はじめのいっぽ。

最近、ちょくちょく早起きをして近所の喫茶店に
モーニングを食べにいきます。

平日はあったかいミルクティー。
土日は、ミックスジュース。

ミックスジュースは、小さい頃、母の仕入れに付いていくと
百貨店の地下で毎日買ってくれたのを思い出します。
カウンターまで背が届かない小さな私に、
母は優しい笑顔で、当時はとても大きく感じた紙コップを
手渡してくれました。
ほんのり甘いミックスジュースの香り。
私の幸せの象徴のひとつです。

外側がパリッとしていて、中がふんわりのトースト。
バターがとろけているのを見るのもまた、幸せ。

あつあつのゆで卵。
ひとくち食べたあとに、
ゆで卵から立ち上るやわらかい湯気の一粒ひとつぶを目で追う。
ゆるやかな時間の流れを感じる。

紅茶にミルクを一気に注ぐ。
カップいっぱいに、真っ白な花が咲きみだれる。
スプーンでかき混ぜると、カップにまた静寂が生まれる。

本を読みながら、湯気たちがくゆるのを楽しむ。
ほんのり心がくすぐったい。

やわらかい朝の陽射しを感じながら、
また新しく始まる今日をとても愛しく感じている。

いつもありがとう。