツグミだとわかったらしい。コマツグミがひたすらに鳴くので、お婆さんは部屋から外に出た。すると、部屋の外には見たこともないような高価なドレスが宝石と花付きで置いてあったすぐに大男を探したけれど、大男は部屋のどこにも居ない。しかも昨日思いっきり逃げられていたのにまた玄関の鍵が閉まってない。鍵穴もあったし、絶対に鍵をかけることは出来たはずなのに。でも、また外に出るって選択肢はお婆さんの頭には無かった。大人しく大きい家の中で大男の帰りを待つことにしたんだ。3時間くらい過ぎた時に、大男は帰ってきた。大男「ただいま」お婆さんは昨日のことがあったとは言え、大男にまだ不信感があり、無視した。大男「しばらく帰ってこれなくてごめんね？ほら、ここにアップルパイがあるから、食べてごらんよ」大男はお婆さんの前に可愛らしいアップルパイを置いた。当時の日本に洋菓子が無かったわけではないが、珍しいものではあった。当時の日本に流通してるものよりも特段に可愛くて、お腹が空いていたのもあって、夢中で食べたらしい。大男「美味しそうに食べる君も可愛いね」お婆さん「ゲホッ…！？」食事中に口説かれたものだから、お婆さんはすっごく蒸せたらしい。この話をしていた時の現代のお婆さんはなんだか可愛らしいただの少女に見えたな…お婆さん「ふ、ふざけないでよ！！」大男「あはは…でも、ジョークじゃないさ。」大男はお婆さんから見たら普通の男で全然好みでもなかったという。それに日本人から見たら外国人がなんとなく顔的に恋愛対象外になるなんてザラだし、なんとなくみんなもわかるかな…？体は大きいし、身長は八尺（240cm）くらいはありそうだが、逆にそれも怖くてとてもじゃないけど、好きにはなれなそうだった。お婆さん「そんなこと言われても、好きになんてならないんだからね！」大男「そうかい？」食事の会話の中で大男は大工の技師をしており、朝から昼までに仕事をして、家に帰ってきて、いつもは1人で食事をするから君といると楽しいとも言われた。宝石は花や豪華なドレスは全部君に送ったものとも。なんだか、大男が思ったよりも親やすいし気が合ったので、神様の話も半信半疑だけど、出来るだけ信じてみて、その家に居ることにした。それから本来一年が過ぎるのだけど、ダイジェストで出来るだけ大男とお婆さんのお話をどうぞ。・ある日大男とお婆さんは公園に出かけた。公園に出かけると、大男は赤く風船が取れなくて困っている小さな子供に大男は風船を撮ってあげたんだ。大男「どうぞ」子供「うわああああ！？大きいサンタクロース！？」子供は大男の大きさにびびって、公園から逃げ出した。大男「困ったなぁ……」大男は赤い風船を見て頭を掻いている。大男「これ、いるかい？」お婆さんに大男は風船を差し出す。お婆さん「あ…ありがとう、でも、次から同じようなことがあれば、私が風船を子供にあげるからね」大男「あぁ、そうしてくれ」・大男はある日の昼に庭にいるコマツグミに餌をやり出す。お婆さん「餌を与えていたから、窓ガラスに向かって鳴いてたのね…」大男「迷惑だったかい？」お婆さん「いいえ、いいことだと思う。冬の時期に鳥は餌を取れなくなるというし…」大男「君は優しいね…知識もある。惚れてしまいそうだ」お婆さんは思いっきり俯く。だって、人買いなんかに見せていいような顔をしていなかったから。・ある日の春大男「日本には桜が咲くんだろう？」お婆さん「えぇ…凄く…綺麗なの……」不意にお婆さんは日本のことを思い出して、泣いてしまう。大男「な、泣かないで！ほら、ハンカチ」お婆さん「…帰りたいよ…」大男「……………」・その4日後の出来事だった。大男が外にお婆さんを連れ出すと、庭には知らない間に大きな桜の木が生えていた。お婆さん「どうやって運んだの！？」大男「担いだに決まってるじゃないか。少し遠くの公園で人工的だが桜の木が生えている場所があるのさ」その後ニュースで100マイル（160.93km）先の公園から桜の木が盗まれたと報道されていたらしい。深夜の犯行だった上にまさか桜の木が盗まれるとは誰も思って居なくて警備もないので、犯人は見つかっておらず、捜索中とのこと。・ある日の夏お婆さんと大男はかなり打ち解けていた。そこで、お婆さんは冷蔵庫にある食材だけでお料理を作ってあげた。季節的に擬似で冷やし中華を作ってみたらしい。大男「うお…！？……うわあああん」大男は驚いたかと思えば盛大に泣き出してしまった。感動の涙だったようだ…お婆さん「何もそこまで泣かなくても！」大男は必死で冷やし中華に食らいついた。有名な話だが、日本の料理はマジで世界トップクラス。大男は味にも感動して、何度もありがとうって言いながら平らげた。それ以降お婆さんが料理をすることになった。・ある日の秋大男はいつも通りにお婆さんの手料理を食べている大男「……結婚しないかい？」お婆さんは本当にどう答えたらいいかわからなかったらしい。こんな人を買うような男だけど、明らかに悪い人ではないし、全然好みではないってそう自分に言い聞かせてるだけで、実はすごく惹かれていた。お婆さん「考えておく…」それくらいしか言えなかったらしい。明確な回答なんて、できるわけがない…。だって、ここではいって言ったら、また目の前から居なくなるかもしれないのだから。本当に好きな人が。・またある日は鍵を閉めていなかった家のドアから酔っ払いが入ってきた。酔っ払い「this is my house ah ah(ここはわしの家じゃああああ)」大男「That's not right. Please calm down.（それは違うよ落ち着いてください）」しばらく説得すると酔いが覚めて酔っ払いは出ていった。お婆さん「前も思ったのだけど、なんで家の鍵を閉めないの？」大男「あぁ、いつも何故か忘れてしまうんだよ」2人で大笑い。楽しかったみたい。・そして、一年が過ぎた。この時というか、その前からずっと日本では彼女のことがニュースになっていて、セキュリティがガバガバだったインターネットもどんどん強化がされて、犯罪者達は捕まえる前にダークウェブに逃げ込んだ。だけど、お婆さんを販売していた業者は捕まってしまった警察は洗いざらい全ての被害者の送り先や情報を吐かせて、その購入者も日本国内だけなら芋蔓方式で逮捕していった。知っているかわからないけど、海外での犯罪は日本では裁けないだから、日本の警察の力で大男が裁かれることはない。でも、国際警察…インターポールは違う。凄い簡単に言うと海外で起きた事件でも追うことができるんだ。そう、とんとん拍子にインターポールが大男の家まで来た。芋づる方式に捕まった運び屋から辿ったらしい。インターポール「ここが…か…」お婆さんと大男はその事態にいち早く気がついた。大男「……もうお別れみたいなんだ」お婆さん「そんな！嫌だ！！」大男「人を買ったりなんてしたから、神様がきっとバチを与えたのさ」お婆さん「違う！違う！私が神様に愛されているからよ…！きっと、貴方と居なければ、今頃死んでいたかもしれない…」大男「いや、長く居る必要なんて無かったんだよ。一度俺が祈れば、神様は言うことをなんでも聞いてくれる…あの日、馬車に轢かれそうになった君を助けた日にはもう祈りは終わっていてな……だから、この一年は君を手放したくない俺のわがままで」大男は初めてお婆さんの前で苦しそうに泣いている。お婆さん「そ…そんなそうだっただなんて……でも…私……そうだ！教会に行こう！」大男「今更行ってどうするんだい…？それに今ここから逃げたりしたら……罪が重くなる」お婆さん「それでも！お願い…」大男は不思議そうにしながらも、家の裏手側から逃げて教会に行くことにした。・教会は天使のステンドグラスが異常なまでに美しかったらしい。グリーンフラッシュ現象をご存知だろうか。それが偶然外で起きていて、ステンドグラスが世界で一番綺麗に輝く瞬間だったそうな。大男「………」お婆さん「多分警察の人にはバレていないし、そんなに罪は重くならないよ…」大男「どうして、こんなことを？」お婆さんは大男が着ていた服の裾を破き始めた。お婆さん「ちょうだいよ。結婚指輪」笑顔で大男に布切れを渡す。大男「は…！？」最初は戸惑った大男だが、すぐに理解して、少し“申し訳なさそう”にして布を薬指に巻き付ける。お婆さん「………未来永劫私だけを愛してくれますか？」大男「はい…誓います……」大男はその後自首をしたらしい。お婆さんは必死に大男は無実だと訴えたが、やはり履歴もあるし、人に買われておかしくなったと思われて、日本に帰国することになってしまったと言う。・お婆さんはそれから4年間周りの人がフォローしてくれたのもあって幸せに暮らしました。でも、毎日ボロボロになってる薬指の布切れを絶対に手放さないで見つめては泣いていた…お婆さん「あいつ……許さないんだから」お婆さんは大男のことが好きで好きでたまらないの。だからこそ、ちゃんと出会いたかったし、結婚したかった。そこに対しての…空間に吠えるような無駄な怒り。そして、圧倒的な誰にも理解できないほどの寂しさ。いつもこうしてストレスを発散する形で寝ていた。ある夜の出来事。お婆さんは違和感で目を覚ます。お婆さん「………あれ…！？」薬指に巻いていたはずの布切れが無くなっていたんだ。それはもうショックで飛び起きた。キョロキョロと周りを探していると、ベッドの右上のぼろぼろな布切れの上に立派な婚約指輪が置いてあった。婚約指輪には大男の名前に含まれるEとお婆さんの下の名前であるAが掘ってあるお婆さんは慌ててパジャマなのに外に出ようとした。家のドアの鍵は閉めたはずなのに閉まってなかったらしい…そして、あいにく誰もいなかった。その日は12月の24日だったらしいお婆さん「…バカ……サンタクロース…」お婆さんは大男をその後も探したけれど、目立つはずなのに情報はなくて、そのまま今に至るまで、一度も会えていないのだと言う。・現代に戻るよ。お婆さん「…………とまぁ…、そう言うわけよ…」お婆さんが話し終わる。わたくし的には、凄い感動したし、凄い悲しかった。ちゃんとみんなに伝えれたかは分からないけど、肉付けをしてるとはいえ、聞いたのは少なくとも事実である。ウエイター「お紅茶のお代わりはどちら様……あ、オーナー！？」お婆さんはこの教会を改装した喫茶店のオーナーで、あの日の教会と全く同じ内装で、ずっと彼を待っていると話してくれた。わたくし「………凄い話ですね…あの、でも、なんで…いや、お婆さんが一番気になってるかな…？」お婆さん「なんで、大男は何も言わずに去ったか…かしらね？」その通りだった。わたくし「…はい」お婆さん「……ワタシ…分かってるのよ。本当は。」わたくし「は、はい？」お婆さん「大男はもう亡くなってるって………だって、あの人は神様の力を使い過ぎていたんだもの…」わたくし「え……」お婆さん「四年後と言ったでしょ。大男がワタシに指輪をくれたのは。」そう言ってお婆さんは婚約指輪を撫でている。お婆さん「……年数的に出所だなんて、できるわけがないのよ。脱獄もできるわけがないのよ。ニュースにもなってなかったし…できるとしたら、神様の力を使って、最後にワタシに会いに来てくれたんだと思う。神様の力は全知全能だけれど、人単位のものを2度も(行きと帰りで)人の願いで移動させたとしたら、愛されていたとしても代償が計り知れないわ…それにワタシの寿命はこうして伸びていることが確定しているけれど、彼の寿命はおそらく短かった…」わたくし「で…でも！わからないじゃないですか！！」お婆さん「……そうね。でも、わかる気がするのよ。」異常なまでに寂しい心が肌に心臓にもっと奥に伝わった気がして、それ以上は言えなかった。だけど、気になったことがあったので聞いてみた。わたくし「あの…わたくしも万が一神様に愛されているとしたら、この先って…。」お婆さん「死にやすいでしょうね…もっとも、貴方が神の力を断片的にでも使えるなら、それは早くなるでしょうね…」わたくしには心当たりがあった。これは全て実話だが。小さな頃から、他人の幸福が好きで、一緒に居る人が幸運になれたらなって何度も願っていた。よくわたくしの周りだけがアイスの当たり棒を引いたし、よくわたくしのまわりの人が道でお金を拾ったし、人間関係にも恵まれてた。全員幸福で幸運だったんだ。……わたくしの周りでガチャを引くと確率5%以下のキャラクターだってバンバン当たった。あんまり1%は引けてない印象だったけど、3%くらいならほぼ毎回続出で、信じてない子がわたくしといたときに大当たりを引いたのにウザくて邪魔だからどっか行ってって言われてトイレに行ったら、その子が15%で当たりが出るガチャなのに200連ほどそっから大爆死したのだって覚えてる。宝くじを周りがよく当ててた。元が少し帰ってくる程度だけどwとにかく周りが本当に望む結果ばかりを生み出し続けていた。わたくしが居る土地にも凄い影響を与えていた気がする。別の話で少し触れていたけどね。幸運を付与した人からお礼でいくつも物を貰ったし、その人はまたガチャやらクジやらで大当たりを引き続けていたなwお供物感覚でもらってた。お婆さん「心当たりがあるんだね…？」わたくし「でも、自分んじゃ制御できなくって…！」お婆さん「なんとか対策を見つけるしかないわねぇ…」後にわたくしはゴミ拾いやボランティアをするたびに幸運度が上がっていることに気がついて、今はそれで寿命を削るような結果にはなっていないって信じてる。でも、このお婆さんに出会わなければ、そもそもそんな考えにはならなかったような…だから、このお婆さんを今でも探してるんだ。その後はなんとなく解散して、また会えたらいいなぁ…って思ってたんだけど、教会の場所がイマイチわからなくなって、ずっと探してるのに会えないんだ。お婆さんが大男に逢えないようにね…END「人買い大男」・物語は終わり。楽しんでいただけたかな？嘘と誠の配合率的には2.8なんだけど、実際お婆さんが本当のことを洗いざらい話したかは正直わからない。でも、わたくし的には本当だと思うな。信じてるあ、面白いと思ったら、下の広告をクリックするだけで、わたくしに1円だけ寄付されるから、押してねwwリアルな話(ダンガンロンパの葉隠さん風w)幸運が舞い込むかも(*ﾟ▽ﾟ*)これは本当ね。【365日出荷！高級ギフト】お茶漬けセット 金目鯛、うなぎ、まぐろ、鮭、いわし、磯海苔 送料無料 誕生日プレゼント あす楽 御中元 2023 お父さん 花 出産内祝い お返し 結婚 男性 女性 彼氏 彼女 お祝い お礼 お供え ありがとう クーポン 魚 海鮮 グルメ 食べ物 早割 価格：4,299円（税込、送料無料) (2023/7/1時点)楽天で購入

