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はじめのいっぽ

はじめのいっぽ

病院の仲間たち

新しい病院に行こうと思い、本院の分院に就職しようと決意し、ついに就職試験の日。私は小児科に行きたい一心だったので小児科実習で学んだことを熱く語ったのです。しかし、その時副看護部長さんの一言。「機械犬♪さん、小児科のなかでも小さな赤ちゃんなどには興味はありませんか?」小さな赤ちゃん?就職希望の第3希望に何気なく書いた産婦人科病棟…。「生命の誕生に興味はありませんか?」「…そうですね!素敵だと思います!」こーん…。そう答えたがうんのつき…。でもある意味その言葉は今の私につながるターニングポイントだったのかも。

辞令交付の日、「機械犬♪さん、産婦人科病棟配属です」なぬ?
そして「機械犬♪さんはその中のNICUに入って下さい」は?
小さな赤ちゃんがいるところ…NICUへの配属が決まったのです。
恥ずかしながらNICUという言葉すらよく知らなかった私…。
かなり衝撃的でした。あまりに小さな赤ちゃん…。壊れてしまいそうで…。

最初は本当に嫌で仕方なかったのです。同じ子どもでも全然話さないし、黙って具合は悪くなるし。自分の観察力がものをいう世界で。ずっと小児科に行きたかったのに…。と思っていました。

その時一緒だった同期のUちゃん。彼女はとっても要領が良い。反面私は最強に悪い…。婦人科に行った同期のTちゃん、Hちゃん。がむしゃらにひたすら頑張りました。
そしてこの土地で同期でファミリーのような付き合いをしてたMさん、Aさん、Sさん。この3人がいなかったらきっとここまで続かなかったろうなあ。
よくお互いにお料理作り合って、食べながら愚痴りあったりしました。お風呂に入りに行ったりもしたね。時には飲みに行ったり。ほんとに楽しかった。今はみんな辞めてしまってバラバラだけど時々会ったりしています。

ここでの仲間も一生大切にしたい。

そしてNICUで出会ったこどもたち、お母さん。みんなにたくさん勉強させてもらいました。特に私が1年目に出会った超未熟児だったMちゃん。Mちゃんがいたから私はNICUで続けていこうと決めたのです。そしてここでの子どもたちやお母さん、スタッフとの出会いが、私に助産師の資格を取りたいと思わせてくれたのです。


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