  2023.07.01

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  ラブホで幽霊と対決したレア話　#7

  ごきげんよう今回で7話目でございます。ではヒント6「それは最初からそうだったとも言えるし途中からそうだったとも言える」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。第六話忘れられない煙第五話闇世界の悪魔ハンター第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体それではいってらあ、エロ注意下の広告を押してね。貧乏なわたくしに1円だけ寄付されるよ。これまでに3万個以上売れた アイスクリーム福袋 ！（中身は当店にお任せ）合計40〜50個のアイスクリームが入って送料無料！ 詰め合わせ fukubukuro 202212ss 価格：5,000円（税込、送料無料) (2023/6/26時点)楽天で購入押してくれてありがとう！これで食費が間に合うかも！2023年6月20日14時変態彼氏とデートしていっぱい遊んだ。歩くのは凄い疲れたし、もちろんホテルにも行った。羞恥プレイというか、もう彼ったら過激なプレイばかり提案してくるの。(嘘)本当はわたくしが色々提案してるんだけどね。あまりにもR18禁がすぎるから、おまいらには言えないしＢＡＮが怖いwあ、でも、本当に彼氏変態なんだよ。人権奪うことが性癖だって公言してたしな…ホテルでは過激だけど、それ以外では完璧な彼氏でいてくれてるので、絶対に手放さないんだ。悪いところがあるとすれば理屈屋でクソめんどくさいんだけど、お互い悪いところあるしな。わたくしは素直すぎるし、色んな意味でバカだ。でも、愛すべきバカってみんなに言われるから、多分平気なんだと思う。はっぴーあ、万が一あいつがブログ見た時お前の性癖書かないのズルいっていわれそうだから書いとくね。わたくしの性癖は人権を奪われて無理矢理ってのが好き。………んで、ホテルに居た時の話。彼が買い出しで出て行った。その間に……うん、真実を言うとカンチョーをしてた。彼がわざわざお薬を買ってくれたし。使うのは流石に抵抗があったが、喜んで欲しかったんだそれで、彼が行ってから帰ってくるまでの間、お腹がブシャアアアアってギュワアアアアアって喘いでた。まぁ必然、カンチョーをした後には先にシャワーに入るしかないのでわたくしは先にシャワーを浴びたんだ。お風呂の正面に鏡とシャワーヘッドと椅子があって、右手側に風呂。左手側に洗面器。よくあるラブホの風呂の設計なんだと思う。でも、わたくしは思ったんだ。鏡が正面にあるのに対して、なんで左手側に洗面器があるんだろうと。ほんの少しだけどさ、使いにくいと思うんだよね。それに、昔からそうなんだけど、曰く付きの物件だったり変な道だったりで、無理矢理曲げたり変えたりしてる場所がすんなりと誰よりも早く分かる人なんだよ。それが気のせいであったためしがない。彼氏には言わないことにした。せっかく期待満々で待っててくれててムードをぶち壊したく無いし、幽霊を信じている側の人間だから、なんらかの影響があるかもしれない。その点わたくしなら、怪異現象にも心霊現象にもなんなら悪魔にだって天使にだってフェアリーにだって人魚にだって宇宙人にだって耐性がある。残念ながら幽霊となると頻繁に見えるわけではないがね。因みにわたくしの親友はマジで幽霊が見える。これは本当だ。鏡の違和感に気がつきながらも、わたくしは風呂から出て、彼も後々風呂から出た。風呂は中々気持ちよかったな…んで、コスプレ着たり、ペット化されたり、奴隷化…ご奉仕……快楽落ち…道具責め。いや。もっとあった気がするけど、とにかくわたくしのリクエストで色々なプレイをした。わたくしは変態な彼氏も超好き。本当に変態だし変なやつだし、わたくし以外の女じゃ到底相手できないと思う。正しさを自分の観点で見てるから気難しいところもあるけど、わたくしにも同じ正しさを見てる気がするから最高のパートナーだと思う。そして、濡れスケプレイをした。※服を風呂で濡らして恥ずかしがらせるプレイ濡れスケプレイで風呂の鏡の前に立った。するとどうだろう？鏡に中には彼氏がわたくしを捕まえてるのが映った。当然だね。でも、顔が違ったんだ。わたくしの顔が。彼氏はいつも通りのイケメンで愛嬌のある顔なんだけど、わたくしの顔は知らない女になっていた。彼氏は気がついていないので、慌てて俯いてみせた。恥ずかしがってるふうにして。彼氏「まみんの胸透けて…」(以下省略)なんだかコイツそりゃそうなんだけど、むっちゃ攻めるの楽しんでるのね。それどころじゃねーのよ！！ま、まぁ、何にも教えていないわたくしが100悪いけどさ。彼氏「俺のなんてもうこんなに…あぁ、笑わなくなったね」この天然ドスケベ大魔王が！！！ドS面を今すぐにでも爪で引っ掻いて亡き者にしてやろうか…！？これだからてめーは変態なんだよ！！ざーこざーこ！とまぁ、内心荒れてたけど…自分の顔と全然違う女の顔。表情もわたくしがしたい表情通りの表情をするし…少し顔に触れても、いつも通りの顔だったから、内心穏やかじゃない程度で済んだ。彼氏「もう準備は良さそうだね」何もよくないが？彼氏は何も知らないでわたくしをベッドに誘導した。わたくしは鏡が凄い気になるが、とにかく気にしないようにした。しかし、この変態ド鬼畜彼氏、首輪をした状態で風呂の鏡の前にまた何度も立たせた。そして毎回わたくしの顔は別の女になっていた。集中なんてできない…！！！そんな中で激しい体位を要求してくる変態彼氏。変態彼氏の変態くんを変態お口で癒してあげた後、洗うと理由をつけて洗面台の前へ1人で立った。やはり、わたくしの顔が別の女に見える……わたくし「こんにちは」声をかけて見たけれど、わたくしじゃない顔のわたくしが喋るだけで、なんと言うか会話ができる気がしなかった。このまま解決できずに帰るのはなんだか釈然としない。それに割とキツいホテル代も頑張って支払ったのに、コイツのせいで集中できないとか幽霊だと思うけどマジ天に召されろ…！！キレ散らかしたわたくしは名案を思いつく。わたくし「ははーん…そうだ、お前わたくしの表情を真似するんだよなぁ…上等だぁ。だったら勝負だよ……」わたくしはブチ切れながら盛大に…変顔を10連発した馬鹿げた解決策だって…？いやいや、そんなことはない。だって実際に変顔をしたら、消えてくれたんだから。結構若くて綺麗な顔の幽霊だったと思うよ？だからこそあんな酷い変顔耐えられなかったんでしょうね…wその後は何の邪魔もされなかったし、優雅に喘いで過ごしたよ。もちろん何度映ろうとも、お姉さんの顔はわたくしの顔にくっついてくることはなかった。あんまり心霊系を解決するのは得意じゃないんだけど、今回はたまたま上手くいったよ。昔からそうなんだけど、わたくし幽霊サッパリ見えないくせに、鏡とかガラスを通して見ると稀に幽霊見えちゃうんだよね。だから、映画やカラオケやピアノ以外で絶対メガネかけないんだ。自分の指も認識できないくらい目悪いのにね……wあぁ、そうだ、あのホテルおかしいなって思ったから調べたんだけど、案の定多分あの部屋で事件が起きてた。浴槽で腕切って死んだらしい。彼氏との初体験のホテルでね。どうして鏡のわたくしの顔としてだけ出たか…だけど、わたくしの顔を演じれば彼氏との時間を思い出せるって思ったからじゃないかな……？って勝手に思ってる。でも人の彼氏取ったら泥棒なんだからね……次やったら変顔20連発くらいしてやるんだ。END7「ラブホで幽霊と対決したレア話」嘘と誠の配合割合ですが、4:6になっています。かなり多めに本当の事をついつい書いてしまいました…w皆様も是非一緒にモテて良い男を飼いましょう。あ、良い女もペットにしましょう。お話しが面白かったと感じたら広告を押すだけで1円わたくしの元に入るので、是非押してください。お願いします。↓オススメのグッズです　これ着たいけど、流石に高いし恥ずいから彼氏におねだりできないww【即納】巫女 セクシー コスプレ みこ 過激 エッチ な えろい 下着 アダルト 貧乳 ビキニ ミニ丈 巫女ガール 忍者 着物 和装 時代劇 アニメ コスチューム レディース 可愛い お正月 節分 イベント 仮装 赤 SENMHS価格：8,980円（税込、送料無料) (2023/6/26時点)楽天で購入

  2023.06.26

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  忘れられない煙　#6

  ごきげんようでは、6話目……の前にヒント5「わたくしは恵まれて生まれたが、本人は割と不幸である」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。第五話闇世界の悪魔ハンター第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体貧乏なわたくしを応援してくださる方は広告をタップするだけで一円入るのでどうか押してください。↓カーリーフライポテト（旧：ぐるぐるポテト）　カーリーフライ/カーリーポテト500gパック/ポテトフライ_PI023 価格：990円（税込、送料別) (2023/6/25時点)楽天で購入押してくれてありがとう！では、楽しんでらっしゃいませー。2011年6月20日14時あの日は海に行った。足を貝殻で擦りむいて大怪我をしたよ。それをパパが止血して足の中にザックリ入った貝殻を吸い出してくれた。かなり痛かったけど、やはり海は大好きなのでね。今日は傷が酷くてダメでも、明日海に駄々を捏ねて行くことになった。流石に塩水には入れないけど、海岸までならって条件で。砂浜がキュウキュウ鳴いてね、鳴き砂というんだけど、琴姫の伝説とかが有名だよね。知らんかwそんな面白い海辺にね、居たんだよ……わたくしは割と活発でね。両親の見ていないところにかなり行ってしまう子だったの。その時もスタスタと海岸を散歩していた。桜貝巻貝アコヤガイとか貝殻を集めて遊んでた。すると少し草が生えた歩きやすい場所に出たんだ。こっちの方が足を取られないので、草の上を歩くことにした時だった。遠くの方…多分100メートルくらい離れてる場所。そこに白い変なモヤモヤが居た。イメージ的には昔流行った怪談話に出てくるクネクネのようなものだと思う。そいつもクネクネしていたから。少しクネクネと違うところといえば、田んぼには出てこないし、そんなにダメな物って雰囲気じゃない。白いけどクネクネと違って煙的なモヤに近いんだ。発煙等が置いてあったり、火で何かを作っているのかとも思ったけど、火元になりそうなものは何一つとしてなかった。わたくし「不思議…」みんなにも経験はあるかもしれない。小さな頃に虹を見て、虹はどこから生えているんだろうって思って、冒険に出たけど結局虹がどこから生えているか全然わからない。…出本がわからないものにはね人は不思議と近づいてしまう物なのさ。わたくし「行ってみよう」近付いて見ると、それは遠くから見た通りでやはり発煙等もなければ火元もない。凄い不思議な煙だったんだ。化学現象なのかな？って思ったけど、そいつはクネクネしていて、近付いてわかったけど、そいつには顔があった。なんだかとても幸せそうな顔であまりこちらに関心を示していないようだった。関心を示してないので調子に乗ってもっと近付く。すると、【甘い】匂いがしてきた。多分あのとき霧がわたくしの鼻に入り込んでいるような状態だったんじゃないかな。それはとてもとても甘くて芳醇でとてもじゃないけど嗅いだことがないような良い香りだった。思わずニヤケた顔。わたくしは多分あの時あの霧の顔と同じ顔をしていたと思う。そして、わたくしは思った。【このまま霧になって空へ羽ばたいたら気持ちいいだろうな】その思いはなんだか止められそうになくてね。ビーチサンダルを脱ぎ捨ててもっと霧と一緒にいたくて、霧に飛び込んだ。こういうホラー作品の場合人が助けに来るけどさ、わたくしの場合誰も来なかった。来ない場合は魅了されて死ぬってオチがほとんどだ。でも違った。わたくしは霧に飛び込んだでも、霧の顔がさっきまでこちらに興味がなさそうに世界一幸せですって顔で微笑んでいたのに…カッと睨みつけて大声で言ったんだ。『これは私のものだああああ！！！！吸うな！！近寄るな！！！！消えろおおおおおおおお！！！！』わたくしはビビったが、どんな顔をするべきだか、忘れてしまった。だって幸せそうなあいつと同じ顔がしばらくの間取れなくてね……霧はすっごい不機嫌になって空へと逃げてしまった。親元へ帰ると、良いことでもあったの？って聞かれる始末。否定できないよ？だって口角が上がってしばらく元に戻らないくらい幸せだったんだもの。ここでわたくしの個人的なヤバい話を入れるね。大丈夫大丈夫繋がっているから。本当に今だにヤバいって思うんだけど、葬式で笑いを堪えられないのね。本当に心から笑っちゃうの。クッソ悲しいはずなのにさ人が焼かれてるから…？木魚の音？お坊さんがハゲだから？線香の香り？色々原因を考えたんだけど、どれもしっくり来ないのね。ああ、でも、つい最近分かったんだよね。この海岸の事件が原因だって。あの事件以降甘くて良い香りでしばらく欲しくてたまらなかった。いっぱい甘いコロンを買ったし、いっぱいお金をかけて香り系のものを集めたよ。でも、どれも違うんだ。その香水もどのお菓子も大好きなマカロンでさえもどれも甘いあの香りには勝てなかった。鼻がおかしくなったんじゃないかと思ったけど、1週間くらいで治った。でも、時々やっぱり欲しくてたまらない。あの匂いが…欲しくて仕方がないそして気がついたんだあの匂いの正体に。あの匂いはね、火葬した死体の匂いと全く同じだったの……ねぇ、凄い発見でしょ？わたくし凄いよね？あははあはは…ずっと追ってた謎を解き明かせて凄い嬉しいの。短いしあんまり怖くなかったかな…。次はちゃんと嘘つくねEND6 「忘れられない煙」嘘と誠の配合率1.9面白かったら下の広告を押してね。押してくれるとわたくしに1円入るよフライドポテトシューストリング 1kg(7mm) 12785(冷凍食品 業務用 おかず 総菜 お弁当 一品 揚物 ポテト フライドポテト じゃがいも) 価格：496円（税込、送料別) (2023/6/25時点)楽天で購入

  2023.06.25

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  闇世界の悪魔ハンター　#5

  ごきげんよう今回で5話目でございます。ではヒント4「それは最初からそうだったとも言えるし途中からそうだったとも言える」初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。第四話あなたの指は本当に正常ですか？第三話悪魔に最も近い人間との思い出第二話誰の手？第一話違和感の正体の順でございます。わかりにくいので今後はタイトルに番号を振ります。今回は第五話です。それではいってら・〈2017年　10月4日　16時〉この時代のわたくしは割と輝いてたかも。人を愛して人助けも畜生も助けた。かなりロングヘアーでね。なかなか面白い見た目をしていた気がするw三つ編みを右側に流しててね。全体的に水色のファッション。可愛かったと思うよ。んで、この時代のわたくしはコレクター気質というか、何か物を集めるのに固執してた。遊戯王カードも大好きで100万円以上の価値のものを今も持ってる遊戯王カードだけではなく、ポケカ、石、フィギュア、テラリウム、ボトルシップ、ゲーム。惹かれたものは全て集めた。まぁまぁお小遣いもあったし。そんな時代の最中、お友達が金欠で少しだけお小遣いを分けてほしいって言ってきた。理由としては、帰るためのPASMOのお金を誤ってセブンイレブンで買った昼ご飯代が3円だけオーバーしてしまい、10円でいいからとのこと。先生に頼めばいいと思うって感じたけど、なんだか恥ずかしい気持ちは分かるし、いつもわたくしはコンビニに行くと募金箱にお金を入れるタイプの人だった為、数円くらいは正直痛くも痒くもないし、分けてあげた。その時のお礼に後日そのお友達が白い紙を渡してくれた。わたくし「これはなんだい？」お友達「あぁ、昨日のお礼さ。この紙はね、駅近くのダイソーとパチンコ屋さんの間の道にある通路を通ってダイソー側の建物に入って使うんだ」何言ってんだこいつwとも思ったけど、わたくしは場所を完璧に知ってたし、結果としてはかなり近いので行ってみることにした。多分遠かったら行かなかったと思う。わたくし「因みに何がそこにあるの？」お友達「色々なものを物々交換出来るバザーがあるらしいよ」わたくし「どうして自分で行かないの？」お友達「ウチの家お金も少ないし、あげれるものもなさそうだからさ」わたくしはそんなバザーあるわけないよね。とは思いながらもこれまでも不思議な体験をいくつも実際にしてきたので、半信半疑だったが信じることにした。そうなるとやはり行くにしても、何か価値があるものを持っていかなくてならない。色々考えて、高級な果物や、持ってる石や、貴重な羽臍の緒(へそのお)、子供の頃の思い出の宝箱なんかも持ち出した。それからバザーに向かう・パチンコ屋さんとダイソーの中間に通路はなかった。やはりと言うか、なんとなく遠目だけど通学路として通ってたから知ってるけど、確かに無いような気はしてた。でも、下から上を見上げると裏側には通路がありそうな雰囲気はあった。だから裏手のコンビニ側に回った。そこには通路はありそうだったけど、白いフェンスで囲われててとてもじゃないけど入れそうにはなかった。それ以前にコンビニが邪魔すぎる。わたくしが困っていると…割とイケメンな男性のコンビニ店員がコンビニの中から出てきた。店員「たまに居るんだよね、新しい入り方知らないでウロウロしてる人」わたくし「え？…あ！もしかしてあの裏路地への入り方分かるんですか？？」店員「………チケットあるだろ？」わたくしは紙以外持ってないのでそれがチケットなのだと思い、紙を見せると彼は長々と髪を見て、仕方ないなって雰囲気でわたくしの手を引いて店の中に入れた。よく見たらこのコンビニはかなり珍しい内装をしていて、“清掃中”と書いてある看板の向こうはトイレらしいのだが、そのトイレが店の正面カウンターの横にあるんだ…わたくしは人生で初めてカウンターの横にトイレがあるのを見た。わたくしはそのトイレ通路に通された正直このままここでこの人に襲われても自業自得というか、殺されても犯されても文句は言えないような状況だった。トイレ通路内に入るとそこには左右に男女のトイレがあり、正面には新目の扉があった…わたくしはこの時点でわかった。あの先が裏路地なんだって。店員さんは何やらその扉の上にある小さな監視カメラに紙を翳している。するとドアが開いた。店員「前まではダイソーさんの役割りだったんだが……」ボツボツと独り言を言っているけど聞き取れたのはこれだけ。店員「あとは真横の扉を開けるだけだ。俺は戻るからな。帰る時は普通にそこの扉開くから」なんだか店員さんとてもぶっきらぼうだけど、優しい感じはした。わたくしは言われた通りにして、中に入った。・中には人が50人くらいいた。なんだか綺麗なのにレトロなダンスホールがそこにはあって、様々な人が虹色のシャンデリアの下で取引をしていたわたくしはとりあえず歩き回ることにしたよ。なんだか全員衣装は普通なんだけど、高級感があると言うか、色々特殊な雰囲気の変な人だらけだった。お姉さん「奇跡の星の砂をあげるから、その人魚の卵をちょうだい」お兄さん「1年間ためた金魚の内蔵だ。代わりに黒猫の真珠を」凄い年寄りのおじさん「こっちは声替え薬だよー」陰気な子供「自殺を見せてくれたら家族に金2000グラムを送ります」4000メートル水槽を持っている人「この中に人魚が居ます。純正のユニコーンの角と交換を」なんだかにわかには信じられないような交換ばかりで、わたくしの持ってるものに価値を感じれない気がした。多分、値段じゃどうにもならないものを交換しあう場所で、わたくしの持ってるものなんてガラクタなんじゃないかと…そう感じて少し見て回ったら帰ろうとしていた。宝石を馬鹿みたいに付けてるおばさん「大きな像のフンとダイヤを交換しないかい？」変な声の40代のおじさん「カッパのミイラと人体特に足を交換しましょう」よく聞いてると、レート違いというか、勝ちが見合ってない交換もあるんだなって思った。そんな時に…黒服の男「そこの可愛いお姉さん……」わたくしは少しびっくりしたけど、黒服のお兄さんが声をかけてきた。正直よくナンパされるんだけど、その類ではないのはすぐに分かる。黒服の男「ああ、構えないでください。何か初めて交換に来たのではないかと」わたくし「……そうですけど、なんだか自分が持っている物に自信がなくて、帰ろうとしていたんです」黒服の男「そうですか、因みにどんなものをお持ちになったのですか？」わたくしは帰るつもりだったし、見せるだけなら良いかと思い、バッグの中に入れていたものを全て広げてみせた。見せた途端黒服の男は固まっていた。わたくし「あー…やっぱ全然価値ないですよね。帰りますね」黒服の男「ま…待ってください！！！」わたくしはビクッとした。黒服の男「ここに来るのは初めてなんですよね」わたくし「はい……」黒服の男「ついてきてください」そういうと、男はわたくしの手を引いてダンスホールみたいな場所の奥の居る茶色い服の男に声をかけた。どうやら黒服の男は小部屋を要求しているらしく、横目で見たら10万円くらいを茶色い服の男に握らせて通らせてくれたらしい。オフィスみたいな殺風景な部屋にわたくしは黒服の男と一緒になった。黒服の男はやや小太りでコナンくんに出てくるウォッカみたいな見た目である。黒服の男「すみませんね、どうしても他のトレーダーに横取りされるのは我慢ならないんですよ」わたくし「もしかして、価値のあるものでもあったんですか？」黒服の男「はい」わたくし「…どれでしょうか？」黒服の男は缶を指差した。真剣な顔つきになると男は語り出した。黒服の男「その中にはかなり大物の悪魔の痕跡が入っています。最初は分からなかったんですけど…缶を直接見たら分かりました。私は悪魔狩りを生業にしている日本の数少ないハンターです。日本には悪魔は少ないんですが、手のつけようがない大物が多く潜伏している国なんです。そいつの居場所を教会に連絡するだけでも、とんでもない金額が動きます。痕跡を入手できれば場所も必ず特定できるんです。多くの強い悪魔は痕跡を絶対に残しません。」無茶苦茶真剣で冷静な口調で黒服の男がそう言うものだから、わたくしは謎に冷や汗をかいていた。缶というのは序盤に少し触れたが、思い出の宝箱のことである。小さな頃の思い出の宝箱に悪魔の痕跡が…？そんなわけがないし、このタイミングではパニックだけが体の伝達信号だった。わたくし「え？じゃあなんでそんなものをわたくしが…？」黒服の男「悪魔が痕跡を残すとしたら、よほどその人やその物対して執着した時です。なぜなら、自分の痕跡を辿って、その人に会いに行けるからです」わたくし「………でも、心当たりがない…」黒服の男「開けてみても良いですか？」わたくし「うん」黒服の男は缶を開けた。中には懐かしい子供の頃の写真や10年くらい前に賞味期限切れのビスケット溶けた飴でも、その中に一際変なものがあった。わたくしは忘れていた思い出をトラウマをこの時に思い出したわたくし「健吾くん……」※わからない方は「第三話悪魔に最も近い人間との思い出」を読んできてほしい。その中に入っていたのは…昔大好きだった健吾くんとの思い出であり、彼との最後の思い出【アゲハチョウの羽】だった。彼が悪魔だよって言われてもかなり納得できる。飴や他のものもひっちゃかめっちゃかに入っているのに何故だか恐ろしいほどそのアゲハチョウの羽だけは綺麗な状態で保存されていた。黒服の男「これを俺に交換で良い！譲ってくれないか？」わたくしは凄い考えた。健吾くんとの思い出の品。最悪の思い出だったけど、大好きだったし、でも、凄い怖い子で…正直もう二度と会いたくない。でも、これをあげると二度と健吾くんには会えない気がした。なんだか凄い会いたい気持ちもあるし、会いたくない気持ちもあった。迷ったけど、ここでは書ききれないくらい必死に懇願されて健吾くんとの思い出をあげることにした。そもそも健吾くんがくれたというより、あの羽は家に帰ったら背中にくっついていて、母親に内緒でなんとなく保管したら何年も忘れていただけのものだったし。まぁ、わざとくっつけられた可能性も高いんだがね。わたくし「分かりました。」黒服の男「良かった！！」割と素で喜んでる黒服の男が可愛かったwわたくし「では…交換となると何を持っているんでしょうか……」黒服の男「何か具体的に欲しいものはありますか？」そう言われると悩んでしまうのが人間だ。彼の話によると多分その辺のカードやフィギュアなんて羽と比べるとゴミのような価値でありかなりこちらがふっかけても、お釣りが帰ってくるレベルなんだと思う。そうなるとこちらも特殊な何かを要求するべきだと最終的に考えついた。かなり悩んだ末に実は怖い話やオカルトが昔から大好きで当時呪物にハマっていた。呪物を集める芸能人の話が凄い面白くて、本物の呪物で迷惑にならない程度のものを凄い欲しかった。わたくし「…………呪物ってありますかね？周りの迷惑にならない程度のやつで」黒服の男「ありますよ。ただ、ご希望に添えるかは分かりません。見てみますか？」わたくし「はい」黒服の男は持っていたジュラルミンケース の中から変なペラペラの紙が付いてる小綺麗な鈴を取り出した。割と古くはなさそうで、こんなものが呪物なのか凄い疑った。黒服の男「綺麗ですよね。最近呪物になったんですよ。」ペラペラの紙はよく見るとお札だった。1番不思議だったのはかなり黒服の男が動かしているのに鈴は鳴らないこと。わたくし「鳴らないんですか？」黒服の男「今は鳴りません。元々は魔除けの鈴だったんですが……悪いものが近くに居ると鳴るようになったんです。持ち主を守ろうとする付喪神が鈴に取り憑いているらしいです」わたくし的には呪物ではないだろってツッコミを入れたかったけど、なんだかなんとなく信用したくなったのもあるし、欲しくなって…鈴と羽を交換したリュックに鈴をつけると不思議と安心感が心を包んだ。わたくし「なんだかありがとうございます」黒服の男「良いんですよ。」羽はその後どうなったかわからない。ダイソーとパチンコの間に道がある場所は少ないので場所を特定されてしまうかもしれない。だから、いくつか嘘を入れた作品だけど、一つ真実を伝えるとわたくしは現在も鈴を持っている。数日以内にコメントがあれば次の投稿で見せても良いEND5闇世界の悪魔ハンター嘘と本当の配合率7対3です。お楽しみただけましたでしょうか。ではまた次回に【クーポンで半額】ドッキングワンピース ボリューム袖 ブラウス フレアスカート Aライン ドロスト 半袖 レディース おすすめ おしゃれ ブラック メール便 2023春夏新作 【awp305-592】【予約販売：7月13日入荷予定順次発送】【送料無料】メ込2価格：7,980円（税込、送料無料) (2023/6/25時点)楽天で購入仮装 魔よけ 厄除け 小道具 藁人形 効果 ワラ人形 呪い 身代わり 価格：937円（税込、送料無料) (2023/6/25時点)楽天で購入

  2023.06.25

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  色違いコレクレーを絶対に入手する方法　完全解説　YouTube 早押し方法等　レイド

  「自己産自分厳選編」頑張って星5レイドを自力で探しましょう。本人がokなら日程ずらしをおすすめします。今作乱数は難しいのでお勧めしません。どうやらメタモンを先頭にすることによってクソ見分けがつかないのをどうにかできるらしいです。「他人産」Twitterで乞食をするか、交換掲示板で人をナンパしましょう。ディアンシーなどでも今交換されているので比較的に低レートになってるかも。【自己産他人厳選　本題】YouTubeで他人のレイドに寄生。まず、YouTubeで「色違いコレクレーレイド」と検索をかけます。色違いコレクレーレイドの今の時期なら配信は絶対あるので、見つけたら、入ります。そして大抵の人は全然主さんとマッチングできずに心が折れますww早押しをして、全然入力が間に合う前に入られて一生ダメだからです。「早く入ったり色々コツを完全解説」1:YouTubeのLiveには必ずラグがあります。そこで、そのラグを0にして挑みます。結果勝率が60倍近く跳ね上がります。その方法は【早送り(2倍速)にして視聴をする】事です。しかし、レイドコードだったり、最後の文字が見える形式だったりでページがめくれる0.5秒前に早送りをする事でみんなよりも早く見れて早打ちをすれば余裕で全員に勝てます。2:YouTubeを見てる画面とSwitchを一緒にする。極力目のピントズレを避けるためにそうしたほうがいいです。3:アルファベットの配列を暗記する。見ないで打てるようになるらしいです。わたくしはしてませんがw4:YouTubeタスクを出来るだけ多く表示する。上の方にタスクをストックできると思うんですが、別々のコレクレーレイドを五つくらいストックしてできるだけ効率よくやったほうがいいです。5:チャンネル登録をしてコメントをして確実に登録者優先型のツベ主に行く。コレは確実。ちょい恥ずかしいのはマジわかるw6:最初の文字や最後の文字が隠れてるタイプの配信の場合運ゲーです。ですが、自分が入力する数字や文字をあらかじめ決めてそれだけ打てば30回やり続ければ希望数30分の1で当たります。7:因みに知らん人が多いいですけど、33分の1ではない。最初が隠れている場合「AEU」が省かれます。最初には絶対出ません。最後にYouTubeは手段として最高だけど、書いてあるルールには絶対従ってください。孵化コンと同じ仕組みで回っているので、回復応援を連打したりすると止まります。最悪2度とその人のレイドに参加できなくなります。今後のことも考えて絶対に絶対にやめましょう特に回数制限はコレクレーの場合に限らずだけど、絶対に守りましょう。今のあなたは絶対に早打ちできてしまうので、連続で入れてしまい他の人の迷惑になります…それではごきげんよう。下のをクリックしてくれると、貧乏なわたくしに1円だけお金が入るよ。役に立ったなって思ったら押してくれるだけで助かるよ♡↓特に押しても詐欺とかはないよ。安全だよ【5パック＋数量限定のデッキシールド付き】ポケモンカードゲーム ソード&シールド 強化拡張パック イーブイヒーローズ ★デッキシールドは無くなり次第終了致します★価格：6,500円（税込、送料無料) (2023/6/25時点)楽天で購入ポケットモンスター ALL STAR COLLECTION ミュウ ぬいぐるみ S 三英貿易 ポケモン ゲーム 子供 男 グッズ 誕生日 誕生日プレゼント 父の日 おもちゃ アニメ 2023 価格：1,190円（税込、送料別) (2023/6/25時点)楽天で購入

  2023.06.25

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  あなたの指は本当に正常ですか？　#4

  ごきげんようわたくしのお話は単発方式なので、ここからでも全然楽しめますが、大筋が存在しており、最初からご覧いただけると嬉しいです。単刀直入にヒント3「物語はちゃんと一部づつだが関係している」では行ってらっしゃいまし・2022年12月27日この日、わたくしはみんなに分かりやすくいうと大学を辞めた。原因は教師が原因である。「もう2度あなたとは話したくない」と…言われてしまった。考えられる原因で1番大きいのはイベントのリーダーだったのに30分以上の遅刻。だが、コレには訳があった……人命救助をしていて遅刻したんだ…あまりの怒りの腱膜と言うか雰囲気で本当に何も言えずに事実上1月に学校を辞めた…信頼関係があると思っていた人にこんなハッキリ嫌われて怒られた事なかったから、心が壊れたし、現在でもいまだに毎日泣いてるわたくしにために頑張ってくれた人だし、悪く言いたくない。その人のせいにして人生投げ出すこともできるが、それはしない。今のわたくしには大切な恋人が居る。お友達も親友も。あ、でも、言っとくが、それが無かったら自殺はしてたよ。確実に。わたくしのことはわからないと思う。でも、そんくらいショックでね…脱力感と虚無感とやる気の無さを乗り越えてようやくブログしてるんだ。普段はゴミ拾いとかボランティアもしてる。社会復帰は無理だと思うから、ブロガー＋YouTuberになってネット営業で稼いで周りの人に恩返しするんだ。って訳で最後に宣伝してる広告押すだけで一円入るからw優しい人か物語続けて欲しい人は押してねww結局それかよって？頑張って生きていたいんだ。…とまぁ、そうとうショックを受けて、池ノ上駅でぷらぷらしていた時の話だ。実はわたくしの家から池ノ上駅遠いんだよね。でも、ショックすぎてなんだか旅に出たくて、色々な駅をいつもと違う変な無茶苦茶な手順で乗り降りして、なんとなくそこで降りたんだ。その時しか降りたことはなったし、全然聞いたこともない駅だったから都合が良かった踏切の音がやたらとレトロチックで緑色の道も下町っぽくて好きだった住宅が密集してる住宅街なので特に見るところもなくて、すぐに普通なら飽きたと思う。でも、なんとなくその日のわたくしにとっては輝いて見えたし、居心地が良かった。新しい住宅と古い住宅がデコボコ状態で並んでいるので、そこも面白くてさ。すごい楽しくディズニーランドに来たみたいにスキップしながら歩き回っていたすると、住宅が立ち退いた…？無くなった跡地みたいな？一角が出てきた。立ち入り禁止になっているんだけど、凄い古びた看板でまさに“サビらだけ”でなんとなく表紙がズレていた。枯れた植物がボーボーに生えていて、なんとなくそう言われればイメージできるかね。そしてそこに一歩踏み出せば簡単に不法侵入できる感じだ。枯れた草むらが黄金色にその日のわたくしには見えていた…豚に羽が生えていたら不自由な柵を飛び越えれる。でも、実際に現実には起こり得ない想像だ。でも、今のわたくしには壊れてる看板の横から長い足で簡単に黄金の土地に入ることができる。ここで入らなければミスミス与えられてる権利を棒に振ることになるのではないか？損をすることになるのではないか…？？豚が初めて得た羽を羽ばたかせるようにしてわたくしは下から生えている足を使ってその黄金の土地に足を踏み入れた。するとどうだろう？最初は何も起こらなかった。わたくし「妄想が過ぎたかな……あ、不法侵入してるじゃん。出よう…」すぐに出ようと思った。空想と想像妄想が行き過ぎてしまうことはよくあることで、珍しいことではない。でも、あの日のあの草むらは本当に黄金色に輝いていたと思うわたくしは足を戻して、元の道に戻った。途端になんだか手に違和感を感じたムズムズと言うか、あれ？おかしいな？なんだろうこの違和感って。そして気がついた。気がついた時には声を大きく上げていた…わたくし「う…うわあ……うわあああ！？」指の本数が一本増えていたのだ。わたくし「な…なんで！？でも、え…」普通に動かせるし、なんだか最初からそこにあったようなフィット感はあった。足に違和感はない。なんとなくだけど、両手の指以外は無事な感じがした。とりあえず、周りにバレないようにポケットに手を入れて歩き出す。もしかして、あの草むらに入ったからこうなったのか…？それとも別に原因が……行く度考えようとも、あの草むら以外の原因は思い浮かばなかった。わたくしは引き返してあの草むらに向かうことにした。その途中に腰の曲がったおばあちゃんやお姉さん…どこからどう見ても普通の人ばかりが通るのだけど、全員指が知ってる本数よりも一本多いかった。なんだか怖くなって親に連絡をした。すると、親はいつも通りで、早く帰ってきなとか、指が増えてると言っても笑われた。親友や友達にも連絡をしたが…全員笑い話にしてきた。ほんの少しだけ信じてくれたオカルト好きな友達も聞いたところ指の本数はこっちの気持ち悪い世界の人達と同じだし、携帯の電波があっちの世界に繋がってるとかそう言うノリじゃないことだけが確定した。全員指の本数が増えてる。あまりの恐怖に立ち竦み(すくみ)ながらも、恐怖を堪えてやっと草むらに辿り着いた。わたくし「あ！あれだ……あれ？」そこはさっきの草むらだったんだ。辿り着きはした。でも、なんだか、輝いていない黄金色じゃないんだ。でも、とりあえず、わたくしは…飛び込んだ。飛び込む途中で気がついたのだが、確かにあの場所は合ってたんだと思う。でも、錆びていないんだ。看板が…それにやはり黄金ではなくただの枯れた草むらなんだ。わたくし「え……」指の本数は全然戻らなかったよ。それにもう少しで夜になってしまう。わたくしは帰らざるを追えなかった。・家に帰った。いつも通りのかなり散らかってる部屋出た時と同じ感じで。母親と父親の指の本数はやっぱり知ってる指の本数よりも一本多い。必死にわたくしが増えてる事を説明してもダメで、いっぱい無い頭で考えたけど、パラレルワールドとしか考えられなかった。それか、狐にでも化かされたのか…でも、ゲームの進行データやTwitter全て同じだし、パラレルワールドだと文字が反転すると言う話をいくつか聞いた事があるけど、全然反転してないし、わたくしは学校を辞めている事実もそのままだし、指以外の変化は全然無い。特にオチもないけど、凄い不思議でしょ…あぁ、、、最後に今のわたくしの【指の本数は5本だ】エンド4「あなたの指は本当に正常ですか？」今回の嘘配合割合は内緒です。ご想像にお任せします。ちなみに増えたのは薬指で、元の世界では婚約指輪が存在しませんでした。その代わりに、誓いのペンダントがありました。お気に召した方は、一から読んでいただけると嬉しいです。続くサクサクソースカツ 50枚入り　約600g お好みソース味 容器入りポット 送料無料（沖縄・離島は除く) おつまみ 駄菓子 おやつ 姿フライ ビッグカツ わけあり ワケアリ 大容量価格：1,780円（税込、送料無料) (2023/6/24時点)楽天で購入コレ大好物なんだよねwどうしても宣伝したくなるよ。このビッグカツすごい安いのにこんなにも入ってるから、すごいオススメだよ。【最大1,000円クーポン配布中】 20万食突破 博多風 牛すじどて煮 125g x 2パック 煮物 レトルト 常温 長期保存 牛すじ 土手煮 送料無料 牛すじ煮込み グルメ 食品 1000円 ポッキリ ぽっきり 買い回り 買いまわり ポイント消化 価格：1,000円（税込、送料無料) (2023/6/24時点)楽天で購入味が良い！牛すじ好きなら一度は食べてほしい。応援してくれる方は押してくれるだけで生活が助かるから押してね。

  2023.06.24

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  悪魔に最も近い人間との思い出　#3

  こちら3作品目でございます。ご視聴ありがとうございます。最低1話を見なくては楽しめない構造かも…しれません。わたくし個人的には命懸けのギャンブルなので。ですが、話自体は全て単発ものですので、ここからでも楽しめます。そんなことよりもヒントをよこせと？ヒント2「答えは一つではない」では、いってらっしゃいませ。・2002年　4月4日23時この日わたくしが生まれた。通常よりも大きくて、声がほとんど出なかったらしい。泣いても低音で可愛くない赤ちゃんだったらしい。今日の話はわたくしの体験談に色を付けた話ではなく、親やその他関係者から聞いた話にいつも通り嘘のシロップをかけて召し上がっていただくよ。なんで嘘を混ぜるかは、もう定番の理由なんだけどさ、個人の特定は…いいんだけど、その周りの特定は避けたい。それ＋やはり、本当は優しいので話として見ると行動が盛り上がりに欠けるw実際起きてないことも書くし、本当に起きたことも書く。嘘と本当の配合率は最後に発表するよ。これだけは覚えておいてほしいけど、その配合率に嘘はないよ。赤ちゃんのわたくしが生まれて、母親は幸せだったらしい。赤ちゃんが好きだし、赤ちゃんを誰よりも欲しがってたから。キリスト教なので、当然母親は神様を信じている。母親は心から産まれる前に…願った。ダウン症でもとりあえずなんでも受け入れるから子供を授けてくださいって。結果的には五体満足で顔も性格も最初から完璧な子が生まれた。まぁ、小1で不登校になって親の判断ミスで特別な学校に入れられて10年間文字は書けなくなるし、発達障害が酷すぎる大問題児だったんだけどね。いっぱい問題は抱えてるけど、恋人や親友やお友達のためだけに今は頑張って生きようって思ってるから、読んでる君が優しいなら心配しないでね。赤ちゃんって“NICU”……新生児集中治療室の透明なケースに生まれたら放り込まれるのねそのケースのわたくしのお隣さんの赤子の話。ややこしいねwその子の名前は健吾君って言う名前で母親はつきこさんって名前。つきこさんは写真で見たことがあるんだけど、凄い綺麗な人で誰がどう見ても優しいって雰囲気な人。わたくしの母親の名前は母親。つきこさんは母親と話をするのが好きでね。旦那さんが遠くに居るから、母親と話すか看護師さんと話すしかなかったからだと思う。かなり母親とつきこさんは仲良くなったんだ。その時わたくしと健吾君を取り囲んでその日は2人で話をしていたんだ。将来どんな子になるのかな？とか、一緒にエレクトーンを弾けたらなとか。水泳選手にしたいとか、良い大学に行かせるとか。親のエゴ全開の話。そこに血圧検査のためとかで看護師さんがやってきた。わたくしは終わって、健吾君の番になる。健吾君は無邪気な笑顔でグーパーグーパーと手を動かしている。当たり前で微笑ましい図だ。赤ちゃんが手をグーパーグーパーするのは一説によると母親の胸を探していたり、物を掴む練習をしているだとか…色々な説がある。看護師さんは血圧検査をするためにバングル状の機械を腕につけるために赤ちゃんに近づく。その時だった。〔ゴキリッ…！！〕突然の出来事に、誰もが脳の処理が3秒くらい間に合わなかった。“被害に遭った”本人でさえ看護師「え？？」指はあらぬ方向へ捻じ曲げられ、布に血を垂らした時の速度で紫色に指が変色した。指がぷらぷらとし、意思の伝達ができなくなっていているのが素人目でもわかる。みんなが脳の処理を行っている間ニヤニヤと健吾君はまさに邪悪に笑う。グーパーグーパーと手を開けて閉じては……つきこ「な…なにが…え…」唖然としてやっと誰かが言葉を言いかけて、その直後に甲高い悲鳴が響き渡る。看護師「きゃああああああ！！？」それはそれは大騒ぎになった。幸い病院で折れたし、ヒビが入ったと言うよりも割と綺麗に折れていたので、元に戻りはしたらしい。動かすことも出来る。痺れが残って感覚が無くなる後遺症を患ったがね。看護師さんの信用度の問題なのか、噂程度の事件にしかならず、ニュースにはならなかった。割と事件が起きても警察沙汰ってのには案外ならないもの。もちろんつきこさんは謝ったけど、それよりも心の傷の方が深いらしくて話にならなかったんだそうな。健吾君に試しに鉛筆を握らせてみたりもしたけれど、全然壊れないし、つきこさんが指を手の間に入れても特に力は弱く、何も起こらなかったらしい。わたくしも幼馴染だから、知ってるけどそれ以降は4年くらい健吾君は普通の生活を送っていた。・〈5歳の健吾君の話。〉わたくしはあんまり多く小さな頃のことを覚えてないけど、一つトラウマがある。健吾君だ。母親は小さなわたくしに指折り事件の話はしなかったし、健吾君からわたくしを遠ざけようともしなかった。本人曰く、アレは夢だと本気で思い込む事にしたら案外どうでも良くなったみたい。今思えば危機管理的にかなりのクソ親よねw危険すぎる子供と一緒に遊ばせとくなんてさ健吾君は活発でね。一緒に虫取りもしたし、トカゲを捕まえるのが得意でね。青い尻尾の変なトカゲを見せびらかしては笑う笑顔だけは天使みたいな子だった。特に嫌がらせもしないし、美形ですごい構ってくれたし、何にもなくてずっと一緒だったら好きになってたかもしれない…今思えば、わたくしの母親がイカれてるしわたくしも良い子だったから遊べてたけどつきこさんから見たら恐ろしい自分の息子と遊べる唯一の子として見られてた気がする。だって、色々あの人はおかしかったんだもの。毎回家に行くたびに高級そうなフルーツをたんまりとくれたし、お菓子も3袋くらいくれたし、凄い遊んでくれてありがとうって褒めてくれていたし…小さな時は健吾君は優しいのにわたくし以外と遊んでるの見たことなくて凄い不思議だった…小さなわたくしは健吾君と遊ぶの好きだったし、家に行くのも甘やかしてくれるから大好きだったんだ。その日も健吾君の家に行った。健吾君の家はとある団地の一角にあってね、中庭と言うか空き地はみんなが想像できないくらい自然に溢れてて、都会だってことを忘れてしまえるくらいには凄かった。造花のラフレシアがあったり、手作りのブランコ。それにパンジーが多く咲いていたな…しかも広いのでかくれんぼをその中庭でする事になったんだ。2人っきりでやったけど、かなり面白かった…今でも良い思い出だ……健吾君はかくれんぼをやめて、当時流行ってたムシキングだっけ？のノリで、虫を捕まえる事を提案してきた。わたくしは女の子だけど、凄い男まさりで、ノリノリでOKしてたと思うwでも、蝉だけは嫌いだからそれ以外にしてって条件を付けてた気がする。それで、わたくしのためだと思うんだけど蝶々を網を持ってきて捕まえる事にした。健吾「ほら！6匹目！」わたくし「凄い凄い！」健吾君は凄い虫取りがうまくて、わたくしなんて3匹くらいで辞めてたと思うんだけど、健吾君は20匹くらいは捕まえてた。合計23匹くらいの蝶々がカゴいっぱいに入っている。アゲハチョウにカラスアゲハにシジミチョウにモンシロチョウモンキチョウ…みんな外に出たがってたよ。可哀想だからわたくしは逃す事を提案したんだ。わたくし「ねぇ、可哀想だよ？にがそーよ？」健吾君「ええええ！？せっかく捕まえたのに？」中々健吾君は蝶々を逃がそうとしなかった。よく考えたら、わたくしは虫を捕まえたら逃すのが当たり前だと思っていたけど、そうじゃない人も居るのかもって小さいながらに考えたんだ。それならどうするのだろうか？食べちゃう？のかな…とか色々考えて聞いてみたんだわたくし「ねぇ、逃がさないのはいいけどさ、その蝶々さんどうするの？」健吾君「こっちきてよ」満面の笑みで健吾君は誘ってきた。こっちと言われてわたくしは小さいし同じ子供だからってなんの警戒もなしについて行ったんだ…あぁ、今思えば凄い間違いだった。暑いとか、適当な理由をつけてままの元へ帰るべきだったんだ。健吾君は木陰の草むらの中へ入って行った。とてもじゃないけど、普通誰も入ろうとはしないと思うし、大人じゃ覗くことも出来ないくらい狭くて暗かった。あと3歳くらい歳を取れば入れなくなりそうなくらい狭い草むらだったその中に入ると、キャンプ用のランプが置いてあって、すぐさま慣れた手つきで健吾君はそれをつけた。そして、その途端凄い違和感を覚えた。地面が外の地面と比べると暗いんだ。いや、黒いんだ。健吾君「虫籠ちょうだい」いつも通りの天使のような笑顔で虫籠をわたくしから受け取る。その中に適当に手を入れて1匹…アゲハチョウを取り出した。ここからはなるべく鮮明に覚えている会話を書くね。読みにくかったらごめん健吾君「可愛いよね。生き物って」わたくし「うん」健吾君「まみんも可愛いよ」わたくし「…う、うん」まみんとはわたくしの偽名。健吾君はわたくしを可愛いと言ってくれた。多分あの時が初めて異性にときめいた瞬間だったな…アゲハチョウを指鋏して色々な角度で見てニコニコかれは笑ってたと思う。健吾君「俺さ…」蝶々をクルクル回しながら蝶の胸の辺りに親指と人差し指を添えて持つ。鋏持ちを辞めたんだ。健吾君「俺さ…実は他の人と違うのかもしれないんだ」わたくし「なんで？」健吾君「ままがさ、まみんとしか遊ばせてくれないのも変だなって…それに、俺が何か握ろうとか体を使うっていうのかな？そんな感じの行動をする時にすごい青ざめた顔になるんだ」わたくし「うん、でも…」健吾君「それでちょっと前に気がついたんだ」パタパタパタパタ…蝶が酷く暴れて鱗粉がランタンに照らされて、それはそれは綺麗に見えた。でも、次の瞬間〔グギィ…パンっ…！！〕生々しい音だった。血というか、体液が辺りに飛び散った。羽が地面に落ちて気がついた。この黒い地面、よく見ると全部虫の羽だって。健吾君「………あははは！！綺麗すぎる…はかないって言うの？苦しむ表情が一気に解き放たれた時の感じ…凄いと思わない？」わたくし「…え…え……」健吾君「……わかってる。やっぱ俺普通じゃないんだよな。正直今すぐまみんをこうしたい。まみんはさ、唯一俺と一緒にしてもいいってままが思ってるから一緒にいれるんだ。まみんと違って幼稚も行かせてもらえてないし…羨ましいのもあるけど、まみんが好きだよ」いっぱい混乱したね…。大好きな健吾君がいきなりこんな事を言い出すんだもの。そのあとは無言になってわたくしの代わりにするようにして蝶々を22匹楽しそうにいつも以上に素敵な笑顔で粉々にして行った。〔ブチュ…グチャ…パンっ…〕弾けて潰れて、また弾けて…まるでマッチ売りの少女がマッチに火を灯すようにして快楽のマッチを刷ってるようだった。健吾君「そろそろ、帰らないとね」手を差し出してきた。蝶の液体でグチャグチャになった手を。流石に遠慮した。健吾君「え……俺のことやっぱ嫌いになった…？もう遊んでくれない？？」わたくし自身恐怖で引き攣った顔はしてなかったと思う。健吾君がわたくしに酷い事をするとはなんだか思えなかったから。でも、汚いなとは思ったから、正直に言ったと思う。わたくし「…汚れてるから」健吾君「ああ！そっか、そうだねごめんね…！」慌てて手を引っ込めて、照れてるみたいだった。それから普通に帰ったと思う。親の都合上それからは全然会う機会がなかった。実際それから現在まで会ってない。直接は。その、直接はってのは…健吾君…名前は偽名なんだけどさ、今かなり人気な俳優なんだよね。んで、インタビューか…記事で言っていたんだけど、「俺ずっと一途なんですよね」って言い方は変えてるけど、一途って言ってた。……コレどう思う？ＥＮＤ嘘と本当の配合率は5.5半々の話です。怪談レストラン風に言えば…【シロップをかけた蝶の目玉スープ人間の指添え】いかがでしたか…？ご堪能いただき、誠にありがとうございました。またいらっしゃいませ。続く宣伝するよ【ロムアンド公式】夏の福袋セット rom&nd official romand メイクセット アイシャドウ マスカラ ティント チーク価格：4,970円（税込、送料無料) (2023/6/24時点)楽天で購入ロムアンドのコレ超オススメ！て言うか、安すぎるからさ、紹介したくってwこのセットできっと今よりも可愛いあなたが生まれるはずよ！！いい男ゲットだぜ！おまかせ 5個 セット シフォン 蝶 ヘアピン 髪飾り レディース 価格：1,780円（税込、送料無料) (2023/6/24時点)楽天で購入話というかお題に沿ったアイテムも紹介！今蝶々が欲しくなって仕方ないはず！！きっと男性でも付けるだけで幸せになれると思うし、絶対似合うから買ってみたらどうかな(*ﾟ▽ﾟ*)

  2023.06.24

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  誰の手？　#2

  おやおや、今宵も迷える子羊さんが来ましたか。目を充血なさってるようでwそんなにもわたくしの秘密を解き明かしたいのですか？え？秘密と言われても大雑把すぎて関係者でもねーしわからないと…？そうですね…ヒント1「それは人生をある種変えた」このようにしてヒントを差し上げ続ければ辿り着いてくれるかもしれませんよね基本おそらく辿り着けないと思いますそれではわたくしの世界へ。・2019年　2月15日　12時50分わたくしはこの日の前日に失恋したそれはそれは酷く落ち込んださポケモン強い人がタイプでね。ゲームを楽しく遊んでた彼が本当大好きだった。失恋した理由も笑えなくてね、わたくし正直見た目は可愛いし人気者だしモテたからさ。おまけにふざけてるようで根は超絶真面目ちゃん。本気で傷ついたから、次に繋げるために理由を聞いたところヤバ男「え？理由？俺二次元以外興味ないんだよね」しねえええええええ！！！！今すぐそこで焼き土下座したろかあああ！！って思ってた気もするけど、本当は…「あっあはは…」みたいな感じでドン引きしてた気がする。今は500人いるポケモンの大会で3位取った高身長イケメン彼氏と付き合ってるから勝ちだもんね！！ざーこ！！…こんな醜い女にみんなはなっちゃダメよ。ま…、それはそれとして、酷く落ち込んでいたわたくしは神社に行った。何故かというと、恋愛のお守りを別の日に購入したのに、告白が未遂に終わったからである。好きとすらも付き合ってとすらも言えない愚かな自分が絶対的に悪いのだがね。お守りを神社に投げつけて神に復讐するつもりだったんだ。「神様なんて嫌い！神様なんて死んじゃえばいいんだもん！」空き缶を盛大に蹴り飛ばしたり、そう思えば、泣き出したりしながらもなんとか神社にたどり着いたんだ。側から見たら怖いお姉さんだっただろうね少し泣きながらも神社の前でお守りを野球のボールを投げるみたいな体制で投げようとした。でも、神様を心のどこかで信じてたしさ、結局優しくお守りを置いただけで、神社の木の階段の下で子供が作ったであろう雪だるまを眺めながらため息を吐くしかなかった。「どうしよう…」わたくしには懸念点があった。何故か、わたくしが長く居たのに離れた土地は壊滅状態になったり、気に入ってた友人から喧嘩や一方的に暴言を言われたりして離れたりするとその人が不幸になるんだ。現代の話だが、わたくしは先生に酷いことを言われて学校を辞めたんだ。その結果学校がかなり傾いてきていて、おそらくもうすぐ潰れる。とある事件の影響も大幅にあり生徒数が30何人とかになったと風の噂で聞いた。だから、彼も不幸にならなければいいなと今も願ってる。だって、しばらくは彼学校に居たけれど……今は消息不明なんだもの。コレは事実である「もう、人を好きになるのやめようかな…？でも…恋愛したいな…次を最後にしようかな…」ボロボロと大粒の涙を流しながらも桜型のソッと置いたお守りを拾ってきて、バッグに付けて持っていたハンカチで拭いた。下を向いて泣いたんだけど、その時に気がついた「あれは…？」少し前に雪が降っていて、全部雪で覆われてるのに不自然なほどにぽっかりと雪が避けている部分があったのだった。お湯を雪にかけると似たような感じにはなるけど、なんだか変でね。何が変かはすぐに気がついた。その雪がない部分の真ん中に植物の芽が生えているんだ…。「この季節に…？変なの…それにコレはスプラウト」スプラウト。わからない人も居るかもしれないから、写真を付けるね。コレは食用の植物で、一般家庭のサラダによく添えられてる植物。普通の地面にはまず生えないし、誰かが種を振り撒いたとしたらそこらじゅうに生えてるはずだし、とにかく変なんだ。「食べてみるか…？」わたくしはね、小さな頃から雑草を見かけるととりあえず食べるの。ゴン＝フリークスかってツッコミは聞き飽きてるから間に合ってるわ。気が狂ってるって思うかもしれないけど、ツツジは美味しいぞ。とにかくわたくしは食べてみることにした。色々な雑草や野菜や薬草漢方を飲み込んできたから、食べれなそうなのは直感でなんかわかる。見た目もスプラウトだし、マヨネーズがないのだけが懸念点だったが食べてみたんだ。モグモグ…ゴクン…。「スプラウトだ…」本当にただのスプラウトだったから、驚いた。特に毒性もなくて美味しかった。しかも食べて噛むほどに美味しさが増すんだ。次第にわたくしはお友達にもわけよう！って思考に至る。本数的には8本くらい生えてたから、4本食べてもう半分はお友達に渡そうと引っこ抜いて、手に握って持ち帰ったんだ。失恋したくせにルンルンで学校に向かい、お友達にスプラウトを分けた。お友達は大丈夫？って顔をしていたけど、わたくしは逆に何故か気分が良かった。お友達「何コレ？」わたくし「美味しいスプラウト！」お友達は引いていたような気もするけど、ありがとうって言ってポケットにしまってくれた。あんなに美味しいのに何故食べてくれないんだろう…？今でも疑問だ。・次の日も神社に向かった。また美味しいスプラウトを探しに行ったんだ。今度はマヨネーズもしかもたらこ味で持参してね。とりあえずスプラウトがあった場所に行ったんだ。「うへ…？」そこにはトマトが実ってた。そしてまた雪を避けてる。抜作なわたくしでもわかる。流石にコレは変だ。おかしすぎる。だって、トマトが1日で実るわけがない。流石に美味しそうだけど、気味が悪くてね。でも、観察をしたいって思ったし、神主さんとかに問い合わせたいって思った。真相を知りたかったんだね。しばらく見てると、ガリガリに痩せてるネズミが出てきた。本当に痩せていてねドブネズミだと思うんだけど100日以上は絶食してるだろうなってくらい骨が見えるくらい痩せてて、無理矢理人間になる魔法でもかけたら180cmで30キロくらいしかなさそうなそんな印象。「こんなネズミ居るんだ…」そしてそのネズミは小さな体なのにトマトを根ごと引っこ抜いて神社の祠下に持っていこうとするんだ。今度は別のあいつと同じくらい痩せているもっと小さいネズミがわんさか出てきて協力して祠下にせっせと野菜を運んだ。Twitterにでも投稿していたら間違いなくバズってただろうね。完全に運び終わるとネズミたちは神社の祠下に隠れてしまい出てこなかった。それ以降動きはなかったし、トマトも茎すらも残さないで食べてたから消滅してしまっていた。帰り際にチャイムを押して神主さんと話してみた。わたくし「かくかくしかじかで……あの植物ってどういうことなんですかね？」神主「あはは……いい夢を見てましたね」正直マジでこんな感じで話にならんかった。わたくしは神主を睨むとそのまま帰って次の日も神社へ向かう。・やはり次の日も野菜は実ってた。今度は地面に埋まってたが人参だと思う。3本生えてた。「こんなのってやっぱりおかしいよ…！」またしばらくするとガリガリなネズミが出てきて昨日と同じ事を………する前にわたくしがニンジンを引っこ抜いて遠くの草むらに置いておいた。何故なら人間だからである。探究心には勝てない。それにこうすればナニカを見れるようなそんな予感がしたから。ネズミはやはり出てきた。野菜を探しているようだが、ここに野菜はない。しばらくすると諦めて引っ込んだ。・次の日もこの日はナス・次の日もこの日はレンコン・次の日もこの日はキュウリ・……毎日同じ事を繰り返していたら、変化が起きた1番ガリガリなネズミがまた野菜を探しに来る。ネズミは諦めて神社の祠下に帰ろうとする。するとね、ネズミが祠下に入る前に白くて大きな人間の手が祠下から出てきてネズミを捕まえて明らかにバリバリグチャグチャと捕食する音が聞こえたんだ。それ以降もネズミの声がいっぱい聞こえてきた。ネズミってチューって泣くと思うじゃん？キィーキィー！！って案外甲高い声で泣くって知ってね。なんだか探究心が満たされたような気持ちになったよ。全部食べ終わったのか、ネズミの声はしなくなった。そして、また白い手が神社の祠下から出てきて何かを探してるようだった。多分もう少し近くに居たら、足を掴まれてたと思うよ。ゾッとしない？その神社は参拝客は少ないんだけど、さ、近くに保育園や小学校があってね。その事件以降その辺周辺で童子の行方不明とか誘拐事件とかが後を経たなくなったんだ。最低って思うかな？わたくしが余計な事をしなければああならなかっただろって？うふふ…そうかもしれないけど、そうじゃないとわたくし思うんだ。個人的な仮説ってか想像だけどあのネズミは白い手の持ち主のために野菜を取ってたんだと思うんだ。野菜を取らないと食い殺されるし、逃げようとしても食い殺されるから。ガリガリでも生きていたいって思うのが動物なんだと思う。人間と動物の圧倒的な違いを挙げるとね、その中に必ず入るのが自殺をするかどうか。動物は自殺しないんだよね…w多分できないが近いんだろうけど。そもそもそんな事をせずとも多分白い手なら余裕で野菜が実る部分には手を出せていたと思うんだけど、多分面倒くさかったか、体力を温存したかったんだろうね。あぁ、それとも祠下をコタツにでもしてたんかね…？寒い時ってさ、コタツから出るの億劫(おっくう)だもんね。それともネズミの生きたいって気持ちを奴隷にして嘲笑ってたのかね…w真相は闇の中だけど、わたくしが言いたいのは、わたくしがやらなくても多分気分次第で人なんていくらでも引き込めたし、野菜も自分で取れたと思うんだ。最後に残るのは野菜の秘密。あの野菜ね、事件が起きてからも生え続けてて朝から張り込みして気がついたんだ。あれは自然に生えてるように見せかけて神主が成熟した状態で植えてたんだ。その時わたくし聞いちゃったの。神主「ごめん…末人」ってね。すぐに出ていって問い詰めたよ。わたくし「野菜神主さんが植えてたんですね」神主「…………そうだよ」わたくし「末人って誰ですか？」神主「言えない…」真相を知りたかったわたくし的には不服だったので、SNSでまず神社自体を調べて、神主さんの名前を特定して、そのフルネームをさらに検索したら、出てきたんだ。そして末人とは誰のことだかわかった。末人は神主さんの弟さんで、この辺周辺で失踪届が出されていた。3年前に。あの白い手は末人さんだったんかな…って思って納得したのだけど、だとしたらなんで祠の下で…？どうして神主さんが謝っているの…？そして、これは偶然というか奇跡なのだが、とあるオカルト番組で白い手が神社から出てくる映像が流れた。デマ映像だとsnsでは騒がれていたが、わたくしにはこれが本物だとわかった。そして、気がついたんだ。撮影日が記録されてる古いカメラだったから、年数まで出てたんだけど、10年前のものだった。この大きな矛盾は…みんなの想像に任せるよ。ＥＮＤ2誰の手？ご拝読ありがとうございました。末人は偽名です。神社の名前は控えさせていただいてますが、存在します。フィクション6事実4くらいの配合のカクテル美味しかったでしょうか…wこれじゃ怪談レストランでございますね。ヒントを言えば実際のわたくしは優しいし余計なことはいたしません。それではまた次回続くパート1https://plaza.rakuten.co.jp/haizinnsilyoukai/diary/202306220000/本日限り！＼P10倍確定★最大94％OFFクーポンで／マスク 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  2023.06.22

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  違和感の正体　#1

  はじめまして、まみんと申しますこの度は……なんて、堅苦しい前置きなど愚の骨頂本当にあった話と嘘で構成された摩訶不思議な体験談をどうぞご覧あれ。そうそう、退屈ではない前置きを一つ、各話に真実の秘密を散りばめております。「秘密の全て」を1人で完璧に見破れたら…なんでも持ってるものを差し上げます。因みに今わたくしめは「なんでも」と宣言しました。わたくしの関係者なら、必ず目の球から水分がなくなるほどに探求するでしょう。わたくしは「アレ」を持っているのですから。関係者でなくとも、「重大性」は把握できますよね…では、楽しんでらっしゃいませ・2010年　7月7日　10時4分この時のわたくしは8歳で小1の時に引きこもりになったので特別な学校に通ってるんだ。人の心がエスパー並みにわかってしまい、異常共感する「エンパス」ってのを生まれつき持ってるよ。的中率は99%近づいちゃダメな人とか分かるし、考えてることの内容までこの歳のわたくしはわかってたかな…今は21歳で職業は色々チャレンジ中なんだ。小さなわたくしはキラキラ光る太陽の下で青い鞠を蹴りながら水元公園のアスファルトの道で遊んでた。今思えばまぁまぁ自転車が多く通ったのでクッソ危ないことしてた。一歩間違えば自転車の軸に足を飲み込まれてミンチになってカラスに食われてたかも。カーカーカーカー…美味しいよおおってね悪趣味？よく言われるけど、知らないよん、コレわたくしの世界だし。水元公園は都内のくせに植物が多くてね、水元って名前の通り大きな池があったりするんだ。木々も多く花畑もある。おまけにバカ広い。↑実際の写真基本親はわたくしの事が心配なので付きっきりだった気がするけど、あの時は遠くに行ってしまってたと思う。水を買いに行ってたから。そんな自然環境豊富な場所で遊んでるわたくしの元にひらひらと1匹の蝶々が迷い込んできた。綺麗で見惚れたよ…鱗粉は木漏れ日を通過するたびにティンカーベルのような虹味がかった黄金の粉を撒き散らして人の心に鼓動を与えた。大きな羽は雫型の模様を近くに来てわざわざ見せびらかすようにして、前で踊り舞う。小さなわたくしは手を伸ばして人差し指を翳した「このゆびとまれ！」それは小さな頃に仲間おいでって意味で遊ぶ相手を募集する時に使う合図だった。みんな優しかったから、必ず止まってくれたっけなw懐かしい。蝶々はひらひらと舞うだけでわたくしには止まってくれなかった………「うわああああん」ひらひらとギリギリ手の届かない位置で舞うだけで全然止まる気配すらない。欲しいおもちゃが手に入らない時みたいにいじけてわたくしは泣いた。なんだか、だんだんと殺意というか、憎らしい気持ちが湧いてきたんだ。「ひっく……く…」次第にわたくしはメラメラと湧く怒りを放出するようにして近くに落ちていた木の棒を使って蝶めがけて枝を投げつけた。「このやろおおおおお！！！ゆるさない！」何本も何本も憎しみの限り投げた。水元公園は木が多いから、簡単に子供でも枝は手に入るし、本当にそれこそ100本は投げたかもしれない。それでも全然蝶には当たらない。蝶は相変わらず煽るようにしてわたくしの真上を飛んでみせたりした。「はぁ…はぁ……！」次第に疲れを感じ出して怒りが消えていった。この時だ。違和感に気がついたのは。「（あれ？なんでこの蝶々さん逃げないんだろう？？おバカな蝶々さんなのかな？）」今思えばまだ違和感はあって、大人になってからわかったことなんだけど、鮮明に柄や色を覚えているのに本当にその蝶は海外にも日本にも存在しない蝶だったんだ。怒りが消えたわたくしは疲れすぎて尻餅をついた。芝生というか、柔らかそうなところだったので、なんとなくそうしたんだけど…「痛い！！」自業自得なんだけどさ、両手でお尻を上げる形で倒れ込んだから、手の衝撃がヤバいのよ、んで、そこに自分が蝶を落とすたまに投げた枝が一本剥き出して放置してあったのね。その時に手を引き裂く大怪我をしたんだ…「え……」衝撃を受けると人はおおよそ16秒固まってしまうのそれはそれは悲壮で滑稽な顔をしてたんでしょうね。自業自得で大怪我をしたわたくしは固まって頭真っ白になって後に大泣き偶然誰一人としても居ないし、どうにもならない。「ご…ごめんなさい蝶々さん…」痛い思いをして、蝶々さんに向かってこんなに痛いものを投げてたんだって気がついて謝ったんだ。すると、蝶々さんはわたくしの手に留まった。「え？？」蝶々さんの特徴なんだけど、真ん中がエメラルドグリーンで、羽の下の「尾状突起」と言われる部分が雫型をしていて、右と左でオレンジと赤色の色が全然違う面白い柄をしてるんだ。触覚の先は赤色でなんともまぁ気持ちの悪い違和感のある見た目をしていた。そんな蝶々さんが手から大怪我をしているわたくしの手に留まり、血を飲み出したんだ。それはそれは極上のミルクを啜るように美味しそうにね…。何分飲んだんだろうか…？何時間飲んだんだろうか…？？気がついたら蝶のお腹がパンパンに膨れていた。こんな奇怪で怖いはずの状況なのに、この時のわたくしはテレビで見た話を思い出してた・テレビの話綺麗なお姉さん「鳥が食べ物を食べすぎるとどうなっちゃうんですか？」頭が良さそうなおじさん「喉に詰まらなかったり吐かなかったりして上手く多くの食べ物を食べすぎた場合鳥はね【飛べなくなるんですよ】」綺麗なお姉さん「可哀想…」頭が良さそうなおじさん「それだけじゃなくてね、その後はトンビやタカに襲われて死んでしまうんですよ」・「あ……(この子飛べなくなっちゃう……)」大人の親指2本分以上に腫れ上がってる自分の血をドンドン吸い上げる蝶々を心配していたと思う…。自分のことなんてあの瞬間は考えてしなかったような気がする。「どうしよう…！どうしよう……」それでもドンドンと蝶々は遠慮もなしに血を吸い上げる。叩く事もできたけど、罪悪感というかなんというかでなんとなくできなかった。表現し難い気持ち…そのうちその蝶々は血を吸うのをやめて手の上で固くなっていった。一瞬死んだんじゃないかな？って思ったけど、違ったんだ…パキパキ…と音を立てて中から胎児の足が出てきた。手もヌルヌルと赤い血に塗れて出てきた。蝶々の可愛い顔の辺りも割れ始めた…その時にわたくしはなんとなく【確信的な直感をした】「（あ……コレ、見ちゃダメなやつだ。神様だから。）」目を瞑った。手の上でヌルヌルした液体がずっと流れて、スカートの上にボタボタと血が落ちる感覚。生臭い香り、吐き気がする吐き気がする。パキパキと耳障りな音をたてながらなんとなく触感的に背中の部分も割れたんだなって思ったんだ。蛇の脱皮みたいになんとなく残った部分も全部剥がれ落ちたのが伝った。『-+:8¥(/@26’Js)#:982;-‘g』神様かもしれない何か…ってよりも今も確信して言えるけど、神様はよくわからない言語で強いて日本語に直すなら「がぎゃぼっふぁみしきゃーみ」みたいな感じで何かを言った。マジで何を言いたいのか言語だけを聞くとわからないと思う。でも、感覚が優れていたからか？それは自惚れで、本当はテレパシーみたいな感じで伝えてくれていたのかは定かではないが、小さなわたくしには意味がわかった。やたらと高音で実際に声帯が稼働して話していたかすら不明だがね。神様は…絶対にそうとは言わないけど多分こう言ったんだ。『感謝、お礼、奇跡、あげる』その声を聞き終わると、目を瞑っているのに暗闇がさらに押し寄せてきて、寝てしまってね。木下で不思議のアリスのような感じで青い鞠を持って寝ていた。「あれ…神様は？」血で汚れたはずの服は綺麗で、手には傷はなく、あぁ、夢だったのか…って思った。「なーんだ…………あれ」夏だったのだが、体が洒落にならないくらい寒かった。起きて少し眩暈もした。グラグラする視界で周りを見渡した。もう世界はグチャグチャだ。「あ……！」血が付いた枝が一本落ちてた。間違いなくわたくしの血がついたわたくしを刺した枝であるもっとフラフラしてきて、またそのまま倒れた。・気がついた時には病院だった。あの時は特に誰にも聞かなかったし、後に知った事なんだけど、わたくしが倒れた原因は子供には滅多に起こらない【貧血】だったらしい。血をかなり必要としたため、母に輸血してもらったのは今でも鮮明に覚えている。ＥＮＤ1「違和感の正体」・いかがでしょうか…因みにズルいと思われるかもしれませんが、流石にコレだけでは秘密には辿り着けないと思われます。話として面白ければ………どうぞコレ以降もご拝読をお願いいたします。コレ以降興味ない方でも、ご拝見誠にありがとうございました。続く↓広告を押してもらえると作者に一円配布されます。とても貧乏なので押していただけるとそれだけでモチベーションに繋がります。【今夜20:00～全品20％OFF】接触冷感 ブラキャミ 夏タイプ ブラトップ キャミソール カップ付き 冷感 インナー 《楽盛りキャミソール ブライラズ》ノーマル Vネック Uネック カップ付きキャミソール ひんやり ツーハッチ【tu-hacci】 価格：2,680円（税込、送料別) (2023/6/22時点)楽天で購入【中古】ポケモンカードゲーム ナンジャモ 【SV2D 096 / 071 SAR】 拡張パック クレイバースト シングルカード 価格：128,000円（税込、送料別) (2023/6/22時点)楽天で購入

  2023.06.22

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